2023年10月21日土曜日

冬に向けてのワクチン接種

   毎年、秋が深まり、気温が下がってくる季節になると、しっかりやってくる「ワクチン接種を受けましょう!」というお知らせというか、招待状? 予防接種は、軽く?罹患するような状態になるため、予防接種後は、逆に体調を崩したりするので、私は、長いこと敬遠していました。 それが、パンデミック以来、たしか、2年目からだったと思いますが、コロナウィルスもまだまだおさまっていなかった頃、インフルエンザに罹ったうえに、さらにコロナウィルスにまで感染してしまったら、さぞかし、苦しいだろう・・と思い始め、ここ数年は、インフルエンザの予防接種を受けていました。 案の定、昨年、インフルエンザの予防接種をした後には、体調を崩し、微熱が続いたりして、けっこう辛かったので、今年は、どうしたものか?と迷っていました。 いつも飲んでいる薬の処方箋をもらいに、3ヶ月に一度はかかりつけのお医者さんに通っているので、その際にでも、コロナウィルスの追加ワクチン接種とともに相談してみようと思っていたのです。 ちょうど、先日、そのかかりつけのお医者さんに予約がとれたので、ワクチン接種の通知を持ってでかけると、待合室に入ろうとしたところで、「マスクをしてください!」と言われて、これは、また、久しぶりにマスク着用を求められて、ちょっとビックリ! 診察の際に、「また、コロナウィルス感染、増えているの?」と聞くと、「もう、毎日、毎日、必ず、感染している人が後を絶たない・・」とのこと。 最近は、もうすでに、パンデミックについては、ほぼ終了したような感覚でいて、感染者数なども発表されなくなって、秋のはじめに、「再び感染者数上昇!」などというニュースをそういえば、見ていたのに、慣れというのは、恐ろしいもので、もう、ちょっとやそっと感染者数が増えたくらいでは、「あ~また増えてるんだ~」などと思う程度で、あまりピンときていなかったのです。 ところが、医者に来て、「マスクしてください!」などと言われると、途端にそれは現実味を帯びた問題として感じられ、「やっぱりヤバかったのかも・・」などと、ちょっとビビるのでした。 一応、お医者さんに相談すると、この冬、旅行したりするのだったら、余計に両方とも、その前にした方がいいと言われ、さっそく翌日に予約すると、その日のうちにワクチンを薬局でもらって、まずは、インフルエンザの予防接種をしたのでした。 コロナウィルスワクチンについても、変異種対応のワクチンになっているし、以前にしたワクチンからはもう、かなり時間が経過しているから、変異種対応のワクチンをしなおした方がよいとのことでした。(私の場合は心臓に少々問題があるし・・) 「去年、インフルエンザの予防接種の後に熱を出したんですけど・・」と言ったら、ドリプラン(解熱・鎮痛剤)も処方してくれました。 ところが、薬局に行くとワクチンはあるものの、ドリプランは在庫切れとのことで、品切れなら、すぐに注文してくれれば、明日には受け取れるのかと甘く考えていたら、生産が間に合っていないとのことで注文も不可能とのこと。 フランスでドリプランといえば、知らない人はいないほどの薬で、何かといえば、ドリプラン。風邪をひいても、コロナにかかっても、「とりあえず、ドリプラン飲んどけ・・」みたいなところのある国民食ならぬ、国民的な薬です。 そのドリプランの在庫がなくなっているということは、それだけ需要があるということで、やっぱりワクチン接種はした方がよいのかと、また、また、自分に言い聞かせるのでした。 コロナウィルスのワクチンとインフルエンザのワクチンは、少し時間をあけてした方がよいとのことで、コロナウィルスのワクチンは、10日後になりました。 お医者さん曰く、来年には、インフルエンザとコロナウィルスの混合ワクチンが出るから、一回で済むとのことで、今後は、毎年、冬のはじめにやってくるインフルエンザワクチンと同等の扱いになるような感じです。 長いこと、ワクチン接種は、できれば避けて通りたいと思っていた私ですが、こうなったら、もうとりあえず、できるワクチンはやっとこうか?くらいに思うようになりました。いいのか悪いのか、よくわかりませんが、これも、感覚的な慣れかもしれません。 いずれにしても、近くにこうしたことを含めて、フランクに相談できる、時には余計なおしゃべりまでできる信頼できるかかりつけのお医者さんがいるということは、海外生活においては、とても心強いことです。インフルエンザワクチン接種 コロナウィルスワクチン接種<関連記事>「コロナウィルス新変異種...

2023年10月20日金曜日

エシレバターが小さくなった!

