2024年3月7日木曜日

フランスの飛び級と留年

   娘が小学生の頃、夫はやたらと娘を飛び級させたがっていたのを私は、反対していました。子供の能力に応じての飛び級や留年というものが、小学校という低年齢層でも、わりと珍しくなく行われていることに日本育ちの私は、今一つ理解できませんでした。 実際に、娘の同じクラスにも下から飛び級して上がってきていた子がいたし(その子は娘と結構、仲良しで、小学校から高校まで同じクラスだったうえ、高校を卒業してその後の進路がバラバラになっていくタイミングでも、示し合わせたわけでもないのに、なぜかプレパー(グランゼコールの準備学校)まで同じ学校でした。 彼女は小さい頃からとても小柄で、一つ年下だから、小さ...

2024年3月6日水曜日

日本大使館に行くたびのモヤモヤ・・

   日本に住んでいれば、あまり縁がない日本大使館ですが、海外生活を続ける人にとっては、度々と言わないまでも、お世話にならずにはいられない、海外にありながら、日本である不思議な空間です。 イギリスにいた頃の日本大使館は、期間もそんなに長くもなく、留学だったので、正直、日本大使館に行ったことがあったかどうかも記憶にないくらいなのですが(大昔の話だし・・)、コートジボアールにいた頃の日本大使館の記憶は最悪で、娘が生まれた時の出生届の提出の際の手続きがスムーズに行かず、後々、娘が国籍を失うようなことになっては大変と、こちらもかなり神経質になっていたし、なんといっても、ものすごく閉鎖的な感...

2024年3月5日火曜日

急停車に警察官の駆け込み突入・・騒動が絶えないパリのメトロ

   今日、買い物に行くのにいつもはあまり乗らない線のメトロに乗って出かけたら、行きの電車ではなんだか知らないけど、出発時にドン~ガッチャン!というにぶい音がして、急停車して、そのまま止まってしまい、なにやら嫌な予感・・。 にもかかわらず、しばらく何のアナウンスもないために、周囲の人と顔を見合わせて、まさか、だれかがホームに落ちたのかも・・などと言いだす人もいて、私も「あのにぶい音は人身事故だったのかも??」という気もしていました。少しすると、またお得意の「プロブレム・テクニックのためにしばらく停車します・・」とアナウンスがありましたが、それ以上は何も説明しません。 こうなると、周囲の人たちは、もう慣れたもので、特に騒ぎ出すこともなく、すんなり諦め、待機モードに入ってしまうところも妙なものです。 結局、電車は5~10分くらい停まっていたでしょうか? なんの前触れもなく、突然、「発車します」というアナウンスが流れて、あっけなく、何もなかったかのように出発しました。 一体、何のための停車だったのかは、わかりません。 咄嗟に、「まさか?飛び込み??」などと思ってしまったのも、考えてみれば、電車が出発して、まだそれほどスピードを出す前ですから、やはりそういう行為もあまり考えづらく、しかし、以前に死亡事故があったコートがドアに挟まったまま出発して引きずられて・・などというほど電車は動いていませんでした。 とにかく、何ごともなく、とりあえずは、よかった・・と思っていると、今度は、帰りのメトロで、どこの駅でだったか、出発直前に、ドアが閉まりそうになっているところに私服警察官が警察手帳のようなものをかざしながらドタドタと入ってきて、「前の車両でスリの一団を捕まえました! お財布を盗られていないかどうか?バッグの中を確認してください! スリの一団は、小さな女の子の集団でした! 狙われませんでしたか?」と大声をあげて、呼びかけました。 長年、パリでメトロを利用していますが、こんなことは初めてでした。周囲の人々は、やはり、こんな時にも、それほど騒ぎもしなければ、動揺する様子もなく、一応、自分のバッグの中やポケットの中を確認し、被害がないことを確認していましたが、その反応は至って、冷静というか、興味なさそうというか、無反応で、私としては、絶対に狙われないように、お財布は、バッグの中にまた別のポーチを入れて、その中に入れて、バッグの奥底にひそめているので、大丈夫・・と思いつつも、そう言われたら、それはそれで不安になって、ごそごそとバッグの中を確認して、ドキドキしてしまったのですが、周囲の人々の反応の薄さ、平常運転モードに逆にビックリさせられたのでした。 その警察官が、一応、私の乗っていた車両には被害がなかったことを確認して降りていくと、すぐにメトロは出発し、走り去る駅のホームを車内から振り返ると、連行されていく少女たちの後ろ姿が見えました。 パリの交通機関内のスリ対策には、このように私服警察官が乗っているのか・・と後になってから、気が付きましたが、先日、家に押し入る偽警察官の話を聞いていたばかりだったので、一瞬、「この人、本当に警察官なの?」と疑心暗鬼になってしまいました。 そして、多分、ジプシーの子供たちなのだと思いますが、あんな小さい女の子たちがスリをしなければならないとは、気の毒な子供たちだ・・とも思いました。 しかし、パリオリンピックに向けて、メトロは時間通りに運行できるように、できるだけメトロを潤滑に運行させようと、「病人が出てもメトロは停車しない!」などとまで言っているのに、現実問題は、病人云々以前に、メトロを止める理由はいくらでもあることを身をもって体験し、「ヤレヤレ・・やっぱりオリンピックは無事に済むはずはないな・・」と思っていたら、RATP(パリ交通公団)は、オリンピック開催期間中には、シャンゼリゼ・クレマンソー、コンコルドなど6ヶ所の駅は閉鎖すると発表。 また、非常に混雑する駅、かなり混雑する駅などを色分けして発表していますが、どちらにしても大混乱は必須のような気がしています。パリのメトロ スリ集団<関連記事>「RATP(パリ交通公団)2月5日から...

