2019年10月31日木曜日

涙もろいパパのギャップと夫婦の距離

 主人は、ガタイが良くて、どちらかというと、いかつくて、チョット見は、怖い感じさえするのですが、実は、すごく感情が豊かで、情に厚いというか、もろいところがあります。  ホームレスなどが、路上で座り込んでいたりすると、黙って、通り過ぎることはできずに、自分があまり、お金を持っていないときでも、必ず、お金を渡してきたりするのです。  感情表現が豊かなのですが、気難しいところもあり、一見、とても社交的なのですが、常に周りの誰とでもワイワイするようなことは、好きではなく、職場のお昼時なども、みんなで揃って食事に行ったりするのは、嫌いで、キャンティーンなども大勢で込み合う時間帯は、避けて、一...

2019年10月30日水曜日

パリに住む変な日本人

 パリに住んでいると、たまに、「変だな〜〜?」「何で? 」と思う日本人に会うことがあります。  相手が日本人だとわかっているだろうに、頑なに、フランス語で推し通して、話し続ける日本人です。フランスで生まれ育って、日本語が話せないというのなら、まだしも、明らかにネイティブのフランス語ではないのです。  一緒にフランス人がいる場合とか、周りの人にもわかるようにというシチュエーションならばわかりますが、一対一の場合は、意味がわかりません。  せっかく、異国の地で、同じ、日本人同士なのに、なぜ、日本語を話すことを嫌うのか、そういう人に出会うと、(例えば、お店などで買い物をする場合など...

2019年10月29日火曜日

日本人とフランス人の子供との話し方の違い

 娘を初めて、日本に連れて行ったのは、娘が2歳になったばかりの時でした。  久しぶりの日本行きで、一番、妙に感じたのは、日本人の女性が子供に話しかける時の、極端に高い声のトーンでした。  特に、日本の航空会社のCAさんなどは、その最たるものです。  日本にいた頃は、私には、まだ、子供がいなかったので、そんなことを、特に気に留めたこともなかったのですが、子供ができて、初めての里帰り、パリから、日本行きの飛行機に乗った時に、初めて、気付いたのです。  CAさんが高い声のトーンで、「○○ちゃ〜ん!」と、娘に話しかける時、声も高ければ、テンションまで高いような感じで、なんだか2歳の娘の方が低い声で落ち着いているかのように感じたほどです。  シートベルトのサインが出た時などは、「○○ちゃ〜ん!ちゃんとお座りしててね!」という、CAさんに、しらっと、娘が、「あなたもね!」と返した時には、なんだかな〜〜??...

2019年10月28日月曜日

フランス人の夫との離婚の危機

 思い出というものは、嫌なことは、どんどん忘れて、楽しかったことばかり、覚えている私ですが、そういえば、私も、もう、主人とは、別れて、日本に帰ろうと思ったことがありました。  アフリカからフランスへ転勤になり、海外では、外交官生活を送っていた主人が、その外交官生活を終え、フランスの財務省に戻った頃のことでした。  主人は、まだまだ、海外生活を続けるつもりで、頑張って、仕事をしていたのですが、突如、フランスに転勤ということになり、フランスに戻って、しばらくは、うつ病のようになってしまった頃のことです。  あの頃は、すべてがうまく行かずに、アパートもなかなか見つからず、親戚の持...

2019年10月27日日曜日

サマータイムの終わり

 2019年のサマータイムは、3月31日 am 2:00から、10月27日 am 3:00 までです。  サマータイムの始まりは、1時間早くなるので、前日の夜、寝る前に1時間時計を進め、サマータイムが終わるときには、1時間時計を戻して寝ます。  最近は、デジタル化が進み、テレビやパソコンや携帯電話などは、自動的に時間が変わりますが、家の中の時計は、デジタルのものばかりではないので、家中の時計をなおして歩きます。  いつも、日曜日にかかるので、日曜日の1日を時差の調整をしながら、過ごすことになります。うっかりすると、時間がずれたことを忘れていて、日曜日に出勤しなければならなかっ...