   日本に一時帰国することにしているために、そろそろ、買い物に行く度に、お土産に良さそうなものを物色し、値段をチェックしたりしています。 一時帰国する際に、頭の痛いことは、お土産のことで、もう20年以上、数年、間隔があいてしまったこともありましたが、年に数回、行くこともあった年を入れれば、最低でも1年に一度の割合で日本に行っているわけで、少なくとも20回以上、ありとあらゆるお土産は持っていき尽くし、もうネタも尽きた感じで、おまけに近年は、生ハムなどの肉製品が持ち込めなくなってしまったので、最近は、めっきり、チーズやバターなどの乳製品を中心にもっぱら、食料品に偏りがち、時々、化粧品・・といった感じで落ち着いています。 中でも、一番、みんなが確実に喜んでくれるのは、エシレバターで、日本では恐ろしく高く、また、誰でも使うものであり、あまり人を選ばないため、とりあえずは、毎回、少し多めに買っていきます。 だいたい、モノプリ(Monoprix)などのスーパーマーケットならば、どこにでも売っているので、調達するのも楽ちんですが、お店によって、値段が違うので、一応、前もって、チェックしたりしているのです。 なにせ、けっこうな量を買うために、一度、モノプリのレジで、バターを並べたら、レジをやっていた男の子に「バター好きなんだね・・」と呆れられたこともあります。 そんなわけで、つい先日、モノプリに買い物に行った際に、お土産になりそうな食品を探しながら、ついでにエシレバターの値段をチェックしようとバター売り場を覗いてみたら、エシレバターの小さいサイズのものが、さらに小さくなっていて、「ちっちゃ!」と驚いてしまいました。 インフレで、全ての商品が値上げしている中、容量を減らして、値段の上昇を抑えているという話は、聞いていましたが、まさかエシレバターまでとは・・。しかも、袋にガサッと入っているものなどなら、わかりにくいのですが、バターの場合は、内容物ピッタリに包装するため、容量を減らすと、ものすごく目立つわけです。なかなかインパクトのある大きさの変化です。 通常のバターのサイズは250gのものがふつう、ハーフサイズのものは、125gですが、エシレバターの小さいサイズは、以前は125gだったものが100gとなっていました。表示に誤りがあるわけではないので、文句のつけようはありませんが、この内容量を減らして価格の上昇をおさえるやり方が、どの程度、効果があるのかは疑問などころですが、ちょっと衝撃的でした。 ただちに、他のメーカーのバターのハーフサイズを見てみると、他のものは、通常どおりに125gのままで、なんで、エシレバターは、この方法をとったのか?疑問です。一般的なバターはハーフサイズでも125gのまま そもそも、エシレバターは一般的にフランス人が買うバターよりも、ちょっと高価です。このエシレバターを購入する人々が25g分の値段の上昇を気にするかどうかは、非常に疑問ではあります。 そのうえ、もともとハーフサイズは、通常サイズに比べて割高でもあり、割高なことを承知で買っているわけです。 最近のハイブランドパティシエなどのインフレ全く関係なしの堂々たる価格設定を見ていると、なぜ?エシレバターたるもの、こんなセコい真似をするのか、少々、疑問でもあります。 しかし、そもそも、エシレバターは、それほどフランスでは日本のように奉られているわけでもなく、意外と知らない人も多いくらいで、そんなに大勢に影響はない気もしますが、あまりに目立つ、内容量削減に、これからは、他のものの、内容量にも気をつけなければ・・と思ったのでした。エシレバター<関連記事>「フランス人は、意外とエシレバターを知らない」「日本での「おフランス」の高級イメージ商法」「フランスから日本へのお土産で喜ばれるもの」「モンブランってフランスではマイナーな存在...

