2022年12月9日金曜日

パリのクラック問題 子供の通学に警察官が同行しなければならない深刻な事態

   もはや、定期的に問題が浮上してくるたびに、深刻化している感が否めないパリのクラック(コカインの一種で比較的安価に出回っていることから貧乏人のドラッグとも呼ばれている)問題は、子供の学校の登下校に警察官が同行しなければならない異常な事態を迎えています。 毎回、毎回、このクラック常用者の溜まり場を解散させて、そのたびに、これだけの逮捕者が出たとか、このクラックキャンプの移動先の住民が反対デモを起こしたりして、押し付け合いが起こり、ごたつくのですが、結局、しばらくすると、他の事件などに紛れて世間には、忘れられていく感じで、根本的に問題は解決しないままに、再び放置されてしまいます。 ...

2022年12月8日木曜日

2023年には全世帯の約半数に100ユーロの燃料手当

  ボルヌ首相は、 2023年1月初旬から100ユーロの燃料手当を最貧困層1000万人に支給すると発表しました。(しかし、この基準を見てみると、かならずしも最貧因層とも言えない感じでもありますが・・) この制度には、約10億ユーロの予算が計上される予定です。 1月初旬から2023年通年で100ユーロの燃料手当を最貧困層1000万人に支給すると発表しました。 この制度には、約10億ユーロの予算が計上される予定です。 これは2023年に一度だけ支払われるもので、全世帯の半数に相当するもので、具体的には、年間平均12,000km走行するフランス人の場合、1年間で1リットルあたり10セント以上の支援になる計算になります。 例えば、自動車を2台を所有する共働き夫婦の場合、200ユーロの恩恵を受けることが可能となり、また、この補助は、二輪車を含むすべての車種(電気自動車やプラグインハイブリッド車を含む)に適用されます。 この援助は、2022年12月31日に終了する燃料割戻しを引き継ぐためのもので、これまで、ガソリンスタンドですべての人に対して受けていた1リットルあたり10セントの割引をより限定的に弱い立場の人にのみ継続するための政府の苦肉の策であるともいえます。 この恩恵を受けるためには、2021年の基準税額所得(RFR)が1314ユーロ(約19万円)/月未満と申告した単身者、3285ユーロ(約47万円)/月未満と申告した夫婦と子供1人の場合、子供2人を持つ独身者、3941ユーロ(約57万円)/月未満と申告した子供2人の夫婦の場合、5255ユーロ(約76万円)/月未満と申告した、3人の子供を持つ夫婦が該当し、自営業者や公務員にも支給されます。 フランスの場合、税金にしても、このような援助金にしても、また年金の換算などに関しても、全て、子供がいることでプライオリティを得られるようになっています。 今回は100ユーロの援助金をもらうには、2023年初めに税務サイト(impots.gouv.fr)を通じて「通勤に車が必要であること」、「納税番号とナンバープレート」を申告する必要がありますが(とても簡単)、申告後は速やかに口座に銀行振込で支払われます。 私は首都圏に住んでいるので、車の必要性を感じないので、車は持っていません。なので、この援助金の恩恵には預かれないのですが、気になるのは、これは2023年1度きりの援助であると強調している点で、これから、さらに燃料費が高騰した場合でも、これで凌げということでもある感じがしないでもありません。 タクシーやハイヤーの運転手さんが口を揃えて、「車の維持費、駐車料金、燃料費、保険などを考えたら、車を持つのは、どう考えても、コスパ、が悪すぎる」というのですが、車がなければ、生活できないような場所もけっこうフランスにはあるもので、電車に乗って、ちょっと郊外に出たりすれば、パリ郊外でも意外と、すぐに田園風景になることには、驚きです。 以前、娘がパンデミックの影響で日本への留学がドタキャンになって、慌ててスタージュを探して行くことになった地方のフランス最大手の乳製品メーカーの研究所が、およそ、車がなければ生活できそうもない場所で、最初、知らない場所でGoogle...

2022年12月7日水曜日

カカオ、コーヒー、大豆・・EU加盟国 森林破壊製品輸入禁止に合意

  欧州議会は、1990年から2020年の間に、森林破壊によってEUの面積よりも大きな面積が失われており、欧州での製品の消費はこの損失の約10%に相当していることを指摘し、欧州議会と欧州連合(EU)加盟国政府は、森林破壊を引き起こしている製品のEUへの輸入を2023年には禁止することで合意に至りました。 この協定は、カカオ、コーヒー、大豆、パーム油など、いくつかの製品を対象としています。木材、牛肉、ゴムも影響を受けますし、いくつかの関連素材(革、チョコレート、家具、紙、木炭など)も影響を受けます。これらの製品が2022年12月31日以降に森林破壊された土地に由来する場合、それらの輸入が禁止されると、国会は声明で述べています。森林全体へのダメージも考慮されます。 これにより、輸入企業は、そのサプライチェーンに責任を持つことが義務付けられ、衛星写真と連動した作物の位置情報により、トレーサビリティ(その製品がいつ、どこで、誰によって作られたかを証明するために、原材料の調達から生産、消費、廃棄に至るまでを追跡可能にすること)を証明する必要があるのです。 対象商品は、カカオ、コーヒー、大豆の他、パーム油、木材、牛肉、ゴムも対象であり、いくつかの関連資材(革、チョコレート、家具、印刷紙、炭など)についても対象になるようです。 森林破壊と聞いて、カカオ、コーヒー、パーム油、木材、ゴムなどは想像がつくところではありますが、正直、大豆??というのは驚きでした。しかし、この大豆も欧州に輸入される大豆を栽培するための農産業によって大きく破壊されているとのことでした。 日本人としては、味噌、醤油、豆腐などなど、必須の食材ゆえ、捨て置ける話ではありません。 WWF(World...