2019年10月26日土曜日

海外生活は、お金がかかる

 海外生活というと、優雅な生活をイメージされる方も多いかもしれませんが、実際は、全然、そんなことはありません。  海外で生活していると、何かとお金がかかります。 私の薄給は、ほぼほぼ、日本への里帰りと、娘のために消えていました。  日本でも、子供の教育費には、とても、お金がかかるのだと思いますが、日本に住んでいれば、ないであろう、学校や習い事などの教育費以外の出費は、子供の保育園の保育時間外のベビーシッターのお金と、長いバカンスの間を有効に使わせるための学校以外の時間を過ごさせるためのお金です。  日本であれば、ちょっと、母に預かってもらって・・などということもできたと思うの...

2019年10月25日金曜日

フランス人と車

 フランス人の車の運転の荒さは、有名です。  特に、信号なしに複数の方角から、車が合流する地点などは、事故なしに、割り込んで車を進めていくところなどは、フランス人の性格の悪さが出るな・・と思われるほど、強引に前へ前へ出ていかなければ、前に進めません。  中でも、パリの凱旋門の周りの車線なし、信号なしの道路から、放射状に伸びている12本の通りと繋がる通りから、入ったり出たりする車を縫って運転するのは、初めて見た時には、一生、ぐるぐると凱旋門の周りを走り続けるのではないかと思ったほどです。  また、パリの路上の駐車スペースに、時には、バンパーで、前の車と後ろの車をぶつけながらでも...

2019年10月24日木曜日

アフリカでの出産で・・・陣痛促進剤2日間の産みの苦しみ

 私は、初めてのお産を、言葉も満足に伝わらないアフリカでという、かなり冒険的な体験をしました。言葉が満足に伝わらないと言っても、フランス語は、通じるので、単に、当時の私のフランス語力が足りなかっただけの話です。  初めての出産、しかも、海外、そして、よりによってアフリカ・・・。 なのに、私は、出産に関して、あまり不安を感じていませんでした。  病院も一応、フランス人や現地の政府高官が使うという、総合病院で、先生もフランスとアフリカのハーフのとても聡明な感じのベテランのど〜んと構えている、頼もしい感じの女医さんでした。  とはいえ、日本でのお産のように、母親学級のようなものが...

2019年10月23日水曜日

娘のアルバム

 娘が生まれて、私にとっては、初めての子供で、やたらと写真を撮っていました。  娘は、平成生まれですが、それでも、彼女が生まれた頃は、まだ、カメラにフィルムを入れて、写真を撮ると、フィルムをカメラから出して、写真屋さんに現像をしてもらい、その中でよく撮れているものを選んで、焼き増ししてもらうという、今では、考えられないようなことをしていたわけです。  母がよく、娘の洋服を送ってくれていたので、その洋服を着せては、写真を撮って、郵便で送るということをずっとしていたわけです。普段は、会えない孫の写真が郵便で届くのを日本の両親や家族は、とても楽しみにしていました。  そんなわけで、...

2019年10月22日火曜日

ストライキ大国・フランス

 言わずと知れたストライキ大国であるフランス。  公共交通機関であるパリの営団地下鉄や国鉄、飛行機、タクシーなどから、学校まで、四六時中、どこかがストライキをやっているような印象があります。  私もフランスに住んで長くなり、一通りのストライキによる被害を被ってきました。  だいたい、フランスの交通機関などは、ストライキをやらずとも四六時中、テクニカルプロブレムだとか、危険物があるとか言って、ストップするし、TGV(フランス国鉄の新幹線)などでさえも、大幅に時間遅れがあたりまえで、電車が2〜3分遅れただけで、「深くお詫び致します。」などとアナウンスの入る日本から考えたら、通常の...

2019年10月21日月曜日

旅行先に着いた途端にスリ被害で一文無しになったらどうするか?

 パリでは、日常茶飯事のように起きているスリ被害ですが、私は、パリでスリの被害にあったことは、ありません。  パリでの行動には、もう、周りの話をさんざん聞かされているので、注意して歩くことが習慣になっているのかもしれません。  一度、母がパリに来てくれた時に、母がメトロの中で、ショルダーバッグから、お財布を抜かれたことがありましたが、それ一回のみ、しかも、私ではありません。  しかし、そんな私も一度だけ、スリにあったことがありました。  それは、リスボンへ旅行した時のことでした。  ホテルへチェックインするには、少し、時間が早かったので、ホテルに行くまで、少し、観光しよ...

