2023年12月11日月曜日

パリ8区の高級ブティックで強盗 被害総額60万ユーロ

  


 年中を通して治安の悪いパリも12月となると一段と治安が悪くなるのは、毎年のことです。

 今回起こったのは、高級ブティック狙いの強盗で、この種の強盗は、季節的というよりも、もはや定期的に起こっている気もします。

 事件は日曜日の朝10時45分頃、シャンゼリゼからもほど近いパリ8区にある高級ブティック KITH(ニューヨークの高級ブランド)で起こりました。覆面をした2人の男が店に乱入し、催涙ガスを使用したうえで、持ってきたハンマーでショーケースを割り、多数の高級時計や宝石類を強奪し、バイクで逃走した模様です。

 犯行時間はわずか2分で怪我人は一切なしという鮮やかさ。現在のところ、犯人は逮捕されておらず、パリ検察庁は、この種の強盗を専門とする強盗鎮圧旅団に委託して捜査を開始しています。

 被害総額は少なくとも60万ユーロに及ぶ模様です。

 このような強盗事件は、たびたび耳にする話のような気がしますが、事件が起こった時は、一応、報道されるものの、その後に犯人が逮捕されたという話はいっこうに耳にすることはありません。

 このような高級ブティックでは、まず顧客や店員の安全を第一に確保するように店舗側も体制を敷いているため、まず、その場で犯人が確保されることはありません。だいたい、このような高級ブティックでは、盗難被害は保険がカバーするものと思われますが、ノエル前の商品が一番、売れる時期に商品がなくなるわけですから、たとえ、その分の金額が補償されたとしても、破壊されたショーケースや売れるはずの商品が消えてしまい、やはり大変な痛手であるにちがいありません。

 その同日、ホテルリッツでは、宿泊客がホテル内で紛失していた75万ユーロ相当の指輪が掃除機の袋の中から発見されたというニュースが報道されています。この指輪の持ち主はマレーシア国籍の経営者ということで、先週末にパリ中心部の警察署に盗難の被害届を提出していたそうで、これがホテル内で起こったということで、リッツ側もホテルの信用問題をかけて必死の捜索を行った模様です。

 しかし、強盗事件では60万ユーロ、ホテルリッツの掃除機からは70万ユーロの指輪、双方ともに、1億円近い宝石類が強奪されたり、掃除機の中から出てきたり、少し前の空港からの車を襲撃された人の被害総額57万ユーロなどなど、一般庶民としては、あまりに金額が凄すぎて、現実味のない話でもありますが、あるところには、あるんだな・・などと思ってしまいます。

 しかし、不謹慎ではありますが、数々の犯罪や強盗事件がある中で、わずか数分で負傷者を出すことなく、消え去ってしまう高級ブティック・宝飾店狙いの強盗は、鮮やかとさえ感じてしまう部分もないわけではありません。


高級ブティック強盗 60万ユーロ被害


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2023年12月10日日曜日

Vinted(ヴィンテッド)で殺人事件が起こった!

  

 

 パリ近郊ヴァル・ド・マルヌ県ヴァラントンの路上で、16歳のティーンエイジャーが刺殺されたという話で、また、どんな乱闘騒ぎがあったのか?と思ったら、それがVinted(ヴィンテッド)(フリマサイト)での商品売買の際に起こったものであったことを知り、すごく驚きました。

 Vinted(ヴィンテッド)は、私もおこづかい稼ぎによく利用しているフリマサイト(日本でいうメルカリのようなもの)で、その売買の現場で殺人事件が起こるなどとは、これまで聞いたこともなかった話だったからです。

 そもそも、ヴィンテッドの大半は、商品の売買は、直接、売り手と買い手が会うことはなく、商品への質問や値段の交渉などはサイト上で行われているもので、商品の受け渡しは発送するのが通常であり、代金の支払いもサイトを通じて行われ、その間のトラブルなどに関しては、ヴィンテッドが介入してくれるので、これまでに深刻なトラブルになったことはありませんでした。

