2025年9月4日木曜日

フランスの若者4人に1人がうつ病という痛ましい現状

  


 Mutualité Française(フランス相互健康保険全国連盟)、Institut Montaigne(モンテーニュ研究所)、Terram Institute(テラム研究所)が発表した調査によると、フランスの若者の4人に1人がうつ病に苦しんでいるという痛ましい状況が浮き彫りになっています。

 2025年春にオンラインアンケートで実施されたこの調査は、フランス本土および海外在住の15歳から29歳までの若者を対象に実施されました。

 この調査はうつ病の症状の有無と程度を測るために一般的に用いられているPHQ-9 の質問票も併せて行われています。

 回答によると、若者の14%が精神的健康状態が悪いと答え、64%が良好と回答しています。しかし、PHQ-9 の回答によれば、若者の4人に1人(25%)がうつ病の症状を示しており、10人中6人以上が悲しみ、憂鬱、または絶望感を感じており、3人に1人近く(31%)が自殺願望または、自傷行為を考えたことがあることが判明しています。

 様々なプレッシャーに直面するこの世代では、倦怠感、引きこもり、興味の喪失があたりまえのようになっているのです。

 特に学校や職場でのストレスが大きなストレス要因となっていることが多く、若者の87%が学業で、75%が仕事でストレスを感じていると回答しています。いじめ(オンライン上でのイジメも含む)もまた不幸の大きな要因となっています。調査対象となった若者の4分の1以上(26%)がネットいじめの被害にあっており、31%が学校でのいじめを経験しており、メンタルヘルスに直接的な影響が出ています。

 既に、他の調査でも確認されているとおり、若い女性の方が影響を受けやすく、女性27%、男性22%と性別によっても、違いが出ています。これは、年齢が下がるとさらに、男女差(女性29%、男性19%)に開きがみられます。

 また、この調査では地域格差も顕著にあらわれており、海外の若者のうつ病罹患率は39%であるのに対し、全国平均は25%になっています。4人に1人だけでも驚きなのに、39%といったら、3人に1人以上ということになります。

 特にフランス領ギアナ(52%)、マルティニーク(44%)、マヨット(43%)は、深刻な状況です。

 これには、公的機関の対応の問題があり、特に海外圏においては、公的機関へのアクセスが著しく困難な状況にあることが指摘されています。

 この調査に私がギョッとしたのは、ちょうど、娘が調査対象になっている年代に該当していることもありました。

 ある程度の年齢になれば、悩み事や本当に困っていることなど、親になどはなかなか話しをしないものです。私もそうでした。

 フランスと日本と離れたところで生活しているために、わかりにくいところもあるのですが、とりあえずは、とても忙しそうに仕事をし、相変わらず、寸暇を惜しんで旅行して歩いているようなので、大丈夫だとは思うのですが、こんな話を聞くと、ちょっと心配にもなります。

 まあ、もっとも、自分を顧みる限り、若い頃は繊細で、なにかと気にしたり、思い悩んだりすることも多くありましたが、年齢とともに、良く言えば、おおらかになり、大雑把で鈍感になって思い悩むことも減りました。

 これがおばさんになるということなのでしょうが、若くて脆かった頃の自分がちょっと愛おしくなるような気もするのです。


フランスの若者のうつ病


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2025年9月3日水曜日

パリで人気のステーキのお店 Le Relais de l'Entrecote ル・ルレ・アントルコット

  


 これをフランス料理と言ってよいのかどうかはわかりませんが、ステーク&フリッツ(steak frites)は、フランス人が最も好きなメニューのひとつだと思います。要は、ステーキとフライドポテトです。

 以前、知人が「フランス人の夫が和食だと嫌な顔をして、機嫌が悪くなるから、ふだん、あんまり和食は作らないんだ・・」と話していたことがあって、お気の毒だな・・と思ったことがありました。(うちの夫はフランス人でしたが、私の作ったものは、なんでも美味しい美味しいといって食べてくれていたので、大変、たすかりましたが・・)

 その知人には、「それじゃ、ご主人は何がお好きなの?」と聞いてみたら、「とりあえず、ステーク&フリッツにしとけば、ご機嫌なの・・」というので、「ああ~なるほどね・・」と思った覚えがあります。