2019年10月20日日曜日

お金は、人を幸せにできるのか? ナタリーの話

   私の勤めていた会社のフランス人の社長は、とても、女癖の悪いことで有名な人で、結婚は、しているものの、常に複数の女性がいて、家庭は、崩壊状態のようでした。  彼には、私とほぼ、同じくらいの年齢のナタリーという娘がいました。  ナタリーのお母さんは、そんな旦那との日常の生活のストレスからか、アル中で、身体を壊して、亡くなってしまい、ナタリーは、軽い障害を抱えていることもあり、仕事には、付いていませんでした。  しかし、金銭的には、何の不自由もなく、パリにアパートを持ち、一人で暮らしていましたが、彼女には、友人らしい友人もなく、孤独で、自殺未遂騒ぎを起こしたこともありました。 ...

2019年10月19日土曜日

日本の母からの小包

 私がフランスに来て以来、母は、毎月一度、小包を送ってくれていました。  そして、母の体調が悪くなってからは、母の妹である叔母が、ずっと、その代わりをしてくれていました。  当初は、フランスの郵便事情の悪さも、あまりピンと来ていなかったので、自宅宛で、日中は、仕事で家にいなかったため、その多くは、留守中に、不在通知が入っていて、休みの日に、郵便局に取りに行くことが多かったのです。  私も娘も、とても、日本からの小包を楽しみにしていましたので、私が、お休みの日に、娘に、「今日は、どこに、お散歩に行きたい?」と尋ねると、迷わず、「郵便局!」と答えるほどでした。  小さい頃の娘は...

2019年10月18日金曜日

フランスのベビーシッターと子供のお迎え

 パリに引っ越してくる前の数年は、私たちは、パリ郊外の街に住んでいました。  子供が一歳になったと同時に仕事を始めた私は、クレッシュ(保育園)に子供を預けて働き始めましたが、仕事場がパリだった私も主人も、保育園が終わる時間に迎えに行く事が、なかなか厳しかったので、代わりに保育園に迎えに行ってもらって、私が戻るまで、預かっていてもらうベビーシッターさんを頼んでいました。  安い私のお給料で、クレッシュにベビーシッターを頼むのは、かなりの出費でしたが、後々は、パリに引っ越すことにしていたので、それまでの間は、仕方ないと考えていました。  ベビーシッターさんは、クレッシュに掲示してあった広告で、主人が探してきました。彼女は、小学生二人を持つモロッコ出身の主婦で、とても、快く、お迎えという仕事を引き受けてくれました。  パリであれば、日本人の留学生の方などを探せたのでしょうが、パリ郊外ともなると、そういうわけにもいきません。  それから、一年くらいは、彼女にお願いをしていたでしょうか?   しかし、慣れてくると、馴れ合いというか、甘いことを考え始めたりするのかもしれませんが、ある時、何をきっかけだったかは、忘れてしまいましたが、彼女が小学生の自分の子供にお迎えをさせていたことが、発覚し、今から思えば、小学生の子供に子供を渡してしまうクレッシュもどうかとも思うのですが、すでに、その子供も母親と共に娘のお迎えに付いて行ったりしていたことで、顔見知りになっていたのでしょう。  とにかく、近所とはいえ、何かあった時に、当時、小学校低学年だった彼女の子供に対応できるとは、思えませんし、彼女の、その責任感のなさに憤慨した私たちは、急遽、他のベビーシッターさんにお願いすることにしたのでした。  それから、一ヶ月間くらいでしょうか? やめてもらったベビーシッターさんから、夜中に嫌がらせの電話が鳴り止まず、娘に何か仕返し等をされても怖いと思い、警察に通報し、ようやく、嫌がらせの電話はおさまりました。  しかし、後になって、今度は、我が家の方が、あの家庭は、子供を放置して、学校(幼稚園)にも行かせていないと、警察に通報され、児童保護担当の警察が我が家にやってきたこともありました。  そんなことは、学校の出席状況を調べればすぐ分かることですし、お休みの日なども、彼女のお稽古事などで、私もびっちり彼女とずっと一緒にいましたので、証人もたくさんおり、まるっきり、問題にはなりませんでしたが、全く、面倒なことをしてくれる人がいるものだと思いましたが、(通報した人の名前は教えてもらえませんでしたが、)考えてみれば、彼女の嫌がらせの通報だったかもしれません。  私の同僚にも子供を持ちながら、働いている人がほとんどで、そんな話を職場ですると、皆、色々と苦労話を聞かせてくれました。  ある人は、子供が幼稚園に通っている頃、ベビーシッターさんに子供を預けていたところ、家に帰ってから、子供が鼻水を垂らしていて、風邪を引きかけてしまったようだったので、子供に、”...

