2024年4月9日火曜日

パリオリンピックまで3ヶ月 セーヌ川の水質状況の悪さに警告

  


 パリオリンピックをほぼ100日後に控え、NGOサーフライダー財団は、6か月にわたるサンプリング調査を実施し、オリンピックのいくつかのイベントが開催されるセーヌ川の水質が「憂慮すべき」状態であると警告しています。

 財団は、トライアスロンとオープンウォータースイミングイベントの開催地となるアレクサンドルIII橋とアルマ橋の下で測定された14件の測定のうち、13件が推奨閾値を「上回っている、またはかなり上回っている」状態であったことを発表しました。

 欧州トライアスロン連盟の基準によれば、糞便汚染を示す 2 つの細菌、大腸菌および腸球菌の濃度が100 ml あたり 1000 cfu、腸球菌では400 cfu/100 ml を超えてはならず、それを超えると、その水は水泳には適さないと考えられます。

 オードパリ研究所によって行われた分析では、大腸菌の濃度が定期的に 2000 cfu/100 ml (2 月 7 日のアルマ橋の下で最大 7,250) を超え、腸球菌の濃度が 500 cfu/100 ml (2 月 7 日の最大 1,190) を示しています。

 これらの憂慮すべき結果に直面して、サーフライダー財団は「セーヌ川の水質に対する懸念の増大」を表明し、アスリート、さらにはイル・ド・フランスの住民にとって「汚染された水の中で進行するリスク」を指摘しています。

 特に今年に入って天候が悪く、例年にくらべて雨も多く、セーヌ川は水位が上がっており、橋の下を通る船が通れなくなったりしているケースが増えています。これに対し、大会開催側は、オリンピックが開催される夏の期間は「強い日差し、少ない降水量、長い日照時間、少ない川の流れ」となる川の状況も異なるものであり、水泳は可能であると想定していると語っています。

 また、イル・ド・フランスは、「雨天時の衛生網を改善する作業が4月と5月に開始され、浄水場の消毒装置を稼働させることによりセーヌ川の水質はオリンピックでも維持される」と釈明しています。

 1ヶ月まえほどに、このセーヌ川の水質についてが話題になった頃、インタビューに答えたマクロン大統領がセーヌ川の水質を保障するために「自分がセーヌ川で泳いでみせる!」と豪語したことが水質以上に話題になりましたが、マクロン大統領がセーヌ川で泳ぐ場面が本当にみられるのでしょうか?

 一般的に、パリに住んでいる人が「セーヌ川で泳ぐ」とか、セーヌ川で泳いでいる人を見かけたら、「ちょっとイカれている・・ちょっと、あたまがおかしい・・」と思うのがふつうで、ここで泳げと言われたら、かなりなレベルのアドベンチャラスなチャレンジです。

 最初にオリンピックには、セーヌ川でトライアスロンをやると聞いた時には(かなり前のことですが・・)、「え~~~??」と驚いたものの、それまでには、きれいにするのかな?と思ってもいたのですが、どうやら、直前になっても水質は改善されていないようです。今回、3ヶ月前になってどうやら水質に問題があるらしい・・などという話を聞いても、「そうでしょうね・・」という感じ。

 恐らく、この改善されない理由のひとつは、この雨の多い気象状況にも起因しているとは思いますが、この壮大?なセーヌ川で泳ぐという計画、泳げない場合に備えてのプランを検討するべきなのではないか?との声も上がり始めています。

 すでにリハーサルイベントは、キャンセル(延期)されています。


セーヌ川の水質 パリオリンピック トライアスロン


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2024年4月8日月曜日

医者の予約を反故にしたら罰金5ユーロ 世界最高の医療システムを追求するために・・

  


 「私たちは世界最高の医療システムを維持したいと考えています」

 昨年、異例の若さで一国の首相に抜擢されたガブリエル・アタル氏は次々と様々な国のシステムを改革しようとしているのが日々感じられます。

 今回、彼が発表したのは、医療システムについての改変ですが、私がちょっと意地悪にひっかかったのは改変の内容の前に彼の言う「世界最高の医療システムを維持したい・・」の「維持」の部分です。