2024年3月4日月曜日

偽配管工と偽警察官がタッグを組んだ盗難事件 急増中

   家に入り込む詐欺師や強盗事件は、以前からよく聞く話ではありましたが、最近は、偽配管工と偽警察官がタッグを組んでやってくるという事件が増加しているそうです。 我が家にも定期的に「アパートの配管のチェック」なる人がやってきます。我が家の場合は、配管だけでなく、空調だったり、害虫駆除など色々な種類のものがありますが、賃貸であることもあり、それらのことは、全て管理人さんを通して行われるので、前もって、アパートのエントランス内側のドアに張り紙がされていて、「○○日の午前中、あるいは午後に○○のチェックの人が来ます」などと前もって予告されるので、それ以外の人が来るということはないし、来た...

2024年3月3日日曜日

なんだかんだ言っても、日本はやっぱり治安がいいんだな・・と思った話

   フランスで育った娘が日本で生活を始めてから、そろそろ2年が経とうとしています。生まれた時から、日本語を一生懸命教えてきた私としては、彼女の日本での生活が、たとえ、彼女の長い人生の中では、ほんの一時期であったとしても、ちゃんと仕事もしながら、それなりに日本でも生活できていることは、苦労のかいがあったし、彼女の可能性を広げているので、とても喜ばしいこととして、受け止めています。 この短い間に彼女は日本で転職まで経験し、現在は、日本にあるフランスの企業で働いています。彼女は、本当に忙しく働き、忙しく旅行したりして生活を楽しみながらも、私の親戚(彼女にとっても親戚)ともうまく付き合っ...