2019年10月17日木曜日

便利な生活がもたらすもの フランスへの修行ツアーのススメ

 フランスに長く住んでいて、日本に一時帰国すると、忘れかけていた日本の生活の便利さ、快適さを身に染みて感じます。  当たり前のように届く郵便物や配送品、銀行や郵便局などの手続きのスムーズさ、時間通りに来る電車やバスなどの交通機関、感じ良く、親切な接客、そして、いつでもどこでも簡単に手に入る日本食、日本食材。  日本に一時帰国時に、ある程度のスケジュールを立てて、銀行などの複数の諸手続きに、午前中・・などと、つい、フランスの感じで時間を見積もっていると、あっという間に用事が済んで、自分自身、えっ??と、呆気に取られてしまうこともあります。  また、スーパーのレジなどでも、これ、ちょっと傷んでいますから、取り替えましょうね・・などと、言ってもらえて、思わず、”...

2019年10月16日水曜日

男尊女卑 日本人が思いがちな、男性だから・・女性だから・・という感覚

 私が、フランスで育った娘と話をしていて、時々、スイッチが入ったように、娘が怒りを示すことがあります。  それは、日本人によくある、「男性だから・・」、「女性だから・・」という観念が、話の中に見え隠れした時です。  彼女の中のセンサーは、実にその観点に敏感に反応します。  彼女が以前に見ていた日本のドラマで、猛烈に働く女性を描いたドラマがあったのですが、その主人公が仕事モードに入る時、” 男スイッチが入って、寝食を忘れて働き出す。" というナレーションが入るのですが、”なぜ、猛然と働くのは、男スイッチなのか?” というのです。  確かに、そのナレーションには、社...

2019年10月15日火曜日

エチュードの講師のアルバイトをする娘とフランスの中・高校生

 娘は、現在、学生ですが、学業のかたわら、アルバイトをしています。  日本では、学生のアルバイトというのは、珍しくないことだと思いますが、失業率の高いフランスでは、大学にもよりますが、時間的には、少し余裕ができても、日本のように、学業を優先しつつも、学生が自分の空き時間に、都合よくできるようなアルバイトは、少ないのです。  彼女は、現在、週に1〜2回、エチュードといって、学校の授業が終わった後に、宿題や補習をする授業の講師のアルバイトをしています。  フランスなら、おそらく、どこの学校にも、学校の授業とは、別に、エチュードという時間が設けられていると思いますが、これは、授業の単位とは関係のないもので、強制的に参加しなければならないものではありません。  また、そのあり方も様々で、彼女自身が通っていた中学・高校では、エチュードの時間はあったものの、その時間帯を監督する人がいるだけで、特別に勉強を教えてくれるわけではなく、あくまで、自習のような時間でした。  しかし、現在、彼女がアルバイトに行っている私立の学校は、学校が場所を提供して、学校側と、その講師を派遣している会社とが契約をして、その学校の生徒の希望者に実際に勉強を教えてくれる人を雇っているのです。  そんなシステムを取っているくらいですから、その学校自体も地域では、なかなかのレベルの学校なのです。  保護者がそのために払っている金額も決して、安くはありません。  彼女が担当しているのは、中学2〜3年生の生徒で、彼女は、やる気がない生徒が少なからずいることを嘆いています。  科目は、特に決められてはいないようですが、基本的には、個々の生徒の宿題を見て、その問題の解き方や勉強の仕方を教えるのだそうです。  中には、真剣に取り組んでいる子供もいますが、ダメな子に限って、アドバイスを聞きません。  サボることばかり考えて、時間中もふらふら歩き回ったり、消しゴムを投げて遊んだりして、トイレは授業の前に済ませるように、そして、実際に授業を始める前にもトイレは、大丈夫ですね・・と確認しているにも関わらず、授業の途中で、トイレに行きたいというので、仕方なく許可したところ、いつまでたっても戻ってこないと思ったら、校庭で遊んでいるというのです。  頃合いを見計らって、教室に戻ってくる、そんな生徒を、彼女は、教室には、入れず、「あなたが、何のために、ここに来ているのかわかりません。あなたは、何で、ここに来ているのですか?...

