2025年11月17日月曜日

睡眠時間2時間、午前3時の会議 日本では首相が過労を助長していると非難されている

 


 フランスでは日々のテレビのニュースなどで日本のことが取りあげられることは少ないのですが、そんな数少ないニュースの中で、「就任したばかりの高市首相が過労を助長していること」が取りあげられているのは、あまり喜ばしくない話です。

 「高市早苗首相は、過労が死に至ることもある日本において、睡眠時間2時間で、スタッフと午前3時に会議を開くと発言し、非難を浴びている」、「政府は残業時間の延長を目指している」などと報道されています。

 このフランスでの報道は、米ニューヨークタイムズや英ガーディアン紙の記事を引用して、特に「過労死」という独特な言葉についての説明から始まっています。

 多くの労働者が非常に高いストレスに直面している日本において、「過労死」、「燃え尽き症候群」による死を意味する「過労死」という言葉が日本には存在する。そんな日本において、首相がこの現象を助長するような発言をしていると非難しているのです。

 最近の「睡眠時間2時間」、「午前3時からの会議」発言は、彼女の首相就任時の「働いて、働いて、働いて、さらに働く」宣言や「ワーク・ライフバランスという言葉は忘れる」ことを約束した件なども遡って紹介しています。

 この発言をきっかけに逆に日本人の過酷な労働スケジュールや環境がいかに過労死や少子化の原因となっているのかについて、深掘りされる結果を招いています。

 また、これに伴い、日本人の睡眠時間はOECD加盟国33ヵ国中最下位であり、睡眠不足は「攻撃的な言動」や「対応できない精神状態」に繋がるとかなりハッキリ非難しています。

 首相が寝る間もなく忙しく働いているのはあり得ることかもしれませんが、それを公の場で自慢げに公表することではありません。フランスのマクロン大統領にしても、そのスケジュールを見ると、一体、いつ寝てるんだろう?と思うこともしばしばですが、1日2~3時間しか寝てないとか、午前3時から会議をするとか、そんなことは決して公表せず、涼しい顔をし続けて仕事を続けています。

 まるで、彼女の姿勢は、私の若い頃のテレビCMにあった「24時間働けますか?ビジネスマーン!ビジネスマーン!」の時代の世界感みたいで、それを得意気に語る時代はもうとうの昔に過ぎ去っています。おまけに苦笑せざるを得ない?のは、その時代錯誤を証明するように、「スタッフとの連絡は必要な場合にのみ、電話かファックスで行う」とご丁寧に付け加えていることで、「いまどき、ファックスって誰が使っているの?」っていう話です。

 今の時代、ファックスを知らない若者も少なくありませんから・・。

 時代錯誤も甚だしく、とにかくがむしゃらに働くことを美徳とする首相に周囲の側近の人々は、さぞかし大変なんだろうな・・などと思います。

 海外メディアが警告するように、彼女は睡眠不足から攻撃的になっていくのではないかと心配しています。


高市早苗 高市首相


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2025年11月16日日曜日

イギリス入国のためのETA(電子渡航認証)取得は拍子抜けするほどあっという間に認証された 申請手続きの手順

  


 友人と「ロンドン行こうよ!」という話をしていて、体調に今一つ自信がなかったり、ちょっと他の諸事情が重なったこともあり、また、私が二の足を踏んでいたのには、イギリス入国のためには、ETA(電子渡航認証)を申請しなければいけないことも、けっこう億劫な気持ちになっていた原因のひとつでもありました。

 説明には、「携帯で10分ほどでできる簡単な申請です」、「多少、時間を要する可能性もあるので、少なくとも出発日の3日前(3営業日)までに申請してください」と書いてあったものの、携帯の操作には異様なアレルギー意識を持っている私にとっては、大きなハードルのひとつでもありました。

 パソコンならば、少しは恐怖感が少ないのですが、私は携帯電話での操作となると、途端に怖くなってしまうおばちゃんなのです。

 ロンドンに遊びに行くこと自体もどうしようか?迷っていたのですが、「じゃあ、ETAがすんなり通ったら、行こう!」と友人にも側で見ていてもらって、思い腰をあげて、申請作業を行ってみたのです。