 ごくごくたまに、急いでいるので、直接、手渡しにできないか?とか、その際に連絡するために携帯ナンバーを教えてもらえないか?と頼まれることはあっても、安全上の理由から携帯ナンバーを教えることは、お断りしています。

 今回の殺人事件はティーンエイジャーの間の出来事で、どのような交渉の末に実際に対面での売買という話になったのかはわかりませんが、一応、サイト上での交渉は成立していたようで、被害者の少年は、商品の引き渡しに行った際に刺された模様です。

 一応、この少年は、商品の引き渡しに際して、一応は警戒していたようで、1人ではなく、友人たちとともに3人で出かけたようですが、商品の引き取りにあらわれた人物もまた6人で現れたようで、買い手の方が代金を支払わずに商品を奪おうとした際にナイフを持ち出し、結果的には、少年一人を殺してしまったようです。

 引き渡しに行った3人の少年のうち2人が刺され、致命傷に至った少年の傷は、大腿動脈に達しており、もう一人が血を流しながら道路に辿りついてから、通報したと言われており、警察が駆け付けた際には、少年の一人はすでに心肺停止状態であったそうです。

 その事件が起こった約3時間後に、パニック状態に陥った犯人とみられる母親の女性から息子が自分のしてしまったことに対して自責の念を感じ、3階から飛び降り自殺を図ろうとしたと通報があり、警察が駆け付けると少年は泣き叫んでいたと伝えられています。

 被害者、加害者ともに16歳のティーンエイジャーで、そのきっかけとなったのは、ごくごくシンプルなNike(ナイキ)のジョギングスーツとのこと、あまりに稚拙でこのようなことで命を落としてしまうとは、泣くにも泣けないような気もしてしまいます。

 私の場合は、ヴィンテッドで買い物をすることはありませんが、全くの見ず知らずの人とのやりとりなわけで、その人の過去の売買記録の点数ややり取りに対するコメントを参考にすることは、やっぱり必要で、このようなケースは非常に稀なケースとはいうものの、実際に会って手渡しというのは、警戒すべきだなと思うのでした。


Vinted(ヴィンテッド)殺人事件


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2023年12月9日土曜日

ノートルダム大聖堂 2024年12月8日一般公開再開

  


 2019年の火災以来、再建工事が続いているパリ・ノートルダム大聖堂をマクロン大統領が視察訪問し、同時にこの大聖堂再建についてのいくつかの発表がありました。

 思ってもみなかったパリ・ノートルダム大聖堂の大規模火災から早や4年が経ちました。この災害に対しては、全世界から約8億4千万ユーロが集まったと言われています。

 火災直後に発表された5年以内に再建させるという計画は、当初からかなり難しいだろうという見方もあったうえに、途中、パンデミックのために工事がほぼ中断した期間もありましたが、今回のマクロン大統領の発表によれば、2024年12月8日には、礼拝と一般公開を再開する見込みであることを明らかにしました。

 とはいえ、再建工事が全て完了するのは、2030年(あるいは2029年)になると言われています。

 ただし、今後、2024年初めに予定されている屋根部分の一部に鉛が使用されることに反対する団体が「屋根に使用されるのは圧延された鉛で、その特徴は雨や風によって時間の経過とともに鉛が放出される」とし、下水道やセーヌ川を汚染すると訴える動きもあります。

 2021年に公衆衛生高等評議会が発表した報告書では、ノートルダム大聖堂の屋根を流れる水を通じて年間約21kgの鉛が放出され、この鉛は人体に有害であるという声もあるので、この声が高まれば、工事の進行が阻まれることもありえないではありません。

 また、今回の再建工事は単に以前のものを再建するだけでなく、6つの現代的なステンドグラスに21世紀の印が刻まれるとし、新しい部分も加えられることが発表され、この6つの現代的なステンドグラス制作のために現代アーティストが発注に基づいて具象作品を発表できるコンペティションが開始されます。