 WHOによると、フランスの医療制度は2000年には世界一だったと言われているそうですが、現段階での世界ランキングはせいぜい20位と言われています。もっとも世界一ではなくとも20位ということは、世界水準でいえば、高水準であるには違いないのかもしれませんが、このざっくりとでも世界最高と言ってのけるあたり、やっぱりマクロン大統領に似た感じの言い方をするな・・という印象です。

 私自身、長いことずっとフランスに住んでいるので、他の国の医療システムについては、日本のことでさえもよくわからないので、正直なところ、どの程度の水準なのかはわかりません。

  個人的には、持病はあるものの、大きな変化はなく、とりあえず、なにかあれば、かかりつけのお医者さんに相談して、問題があれば、処方箋を書いてもらって、特定の検査に行ったり、専門医にかかったりしているので、差し迫って困ることはないのですが、この先の特殊な検査だったり、専門医にかかる場合は、予約しようと思っても、それが数ヶ月から半年近く先だったりするのには、閉口することもあります。

 この流れは、もうずいぶん前に、自分のかかりつけの医者というものを選ばなければならなくなって、専門医にかかる場合は、そのかかりつけの医者に処方箋を書いてもらわなければならなくなったからだったのですが、当初は、なんでそんなに面倒なことを?と思ったものの、それに慣れてみれば、適格な検査や専門医を自分自身で判断できる知識が私にはないので、結局は、それが良かったのだな・・と思っていました。

 私の場合は、かかりつけのお医者さんには、すぐに予約がとれる状態なので、その部分での問題はないのですが、私の場合は幸運な部類に入るのかもしれず、かかりつけの医者にさえもすぐにアクセスできるとは限らないようです。

 医者不足が叫ばれ始めて以来、医学部の定員を増やしたりする措置はとられているものの、彼らが現役として活躍できるようになるまでのしばらくの間は医者不足は解消されることはないので、医者の負担を軽くし、仕事を簡素化するための措置が考えられているようで、医師が事務処理に費やす時間を減らし、より多くの時間を患者に充てられるようにするため、2024年末までに1万人の医療助手を採用するとしています。

 また、これまで医者の処方箋なしには買えなかった扁桃腺や膀胱炎などの抗生物質に対して、薬局の薬剤師が直接、処方することができるようになったり(6月から)、メガネを作る際に眼科の検眼を受けずとも、眼矯技師が直接、適応させることが可能になります。

 特にメガネなどの場合は、大手の眼鏡屋さんに行けば、眼科さながらの検眼システムがあったりするので、これは、妥当だな措置だな・・などとも思います。

 しかし、なんといっても今回の医療システム改変の中で、一番注目されているのは、医者の予約を反故にした場合は(予約をキャンセルしなかったり、24時間以内に行かなかったりした場合)には、「罰金5ユーロ」(2025年1月から)というもので、この罰金は、どのようにして、回収するのかわかりませんが、これこそ、事務手続きが爆増する原因となるのではないか?とも感じます。

 この5ユーロ(約800円)という金額も、罰金としては、なかなか微妙な金額のような気もします。

 世界最高の医療システム・・という壮大な感じのするうたい文句の割には、医者の予約バックレたら罰金5ユーロというなんだか、ちぐはぐなレベルの内容が並ぶことに理想と現実の壁を感じないでもありません。

 いずれにせよ、この発表により、医師組合との交渉が始まることになります。

 今、私は、専門医などの予約がとりづらいことなどはあっても、そこまでフランスの医療システムに不満があるわけではありませんが、これまで友人や知人が重病にかかって入院した時などには、かなり酷いな・・という話なども聞いているので、あくまでも、日常的にそんなに深刻な状態ではないからかもしれません。

