
前回、日本に行ったのは、コロナ禍がどうやら少し鎮まり始めた頃で、フランスから日本に入国しても、施設での強制隔離が必要なくなってしばらくした頃で、ヤレヤレようやく、なんとか日本に行けるかも? と思っていたところに、今度はウクライナでの戦争が起こり、ヨーロッパから日本への道は一時、ほぼ遮断された状態になり、パリからの直行便もなくなってしまいました。 それでも、前回、昨年の3月から4月にかけて、娘が日本で就職することになった折に、最後の母としてのお勤めと、娘の日本での、長らく空き家になっていた実家での生活のスタートを見届けるために、日本に来たのが最後で、あれからもう1年半が経ちました。 当時はロンドン経由、迂回経路での長時間身動きも取れず、マスク着用のフライトはつくづく負担そのもので、ちょっと嫌気がさすほどでした。 あれからコロナウィルスは少しおさまり始めましたが、今度はイスラエル問題、燃料費高騰による航空運賃爆上がりと、次から次へとまるで障害物競走をしているようにハードルが立ちはだかります。 今回のフライトはパリからのJALの直行便、今の時期は、通常ならば、かなり低価格のはずが、それでも往復1,400ユーロ強で、以前であれば、真夏のハイシーズンの価格です。 私が乗った便は満席ではなく、ビジネスクラスなどは、むしろ、ほぼ満席でしたが、エコノミークラスは、一列おきに3席の真ん中が空席なくらいな感じでそんなに混んではいませんでした。 もうマスクをしている人もいなくなり、羽田空港で感染症に関するチェックなどももう全くありませんでした。 ビビりの私は、それでも、この来日の前にコロナウィルスとインフルエンザのワクチンを済ませてきました。 フライト時間に関しては、一時よりは若干、短縮され、13時間30分、通常だと12時間程度、あるいは、運がよければ12時間を切ることもあったことを考えれば、まだ元どおりにはなっておらず、出発時の機長さんのアナウンスによれば、パリから日本までは、なんと15ヵ国の上空を通過するとかで、このご時世に、なにかと物騒な気さえしてしまいます。 離陸してまもなく、CAさんが、「VISIT...