2022年12月6日火曜日

登録者数1200万人のフランスの人気ユーチューバー 未成年者強姦で身柄拘束

  1200万人の登録者を持つフランス第3位の人気ユーチューバーであるノーマン(Norman Thavaud)が、複数の10代の少女や若い女性を巻き込んだ未成年者強姦の容疑でパリ検察庁に身柄を拘束されました。 事の発端は、フランス第1位のユーチューバーSqueezieが「特定のユーチューバーが若い女性登録者の心理的脆弱性につけこんで性行為を強要する不適切行為を行っていること」を非難する内容のツイートをしたことがきっかけで、彼の名前が浮上し始めたことから始まりました。 パリ市警察庁と、そのBPF(家族保護機関)は数カ月前から、複数のシナリオを照合して捜査を開始し、少なくとも6人の被害者から事実確認を行っていたのでした。 2020年夏、ケベック州のファンで事件当時16歳だった少女が、以前にSnapchatで送られてきた性的な内容の写真や動画を操作され、心理的コントロールを受けて、憧れてもいたこのユーチューバーの罠にはまってしまったと、Instagramで告発。 その後、ノーマン絡みの、この少女と同じような体験をした若い女性30人ほどから連絡があったことを発表されています。被害者候補はすでに裁判所から事情聴取を受けており、ほぼ全員がレイプされた可能性があるとみられており、そのうち2人は事件当時、未成年でした。 ノーマン("Norman...

2022年12月5日月曜日

フランスで最も有名な日本人留学生死去のフランスでの報道

  恐らく彼は、歴史上、フランスで最も有名な日本人留学生であったろうと思います。事件当時、まだフランスにはいなかった私も、彼のニュースは、日本でも報道されていた記憶が微かに残っている気がする程度ですが、その後もかつてそういう人がいたということは、たびたび報道されていたし、猟奇的な殺人事件が起こったりすると、必ず、比較対象として、挙げられてきたような気がします。 それは、のちに本人や周囲によって書籍化されたり、映画化された「食人鬼 佐川君」の事件です。 1981年6月、ソルボンヌ大学に在学中だった佐川君は、同級生であったオランダ人の女学生を自分のアパートに夕食に招き、そこで彼はライフルで彼女の後頭部を撃ち、レイプした後、彼女を切り刻み、3日間にわたって体のさまざまな部分を食べ、その写真を何枚も撮影しました。 その後、彼は2つのスーツケースに彼女の遺体を入れて、ブローニュの森で処分しようとしましたが、目撃者による通報により、発見、逮捕されました。 逮捕後、彼の自供によると、かねてから彼には、人肉食願望があり、「この子を食べる...

2022年12月4日日曜日

フランス人はすぐにパニックになって騒ぎを大きくする

  この冬のエネルギー問題で、「停電の恐れあり・・」、「停電になる場合は・・」などという報道が増え、この冬の間、停電の可能性も現実味が帯びてきて、ヤレヤレ・・停電対策をしておかないと・・と、ぼんやりと考えていました。 しかし、マクロン大統領がインタビューの中で、「パニックを起こさないで!」などと、訴えているのを見て、あらためて、フランス人はパニックを起こしかけているのか・・と気付きました。 なにかと騒動を大きく騒ぎ立てるなあ・・と感じることの多いフランスですが、今回の停電計画も、すでに、「学校は休校にしなければならないのか?」とか、「急な休校になっても子供を迎えに行けるのか?」とか...

2022年12月3日土曜日

フランス人は傘をささない フランスに来てから増えた「まぁ、いいか・・」

  昨日はお天気の悪い一日で、日が短くなったうえに、日中もなんだか薄暗くて嫌な季節だな~と思いながら、夕方、急用ができて、でかけるハメになりました。午後4時頃でしたが、外は寒そうだし、帰ってくる頃にはもう真っ暗だな・・と思いながら、家を出ると、なんと雨・・。 一度、出てしまったので、今さら家に傘を取りに帰るのも面倒だな・・と思って、そのまますぐに来たバスに乗ってしまったのです。 言い訳をさせてもらえば、家の中から外を見ても誰も傘をさしていないし、霧雨のような雨だったので、家の中から雨は見えず、うっかり雨は降っていないものと思ってしまったのです。 今日、出かけた場所は、初めて行くところだったので、Google...