 考えようによったら、そんなに手間がかかるお料理でもないので、ラクといえば、ラクですが、ちょっと寂しいような気もします。

 しかし、それくらい、フランス人が(特に男性)スタンダードに好むメニューのひとつでもあります。

 今回、ご紹介するのは、そんなステーキのお店でとても人気のお店があって、いつでも行列ができていて、いつか、行ってみようと思いつつ、長いこと行かずにいたお店です。




 なんといっても、このお店、ステーキしかない(デザートはあるけど)ので、ガッツリお肉を食べる気にならないときには、他のものを食べてみるということができないので、胃の具合と食欲などのタイミングが合うときではないと、なかなか行けなかったのです。

 このお店は、皆が同じものを食べているので、メニューを選ぶ必要がないのですが、オーダーの際には、お肉の焼き具合とドリンクを注文するだけです。どのテーブルも同じものが並んでいるお店というのも珍しいお店です。



 まず、パン(バゲット)とクルミのサラダが出てきますが、これはサラダにクルミが散りばめられているシンプルなもの・・これもドレッシング(マスタードベースですが、ソフトな感じ)で和えてありますが、そのドレッシングの量がちょうどいい!クルミもとてもサラダにあいます。

 そして、そのあとに、フライドポテトとステーキ(リブロース)が出てきます。ステーキには、このお店のオリジナルのソースがかかっています。




 一般的なフレンチのビストロなどだと、ステーキのソースは、マスタードソースとか、ベルネーズソースとか、胡椒のソースとか、ワインのソース、シャンピニオンのソースとか、色々ある中から選べるところも多いです。

 しかし、このお店では、ソースはハーブの効いた(わりにはくせがない)オリジナルのソース一択ですが、おそらく、このソースがきっとクセになって、また食べたい・・となるような気もします。

 マスタードは、頼めば、別に持ってきてくれます。

 フライドポテトもお肉も大きな銀のお皿で運んできて、それぞれのテーブルの近くに備え付けてある、保温のできる場所の上におかれ(といっても、頻繁に運んできてくれるのでほぼ、人数分の量)、あとで付け足してくれます。

 というか、ポテトもお肉も2回に分けて、サーブしてくれるので、アツアツのものを最後までいただけます。

 私は、ふだんは、どちらかというと、ステーキはあまり食べないし、フライドポテトというものも滅多に食べないし、自分でも作らないので、なんかこんな機会だと、ちょっと罪悪感も薄れて嬉しくなってしまいます。




 お肉はしっかり注文通りに焼いてきてくれるので、焼き加減も納得、お肉自体もテンダーな赤身、アブラは気にならない感じのしっとりしたお肉でした。

 お店の内装は、クラッシックな感じの赤が基調のデコレーションで、ウェイトレスさんたちもクラッシックなメイドさんみたいな恰好をしています。どういうわけか、あんまり若すぎない感じ?の方が多かったですが、皆、親切です。




 考えようによっては、メニューがよくわからない・・ということも関係ないので、外国人にとっても、言葉の心配がないので、気楽に入れるかもしれません。

 このお店、いつか、ボルドーに行ったときに、夜、すごい行列ができていて、「一体、何のお店なの?あんな行列ができるって?」と思って調べたら、娘が「パリにもあるみたいよ!」というので、そんなに人気なら、いつかは行ってみようと思っていたのでした。

 私は、サンジェルマン・デ・プレのお店に行ったのですが、実は、パリだけでも、シャンゼリゼの近くやモンパルナスの近くなど、5店舗くらいあるみたいです。

 料金も29ユーロ(ドリンクやデザートは別料金)(2025年7月現在)と、リブロースのステーキとしたら、良心的で明朗会計、そこそこの高級感もあります。

 お肉好きの方は、ぜひ、行ってみてください!