 いずれにしても、できるだけ医者のお世話にならずにすむようにしたいものです。

 そうそう、フランスの医療システムですごいな・・と思うところは、ガン治療に関しては、特別な治療の場合は別として、無料ということです。これはもうずいぶん前に友人がガンに罹った時に知ったもので、ミューチュエル(国民健康保険をカバーする保険)に入っていなかったという友人に「え~~?どうするの?」とビックリした時に、幸か不幸か、ガンの場合は一切、お金がかからない・・と聞いて、喜んでいいのか、悲しんでいいのかわからない複雑な気持ちがしたものです。


医者の予約反故罰金5ユーロ 世界最高の医療システム


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2024年4月7日日曜日

連絡のとれない家 携帯の通信制限

  


 ふだん、フランスにいる時も、もうほとんど電話をかけるということがなくなっているので、みんなは家の電話というものをどうしているのだろう?と思います。未だに一応、携帯の中に色々な人の電話番号(家電と携帯)は入ってはいるものの、たいていは、フランスだと what's up、日本だと人によってMessengerか LINEで連絡を取るようになっているので、電話をかけることはほとんどありません。

 家の電話の方は、そもそも自分で使うこともなければ、かかってくるのは、妙な宣伝の電話や時には詐欺だったりすることもあるし、必要な電話は携帯の方にかかってくるのでいらないので家電は繋いでいません。

 それは日本に行った時にも同じことで、ほぼほぼ周囲の人々とはMessengerかLINEでメッセージを送るか電話をするかするので、フランスにいるときと基本的には変わりません。

 ただし、逆に未だにガラケーを使っているという叔母たちとは、それができず、メールか電話しか通信手段はないので、大変、不便な思いをしてしまいます。ほんの少し前はあたりまえだったことがものすごく億劫に感じられるのですから、ラクなことにはすぐに慣れきってしまうんだな・・とも思います。

 それでも、叔母のうち一人は、家にいれば、家電には出てくれるので、まだなんとか連絡は取れるのですが、もう一人の叔母に関しては、家電には出ないし、メールを送っても通信が制限されていて、こちらから連絡を取ることは不可能で、もうそんなことが数年、続いているので、こちらから直接、連絡をとろうとすることもなくなり、隣に住んでいる叔母経由で連絡をとってもらうようになっています。

 どうやら、その家の娘が通信制限をしているようで、周囲の人々もあの家は、連絡とれないから・・と諦めているようです。そもそも、私は日本に一時帰国している時くらいしか連絡を取らないので、そんなに支障もないのですが、なんだか、妙なことだな・・と思うのです。

 その叔母と直接会ったときに、「もう、全然、連絡取れないんだから・・困るじゃん!」などと軽く文句を言ったりもするのですが、「携帯やネットのことは全然、わからないから、娘が全部やってるからさ~」といなされてしまうのです。

 電話が通じないのはもちろんのこと、メールまで戻ってきてしまうので、明らかに通信制限をしているのですが、もしかして、嫌われてる?とも思ってしまうところ、隣のおば経由で連絡をとれば、お土産を色々もって、会いに来てくれて、楽しい時間を過ごせるので、そんなこととも違うような気がします。

 詐欺や迷惑電話やメールなどが多いのは、わからないではないのですが、周囲の誰もが連絡がとれないようになっている・・というのには、とても奇妙な気がします。

 私もネットや携帯などのことは、よくわからないので、その手の契約や設定などは、娘に頼っているので、あまり他人のことに大口をたたける立場でもないのですが、もしも、私のネット環境や携帯などに周囲の友人たちとの連絡がとれなくなるほどの通信制限を娘がかけているとしたら、絶対に怒ると思うし、「なんとかしてよ!」と文句を言うと思うのですが、どういうわけか、その家は、娘の絶対的な支配体制が敷かれているというか、洗脳されているというか、少々、そら恐ろしい気さえしてしまうのです。