 そして、隣接するシテ島のオテル・デューの敷地内には、ノートルダムの功績を集めた博物館ができることを発表。これは「歴史博物館であると同時に、美術館であり、パリのノートルダム大聖堂の恒久的な建設現場を説明する博物館でもある」と説明しています。

 現在も工事中のノートルダム大聖堂を囲むように、その工事段階を説明するようなパネルが展示され、そのパネルで囲まれているようなかたちになっていると同時に正面近くには、おそらくその美術館に将来展示されるであろう様々なノートルダムを解説するような模型などが飾られているスペースができていますが、おそらく、それらを一括して展示し、また、ノートルダム大聖堂にまつわる歴史的な飾りもの等が保存される模様です。

 現在の工事中でさえも、観光客の足が途絶えることのないパリ・ノートルダム大聖堂ですが、火災前までは、年間1,200万人が来場していたと言われているノートルダム大聖堂をこれまで以上の集客を望むことのできる場所に築き上げる計画であると思われます。

 しばらく、日本に行っていたために久しぶりにフランスのテレビを見て、これまた久しぶりに見たマクロン大統領は、すごく似合わない工事用のヘルメットをかぶって、この現場の視察を行っていました。

 あくまで私の主観ではありますが、日本のニュースでみかける日本の政治家と違って精悍な顔つきで、日本の政治家のようなふやけた印象は微塵もないことに、政治家のありようが顔つきにあらわれるものだな・・などと余計なことまで感じた久しぶりのフランスのニュースでした。


パリ ノートルダム大聖堂 2024年12月8日一般公開


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2023年12月8日金曜日

日本では、保冷剤がやたらと溜まる・・日本のエコ

  


 私は日本滞在中、とにかく食べ物に熱狂的になり、とりあえず日本の食べ物となると目の色が変わり、限られた滞在中にあれもこれもと食べてみたいものが後を絶たず、食べてみたいものには、手を出し、友人や親戚などと会っても、それぞれの近況とともに、すぐに食べ物の話になり、また、この間、これ食べたんだけど、すごく美味しかった!とかいう話にまつわり、それなら、ここの○○が美味しいという話を聞いたりすると、忙しいスケジュールの間にそれを探しまわったりします。

 また、出先で美味しそうなものを見つけると、やっぱり、それはそれで食べてみたくなり、やたらと食料品を買って帰ることになるのです。

 そうしているうちに、フランスでは、ほとんど見かけることのない「保冷剤」というものがどんどん溜まっていくことになり、帰る頃には、「保冷剤」が大量に蓄積されていました。

 さすがにスーパーマーケットなどではないのですが、それがデパートだったりすると、必ず保冷剤を入れてくれていて、レジ袋などは、有料になって、ずいぶん減ったな・・と思うのですが、この保冷剤は相変わらずで、なんだかな~?と、妙な気持ちにもなりました。

 たしかに日本の気候も関係あるのかな?とも思わないでもないのですが、今は外の気温も低く、それほど保冷剤が必須というわけでもありません。昔は、アイスクリームを買ったりすると、ドライアイスを入れてくれて、家に帰ってきてから、そのドライアイスを水に入れて、もくもくと煙があがるのをおもしろがったりしていたのを覚えていますが、今は保冷剤がとってかわったのでしょうか?