2023年10月19日木曜日

フランス国内の空港、相次ぐ避難勧告で強制退避

   フランス国内のリール、リヨン、トゥールーズ、ボーヴェ、ナント、ビアリッツ、ポー、ストラスブール、ブレスト、タルブ空港では、爆弾の脅威のために乗降客が空港から退避、避難をさせられるという異常事態が起こっています。 長年、フランスで空港を利用している人ならば、一度や二度はこの爆弾騒ぎに遭遇したことがあると思いますが、フランス各地で、同じ日にこれだけの数の空港が避難勧告を出し、一時、空港を閉鎖するという事態は、さすがに、そうそうあることではありません。 そもそも、普段、メトロの駅などでも、不審物が発見されたために、メトロが止まるとか、駅が閉鎖されるということは、あり得ることで、ましてや空港ともなれば、忘れ物、置き去りにされたスーツケースなどは、不審物として判断され、スーツケースもろとも、爆破されてしまうところに遭遇したことがあります。 ある時、空港で銃声のようなものが聞こえたので、何ごとか?とギョッとしていたら、「大丈夫、不審な荷物を爆破しただけだから・・」と軽く言われて、ビックリしたことがありました。 もちろん、万が一にもそれがホンモノの爆弾などの危険物であることもあり得るからやっていることとはいえ、どちらかというと、その時の私にとっては、うっかり、荷物を置き忘れたら、爆破されちゃうんだ・・と、「えっ?そっち?」と思われる方を心配していたのです。 今回、避難勧告が出された空港は、不審物が発見されたことによる場所もありますが、リール、ストラスブール、ボーヴェの空港などは、SNSにより、爆破予告を受けたものであり、とりあえず、乗降客を非難させ、空港施設内をくまなくチェックするわけで、当然のことながら、空の便は大混乱。 フランス全土の空港の様子を統括している民間航空総局によると、あちこちの空港に爆破予告が来ていることは、把握しており、あわや同時多発テロ?と緊迫した空気が流れたと言われています。 空港内の人々は非難し、フライトはストップし、着陸直後の機内にいる人々は、とりあえずは、空港内には立ち入れないために、機内で待機させられるという異常事態。 結局、一日が終わってみれば、どの空港でも爆発は起こっていないということは、爆破予告もいたずらや脅しにすぎなかったわけではありますが、しかし、爆破予告を受けながら、乗降客を避難させないわけにはいきません。 こんなことが一体、いつまで続くかと思うと、心底ウンザリしますが、それがホンモノのバック団である可能性がゼロではない限り、特に現在のような情勢下では、致し方ありません。 しかし、こんなことを言うのもなんなんですが、フランスの人々、わりと、避難勧告というか、爆弾騒ぎとか、そういうのに慣れているのか、わりと平然としているのもこれはまた、微妙なものです。 私も直近では、この夏、娘を空港まで送っていった時に、不審物のためにターミナルの一つが閉鎖、もう一つのターミナルまで歩かなければならなかったけれど、「え~~また??」と思いつつも、これはこれで通常運転な感じ。 昨日もメトロに乗ろうとして駅に行ったら、ちょうど、メトロが停まっていたので、ラッキーとばかりに飛び乗ろうとすると、すれ違いざまに歩いて行くおばさんが、「動いてないわよ・・」と・・。それでも、乗って待ってよう!と思って、周囲を見渡すと、まわりは平然と何もなかったように静か・・。まもなく、なんの説明もアナウンスもなく、メトロは発車。 まあ、空港となれば、ちょっと規模も違い、また、国内の空港が同時にいくつも閉鎖となれば、かなり焦る気持ちにもなるのですが、もともと通常運転でさえも、オンタイムということがあまりないわけで、いざ、爆発となれば、そんなことも言っていられないのですが、フランスにいたら、ちょっとゆるく構えているくらいがちょうどいいかもしれない・・などとも思うのです。フランス...

2023年10月18日水曜日

パリはハロウィンカラーになってきた・・

   またまた、予約してから、3ヶ月近く待たされた心臓専門医の診察の日がようやくやってきて、数ヶ月前に行った検査の結果を持って行ってきました。パリの街はすっかりハロウィンの飾りつけが増えてきました。 もともと、イベントごとに興味が薄い私は、あまり、ハロウィンなどは、特にやったことがありません。 子供の頃に母がかぼちゃをくりぬいたりして、飾りものを作っていたりしたことがありましたが、自分としては、一回くらいは、娘が小さかった頃にかぼちゃをくりぬいて、同じようなかぼちゃおばけみたいなものを作ったことがあったかな~?という程度で、ほとんどといっていいくらい興味がありませんでした。 そもそ...

2023年10月17日火曜日

やっぱり私は日本人・・

   常日頃から、私には、「日本に行ったら、買いたいものリスト」があって、思いついたら、メモするようにしています。そのほとんどが食料なのですが、日本に行く予定が決まると、今度は、フランスの家に大事に備蓄してある日本食材を再チェックして、うんうん、これは、今度買ってくるから・・と、いつもよりは気前よく、消費し始めます。 たいていの日本食は、パリでも手に入るので、何も日本に行かなければ手に入らないものばかりではないし、なくなると、パリで買い足したりすることもあるのですが、やっぱり日本で買うよりは、数段、高いのでケチ根性が働いて、「う~ん・・こんなにするんだったら、今度、日本に行った時に...