 結果的には、拍子抜けするほどにあっさりと申請ができて、この認証自体も返事が来たのは、1分後くらいのあっという間のことでした。

 この手の手続き?に不安を感じる方もいらっしゃると思うので、私が申請した手順をご紹介します。

 ETA取得に際しては、色々なサイトがあるようですが、中には詐欺サイトもあるので、イギリス政府がやっているものを利用するのが一番確実ですので注意が必用です。

 まず、携帯にETAを取得するためのアプリをいれます。これはアプリを検索するときに、「UK ETA」というアプリを選びます。

 アプリを開くと、「How to apply for an ETA」という画面が出てきて、3ステップの手順が説明されています。

 次のページに行くと、この申請に必要なもの(パスポート、e-mail のアドレス、支払い用のクレジットカードまたはデビットカード、ApplePay、GooglePayでも支払い可能)が書いてあります。

 また次のページに進むと「このアプリはあなた自身のためだけではなく、他の人の申請もできます」と説明が書いてあります。

 次のページはこのETAについての簡単な説明、このETAはイギリス入国の許可証であり、これは2年間有効であるというような説明と支払いに使えるカードの種類(VISA、MASTER、AMEX、JCB)が書いてあります。

 次はプライバシー、Cookiesについての同意が求められるので、同意します。

 そして、国籍、(次ページ)、e-mailアドレス、この後、このアドレスに6ケタのコードが届くので、それを入力します。次に電話番号を入力。

 次はあなたのパスポートはICチップの入っているものですか?と出てくるので、ここは「YES」。

 次は指示どおりにパスポートの写真を撮影します。その後、自分自身の写真もセルフィーで撮り、携帯をパスポートの上にのせます。

 また、犯罪歴はありますか?等の質問がありますので、これに回答します。(犯罪歴等が自己申告というのも、なんだか、もやっとしますが・・)

 さらに、支払いのためのカードナンバー、セキュリティーナンバー等を入力すれば、終了です。

 終了からわずか1分ほどで登録したメールアドレスには、「あなたの申請は認証されました」という「ETA reference number」が届き、この認証の有効期限(申請日から2年後の日付)が記載されています。

 これで完了です。

 もっと申請から、認証をもらえるのに時間がかかると思っていたのに、あまりに早くて拍子抜けして、むしろ、「ホントにこれで大丈夫なの?」と思いましたが、大丈夫でした。

 イギリス渡航を考えていらっしゃる方でこのETA取得に不安を感じていらっしゃる方が少しでも安心して、申請ができますように。

 また、今後、ヨーロッパ諸国でも同様のシステムが開始される予定になっていますので、一度、やってみておくと良いかもしれません。

 料金は日本円で3,600円くらいでした。


ETA(電子渡航認証)


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2025年11月15日土曜日

友人とポニョの不思議な相性

  


 今回、友人がしばらく家に滞在することで、私にはひとつ心配なことがありました。

 それは、我が家の猫のポニョのことです。

 ポニョはハッキリ言えば、酷く内弁慶で外から来た人に対して、自分が嫌いな人に対しては、容赦なく「シャーッ!」と敵意丸出しの態度を見せて、絶対に近寄らず、どこかの部屋に籠って出てこなくなってしまいます。

 自分から噛みついたり、引っ掻いたりすることはありませんが、険悪な雰囲気になることこのうえありません。

 また、それほどでなくとも、決して、距離を縮めることはなく、食事をしていたりするときだけ、近寄ってきますが、食事が終わるとスーッといつのまにか消えてしまいます。

 いつも一緒に暮らしている私にさえも、仕事でパソコンに向かっていたりすると、何気に微妙に邪魔なところに陣取って寝ていたり、パソコンを打っている両腕の間に座りに来たりはするのですが、決して私の膝の上に乗って来たりすることはありません。

 とにかく家猫なので、生まれてこの方、ずっと家の中で暮らしてきた猫なので、外に出ることはほぼほぼなく、家の主のような顔をして暮らしているので、家族(私と娘)以外の人に対しては異常に警戒心が強くなってしまったのは、仕方ないところもあります。

 今までも、私の友人や親戚が泊まりに来たことはありました。しかし、せいぜい1週間か10日程度のことで、ほぼ家族のような存在ということで取り立てて問題はありませんでしたが、今回、友人は3週間ほど滞在予定だったので、3週間もの長い間、ポニョと友人が険悪な感じになってしまったら、双方ともに、嫌な思いをするんじゃないか?そんな風に心配していました。

 ところが、友人が家にやってきて、家に入ったとたん、私一人が家に帰ってきたと思っていたポニョは玄関で待っており、そんなポニョのキャラクターは説明済みだった友人はポニョに挨拶。

