2023年12月16日土曜日

パリのノエルのイルミネーションさんぽ

   早いもので、今年もあっという間に一年が過ぎようとしています。12月も残り半月ほどになり、ノエルまでもう一週間と少しになりました。 先月から少し、フランスを離れていたこともあり、なんとなくノエルに乗り遅れた感じもあり、また、今月は、どういうわけかお天気の悪い日が多かったりで、さっぱりノエルのイルミネーションを見に行けていませんでした。でも、その乗り遅れを取り戻すように、今年は、ぐる~っと一気に気になるところを見てきました。 最初に行ったのは、ギャラリーラファイエットで毎年、一応、チェックする感じです。特に買い物もないのに、店内のドームのような空間のデコレーションやショーウィンドーを覗いています。 今年は、大きなサンタクロースがあしらわれたツリー型の飾りで、ドームの天井に映える感じではありましたが、個人的には、今一つな感じの印象・・同様にショーウィンドーも今一つ惹きつけられる感じが薄い印象でした。 後日、今度は、マドレーヌあたりから、フォーブールサントノーレを通ってルー・カンボンを横目で眺めつつ、ヴァンドーム広場へ、そして、チュイルリー公園を通ってシャンゼリゼまで歩きます。 このコースは、けっこうハイブランドのお店なども多く、通り自体も可愛い大きなアーチ状のデコレーションをしていたり、オリジナルのクリスマスのモニュメントを飾っていたりするので、お店に入らずとも、通り沿いを歩いて行くだけでも、「お~~可愛い!素敵!」と楽しみながら歩くことができます。 マドレーヌ寺院の近くのディオールは今年のディオールの統一デコレーションでお店が飾られており、なかなか華やかで、その脇にあるヴィラージュ・ロワイヤルというスペースはいつもきれいにデコレーションされていますが、しっかりノエルバージョンになっています。 そこから、フォーブール・サントノーレを歩いて行くと、ハイブランドのお店が軒並み華やかなデコレーションのパレード状態、ルー・カンボンと交差するあたりで、再び、ディオール、そして、シャネルの独特なシャネルっぽいデコレーションに「ほ~~っ!」となります。 しばらくすると、マンダリンオリエンタルホテルのオーソドックスではあるけど、シックで上品なデコレーション。  そして、ヴァンドーム広場に行き付く直前には、ちょうどショパールとルイヴィトンが重なって見えるポイントが見えてきます。このショパールとルイヴィトンのデコレーションは毎年楽しみで、特にショパールのデコレーションはいつも品がよくて私が好きなデコレーションの一つでもあります。  昨年のルイヴィトンは、これでもか!というくらいインパクト大な感じで、むしろ、ちょっと引く感じがしてしまったのですが、今年はそれに比べるとかなり、トーンダウンした感じがして、むしろ、隣のグッチの方がインパクトがある感じさえしました。(しかし、後になって、やはり、ルイ・ヴィトンにはびっくりさせられた!)  今年のヴァンドーム広場には、ブルーの回転木馬が設置されていました。  そして、現在、マルシェ・ド・ノエルをやっているチュイルリー公園を横目に、コンコルド広場を通ってシャンゼリゼへ・・。しかし、ここで、私は少々ズルをして、コンコルド広場からジョルジュサンクまではメトロで移動。 今年のシャンゼリゼは、やけに早くから、街路樹のイルミネーションの準備をしていたので、何か特別なことがあるかと思いきや、特別なことはなく、いつもどおりに17時にイルミネーションが点灯します。 17時きっかりにまず、パラパラと白いライトがつき始め、白いライトでシャンパンフラッシュが始まり、15分おきにこのシャンパンフラッシュタイムになります。 しかし、白いライトがキラキラするのも一瞬はきれいなのですが、正直、個人的には、これはなくてもいい気がします。オレンジのライトの方が華やかでシャンゼリゼにも合っているし、実際にシャンパンフラッシュが終わって、ライトがオレンジに切り替わって明るくなると、周囲から、「お~っ!」という声が上がるので、このコントラストを感じさせるためならば、シャンパンフラッシュも良いですが、写真に撮っても、シャンパンフラッシュはあまり映えません。 しかし、さすがにシャンゼリゼともなると、このお店がきれいとか、もう、そういうのを超えていて、この通り全体が全て華やかで美しく、やっぱりパリのノエルのデコレーションの中でも王道な感じがあります。ゲランのお店のデコレーションはいつも同じトーンながらオリジナルな感じで好き そして、ついさっき、今年は、昨年に比べると控え目だと思っていたルイヴィトンですが、なんとずっと工事中だったビルが完成?したのか、ど~んと大きなきらきら光るトランクになっていて、ビックリさせられまさした。今年のルイヴィトンは控え目になっていたなど、前言撤回です。街路樹のイルミネーションも霞むルイヴィトンのキラキラトランク なお、蛇足ですが、シャンゼリゼのイルミネーション全体の写真は、17時半頃、日が沈んでしまう直前、そして、ちょうどゲランのお店の前あたりのシャンゼリゼの中央にある場所がきれいに写真が撮れるポイントです。通りの真ん中にこんな立ちスペースまであります! パリには他にもきれいなイルミネーションはたくさんありますが、歩いて回れる範囲で、なかなか良いコースだったと、けっこう満足しました。パリ...