2023年10月16日月曜日

パリ・オペラ通りの3軒のパン屋さん 

   以前は、職場が近かったので、オペラ界隈は、自分のテリトリーというか、庭同然のような気分でいたのですが、かつては、日本人エリアなどと言われていたこともあり、日本食屋さんが多かったり、日本食材のお店が多かったり、日本の銀行などもあったし、日本人としては、便利な場所でもありました。 しかし、オペラ通りという有名な通りの名前がついているわりには、なんだか、代わり映えのしない、正直、今一つパッとしない印象もありました。 今では、日本食人気から、オペラ通りから一本入ったサンタンヌ通りなどには、軒を連ねているラーメン屋さんには、行列が絶えなくなり、別の意味で有名にもなりました。 ただ、しばらく足が遠ざかっていて、数年たった今、少しずつオペラ通りも変化していて、特に、大人気パティスリー・セドリックグロレなどの進出に加えて、新しく、日本式チーズケーキのお店・匠(TAKUMI)などもできたりして、一気に高級な感じのお店が増えてきました。 日本人からしたら、なにもパリで日本式チーズケーキを食べなくてもいいかな?と思いつつも、ちょっと覗いてみると、チーズケーキはもちろんのこと、日本のような食パンやお弁当やおにぎり、お弁当まで売っていました。 日本のパン屋さんAKIが近く(サンタンヌ通り)に出店して、大人気を博して以来、AKIは店舗を広げ、今やサンタンヌ通りには、AKIカフェ、AKIもちなど、何店舗も販路を広げていますが、そのAKIの高級バージョンといった感じです。 最近、甘いものを食べすぎているので、ケーキはやめておくけど、せっかく来たのだから、食パンくらい買って帰ろうかな?と思って、食パン1つを頼むとなんと1本10ユーロ(約1600円)と言われて、びっくり! よく見てみれば、1本というだけあって、およそ2斤分の大きさなのですが、それにしても、いくらなんでも高すぎないか?と、「では、半分で・・」というと、なんと半分だと6ユーロ。 10ユーロの半分は5ユーロではないか?とセコい考えが頭をもたげたものの、まあ、一度は食べてみたいし、まあいっか・・と食パン半分を買って帰りました。 同じオペラ通り沿いには、セドリックグロレがあり、そちらは、さらにいっそうお高いわけで、ちょっと金銭感覚がおかしくなりそうな感じですが、そのTAKUMIとセトリックグロレの間には、日本でもおなじみのPAULというパン屋さんがあって、そこは、通常運転というか、まあ通常価格でなんとなく、ホッとさせられたのでした。 日本にもPAULのお店はあるようで、以前、日本に行った時、日本のPAULがあまりに高くてビックリしたことがありましたが、オペラ通りのPAULは、扱っているパンやケーキ、サンドイッチなどの種類も多くて、しかも、気持ちを平静に保てる範囲内のお値段。 これまでは、正直、PAULでさえも、パリでも(日本ほどではないにせよ)、少々、ふつうのパン屋さんに比べてちょっと高めかも?などと思っていたのですが、このインフレで、一気に普通の他のパン屋さんも値上げしているせいか、そんなに高く感じなくなっているうえ、この常軌を逸した2軒のパン屋さんのお値段に挟まれていることを思えば、ずいぶんと庶民的なお店のような気もしてしまいます。 中でもブリオッシュ2本で5ユーロ・・などと書かれているのを見て、思わず買ってしまいそうになりました。 今までパッとしないと思っていたオペラ通りにこうした超高級店が並ぶようになって、なんだか、その華やかさが嬉しいような悲しいような・・。 オペラ通りは、言葉どおりにオペラ座からも近くて、ルーブル美術館やチュイルリー公園、ヴァンドーム広場やコンコルド広場などにも歩いて行ける場所で観光地といえば観光地? ゆえに、高級なものでも、けっこう売れていくことに、驚かされているのです。 そんな中でも懸命に頑張っているPAULが愛おしいです。 ちなみにオペラ通りには、パリならどこにでもあるスーパーマーケット・MONOPRIX...

2023年10月15日日曜日

最大級 テロ対策警戒警報発令のフランス プラン・ヴィジピラット ルーブル・ヴェルサイユから避難退去

   イスラエルでの大惨事に続いて、フランス国内、パ・ド・カレ(フランス北部オードフランス)のアラスの高校が襲われるという凶悪テロ発生を受け、ボルヌ首相は、プラン・ヴィジピラット(Le plan Vigipirate)に基づき、フランス国内のテロ警戒レベルを緊急に最大級に引き上げることを発表しました。 ヴィジピラットとは、フランスのテロ対策の一環であり、テロ行為の脅威を可能な限り早期に防止または発見するために、社会全体に警戒と安全を目的とし、フランスの国民、領土、利益をテロの脅威から適切に保護することを掲げています。 具体的には、フランス国内および海外のフランス国民および国益に対するテロの脅威を評価し、リスクレベルに応じたセキュリティシステムを決定するとしています。 今回の場合は、その警戒態勢がMaxと判断されたようです。 諜報機関はテロリストの脅威を評価し、その分析により国防国家安全保障総事務局...