 家族の個々の通信手段まで娘がコントロールする・・そして、それにおとなしく言うことを聞いて従っている家族たち・・どう考えてもおかしな構図なような気がするのです。


携帯通信制限


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2024年4月6日土曜日

違法精製の問題にはとどまらないネスレグループのミネラルウォーターの安全性

  


 昨年末から今年の初めにかけて、違法精製水をナチュラルミネラルウォーターとして販売している問題が大スキャンダルとして騒がれていたネスレグループのボトル入りのミネラルウォーター問題でしたが、その話題が騒ぎになっても、スーパーマーケットなどの一般市場では、これまでと何の変化も見られず、同じものが販売されていることに、「どうしてなんだろう?」、結局、精製法がナチュラルミネラルウォーター名乗ってはいけないだけ?という問題なんだろうか?と、ちょっと不思議に思っていました。

 それは、ペリエ、ヴィッテル、エビアン、コントレックスなどのごくごく身近な誰でもいつでもどこでも手にすることができるようなポピュラーなものであっただけに、私にとっては、けっこうショッキングなニュースでもあったのです。

 しかし、今回、新しい環境保護法案が審議され、PFAS(パーフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル)、永遠の汚染物質と呼ばれる汚染物質問題が浮上したことにより、再び、ネスレグループのミネラルウォーター問題に火がつきつつあります。

 PFAS問題が今回、注目された際にPFASが含まれている製品の中にボトル入りミネラルウォーターも存在していることに、私は少々、ひっかかりも感じていたのです。

 それは、フランスインフォとル・モンド紙が同日、明らかにしたもので、ちょっとおさまりかけていたネスレグループのミネラルウォーター問題をぶり返すかたちとなったのです。

 前回の騒動のときには、この巨大な多国籍企業ネスレグループがこの水源の水の違法精製を何年も検査官を欺くために電気キャビネットにフィルターを隠すことまで行いながら隠蔽してきたのは、自社製品の健康上の安全性を保証するためだったと説明していました。

 しかし、ANSES (国立食品・環境・労働衛生安全庁)は、報告書の中で、グラン・エスト地域(エパール、ヴィッテル、コントレックス)、オクシタニー地域(ペリエ)などの水源の汚染が広範囲に及んでおり、微量汚染物質の存在も銘記しており、ネスレグループが販売するナチュラルミネラルウォーターの健康品質の保証に対する信頼性が不十分であることを明かしています。

 ANSES の専門家らは結論の中で、「糞便由来の汚染に関する複数の問題」、「顕著な微量汚染物質の慢性的な存在」、「PFASの存在」、「汚染物質の監視を可能にするパラメータの欠如」を考慮して、当局に対し、ネスレ工場に対する監視強化計画を実施するよう勧告しています。

 明らかに、汚染された水源を天然ミネラルウォーターの製造に利用すべきではないということです。

 さらに驚くことに、検査官が警告している内容の中には、「水を浄化するために導入された違法な処理が健康上のリスクを引き起こす可能性が高い」としている点であり、これには、目も当てられません。

 水の安全性を確保しようとして違法な精製法を用いてまで精製していたものが、この違法な処理自体が健康上のリスクを引き起こす可能性が高いというのですから、ふつうなら、操業継続は不可能となるはずです。

 一般的には、誰もが知っているようなネスレグループの製品のような名前がついている製品は、なんとなく安心できたり、信頼できたりする感覚があるのですが、この問題を見ていると、大企業ほど隠蔽しようとする・・発覚しても開き直る・・政府もぐるになって隠蔽に加担したり、口を閉じてしまったり、特別に容認したりする・・ことが多い感じで、あんまり信用できないものだな・・と思うのです。


ネスレグループ ミネラルウォーター


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2024年4月5日金曜日

2026年 永遠の汚染物質 PFAS 製品を禁止する環境保護法案採択

  


 PFAS(パーフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル)は、人工的に作られた有機フッ素加工物の総称で、その非粘着性、防水性、耐熱性が高く評価されており、特に繊維製品、食品包装、消火泡、非粘着コーティング、化粧品、植物検疫製品、半導体、インクなどの多くの日常生活で利用される製品の多くに使用されています。