 すると、ポニョは、珍しく警戒心を全く見せずにすり寄っていくではありませんか?こんなことは、今までなかったことで、もうその日から、まるで私のような言うことを聞いてくれる存在が増えたと思っているかのように、冷蔵庫を開ければ友人にキャットフードを出してほしいと頼み、眠くなれば、私の部屋をあけてくれと友人に頼みに行って、あけてもらい、私の友人をまるで自分のしもべが一人できたかのように、また、ずっと昔から知っているかのように、ごくごくふつうに過ごしているのです。

 これは嬉しい誤算というか、飼い主の私としては、「あなた、いったい誰の猫ちゃんなの?」とちょっとやきもちを焼きたくなるほどです。

 友人曰く、彼女はなぜか昔から動物にはやたら好かれるとのことで、「でも、ポニョに嫌われなくてよかった・・」と言ってくれています。

 ポニョはいったい、どうして彼女を気に入ったのか?彼女のどんなところが他の人と違うのか?聞いてみたい気がしています。

 ともあれ、友人とポニョが仲良しになってくれて、よかったです。


猫の好みの人


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2025年11月14日金曜日

日本から来ている友人が病気になった・・

  


 日本から友人が来て、約2週間が経過した頃、1周目はパリを二人でぶらぶらして、一緒に食事したり、買い物したりして過ごしたあと、二人でバルセロナにも行ってきました。

 2週目頃は、もう出るものが出なくて、こちらもなかなかキツカッタ模様。出たの出なかったの・・そんなことを始終言いあってました。

 そして、バルセロナからパリに戻って、さすがに疲れたから1日はゆっくりしよう・・と1日を過ごし、次の週の旅行前にさて、どうする?なんて言ってたと思ったら、数日前からコンコンと空咳のような咳をしているな・・と思っていたら、それが日に日に悪化していき、とうとうダウン。

 まあ、もう1日、ゆっくり家で寝てたら、よくなるんじゃない?と思って1日を過ごしたその翌日、朝、起きても一向に良くなっている感じがなく、咳も空咳だけではなくなってきて、ますますヤバい感じになってきました。

 同い年の彼女は、いつもは全くタフで元気な人で、一緒に出掛けたりしても、まったく元気で、途中でバテるとしたら、私の方だと思っていただけに、ショック。

 次のプチ旅行のチケットやホテルの予約をしたとたんに具合が悪くなったので、なんとしても、その旅行までには、治ってもらわないと・・と彼女はもちろんのこと、私も焦ってしまいました。

 しかし、考えてみれば、彼女は日本からの長旅をしてきて、そのままほとんど時差ボケも感じさせずに、ついついおしゃべりが止まらなくなって、いつまでも起きていたり、なにしろ、CDG空港に着いた途端からトラブルの連続。

 言葉も不自由で、治安も決してよくないパリ市内、いつもにはない緊張状態の日が続いていたのです。まあ、疲れが出て、当然です。

 でも、せっかくといってはなんだけど、ホテルではなくて、家なんだから、ホテルに缶詰めになるよりマシだったのでは・・?とも思うのですが・・せっかくパリまできて、家で寝てるのもなんだか気の毒なことです。

 せめて買い物に行ったり、食事の支度をしてあげるくらいで何の力にもなれないのがもどかしいですが、仕方ありません。

 私もなんだか、せっかく来てくれているのに、彼女が寝てばっかりいるので、つまんな~い!なんて思っちゃうのですが、やっぱり彼女にしても、私にしても、もう少し控え目にスケジュールをたてなきゃいけなかったな・・とちょっと反省しています。

 少しでも早く彼女が回復して、元気を取り戻して、楽しいパリ滞在を再開させてほしいな・・と思っています。

 旅先で病気になるって、ホント辛いですよね。


旅先での病気


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2025年11月13日木曜日

サルコジ元大統領が3週間で釈放された理由と国民の反発

 


 元大統領という立場にありながら、実刑の有罪判決を受けて、パリ市内の刑務所に収監されていた二コラ・サルコジ氏ですが、刑務所では既に収監されている囚人たちから熱烈歓迎?を受け、夜中には、野次や怒号が飛んだり、SNSで彼の情報が拡散されそうになったり、刑務所内でも、ちょっとした騒ぎなったようでした。

 サルコジ氏の弁護団は、彼の入所とほぼ同時に釈放請求を提出していたようで、結果的に彼は投獄から3週間後に釈放されました。

 釈放の際の映像を見ると、黒塗りの車がお迎えにあらわれ、警察の護衛隊のバイクや車に先導されて、帰宅する様子は、およそ、刑務所帰りとは思い難い様子でしたが、刑務所内でも他の囚人たちからの嫌がらせなどもあったことを考えれば、彼の身の安全を考えれば、あり得ることだったのかもしれません。