2023年12月15日金曜日

極上の温泉と最高のお料理とおもてなし 鹿児島県霧島温泉 石原荘

  ごくごく若い頃には、海外ばかりに目が向いて、温泉に行きたいなどとはあまり思わなかったのですが、海外生活も長くなり、歳も重ねていくうちに、日本の温泉は、ことさら憧れの場所になり、ずっと、「日本の温泉に行きたい!」と、ゆっくりお湯につかって、のんびりして、美味しいお料理を食べることに憧れてきました。 今回の日本への一時帰国では、かねてから従姉妹に「すっごくいいよ~!」と教えてもらっていた鹿児島県霧島温泉にある石原荘という宿にどうしても行ってみたくて、その宿の予約を軸にして、日本行きのスケジュールを立て始めました。 前日に泊まった宿を出て、ひととおり観光をして、宿に着いたのは、4時ご...

2023年12月14日木曜日

12歳の少女が授業中に教師をナイフで襲う・・

   12歳の少女が授業中に教師をナイフで襲うという事件が起こり、騒然としています。この少女は、前の週にその教師と授業中に携帯電話を没収されたことで口論になった経過があり、この教師を殺す目的で、ナイフを持って登校していたと見られています。 彼女は、2ヶ月ほど前にアラス(フランス北部オードフランス地域圏)で起こったことと同じこと(教師が刺殺された事件)をしたかったと語っており、ある程度、計画的な犯行であったと見られています。 とはいえ、彼女は昨年度にも、教師に対する暴力事件で前の学校を退学になっていたという過去があり、今回もまた、同様の事件を起こし、教師に向かってナイフで切りつける前...

2023年12月13日水曜日

フランスの学校での制服 2024年春から試験的に開始

   フランスの学校での制服着用案が議会に提案されたのは、今年の初め頃だったと思いますが、その時は、押し付けられ、強制されるのを嫌うフランス人には「ムリでしょ!」と机上の空論に終わるかと思っていたのですが、どうやら、その計画は着々と進んでいたようで、早いところでは、2024年の春から試験的に開始されるそうで、ちょっとビックリしています。 とはいえ、現段階では試験的な試みなので、その効果について、少なくとも2年間は様子を見て、その効果を測定する期間として、この制服採用について「生徒の幸福度、学校環境、学業就業における社会的不平等の軽減に対する制服の影響を測定し、家族のサポートや関係者間の協力方法の問題を分析する」としています。 これらの制服採用については、小・中・高等学校を対象とし、このテストに参加するのは、現在のところ、トゥルコアン、ランス、ニースの各都市、アリエ県、アルプ・マリティーム県、オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏などの一部の学校のみで、この試験的試みは国から一部資金提供されるため、数は限られています。 各生徒の基本キットは、ポロシャツ...

2023年12月12日火曜日

日本のフライト 国際線と国内線

   今回の日本への一時帰国で、国内旅行をする機会があり、ものすごく久しぶりに国内線のフライトを利用しました。むしろ、久しぶりというよりは、これまで、私は国内線のフライトというものに、過去2~3回しか乗ったことがありませんでした。しかも、かなり昔の話です。 なので、ほぼほぼ、以前、それがどんなだったか、はっきり記憶にもないほどなのですが、今回、国内線のフライトに乗ってみて、いくつか驚いたことがありました。 今回は、羽田から宮古島に行った時と、鹿児島に行った時に飛行機に乗ったので、国内線としたら、長いフライトの類だとは思いますが、それでも国内線とのことで、パスポートコントロールなどはないので、1時間、せいぜい1時間半前までに空港に行けばよいと思い、そのあたりは、全然、気楽でした。 フライト自体は鹿児島で2時間弱、宮古島で3時間半くらいで、さすがに私が一番よく乗るパリ⇔羽田便の12時間(現在はもう少し長いけど)に比べたら、全然、楽なのですが、今回、往復併せて4回のフライトは、どのフライトも全て遅延で、そのいずれもが機体整備に時間がかかっているとのことでしたが、国内線というのは、こんなに遅れるものなのか?とちょっとびっくりしました。 なんとなく、自分の中には、いつの間にか、日本の交通機関は時間に正確というイメージがあり、これが、エアフランスとかだったら、遅れても驚かないし、むしろ、時間どおりだったら、驚くくらいなのに、自分でもおかしなものだな・・と思いました。 私のイメージを作っていた日本の交通機関の時間の正確さというものは、鉄道に関することだったのでしょうか? 国際線にしても日本の航空会社だと、まずオンタイムのことが多いし、飛行時間が長いので、遅れて出発しても、途中、飛行速度を調整しているのか?...