 PFAS は化学的安定性により環境中での分解が限られているため、体内に摂取した場合は、体外に排出されにくく、蓄積され、それらが廃棄物として排出された場合は、私たちが飲む水、土壌、空気、海に広がり最終的には食物連鎖に入ります。 母乳を介した乳児への感染も現在では証明されていると言われています。

  欧州環境庁によると、PFAS は、ほぼ確実に、内分泌かく乱作用に関連したさまざまな影響、つまり免疫機能の変化、腎臓および精巣がん、肝障害、コレステロール増加を引き起こすだけでなく、胎児の発育にも影響を及ぼすとされています。

 また、国際がん研究機関(IARC)は、PFOAを「人間に対して発がん性がある」、PFOSを「発がん性がある可能性がある」と分類したと、2023年11月30日付のランセット・オンコロジー誌で発表しています。

 国際的には、ストックホルム条約の枠内で、特定のPFAS(PFOS(パーフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(パーフルオロオクタン酸)、PFHxS(パーフルオロヘキサンスルホン酸)はすでに禁止されています。

 フランスでは、2024年2月、PFAS汚染は公衆衛生上の懸念から政府委託の報告書は当局に対し、PFAS汚染を調査し、これらの汚染物質の「産業排出を緊急に停止する」よう求めていました。

 PFASが使用されている製品やこれに汚染されている製品をみれば、どれだけ私たちの日常生活に浸透してしまっているかを考えると恐ろしいかぎりですが、ひとまず、今回のフランスでの環境保護法案で2026年には禁止されるのは、衣料用繊維製品(その他の繊維製品は2030年)、ワックス製品、化粧品とされています。

 この PFASで一番に思い浮かべるいわゆるフッ素加工のフライパンなどの台所用品は、その最大手であるSEBグループ(ティファールなど)による大規模なロビー活動により、代替品の欠如や無害の主張、過剰転置などを理由にこの禁止製品枠からは外されていることは、どうにもしっくりしないモヤモヤが残るところではあります。

 しかし、この PFASの有害性についての知識をある程度、持っていれば、たとえ、販売されていても、消費者はそれを利用するか否かは自分で選択することはできます。

 ル・モンド紙とフランス・インフォ紙が公表した調査結果によれば、先日、別の問題でスキャンダルとなったミネラルウォーターにも含まれているということです。

 このような問題に神経質になり過ぎると、もう食べてもよいもの、利用してもよいものが非常に限られてくるような気がしてしまいますが、やはり、体内に蓄積され、排出、消去する技術が存在しないとなると次世代の子どもを産んで育てていく若い世代にとっては、無視できない極めて深刻かつ重大な問題でもあり、小さい子どもを持つお母さんたちは、注意してあげないといけないだろうな・・と思うのです。

 この PFAS問題だけでなく、より良いものを開発して進歩していたつもりが有害だったり、環境を破壊していたということは、けっこう多くて、それを戻すって大変だな・・と思うことが最近、多いなと思うのです。


2026年 PFAS 製品禁止


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2024年4月4日木曜日

タクシーの運転手さんによると今年の夏はタクシーが大幅に減るらしい・・

  


 私はふだん、パリ市内かせいぜい、ごくごくたまにパリ近郊くらいしか移動しないので、ほぼタクシーというものに乗ることはありません。私がタクシーに乗るのは、日本から帰ってきた時にあまりに荷物が多いために、空港から乗るときくらいなものです。

 ヨーロッパ内を旅行してきた時は、そんなに荷物も増えないので、タクシーを使うまでもないのです。

 今回も空港からの帰り道はタクシーで帰ってきました。まず、驚いたのは、空港のタクシー乗り場の行列で、こんなにタクシー乗り場に行列していることも珍しいほどの行列でした。とはいえ、少し待っていれば、空港にはタクシーが集まってくるので困るほどではありません。