🌟Le Relais de l'Entrecote  20 Rue Saint Benoit 75006 Paris 


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2025年9月2日火曜日

フランスで新生児スクリーニングが拡大 新たに3つの重篤疾患も対象に・・

  


 フランスでは新生児スクリーニングの対象が拡大され、乳児脊髄性筋萎縮症、重症複合免疫不全症、極長鎖アシルコエンザイムA脱水素酸素欠損症があらたに対象に加わりました。

 脊髄性筋萎縮症を含む3つの重篤疾患は、9月1日から、出生時にスクリーニングされます。

 これまでフランスでは、生後2~3日以内に乳児のかかとから、数滴の血液を採取し(吸取紙に採取する検査)が義務ではありませんが、強く推奨されており、13の疾患について、無料で検査が提供されてきました。

 私が出産したときには、こんな話は全然、知らなかったので、まあ、フランスではなく、アフリカでの出産だったため、今になって、こんな話を聞くと、「え~~~?こんな検査、本当はしなければならなかったんだ!」と驚くばかりですが、幸いにも、娘は健康に育ってくれたので、助かりましたが、これからフランスで出産する方がいたら、このような検査が無料で提供されていることは、知っていてもいいかもしれません。

 今後は、あらたに3つの重篤疾患を含む16の検査をしてくれるわけですから、万が一に備えて、一応、やってもらった方が良いのではと思います。

 今回検査に加えられた3つの疾患の中でも、乳児脊髄性筋萎縮症(SMA)は最も多く、7,000人に1人の乳児に発症します。これは不可逆的な神経筋変性を特徴とする非常に重篤な遺伝性疾患です。最も重篤な場合、罹患した乳児は2歳になる前に死亡し、急速に摂食障害や呼吸困難に陥ります。

 しかし、早期治療によって、その影響を大幅に削減することができます。

 他の2つの疾患はさらに稀です。重症複合免疫不全症(SCID)は30,000人に1人の割合で発症し、乳児の免疫系を著しく弱めますが、生後2ヶ月以内の骨髄移植で治療可能です。極長鎖アシルコエンザイムA脱水素酵素欠損症(VLCAD)は100,000人に1人の割合で発症し、出生時から高度な栄養管理が必要となります。

 まさに万が一に備えてという確率ではありますが、万が一にもこれらの重篤疾患が認められた場合、早期治療ができるか否かは、大変な違いが生まれます。

 フランスは長らく、この分野では先進国であり、過去50年間で4万人の子どもがスクリーニングによって治療を受けてきました。

 しかし、イタリアなどは、出生時に約40の疾患をスクリーニングしているそうで、現状では、まだまだ・・という声も多いそうです。

 まったく、私は、自分が出産した時には、何の知識もなかったので、今になって聞いて、びっくりすることが多いのですが、本当に無知な親のもとに生まれた娘が無事に健康に育ってくれたことは、奇跡的なような気がしています。


新生児スクリーニング拡大


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2025年9月1日月曜日

エッフェル塔などへのテロ攻撃を計画していた未成年者2人逮捕・起訴

  


 パリでシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝堂)やエッフェル塔へのテロ攻撃を計画していた未成年者2人(2008年生まれの17歳と2010年生まれの15歳)がジハーグ主義的(外部からの攻撃への抵抗のためや安定を手にするためのの闘い)な暴力行為を計画していたとして、逮捕・起訴されています。

 2023年以降、この種のへの未成年者の関与が急増しており、テロ対策関係者の間で懸念の的となっていることを受けて、彼らは犯罪的テロ共謀罪で起訴されました。

 アラブ系イスラム教徒の家庭出身のこの10代の若者たちは、暗号化されたメッセージサービスで作成された専用グループで互いに連絡を取り合っており、彼らはイスラム国に強い関心を持ち、そのプロパガンダを拡散していました。彼らは、このメッセージサービスの中で、海外でもジハード攻撃を行うことを話し合っており、超暴力的なコンテンツの熱心な視聴者でもありました。

 彼らはすでに関心の段階を超えており、すでに行動を起こすことを検討しており、様々な暴力行為の計画を練っており、反ユダヤ主義と中東戦争を背景にしたシナゴーグやジハード主義の象徴でもあるエッフェル塔などの具体的な場所も選んでいました。

 2人の未成年者たちは、すでにこの計画のための武器入手の段階に入っており、サイバー犯罪のスーパーマーケットともいえるダークウェブにおいて、武器の調達の準備を進めていました。しかし、この2人の未成年者たちは、テレグラムでのチャットグループに参加していたために、面識があるわけではないといいます。

 この互いに面識のないもの同志が、犯罪を計画して実行に移そうとするというのは、最近の未成年者のネットによる犯罪加担の特徴でもあります。

 国家反テロ検察庁(Pnat)は、「数年前には、テロ関連犯罪で起訴された未成年の数は、片手で数えられるほどだったが、2023年には15人、2024年には18人、2025年には、既に7月1日の時点で11人に達している」と報告しています。