 しかし、保冷剤を入れてくれるような食品は、たいてい日本にいるうちに食べてしまうのですが、それでも冷蔵したままフランスに持って帰りたいものはあります。しかし、重量の関係から、保冷剤を使うことはなく、いくつかの冷凍した食品を保冷剤がわりにして、保冷袋に一緒に入れてくるので、保冷剤をフランスに持ち帰ることはありません。

 一方、日本ならではのものには、「乾燥剤」というものがあり、この乾燥剤は、もうすでに、袋の中に入っているので、否応なしにその食品と一緒にフランスに持ち帰ることになるのですが、これは意外とその後も便利に使えるので、大きめのものなどは、そのままとっておいて、固まりやすい塩や砂糖などに入れたりして、利用しています。

 やたらと乾燥剤を使っているだけあって、日本はやっぱりなんでも湿気ることが多く、そうそう、気をつけなくては湿気てしまう・・とハッとすることもあります。逆にフランスに来て、驚いたのは、おせんべいなどがなかなか湿気らないことでもありました。

 レジ袋に関しては、かなり減ったとも思うものの、やはり、デパートなどでは、「レジ袋はいりません」などと言うと、「では、無料の包装にしておきましょうね・・」などと言われてしまうのには、「へっ??」と思ってしまうのでした。

 心配りが行き届いている日本だからこそ、エコに向かうハードルがより高いのだろうか?とも思います。


保冷剤


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2023年12月7日木曜日

海外在住者の免税でのお買い物は思ったよりも全然、簡単だった!

  


 日本国籍を持ち、且つ、2年以上海外に在住している者は日本で免税でお買い物ができるという話はこれまでも聞いたことがありましたが、なんとなく、きっと面倒なんだろうな・・と思って、これまで一度も利用したことがありませんでした。

 しかし、今回は、パソコンを買おうと思っていたので、金額もなかなか張るものなので、この際、やってみようかな?と思って、ダメ元で免税でのお買い物に挑戦してみたので、今回はそのお話にしようと思います。

 まず、現在は、入国の際にパスポートチェックが自動ゲートになっており、入国スタンプなしに通過できるようになっていますが、この際、「入国スタンプが必用な方はこちら・・」となっているところに進み、そこで必ずスタンプをもらいます。

 そして、日本で最後に住民票を抜いた住所のあった区役所で、「戸籍の附票」をもらいます。この手数料は300円(2023年11月現在)でした。また、この「戸籍の附票」の代わりに出発前に大使館で「在留届」を申請し、それを使うこともできるようです。

 免税対象になるお買い物の際に、パスポートとこの「戸籍の附票」、あるいは「在留届」の提示が求められます。

 しかし、この後は、結構、簡単で、特に免税手続きをしてくれるお店でのお買い物なら、あとは、お店の方が手続きはしてくれます。

 私の場合は、お買い物の際にお店の方に「免税手続きお願いします」と言ったら、「では、こちらのカウンターで・・」と言われて、パスポートとこの「戸籍の附票」の原本を提出、その場で免税後の価格のみを支払いました。

 この時点でパスポートナンバーを通じて、税関にそのお買い物のデータが送られているそうなので、あとは、出国の際に空港でパスポートを税関で見せればよいと言われました。また、その際に一応、免税にした商品は手荷物にして、未使用、未開封ということになっていますという注意を受けたので、そのとおりに携帯しました。

 その免税手続きのチェックが空港のどの場所なのか?よくわからなかったのですが、それは、保安検査場の奥にある「税関」というスタンドで、「免税手続きをしたいのですが・・」と言ったら、「では、パスポートをこれに通してください」と言われて、「ピッ!」とやって、それで終了です。

 アトランダムでチェックがあるのかもしれませんが、私の場合、商品のチェックはありませんでした。

 今回は、このパソコンしか、免税でのお買い物をしませんでしたが、後になってから考えれば、今は外国人観光客のために免税をうたっているお店も多く、特に渋谷などのドラッグストアなどは、どこもこの免税手続きをやっていて、スゴいな・・と感心したのですが、そういえば、私も少なからず、私も日本の薬なども買っているので、免税にしてもらえばよかった・・と後になってから思いました。

 また、日本に行けば、必ず立ち寄る「ユニクロ」なども、免税をしてくれるので、これまた、バラバラ買わずに一か所で買って、免税にしてもらえばよかった・・とこれまた後悔。ユニクロはパリにもあるのですが、価格も違い、そのうえ、品揃えは日本には叶わないので、必ず行きますが、今回は免税してもらい損ねました。