 長旅の末、無事に荷物を受け取れてホッとしつつも、ガックリと疲れが出てボーっとしながら、ようやくタクシーに乗って家の場所を言うと、車はスムーズにスタート。

 夜だし、スイスイと家に着くだろうと思いきや、なんと途中で渋滞にひっかかり、車はノロノロ運転。今、別のルートが工事中で閉鎖されているために、いつもは他の道を通る車が全部こっちに来ているために渋滞しているのだとか・・。

 高速まで工事で閉鎖とは・・そういえば、オリンピックの交通規制のために高速道路のレーン規制をするという話をしていたので、それだったのかもしれません。

 そのあたりで、運転手さんとの話が始まり、ここ数週間でフランスでは何か変わったことはありましたか?」と聞いてみると、「マクロンがとんでもないことを言って騒ぎになっている・・明日には、戦場に行かなくちゃならないかもよ・・」などと半分冗談めかして話してくれました。

 マクロン大統領が「戦場に派兵の可能性も排除しない」と発言して、国内だけでなく、海外からも批判を受けていたのは、私が日本に出かける前のこと。また、何かさらに過激なことを言ったのだろうか?と思いきや、それを補強するような発言はしていたものの、運転手さんにとっては、その発言がよほど、衝撃的であったのではないかと思われます。

 彼曰く、「マクロンは狂ってる・・」と。

 そして、タクシー乗り場の行列の話をしたら、実はタクシーの台数がそもそも減っているのだ・・という話。インフレや環境問題のための様々な規制によりタクシー業界もけっこう厳しいのだとか・・。

「オリンピックの時なんて、みんなバカンスに出ちゃうから、もっともっと減っちゃうよ・・」とのこと。オリンピック関係者や観光客が膨れ上がることでタクシーの利用客も相当数増えるだろうに、タクシー減っちゃうの? 日本人ならば、書き入れ時とばかりにタクシーも増えるだろうと思うのは、ここでは違って、「いろいろと規制もうるさいし、だいたい夏のバカンス期間中に仕事なんてやってられるか!」となってしまうみたいです。

 いつもの何倍もの観光客がどんどんフランスに入ってきて、恐らく、いつもよりも数倍厳しいセキュリティ体制がとられているであろう空港からものすごい数の人が出ていかなければならない状態で、その、ものすごい数の人が空港に溜まってしまうことがあっても大変です。

 空港からの移動手段は電車やバスもあって、タクシーだけではないにせよ、タクシーを利用しようと思う人はかなりいるであろうに、まず国の玄関である空港を考えても、大変な状態に陥ることは、必須ではないかと思うのです。

 パリに着いたとたんに、また戦争の話とオリンピックの話か・・と急にフランスに戻ったことを実感させられる感じがしたのです。

 日本でのクタクタになりながらも、久しぶりに会えた友人や親戚との楽しく美味しかった時間にどこかフワフワした気持ちでもあった私は、そんな話題を続けたくなくて、運転手さんに、「どちらの方ですか?」とか、「お子さんはいるんですか?」とか、おばさんチックな質問をして、話を切り替えたのでした。

 運転手さんは、アルジェリアの人で、子どもは上から「14歳、12歳、8歳、5歳・・」と言うので、思わず「えっ?4人も?」と驚くと、「4人なんて、ふつうでしょ!僕は日本人じゃないから子供は一人だけとか言わないからね・・」と言われ、「一人だけでもいればまだまし、子どもゼロの人も多いから・・」となんだかフォローになっていない切り返しをしたのでした。

 しかし、現実的にこの夏の、特にオリンピック期間中のタクシー問題、政府はどうするつもりなのでしょうか?・・強制的に働けなんて言えないだろうし・・だからといって白タクに頼るわけにもいかないだろうし・・とちょっとお手並み拝見という気がしています。


パリオリンピック期間中 夏のタクシー


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2024年4月3日水曜日

帰仏早々の歯医者さん 日本での食べすぎの報い

  