 しかし、なぜ?彼の釈放請求が認められたかについては、賛否両論あったようではありますが、釈放されたとはいえ、一応、控訴審まで司法監視下におかれるという名目で、これは、検察庁が下した決定のようです。

 パリ控訴院は、彼を釈放した理由として、「二コラ・サルコジ氏は家族、経歴、資産を通じてフランスに深く根ざしているため、フランスの司法を逃れるリスクはないと判断した」とし、刑事訴訟法第144条により、「拘留の継続は、証拠保全、強制の防止、逃亡の防止、あるいは被告人の保護のための唯一の手段である場合のみ」としているため、サルコジ氏はこれにあたらないと判断されたということです。

 また、彼の年齢も釈放される理由の一端となっており、刑事訴訟法第729条によれば、「70歳以上の受刑者に対しては、社会復帰または社会復帰が保障される限りにおいては、仮釈放が認められる」ということになっています。

 そんな経緯で彼は収監後から3週間後に釈放されたわけですが、この釈放の手続きには、数ヶ月間かかることもあることを考えれば、彼の釈放の早さは特別待遇だったのではないか?と反発の声もあがっています。

 また、彼の釈放の際には、釈放の際の慣例として、彼の年収が公表されてしまい、450万ユーロ(約8億600万円)という彼の年収がさらに一般市民の反発を買ったうえ、翌日から黒塗りの運転手つきの車でパリ市内の高級レストランに食事に出かけた様子などが報道され、SNS上では、「二コラ・サルコジは、運転手を雇い、国民の税金で賄われる経費を使いながら、年間450万ユーロもの収入を得ている贅沢な生活に戻った・・そんな者のために税金を支払っているフランス人はバカだ!」などという投稿が飛び交ったりしていました。

 まあ、彼にしてみれば、刑務所での3週間の生活は充分に耐えがたい生活であったに違いなく、また、今までしていたとおりの生活に戻っただけなのでしょうが、これを快く思わない国民は少なくないようです。

 

サルコジ元大統領釈放


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2025年11月12日水曜日

パスポートのスタンプ ヨーロッパ間の移動

  


 私は、旅行をするたびに、自分のパスポートにこれまで自分が行った国々のスタンプが増えていくことをなんとなく楽しみにしているところがあります。

 これまで、私はわりと旅行することが多かったので、10年有効のパスポートの最後の方までには、それなりにスタンプがたまっていっていました。

 かといって、そういえば、パスポートをそんなに見返してほくそ笑むようなこともないのですが、なんとなくスタンプが増えていくことが嬉しいような気持ちってないですか?

 しかし、そんな各国への出入国スタンプが最近は激減していて、ちょっと残念なのです。

 夏の終わり頃に娘とイタリアに行った時も、先日、友人とスペインに行った時も、スタンプはないのです。

 ヨーロッパ間の移動ということで、たとえ、日本人で日本のパスポート(欧州の加盟国のパスポートではないという意味)であっても、まったくパスポートのチェックもありません。

 もちろん、出国の際、飛行機にチェックインする際、搭乗する際にパスポートを見せてはいますが、入国の際には、なんのチェックもないのが、「えっ??ほんとにこれでいいの?」という気分にさえなります。

 入国の際の荷物のチェックをしているのさえも見かけません。

 まあ、飛行機に乗る前のセキュリティチェックで荷物検査をしているので、まあ、これでよしとしているのでしょうか?

 考えてみれば、陸続きのヨーロッパ諸国の陸路の移動に関しては、ずっと前からパスポートを見せることもありませんし、ほぼほぼノーチェックで通過。

 島国の日本で生まれ育った私にとっては、国境をこんなに簡単に越えられてしまうことが不思議な気がしてしまうのは、長年、フランスに住んでいても変わりません。

 ともあれ、私が今持っているパスポートを書き換えたのは、今年の3月だったと思うのですが、あれからイタリア、スペインと旅行しているにも関わらず、新品同様のノースタンプ・・。私が旅行している痕跡はまったくパスポートには残っていないのは、なんだか寂しい気がしてならないのです。


パスポートのスタンプ ヨーロッパ間の移動


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2025年11月11日火曜日

バルセロナで大感激したレストラン・バル Cal PEP カル・ぺップ

 