 ユニクロは、店舗にもよるのかもしれませんが、「他の店舗(ユニクロ)で購入した商品に対してもまとめて免税にします」と書いてあったので、時間があれば、後になってから、持っていけば、免税にしてもらうことができたのですが、私の場合、時間がなくて、それもできませんでした。

 次回の一時帰国の際には、とりあえず、この免税でのお買い物にもっと、注意を払い、出かけるときは、パスポートと戸籍の附票を持ち歩き、免税できる場合は、してもらおう!と思います。

 海外在住2年以上の方々、これを、利用しない手はありませんよ!


海外在住者の免税手続き


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2023年12月6日水曜日

羽田空港 国際線ターミナルがあまりに混んでいて焦った!

  


 いよいよ、フランスに戻る当日、羽田からシャルルドゴール空港への直行便は、以前よりも出発が早くなっていて、朝8時半頃に離陸のスケジュールでした。

 ということは、ふつう、国際線の場合は2時間前くらいまでに空港に行くのですが、そうなると朝6時半までには、羽田に行っていなければならないということで、かなり早朝に家をでなければならないとなって、娘が車で送ってくれることになりました。

 朝は道もすいているということで30分もあれば充分だろうということで、家を出たのが6時頃、予想どおり道はすいていて、スイスイと羽田空港に到着しました。

 ところが、スイスイ来たのは、空港までで、羽田空港は、こんな時間だというのに大混雑。前日にネットでチェックインが済んでいるとはいえ、結局のところ、荷物を預けなければなりません。

 後になって、冷静に考えれば、いくつもある行列には、チェックインをするための行列と、荷物を預ける行列と保安検査場を通るための行列があったのですが、あまりの行列にどれがどの行列なのかがわかりにくく、「最後尾はこちら!」という看板を持っている人が立っているものの、それが何の行列の最後尾なのかがわからず、最初に違う行列にならんでしまったりしたために、時間はギリギリになってしまいました。

 チェックインも荷物を預けるのも、保安検査場へ通るのも、すべて自動化されて、簡素化されているはずなのに、こんなに何重にも行列ができてしまうということは、どこかが上手くいっていないと思われます。

 これまでは、2時間前に行けば、余裕でOKだったはずなのに、現在だと、もう少し時間をみなければならないかもしれません。

 なんだか、気のせいかもしれませんが、これまで日本はどこへ行っても至れり尽くせりなサービスで痒いところに手が届く感じだったのに、あれ?と思う場面が、今回の滞在では時々、見え隠れしたような気がしています。

 それが、よりにもよって、荷物の重量問題でドキドキしている最後の最後だっただけに、大いに焦ってしまいました。

 「いつも、こんなに混んでいるんですか?」と聞いてみたところ、「最近は、いつもこんな感じです」ということだったので、パンデミックで一時は空港もシンとしていたことを考えれば、見事に復活したとよいことだと考えることもできますが、それならそれで、なんとかしてほしいな・・と思います。 

 そんなわけで、いつもは、最後にコンビニに寄って、最後の最後に買い物をしていくところ、それができずに、大変、残念でした。

 しかし、ギリギリのタイミングで荷物を預けたおかげで、パリに着いたときには、荷物がいつもより早く出てきて、早々に荷物をピックアップして空港を出ることができました。

 シャルルドゴール空港からは、タクシーで家に帰ったのですが、運転手さんによれば、パリは、今、わりと観光客が少ないそうで、今日もお客さんを拾うまで2時間くらい待っていたとかで、商売あがったりとのことでした。

 しかし、まあ、パリの場合は、バカンスとバカンスの合間の一時的なこととも考えられますが、しかし、これはこれで、今までこんなことあったかな? 飛行機はまあまあ混んでたので、タクシーを避けて、他の交通機関に流れているのかな?などとも考えられますが、私の場合、日本から帰った際は、とても、他の交通機関に頼れる荷物ではないため、他の選択肢はありません。

 とはいえ、あっという間の3週間も過ぎて、無事、フランスに帰国いたしました。すごく忙しかったけど、とっても楽しい日本滞在でした!


