2022年8月4日木曜日

フランスの熱波 川の水温上昇のための冷却機能低下で原子力発電所が発電量削減

   今週、フランスを襲っている熱波は、世間では今年の夏の第3波の熱波と呼んでいるようですが、私としては、今年は5月からパリでも30℃超えの気温を記録したため、体感的には、今年4回目の猛暑のような感じがしています。 それでも今週、訪れる熱波は、パリでも35℃程度と言われていたので、タカを括っていたのですが、暑さを避けるつもりで、前日に外出したのですが、すでに照り付ける日差しがあまりに強くて苦しく、暑さを避けて一時、教会に避難し、教会の中のスッと涼しい空気にひたってから、用事を済ませてきました。 パリでは7月末から冷房中にお店の扉を閉めないお店は罰金150ユーロという法令が発令されたために、おおかたそれは守られているようではありますが、冷房をつけているといっても、そんなに強く冷房がかけられているわけでもありません。 さすがにそれがちょっと繊細なパティスリーだったりすると冷房もかなり効いているし、ピカール(PICARD・冷凍食品のお店)などはさすがにかなりひんやりとしています。 メトロなども、全線、全車両が冷房車というわけでもなく、かなり冷房車が増えはしたものの、たまに、ハズレにあたると、冷房車ではありません。おまけにバカンス期間中に集中して行われている工事のため、閉鎖されている駅が多く、遠回りしなければ行けなかったりするのには参ります。 とにかく、この暑さ続きの夏は異常で、それに伴う干ばつの被害が深刻で、さまざまな場面に影響が及ぼしているようです。 気象庁によると、2022年7月の降水量はによると、9.7㎜で、1958年からの測定開始以来、フランスでは、すべての月を合わせても2番目に乾燥した月となっており、通常と比べて約84%の降水量不足と言われています。 パリの街を歩いていても、街の草木はしんなりと黄ばみかけてきているし、あらゆる農作物にも影響を及ぼすだけでなく、地方の川や湖なども水量が減少していることから、グラン・エストやブルゴーニュ地方を中心に600㎞近い運河が閉鎖されたり、ボルドーの埠頭と上流のブドウ畑を結ぶクルーズもキャンセルになっています。 ヴォージュ地方のジェラールメールでは、湧水が少なくなっているために、水曜日から湖から水を供給しています。その結果、水は細菌学的検査を行うための時間である48時間は、飲用不可となっています。 今週、パリ市でも、水の消費量に注意を喚起し始めています。 思ってもみなかった影響は、原子力発電所にまで及び、EDF(フランス電力)は、原子炉の冷却に使用されるローヌ川の水温が上昇し、発電施設の冷却機能が制限されるため、発電量を削減する可能性が高いことを発表しました。 通常、EDFは、年間を通して、輸出量が輸入量を上まっているところ、現在は、その電力供給も輸入に頼っているのが現状になっています。ただでさえ、戦争の影響でエネルギー不足、価格が高騰する中、水不足という事態も加わった上に電力の供給にも影響を及ぼすという異常事態がおこっているのです。 私は今週の一番、暑い日はプールで泳ごうと、これは、絶好の暑さ対策!と意気揚々と最近、再開したばかりのプールに泳ぎに行きましたが、皆、考えることは同じようで、けっこうな人で、さっさと泳いで、早々に退散。プールを出ると、外は暖房しているかのごとくの熱波で、目が周りそうになり、慌ててピカール(PICARD)(冷凍食品のお店)に避難しました。 さすがに、冷凍食品のお店だけあって、お店はひんやり、涼むだけでなく、せっかく来たのだからと店内を見て歩くと、まるで私の来店を待ち受けてくれていたかの如く、私のピカールの一番のお気に入りの鯖の切り身がセールになっており、思わず2袋も大人買い?、ついでにアイスクリームなどの誘惑も手伝って、思わぬ買い物をしてしまい、結局、猛暑の中、冷凍食品を抱えて、慌てて汗だくになって帰るハメになりました。 8月もまだ始まったばかりですが、今年の夏のこれ以上の熱波はお断りしたいところですが、こればかりは、思うようにはなりませんが、せめて、地球温暖化対策になることを少しでも積極的に心がけなければ・・と思うのでした。 暑いだけでなく、今回のような干ばつ被害にまで及ぶことは深刻ですが、この干ばつの状況をすぐに打開することはできず、状況が正常に戻るには、1ヶ月の降雨過多が必要だと言われています。 地球が心配な今日この頃です。フランス原子力発電所 発電削減<関連記事>「パリ市内、今日から冷房中に扉を閉めないお店は罰金150ユーロ」「連日の猛暑のパリで・・なりふり構わず不審者のような武装で歩く」「フランス 5月の記録的な熱波」「...