 今回の2件の新たな起訴により、今年の起訴は既に13人になっています。

 弁護士や裁判官など、司法に携わる者によれば、これらの少年たちが過激化(主にジハード主義運動)する前には、非行少年ではなかったこと、そして、その多くが極度の内気さを露呈していたり、家庭環境が脆弱であったりすることなど、いくつかの特徴があると述べています。

 9月には、14歳と15歳のときに、ベルギーのイスラエル大使館に向けて、トラックを爆破する計画をたてた3人の少年の裁判がパリで行われる予定だそうです。

 まだ、若いのに・・というべきか、若いからこそ、無謀なことに強烈なエネルギーを傾けようとしてしまうのか? 

 恐ろしいことです。


未成年者のテロ攻撃計画


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2025年8月31日日曜日

フランス料理の人気はすたれているのか?

 


 ちょっと別の記事で、「パリの観光地?で食事をしている観光客を見てみると、カフェやブラッスリーのような感じのお店で、多くの人が食べているのは、ピザ・・もしくはハンバーガーなどだ・・」という話を書いていて、ピザってすごいな!と思うと同時に、フランス料理って人気なくなってきているのかな?と思わざるを得ない気がしてきました。

 今や、パリのカフェやブラッスリーのようなお店では、クロックムッシュ(やクロックマダム)が置いていないお店が多くなって、ハンバーガーを置いているお店はが増えた気がします。

 そして、見事なサイズのハンバーガーをフランス人はそういったお店で食べるときには、器用にナイフとフォークで食べているのも奇妙といえば、奇妙な光景です。ハンバーガーに代わるフレンチといえば、クロックムッシュだとも思うのですが、たとえ、そのお店にあったとしても、これを食べている人はあんまり見かけなくなりました。

 まあ、似通った(似てはいないけど、なんとなくパン(パイ)生地を使ったお料理という意味では、キッシュのような軽食ですが、こちらもレストランで食べている人はあんまり見かけないし、むしろ、ブーランジェリーやお惣菜のお店でテイクアウトのものを買っている人は、けっこういるかもしれません。

 また、おやつというか、軽いスナック?のフレンチの定番といえば、クレープだと思うのですが、こちらもまた、以前に比べると、ずいぶんとお店が減ったような気がします。

 いわゆる日本で売っているクリームやフルーツなどで、豪華にデコレーションなどしたクレープではなく、フランスのものは、お店で食べるものでなく、テイクアウトなどの場合はかなりシンプルなものです。

 まあ、クレープが消えた・・とまでは行きませんが、以前に比べるとずいぶんすたれたような印象があります。

 このクレープに代わってといったら、みもふたもないのですが、最近、やたらとアイスクリーム屋さんが増えたような気がします。しかもイタリアのアイスクリーム屋さんです。

 考えてみれば、フレンチの代表的な料理といったら、何なんでしょうか?たしかに、パンの類、バゲット、クロワッサンやパンオショコラなどのヴィエノワズリー?は、美味しいし、お手軽ではありますが、これだけで食事というには、寂しく、また、一方で思い浮かぶのは、フォアグラとかトリュフとかエスカルゴ?などは、これもまた、美味しいものではありますが、そうそう気軽に食べられるものでもありません。

 となると、フランスに行って、「これが食べたい!」と思われるものはなんなのでしょうか?また、ピザなどのように、どの国にもかなり深く浸透して人気の食べ物ってフランス料理にあるのでしょうか?

 そこへ行くと、日本のお寿司やおにぎりなどは、今やかなり深く浸透し、簡単な食事におにぎりや巻きずしなどを抱えている人はパリにも多いし、かなり世界的にポピュラーな食べ物になりつつある気もします。

 ところが、サンドイッチなどは、まあ、どの国でもあるもので、フレンチにはカウントしないとすると、ほんと、これこそは!という人気のフランス料理ってないんじゃないか?と今さらのように思うのです。

 私など、旅行先を選ぶときは、美味しい食べ物があるところを探すようになっていますが、海外の観光客がフランスに行って、ぜひ!あれを食べたいって思うようなものが、ぼやけてきてしまっているというか? 食べ物にも流行りすたりがあるとはいえ、これは!というものが、フレンチにはないような気がするのですが、いかがでしょうか?