2023年12月11日月曜日

パリ8区の高級ブティックで強盗 被害総額60万ユーロ

   年中を通して治安の悪いパリも12月となると一段と治安が悪くなるのは、毎年のことです。 今回起こったのは、高級ブティック狙いの強盗で、この種の強盗は、季節的というよりも、もはや定期的に起こっている気もします。 事件は日曜日の朝10時45分頃、シャンゼリゼからもほど近いパリ8区にある高級ブティック KITH(ニューヨークの高級ブランド)で起こりました。覆面をした2人の男が店に乱入し、催涙ガスを使用したうえで、持ってきたハンマーでショーケースを割り、多数の高級時計や宝石類を強奪し、バイクで逃走した模様です。 犯行時間はわずか2分で怪我人は一切なしという鮮やかさ。現在のところ、犯人は...

2023年12月10日日曜日

Vinted(ヴィンテッド)で殺人事件が起こった!

    パリ近郊ヴァル・ド・マルヌ県ヴァラントンの路上で、16歳のティーンエイジャーが刺殺されたという話で、また、どんな乱闘騒ぎがあったのか?と思ったら、それがVinted(ヴィンテッド)(フリマサイト)での商品売買の際に起こったものであったことを知り、すごく驚きました。 Vinted(ヴィンテッド)は、私もおこづかい稼ぎによく利用しているフリマサイト(日本でいうメルカリのようなもの)で、その売買の現場で殺人事件が起こるなどとは、これまで聞いたこともなかった話だったからです。 そもそも、ヴィンテッドの大半は、商品の売買は、直接、売り手と買い手が会うことはなく、商品への質問や値段の交渉などはサイト上で行われているもので、商品の受け渡しは発送するのが通常であり、代金の支払いもサイトを通じて行われ、その間のトラブルなどに関しては、ヴィンテッドが介入してくれるので、これまでに深刻なトラブルになったことはありませんでした。 ごくごくたまに、急いでいるので、直接、手渡しにできないか?とか、その際に連絡するために携帯ナンバーを教えてもらえないか?と頼まれることはあっても、安全上の理由から携帯ナンバーを教えることは、お断りしています。 今回の殺人事件はティーンエイジャーの間の出来事で、どのような交渉の末に実際に対面での売買という話になったのかはわかりませんが、一応、サイト上での交渉は成立していたようで、被害者の少年は、商品の引き渡しに行った際に刺された模様です。 一応、この少年は、商品の引き渡しに際して、一応は警戒していたようで、1人ではなく、友人たちとともに3人で出かけたようですが、商品の引き取りにあらわれた人物もまた6人で現れたようで、買い手の方が代金を支払わずに商品を奪おうとした際にナイフを持ち出し、結果的には、少年一人を殺してしまったようです。 引き渡しに行った3人の少年のうち2人が刺され、致命傷に至った少年の傷は、大腿動脈に達しており、もう一人が血を流しながら道路に辿りついてから、通報したと言われており、警察が駆け付けた際には、少年の一人はすでに心肺停止状態であったそうです。 その事件が起こった約3時間後に、パニック状態に陥った犯人とみられる母親の女性から息子が自分のしてしまったことに対して自責の念を感じ、3階から飛び降り自殺を図ろうとしたと通報があり、警察が駆け付けると少年は泣き叫んでいたと伝えられています。 被害者、加害者ともに16歳のティーンエイジャーで、そのきっかけとなったのは、ごくごくシンプルなNike(ナイキ)のジョギングスーツとのこと、あまりに稚拙でこのようなことで命を落としてしまうとは、泣くにも泣けないような気もしてしまいます。 私の場合は、ヴィンテッドで買い物をすることはありませんが、全くの見ず知らずの人とのやりとりなわけで、その人の過去の売買記録の点数ややり取りに対するコメントを参考にすることは、やっぱり必要で、このようなケースは非常に稀なケースとはいうものの、実際に会って手渡しというのは、警戒すべきだなと思うのでした。Vinted(ヴィンテッド)殺人事件<関連記事>「フリマサイトVinted(ヴィンテッド)(フランス版メルカリ)でコカインの転売をしていた男逮捕」「ルボンカン...