 日本滞在から帰仏する前夜のこと、家で食事中、フランスではあまり食べられない焼き魚を食べ収めとばかりに欲張って、何種類も焼いて、いちいち感動し、噛みしめながら食べていたところ、噛みしめ過ぎたのか、突然、なんかガリッと妙な金属製のものをかじった違和感があり、「えっ?今のなに?魚の骨?って感じとも違うし・・」と口の中に残った小さな欠片をつまんでみたら、なんと奥歯の詰め物がとれてしまったのでした。

 前回、歯医者さんに行ったのは、左側の奥歯のインプラントで、相当な時間もお金もかかったうえに、痛い思いもして、もう絶対に歯医者さんに行きたくない!と気を付けて、念入りに歯磨きをするように心がけてきたのに、久しぶりとはいえ、また歯のトラブル。

 しかし、日本に一時帰国中は、ふだんの生活の何倍もの勢いで食べていたので、当然、歯を酷使し続けてきたためにこのような事態に陥る原因としては思い当たることがあり過ぎるわけで、せめて、これが帰仏寸前の出来事でよかった・・と思ってもいたのでした。

 以前、インプラントにまでしなければならなくなったのは、歯医者さんに行きたくなくて、放置していたことが仇となって悪化した挙句のことで、今度は帰仏したら、すぐに歯医者さんに行かなくては・・と、落ちてしまった歯に詰めてあった小さな金のかけらを大事にしまいながら、心に決めていたのでした。

 そして、フランスに戻って早々に歯医者さんに電話したら、思いのほか早く予約がとれました。

 今まで大病といえるような大病もしたことない私にとって、気が重い検査などは数々あれど、歯医者さんというものは、かなり嫌な場所(その歯医者さん自体が悪いというわけではなく、歯医者さんというもの、歯の治療というものが嫌い・・というより大嫌い)、もう予約してある当日は、歯医者さんに行くというだけで、もう病人のように具合が悪くなっている気がするのです。

 今回は、別に歯の詰め物がとれたというだけで、感覚的には痛くもかゆくもないのですが、歯医者さんに行って、またガリガリやられることを想像するだけで、こんなに具合が悪くなるものか?と自分でも情けなくなるのですが、事実なので仕方がありません。

 久しぶりの歯医者さんは、こともなげに明るく「サヴァ?(元気?)」と挨拶してくれるのですが、大人げないことながら、私は思い切り不機嫌で「サヴァではないから来てるんだろうに・・」とか思いながら、答えにつまって自分でも仏頂面なのがわかるほど。

 一応、「詰め物がとれてしまって、そのとれてしまった詰め物も持ってきてはいるんだけど・・」と説明したものの、そのとれてしまった欠片には一瞥もくれずに、歯をチェック。

 いつものことながら、明るすぎるライトにもうまな板の鯉の気持ちで目を閉じ、口をあけます。考えてみれば、従姉妹の旦那さんは歯医者さんなので、日本にいる間だったら、彼に診てもらえたかも? そうしたら、もう少し気がラクだったかも・・?などと思うも、時すでに遅し。

 結局、レントゲンをとったり、詰め物がとれてしまったところをまたさらにガリガリ削られて、応急処置だけをしてくれたところで、初日は終了しました。

 これからさらに気が重いのは、その治療方法の選択と請求書。今回は奥の奥でもあり、目立たない場所でもあり、「最大限保険でカバーできる範囲でお願いします」と話してきましたが、今後、どうなることやら・・。

 今回の一時帰国の初旬は時差ボケがひどくて極端な睡眠不足でいつものような食べ物に対して盛り上がらなくてつまらないな・・などと感じていたものの、時差ボケが解消されるとともに、しっかり挽回して盛り上がって食べまくってきたので、このような報いを受けることも充分にあり得ることではあったのですが、なにかと高くついた今回の一時帰国でした。


フランスの歯医者さん


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