いくつものチェックポイントを通過するけど、流れはスムーズ |
コロナウィルスによるパンデミックでフランスから日本への入国には、長い間、強制隔離施設での隔離、あるいは、自宅隔離期間が設けられており、その間の移動も公共交通機関が使えないなど、さまざまな障害が立ちはだかっていました。
それが、3月に入って、ワクチン接種3回済みの人に対しては、隔離措置が撤廃されました。フランスでは、わりとワクチン3回接種を済ませている人も多く、多くの在仏日本人がこの恩恵?に預かることができるようになったと思います。
ただ、出発前72時間以内のPCR検査の陰性証明書の提示が義務付けられており、しかも、この検査陰性の証明書には、日本の求めている内容のチェックが記載されている必要があり、できれば、日本独自のフォームに書き込みをしてもらい、サインをしてもらうのが、日本入国のためには、明瞭で問題が起こりづらいものと思われます。
フランス在住の人は、PCR検査は、Carte Vital(健康保険のカード)とワクチンパスがあれば、無料でやってもらえるので、私は、あらかじめ、この日本独自のフォームに書き込んでくれる場所を確認して検査を受け、当日、あるいは翌日には、検査結果がSNSで送られてくるので、その検査結果を持って、再び、その検査場に行くと、日本独自のフォームに記入してくれます。
私が行ったところは、けっこう日本独自の陰性証明書に記入するケースをこれまでにも、いくつも請け負っていたとみえて、「あ・・日本のね・・」と手慣れた様子で証明書を書いてもらえました。
パリ在住、あるいは、近郊にお住まいの方でこのPCR検査の証明書を書いてもらえるところをお探しの方は、ここは、便利かもしれません。私が検査をした時点では、予約の必要もありませんでした。
○Laboratoire FELIX EBOUE BIO LAM LCD Autorisation
3-5 Place Félix Eboué 75012 tel.01.43.44.51.94
それに加えて、ワクチン接種の証明書、日本政府への入国に関する誓約書、MySOSアプリ、COCOAアプリのダウンロード、あらかじめ質問事項を記入するとQRコードが出てくるので、そのQRコードをスクリーンショットしておく必要があります。
羽田空港に到着すると、これらの書類やアプリを何重にもチェックするポイントを通過し、(これがけっこう、長くて、こんなに何重ものチェックが必要なのか?と思う)唾液検査のブースに進みます。
この際に、「フランスから入国の場合は、自宅隔離期間が必要です」とあらかじめ、説明を受けましたが、「ワクチン接種3回済みの人は隔離は必要ないはずです」と3回のワクチン接種の証明書を提示したら、「ちょっと確認して参ります」と言われて、「すみません。やはり隔離は必要ありませんでした・・」となったので、ワクチン接種証明書は、常に携帯しておいた方がいいかもしれません。
そして、唾液検査用のキットを渡されて、自分で唾液を採取するのですが、この容器のここの線まで入れてくださいという唾液の量が結構な量で、私の場合、「そんなに唾液、出ない!」と思いながら、結構、唾液の採取には苦労しました。
唾液採取が終わると、検査の受付番号のシールが貼られた健康カードという紙を受け取り、待機場に移動して、自分の検査番号が電光掲示板に表示されるのを待ちます。
私の場合は、ここでは20分ほど、待ったでしょうか? 自分のナンバーが表示された時点で、検査結果を受け取りのブースで検査結果を受け取ります。ここで陽性となったら、隔離状態になってしまうので、ドキドキして、結構不安でしたが、幸いなことに陰性でした。
その後の流れは、通常の入国と同じで、自動認証機械によるパスポートチェック(この際はマスクを外して顔認証)をして、荷物(スーツケース)を受け取り、通関して、解放されます。
飛行機が到着してから、1時間ほどだったでしょうか? 現在は、比較的、入国者も少ないため、思っていたよりも、早く解放されました。
いよいよ、入国して空港内に解き放されると、すぐにコンビニにかけこみ、おにぎりとお茶を買って、「あ〜日本に帰ってきた!」と実感するのでした。
いくつもの不安材料であるハードルを越えて、日本に入国、やっぱり日本はいいな・・あぁ〜羽田空港だ・・と、今まで、こんなに感慨深い帰国はなかったな・・としみじみしながら、日本に入国いたしました。
この税関を通って、自動ドアが開かれた瞬間、キティちゃんの看板がお出迎え、「日本だ・・」とどこかホッとする瞬間です。
今から早いですが、次回、日本に帰国する際には、直行便で、PCR検査の必要もなく、あっさり入国できるようになっていてほしいとつくづく思うのでした。
海外からの日本入国 空港での書類チェックと検査の流れ
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