かかりつけのお医者さんに行くのは別に緊張はしないけれど、やっぱり心臓専門医にかかるときは、それなりにドキドキします。もうここ数年、年に一度くらいは、かかっているのですが、昨年は、心臓専門医で診てもらってから、「おやおや?」となって、「ちょっと別の検査も受けて下さい・・」と言われて、けっこう大がかりなMRIの検査まで受けるハメになったため、余計に警戒感が増しています。
そもそも、今回は、体調が悪くて、まずかかりつけのお医者さんに相談したところ、血液検査をしてから、心臓専門医と呼吸器科に行くように処方箋を書いてもらっていて、予約を取ろうとしたら、心臓専門医の方は、2ヶ月後(それでも初診ではないために少し早かった・・)、呼吸器科に至っては、4ヶ月後と異常な待ち時間というより、待ち期間を過ごすことになりました。
それでも、滅多に行かないために、診察室に入ると、「えっ??こんなに立派な機械があったっけ?」などと驚いたりもしながら、なんだか素晴らしく洗練された感じのする心電図のマシンで心電図をとってくれた後、心臓のエコーを取ってくれました。
今回は、そもそも体調が悪くて行っているので、なにか言われることを覚悟して、私自身、実はかなり絶望的な気持ちで行きました。たまたま、前日に他の用事で電話をくれた娘にも「明日は心臓専門医に予約が入っているから、もしも、なにか深刻なことになったら、もしかしたら、電話するかもしれないから、電話に出てね・・その場で電話するから、お医者さんと直接、話して・・」とまで伝えてありました。
結果的には、私の体調不良の原因は心臓には見当たらないということで、なんかホッとすると同時に、じゃあ、他の原因は何なんだろう?とモヤモヤする感じでもありました。原因が見つからなければ、治療も改善もされません。
診察室から出ると、ちょうど、受付に、若いガッチリした体型の男性が車椅子の老人を連れてきていました。かなりの高齢の男性(どう見ても90は超えている感じ)でどうやら高齢者の施設から連れてこられた様子なのですが、一応、車椅子に座っているものの、多少、痴呆気味なのか?表情もうつろで本人は何も言いません。
もっぱら、同行した施設の救急隊員(私服)らしき男性が受付の女性と話しています。「また、あの施設から?予約も入っていないし、連絡ももらっていない」とのことで、結局、その高齢男性は、そのまま、帰されていました。こうして、この男性は、たらい回しにされるのか?となんだか、とても気の毒な気持ちになりました。
まあ、そもそも、私も2ヶ月待ちでようやく診てもらえたので、予約がもうキチキチに入っていることは、明白で、救急病院でもない限り、そんなに飛び込みみたいに診てもらえる場所でもないため、仕方ないといえば、仕方ないのでしょうが・・この男性の様子を見ていて、「やっぱりこちらの高齢者施設には、絶対に入りたくないな・・」と、今度は、またいらぬ別のことが気にかかってしまうのでした。
自分の健康に関して、常日頃は、「いつ死んでもいい・・」とか、言いながら、結局、あれこれとビビりな自分にちょっと赤面する気分です。
心臓専門医
<関連記事>
「医者の予約がとれない! 病院・検査機関にインフレは関係なし」
「3ヶ月待たされた医者の予約から、またさらに2ヶ月待ちの検査」
「医者の予約を反故にしたら罰金5ユーロ 世界最高の医療システムを追求するために・・」