パリのど真ん中で銃撃事件が起こった・・事件現場はパリ8区のクールセル大通り、メトロ・クールセル駅の近く、クールセル駅とテルヌ駅の間・・と聞いて、えっ??聞き覚えのある駅だ・・と思いました。
パリには、かなりの数のメトロの駅があって、もちろん、私の行動範囲は限られていて、自分の通勤圏内だったり、ごくごくよく利用する駅だったりする以外は、なんとなく見覚えがある気がしたりするものの、全部の駅を知っているわけではありません。
しかし、この駅には、なんか聞き覚えがあったと思ったら、パリの日本大使館から遠くない駅なのでした。大使館といのは、そんなに頻繁に行く場所ではありませんが、パスポートの書き換えだったり、日本での公式な手続きに必要な在留証明書だったり、在外投票だったり、また、娘が義務教育の期間は、日本語の教科書をもらいに少なくとも年2回は、行っていました。なので、そこそこ記憶には、残っている場所です。
パリの日本大使館は、シャンゼリゼからも近く、凱旋門からも歩いていけるような、とてもよい場所にあるのですが、今回の銃撃事件は、クールセル駅の近く・・というよりは、私にとっては、日本大使館の近く・・と連想する場所でした。
あのあたりは、ゆったりした優雅な街並みで、とても銃撃事件が想像しがたい場所です。
銃撃犯は、最初、クールセル大通りにある被害者の父親が経営する不動産屋さんに入っていき、その後、被害者が危険を感じて逃げようとしたところを路上で撃ったようです。目撃者の証言によると、少なくとも3発以上の銃声を聞いたと証言しており、数人の銃撃犯は、その後、青いヤマハのバイクで逃走したとのこと。
被害者の31歳の男性は犯人が最初、入っていった不動産会社の経営者の息子で10年近く、その不動産屋で働いていたようです。被害者は即死ではなかったものの、かけつけた救急隊の処置も虚しく死亡しました。
数名の銃撃犯が逃走に使用したバイクは、それからまもなく、シャトネー・マラブリー(オー・ド・セーヌ県)で発見されたものの、彼らはそこで待機していた別の車で逃走したと見られています。
被害者の男性はパリ16区育ちの富裕層であったものの、子供の頃からのつきあいのあった友人たちの話では、彼は豪華な車を乗り回すわけでもなく、見栄を張るでもなく、歯に衣着せぬ物言いをするところはあったものの、基本的にはとても優しい人だったと話しています。
しかし、犯行の状況から考えるとこの銃撃事件はなんらかの報復であると見られていますが、それにしても大通りの路上で銃撃とは・・全く無関係の第3者に被害が及ぶ可能性もあったわけで、本当に恐ろしい話です。
シャンゼリゼのすぐ近くのジョルジュサンク付近で射殺事件がおこったのはついこの間のこと・・。今回の事件ともそんなに離れている場所でもなく、歩いて行ける範囲内の距離にあります。
だからといって、前回の事件とは、無関係であるとは思われますが、いずれにしても、パリのど真ん中、しかも、かなり高級な住宅や店舗が並ぶような地域での銃撃事件には、ほんとうに閉口してしまいます。
少なくとも、銃を持つ輩たちは、もはや、ここらあたりではやめておこう・・というような思いはなくなってきていて、所かまわず銃を向けるようになってしまっているということで、こうなってくると、もう危険な地域には近寄らないだけでは済まされないことになります。
とりあえずは、テロのような無差別な攻撃ではないことだけが、幸いであったとでもいうしかない、本当にショッキングな事件がパリでは続いています。
犯人は未だ逃走中とのことで、パリの日本大使館も銃撃事件についてのお知らせと注意喚起のメールが届いています。
パリ 日本大使館付近銃撃事件
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