フランス料理の低人気


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2025年8月30日土曜日

パリの超おススメ インド料理のお店 Delhi Bazaar

  


 私は、あまり外食をする方ではありませんが、色々、評判を聞いたりして、これは行ってみたい!と思うところがあれば、行ってみるようにはしていますが、私の信条としては、外食の高いパリでは、高いからといって、必ずしも美味しいわけでもなく、むしろ、これで、こんなにするの??と思うところも少なくありません。

 つまり、高いからといって必ずしも美味しいとは限らないのですが、まあ、これだけ出せば、美味しいだろうな・・と思うようなところは、あまり興味がなく、お値段がまあまあ、納得のいく範囲内のところで、美味しいお店を探すことが楽しいのです。

 そして、もう一つの外食の目的は、自分では、作れないであろうものということで、逆に言えば、そこそこのものならば、多少、良い食材を揃えれば、自分で作った方が絶対に全然、美味しい(自分の好みにできるということもありますが・・)と思ってしまうのです。

 まあ、友人とおしゃべりするために外食をすることもありますが、そんな時も、私はできるだけ、日頃から行きたいお店を見繕っておいて、友人に「行きたいところがあるんだけど、ここ行ってみない?」と提案します。

 今回みつけたインド料理のお店は、最近、パリ市内になぜかインド料理屋さんが増えたな・・と感じていて、家の近所にもインド料理のテイクアウトもやっているレストランができて(中華料理のお店が潰れて、新しくお店ができたと思ったら、インド料理でした)、最初は、「なんで?インド料理?」と思ったのですが、どうやら、爆発的に増えているというほどではないにせよ、気を付けてみていると、「あれ?こんなところにもインド料理?」と思うことが増えたという程度です。

 しかし、これだけ増えているということは、きっと美味しいインド料理屋さんがあるはずだ・・と思い、探したところ、見つけたのが今回のお店です。

 以前にも、ここ本当にパリ?と思うようなインド人街みたいな場所があって、その中の一軒に行ったことがあったのですが、そこは「まあ、悪くはないけど・・」という程度で、そこまでの感動はありませんでした。

 しかし、今回のお店はちょっと感動的でした。

 まず、店内に入ると素晴らしいスパイスの香り・・調理中のスパイスの香りが漂い、胃をまさに直撃。




 テラス席にしますか? 店内の静かな場所が良いですか? それとも厨房の近くが良いですか? と聞いてくれたので、私は、ぜひ、厨房も覗いて見たかったので、厨房の近くの席にしてもらいました。

 活気のある厨房というものは、一目でわかります。けっこうたくさんの男性がキビキビと働いていて、見ていて全く飽きません。




 そして、接客してくれる店員さんが、とにかく感じよくて、「初めてですか?」、「ハイ、初めて来ました!」というと、丁寧にメニューの説明をしてくれます。そんな超感じのよいお姉さんに「一番人気のメニューは何ですか?」と聞いてみたら、「バターチキンですよ!」と即答してくれたので、「それでは、そのバターチキンをお願いします」と注文。



 本当は、なにかのメインとガーリックかチーズのナンをサイドに頼もうと思っていたのですが、「バターチキンには、スパイスの効いたバスマティのライスが一番合うわよ!」と教えてくれたので、ここは素直にお姉さんの教えに従い、ライスを注文しました。




 店内はとても賑わっていて、満席、時間帯がよかったのか、外に人が並んでいるほどではありませんでしたが、夜などは、ほぼほぼ予約しないと入れないとか・・。




 しかも、お値段が非常に良心的で、いわゆるアントレみたい(インド料理ではなんというかわからない・・すみません)なものは、10ユーロ以内、タンドリーなどのグリルが10ユーロ程度(ラムだと15ユーロ)、メインのカレーなどは、13ユーロから22ユーロまでで、今回、私が食べたバターチキンとライスで16.5ユーロでした。

 出てきたバターチキンは、それはもうコクがあって、それこそ、このスパイスの配合は、絶対に自分ではできないお料理です。また、中に入っているチキンもたっぷりあって、またグリルしてあるものが煮込んであるので、まだ、そのグリルの香ばしさがそのまま残っていて、これはもう絶品でした。