羽田空港国際線ターミナル激込み


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2023年12月5日火曜日

今回の日本への一時帰国 思わぬ娘への二次被害

  


 今回の日本への一時帰国は、本当に良く食べ、良く遊びました。

 私としては、もともと、「日本へ行ったら、好きなもの、食べたいものは思う存分、心おきなく食べる!フランスに戻ったら、しっかり元に戻すから、それでいい・・」と思っていたので、ある程度の体重増加は覚悟していました。

 実際には日本に来る時点で体重を測っていなかったので、どれだけ体重が増えたのかはわかりませんが、確実に太ったと思います。

 なにしろ、「食べるぞ!」という気持ちが高まり、ちょっとした興奮状態でもあったので、食べても食べても、またすぐにおなかがすいてしまうという満腹中枢がイカれた状態であったので、自分でも、ちょっと滑稽なほど、四六時中食べていて、いっ時、おなかがいっぱいになっても、また、次の食事に備えて、おなかをすかせるために、できるだけ動くようにしていて、また、おどろくほど、すぐにおなかがすいて、食べるということを繰り返していました。

 周囲にいる娘も友人も従姉妹も、そんな私の様子を「ちょっと、おかしいんじゃない? おかしいよ! 大丈夫?」と、そんな私を笑いながら、呆れた様子で面白がっていました。

 いよいよ、荷物のパッキングを始めて、前日の夜にとりあえず、全部の荷物を入れて計量してみた結果、どうにかギリギリセーフラインに達しました。

 家での計量は難しく、まず自分の体重を測ってから、次にスーツケースを持って体重計に乗り、差し引いて計算するのですが、自分で一度、計量しただけでは心許なく、娘に、「あなたも測ってみて!」と頼むと、「ちょっと、太ったと思うから体重を測りたくない・・」と。

 それでも、私にとっては、スーツケースの計量は重大問題。空港に行ってから、中身を捨てるわけにもいかないので、「どうしても!お願い!」と懇願して、娘を説き伏せました。

 娘はしぶしぶ、まず自分の体重を測ったところで、「ちょっと信じられない・・」と、もうスーツケースどころではなく、「こんなに増えてる!過去最高体重になってる!」と茫然自失。

 私は軽く、「まあ、あれだけ私に付き合って食べていれば、仕方ないよ・・私も覚悟してたし・・」と言うと、「私は全然、覚悟していなかった・・」と。

 それからの娘の落ち込み具合は、ちょっと笑ってしまうほどで、もうしばらく何も手に付かない様子。それでもスーツケースを持って測ってもらうと、どうやら、結果は同じ、スーツケースの方は、ギリギリセーフと私と同じ結果でした。

 今回の私の日本滞在中は必ずしも、四六時中、娘と一緒にいたわけではありませんが、私が食べたいものを後から後から買ってきて、まあ、一人で食べきれなくても娘がいるから・・と思って遠慮しなかったのですが、買ってきたものが、「あれ?もうなくなっちゃったの?」ということはたびたびありました。

 どうやら、娘は私の壊れた満腹中枢の余波を受け、娘は見事に増量していたのでした。

 それでも、彼女は、前向き。しばらくすると、「今、わかってよかった!ちょっと太ったな・・くらいに思っていたけど、かなりヤバいことに今、気がついたから、これでママが帰ったら、せいぜい運動に励んで、ダイエットして、早いうちに取り戻せる!」と。

 やっぱり、私は、そろそろフランスに帰った方が娘のためにもよさそうです。


ダイエット 体重増加 一時帰国


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