 私が旅行をする大きな目的のひとつは現地の美味しいものを食べることで、まあ、常日頃から食べ物に対する執念・執着は強い方ですが、旅先となると、期間限定で食事の回数も限られてしまうため、その食事の1回、1回が真剣勝負。

 友人と旅行をすると、ちょっと呆れられます。

 今回の旅行はバルセロナ(スペイン)だったため、私は久しぶりに本場のパエリアがどうしても食べたかったのと(本場はバレンシアなのだそうですが・・)、バルでタパスを食べてみたい!と思っていました。

 パエリアもスペインのレストランにはさすがにけっこうな割合で置いてあるし、タパスのお店もなかなかたくさんあります。しかし、たくさんあるだけに、その中でどこを選ぶのかが大変、難しいことです。

 私の場合はGoogleで探して、メニュー、値段、写真を見て選ぶか?あとはホテルのフロントなどで実際に現地の人の声を聴いて、参考にすることが多いです。

 なんとなくの印象ですが、バルセロナはレストランはハズす確率は低いのではないか?全体的に食に関するレベルが高いような気がしました。しかも、パリよりずっと安いし・・。(こういっちゃ悪いが、パリの場合はハズレの場合でも、そこそこ高いので、とても腹立たしい思いをすることになります)

 今回は、あまり長い滞在ではなかったので、食事の回数もあまりあったわけではないので、大口は叩けませんが、今回の旅行で一番感動したのは、Cal PEP (カル・ぺップ)というバルでした。

 昼間でもけっこう混んでいるということだったので、時間を少し遅めにずらして行ったつもりだったのですが、それでも少しだけ待ちました。でも、恐らくあのお店では行列とは言えないほどの待ち時間(私たちの前に2人が待っていただけ)だったのだと思います。




 現地の食材を使ったお料理を目の前で豪快にお料理してすぐにカウンターに出してくれるようになっていて、このお店には、いわゆるふつうのレストランにあるようなメニューはなく、その日の食材によってメニューは変わります。




 店内の黒板?に、今日のおススメ・・みたいなものが書かれていて、あとは、食材を見て、周囲の人たちが食べているものを見て「あれ!あれ食べたい!あれ下さい!」みたいに注文します。

 カウンターの前には数人のお兄さんたちがいて、それぞれ注文をとってくれます。この方々、語学が非常に堪能で、スペイン語、英語、フランス語、ちょっとカタコトの日本語を話してくれる人までいますので、言葉に関しては、わりと安心です。

 バルに関しては食べたいものを少し予習して行ったので、お店に入って、「あ~あれあれ!あれ!食べたかったやつだ!」と目がランラン!




 私が食べたかったのは、ししとうの素揚げやマテ貝といわれる細長い形状の貝などだったのですが、それらもすんなり注文出来て、その他、アーティーチョークの素揚げやイカのフリットなどなどを注文しました。






 中でも感動的だったのは「アンコウのグリル」で、これには、本当に感動しました。身はふっくらとしていて、ガーリックを少々使っているのですが、どちらかといえば、繊細な味のアンコウがそのガーリックに負けていないのが、絶妙なバランス!付け合わせのじゃがいもも、このアンコウの焼き汁が上手く絡んでいて、絶品です!



 量に関してもたっぷりしていて、満足感が半端ないです。正直、この1皿だけでも充分、満足できるほどの量です。

 値段がわからないので、ちょっと心配もありましたが、これが意外にも安く、パリだったら、このクォリティでこの量だったら、優に2倍の値段するのは間違いないだろうと思われ、(アンコウに関しては、1皿20ユーロ程度でした)最後に値段を見て逆の意味でビックリしました。

 マテ貝のグリルに関しても、火の入り具合が絶妙、しかも素材が新鮮なために、淡泊そうに見えて、貝そのものの味が濃くて、非常に味わい深いです。

 また、ししとうの素揚げは、そのものの味ですが、シンプルに調理されたものを塩だけで食べるという王道。そして、アーティーチョークの素揚げというものも初めて頂きましたが、まわりの部分がカリッとしていて、芯?の部分はホッコリしていて、これもまた素揚げしたものを塩だけで頂きます。

 フリットのイカが新鮮でカリふわなことは言うまでもありません。

 美味しいだろうと期待して行ったお店でしたが、想像以上に大満足。自信をもっておススメできるバルです。

 さすがバルセロナ!

 

Cal PEP カル・ぺップ 

Plaça de les Olles,8 08003 Barcelona

www.calpep.com (34)93 310 7961


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