2022年8月3日水曜日

警察署への火炎瓶、迫撃砲花火による襲撃事件連発 警察への報復

  パリ近郊のヴィトリ・シュル・セーヌ(ヴァル・ド・マルヌ県)警察署が、黒い服を着て、フードをかぶった約20人の男たちにより火炎瓶と迫撃砲花火で襲撃される・・「警察署が襲撃される」という事件が起こっています。 これにより警察官二人が負傷しました。 事件が起きたのは午前1時頃。警察署の建物と駐車場に4本の火炎瓶が投げ込まれ、そのうちのいくつかは囲いを守る投影防止ネットに刺さり、警察署の入り口に向かって花火が発射され、迫撃砲1発が目標に命中し、停車してあった警察車両のうちの1台の車の中で爆発し、車が炎上しました。 この炎に包まれた攻撃は45分間も続き、警察官は催涙ガスで応戦し、警察署が...

2022年8月2日火曜日

フランスは保健衛生上の緊急事態期間が終了しました

  フランスでは、2020年3月から施行されていた保健衛生上の緊急事態は7月末で終了し、それとともにコロナウィルス感染対策のためにとられたすべての例外措置が終了し、今後、これまで行われてきたロックダウンや行動制限措置等が必要になれば、政府は国会と一つ一つ交渉して、対策を講じなければならない、いわば、通常モードに戻りました。 科学評議会もまた、2年以上にわたる流行管理に関する勧告を終了しました。 2020年からこれまでの間、屋内外でのマスク着用、ワクチンパスポート、外出禁止令やロックダウンなど、フランスは国で罰金付きの厳しい制限を行ってきました。パンデミックが発生した2020年3月以...

2022年8月1日月曜日

フランス人の夫の元妻との離婚理由は宗教だった・・

  安倍元総理の襲撃事件をきっかけに、日本では盛んに統一教会の問題が騒がれているようですが、その宗教問題はもちろんのこと、それに関わる政治家との関わりや捜査に至らなかった経緯など、なんだか話を聞けば聞くほど、暗澹たる気持ちになってきます。 この話に関連して、フランスには反セクト法があり、このような事態には至らないという話も話の端々に出てきていますが、たしかに、フランスにも新興宗教(セクトとかカルトとか呼んでいる)は存在しても、霊感商法などの話はあまり聞かないな・・などと思っていました。 しかし、考えてみれば、我が家の場合は、ごくごく身近にそんな感じのことがあったのを思い出しました。 それは、...

2022年7月31日日曜日

森林火災の放火犯は消防士だった!しかも、数年にわたる常習犯だった!

   夏になると森林火災が発生するのは、フランスに来てから、毎年のことで、日本では、あまり森林火災の被害をあまり聞いたことがなかったので、こんなに毎年毎年、山火事が起こることが私にとっては、不思議でもありました。 特にここ数年、地球温暖化による猛暑が続き、異常に森林が乾燥していることも手伝って、一度、燃え始めた森林の火は、瞬く間に広がり、何万ヘクタールも焼けてしまうとか、消火に何日もかかるほどの大規模な火災に発展し、今年の夏などは、テレビのニュースなどでは、いつもどこかの森が燃えている映像が流れ続けていました。 こんなに度重なる森林火災も、まさに火のないところに煙は立たないわけで、...

2022年7月30日土曜日

パリ8区の高級レストラン人種差別問題で大炎上

   パリ8区のアヴェニューモンテーニュ(高級ブティックが並ぶ有名な通り)にある高級レストランで3人の若い女性が、予約していたにもかかわらず入店を拒否され、人種差別であると訴えて、その模様をTikTokに投稿したことから、この映像は、あっという間に65万回再生され、大炎上し、ついには、出身、民族、国籍に基づく差別で検察庁の捜査が入る大騒動に発展しました。 この騒動は、ペルーのカクテルと料理のレストランで、レストランの警備員とパリを訪れたモントリオールからの客3人が口論になったことに端を発しています。そのうちの1人がTikTokに投稿した動画には、レストランの入り口で警備員と口論して...

2022年7月29日金曜日

ひまわりオイルの次はマスタードがない! フランスのマスタード不足

    ウクライナでの戦争が始まって、そろそろ半年近くなります。物価がどんどん上昇したり、スーパーマーケットの棚からひまわりオイルに始まって、あらゆる食用オイルが消えたり、出てきたと思ったら、値段が急上昇しているにもかかわらず、飛ぶように売れたりと、今まで見たことのなかった現象が起こっています。 ここ数ヶ月の間、スーパーマーケットに買い物に行くと、マスタードの棚がガラガラになっていることがあって、最初は、「え??出し忘れてる??」(フランスの場合、そういうこともあり得る)と思ったものの、しばらくすると、また、置いてあるけれど、今度はスカスカで・・、次に行くと「えっ??また、ないの?...