2024年3月2日土曜日

続々と浮かび上がる有名人の性加害への告発 今度は、フランスのトップ精神分析医ジェラール・ミラー

   つい、この間もラジオ番組の人気司会者へのいくつもの性加害告発報道があったばかり、今回、告発されているのは、精神分析医というのだから、さらに始末が悪く、悪質な印象を受けてしまいます。 この男性は、精神分析医であり、元パリ第8大学の精神分析の教授として約10年間教鞭をとり、約20冊の本を出版し、数々のドキュメンタリーフィルム等を制作し、コラムニストや司会者として数多くのメディアに登場している人物です。 今回は、フランステレビジョンの報道によって、彼がすでに性的暴行または強姦行為の複数の告訴の対象となっていることが公になりました。 この騒動は、1月末に「ELLE」エル誌に掲載された彼から受けた性被害の暴露記事が発端となり、彼に関わる被害者の間で#MeToo運動が爆発している感じで、今回のテレビ放送で証言した被害者は3人ですが、すでに、少なくとも約50人の女性が不適切なわいせつ行為から強姦に至るまでの行為で告発しています。 彼は現在75歳ですが、被害を訴えている女性らが告発しているのは、20年以上も前の話から存在し、その後、長期にわたって、同じような加害行為が多数の女性に向けて行われていたことは、彼女らの証言の一致から、彼が利用していた手法にある程度の一貫性も見られることから、明らかになりつつあります。 前回、騒動になったラジオパーソナリティーの場合もその有名人という立場を利用したものでしたが、今回のジェラール・ミラーの場合もテレビの公開番組などの場で獲物を物色しており、彼の場合は、また精神分析家という特別な立場が加わり、治療やテストなどと称して、催眠セッションなどを利用していたと被害者は証言をしています。 これには、もう救いがたい悪質さを感じずにはいられません。 この彼の加害スタイルは、2000年代初頭に放送されていた進行役でもあった彼が観客の中から女の子を選んで番組を進行するスタイルの番組がきっかけで、多くの被害が発生しており、被害者の女性たちは、被害当時14~15歳、あるいは、非常に若い年齢であったこともあり、彼が公人でもあり、精神分析医という立場であることから、ある程度の信頼を抱いていたと証言しており、中には、きっかけは、トークショーの後に、家族に自慢するために彼にサインをもらいに行ったことがきっかけだった・・と話している女性もいます。 この性加害報道のフランステレビジョンの番組はこの性加害調査において、彼にかかわった一緒に仕事をしたことのある人物80人以上の証言をとり、これを報道しています。 日本でいう文春砲のようなものですが、こちらはテレビでの報道ですので、インパクトもかなり強力です。 ジェラール・ミラー本人は、「いつも単純な会話と楽しい瞬間だった。...

2024年3月1日金曜日

フランス2030 フランスとカタールの戦略的投資パートナーシップ100億ユーロ

   マクロン大統領は、今週、フランスを訪問中のカタール国首長を国賓としてエリゼ宮に招き、「フランス2030」戦略と2030年に向けたカタール国家ビジョンの一環として、フランスとカタールは戦略的投資パートナーシップを締結し、フランスの若い革新的企業と投資ファンドに100億ユーロを投資するカタールとの協定にサインしたことを発表しました。 両国の相互利益のために、特にエネルギー転換、半導体、航空宇宙、人工知能、デジタル、健康、ホスピタリティ、文化・芸術などの主要分野への投資を増やす意図で、フランス経済と密接に関係している分野にも投資されます。 両国首脳は、ガザ地区における大規模な人道援助の提供と民間人の保護をはじめ、レバノンに影響を及ぼす政治的・経済的問題の解決、国際法と国連憲章に違反するロシアのウクライナ侵略戦争に対する強い非難を表明しています。 カタール首長の15年ぶりのフランス訪問、両国首脳会談は、何よりも二国間関係の強化に焦点を当てたものであり、「これはフランスに対する栄誉であり、両国を結ぶ絆の深さを示すものである」とマクロン大統領は、強調しています。 「両国間の強い絆」という言葉は、マクロン大統領が外交の際にやたらと口に出す(まあ外交なのであたりまえといえばあたりまえなのに、なんか、どうもしっくりこない感じも多い)少々ひっかかるところではありますが、すでにフランスはカタールに対するヨーロッパの主要投資国であり、エネルギー、航空、インフラ、観光に90億ドルを投資しており、...