 パリでランチでこのクォリティでこのお値段。そうそうあるものじゃありません。

 後で、クチコミ等を見てみたら、とにかくこのお店のお料理のクォリティとお値段、そして、このお店の店員さんが感じよいとみんなが絶賛。リピーターも相当多いようで、「家族がどうしても行ってごらん!というので、来たけど、来てよかった!」などと、書いていました。

誰か知らない人が頼んでいたデザート 
美味しそうだったけど、お腹いっぱいで食べれませんでした


 私も最近は、こう言っては何ですが、そうそう外食で感動することも滅多にないのですが、ここは、スパイスの威力もあいまって、また、正直、そんなに期待していなかった(特に、前回、言ったインド料理のお店は大したことなかったので・・)のもあって、余計に感動したのでした。

 帰り際、お姉さんに「すっごく美味しかったです!絶対にまた、来ます!」と宣言して、ごきげんなランチタイムを過ごしました。

 美味しいものに感動して、思わず笑顔になって、ニコニコしている自分に、私って、単純だな~と思いつつ帰途についたのでありました。

 パリでインド料理??と思う方も多いかもしれませんが、ここは、かなり良かったです。

 

🌟Delhi Bazaar  71 Rue Selvan 75011 Paris  

      月~金12:00~14:30, 19:00~22:30, 土、日 12:00~15:30, 19:00~22:30

       英語のメニュー


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2025年8月29日金曜日

パリの大気汚染は、ここ10年間で改善してきているらしい・・

  


 エアパリフ(Airparif 独立機関)がパリ市と共同で実施した調査によると、パリの大気汚染は、2012年から2022年の10年間で、大幅に改善したと報告しています。

 2012年から2022年の間にパリの道路交通量は34%、環状道路は7%減少しています。

 エアパリフは、これらの取り組みは、地方、国、欧州といった様々なレベルで実施された公共環境政策の結果であると述べています。

 これらの対策により、パリ市民がさらされている大気汚染レベルは、二酸化窒素(NO2)で平均40%、微粒子状物質(PM2.5)で平均28%減少し、道路交通からの二酸化炭素排出量は、35%減少しています。

 大気汚染問題については、特にパリは様々な規制が厳しく、車に関しては、当初は、日によって、ナンバープレートが奇数とか偶数とか、運転できる日が限られていたりした時期もありましたが、ここ最近では、住民や、警察、救急、あるいは、配達用の車などの特別な車両以外は、通行できない地域が増え、本当に車が減った印象があります。

 また、特にパンデミックの間に広まった自転車利用についても、大きな道路の車線には、だいたい自転車用レーンが設けられるようになり、また、かなりの人がけっこうなスピードで走っていたりするのには、驚かされるほどです。

 こんな調子で自動車への規制がものすごくうるさいので、車を手放してしまった人も多いような気がします。

 ちょっと郊外に出れば、それこそ車がないと生活するのに大変不便だったりするようですが、実際にパリ市内の場合は、公共交通機関もほぼ、くまなく網羅されているし、そもそも通れる道は、かなり限られていて、目的地に行くのに、すごく遠回りしなければならなかったり、行く先々で、駐車スペースには、酷く苦労するし、そのうえ、路上駐車(合法スペース)などしようものなら、いつ車上荒らしに遭うか、ヘタをすると燃やされたりしかねないし、あまりにリスクが大きすぎるのです。

 なので、我が家のアパートの駐車場などは、現在の場所に引っ越ししてきたときには、ほぼほぼ駐車場は、満車の状態だったのに、現在では、駐車してある車は、半分どころか、2~3割くらいしか、停まっていないんじゃないかと思うくらい車が減っています。

 パリの場合は特に、健康な人が生活するのには、車なしでも全く困らないので、こうして、大気汚染が実際に改善されてきたという話を聞けば、これでよかったんじゃないかな?とも思います。

 規制ばかりが厳しくなっていくと、なんか鬱々とした気分にもなりがちですが、こうして、成果があらわれてくれば、こういう規制も必要だったと思うのですから、勝手なものです。

 東京とパリでは規模が違いすぎて、東京でパリのような規制を敷くのは不可能だとは思いますが、東京ではどんな大気汚染対策をしているのかな?と少し気になります。


パリ大気汚染改善


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