2019年10月14日月曜日

フランス人の金銭感覚 フランス人は、何にお金を使うのか?

 フランスは、れっきとした格差社会なので、上と下の差が日本よりもかなり激しいと思うので、金銭感覚も、その上下の社会のそれぞれで違うとは、思います。  言ってしまえば、先祖代々、お金持ちの家庭は、親が子供に対する教育の観念をしっかりと持っており、その家庭環境から、しっかりと、それなりにお金もかけて子供に教育を受けさせ、その子供もしっかりと勉強に励み、ある程度以上の地位に登っていきます。  一方、下の層は、ハナっから、親の方も、子供への教育たるものを深く考えることもなく、逆に子供をたくさん産んで、国から支給される児童手当を子供の教育には使わずに、そのお金で生活しているような人も結構いるのです。  フランスは、税金も高いですが、弱者に対する国の保証も大きいのです。  ですから、高収入の人のほど、高額の税金を払い、低額所得者で子供が多かったりする場合は、税金を免除され、国の援助金を受けているのです。  極端な言い方をすれば、税金を払う人と貰う人に分かれている感じです。  私などは、どうしても、どちらかというと、日本の子供への教育の感覚でいるので、自分が子供にしてあげたい教育をしようと思ったら、国から児童手当をもらえるからといって、子供を育てるには、児童手当ではまかないきれないくらい、お金がかかるので、やたらと子供を産むことは、考えられませんでした。(それでも、教育費は、日本に比べると格段に安いです。)  日本は、最近、貧乏になったという話をネット上などで、目にしますが、その下層ぶりが、やはり、日本の比ではないのがフランスの現実だと思うのです。  しかし、敢えて、総じて、フランス人の金銭感覚を言うならば、一般的には、結構な締まり屋だと思うのです。貧富の差なく、無駄なことには、お金を使ったりはしません。  流行り物だからといって、みんなが一斉に、それに飛びつくでもなく、ブランド物を買い漁ったりすることもなく、家の内装を整えたりするのも、日本なら、すぐに、工事の人を頼むところだと思いますが、自分でペンキを塗ったり、壁紙を貼ったり、簡単な工事は自分でやる家庭が多いのです。  おそらく、一般的なフランス人は、日本人がイメージしているよりも、ずっと、地味な日常生活を送っています。中村江里子さんがブログで書いていらっしゃるような生活を送っている人は、本当に一握りです。  それでも、お金持ちにも、そうでない人にも共通して言えることは、バカンスにお金を使うということです。バカンスに行けない人でも、家族やパートナーと過ごす時間のためにお金を使います。  フランスでは、職種や契約形態によっても違いますが、正規で働いている人には、少なくとも、5週間の休みが与えられており、また、夏に一日もバカンスを取れなかった場合には、規定のバカンスに数日が追加されるというようなことも、法律で定められています。  また、有給はあっても、会社で長いお休みは取りづらい雰囲気などというものもフランスには、全くありません。  それくらい、フランス人は、バカンスのために働いているといっても過言ではありません。特に、夏は、約一ヶ月ほどのバカンスを取りますから、多くの人は、車で、まるで、引っ越し?...

2019年10月12日土曜日

枯れ葉舞うパリのゴミ

 今年の夏のパリは、猛暑で、最高気温が、なんと42℃という記録的な暑さでした。  以前のパリの夏は、暑くても、湿度がないので、日陰や建物の中に入れば、スッとして、比較的、過ごしやすいものでしたが、ここ数年は、異常な暑さになることが多くて、参ります。  それでも、ズルズルとその暑さを引きずることはなく、比較的、あっさりと涼しくなり、もう街は、肌寒い、すっかり秋の景色になっています。  街路樹の木は、すっかり、色を変え、ちらほらと落ち葉を目にするようになってきました。もう少しすると、本格的に枯れ葉が舞う季節になります。  ほどほどに枯れ葉が落ちているパリの景色というのも綺麗なも...

2019年10月11日金曜日

フランスの学校のキャンティーン・給食

 フランスの学校のランチは、キャンティーンといって、その多くが、給食のような形態を取っています。働いているお母さんがほとんどなので、子供たちは、ほぼほぼ、キャンティーンを利用しています。  中には、幼稚園や小学校の間は、働いていないお母さんや、働いているお母さんでも、ヌーヌー(子守さん)を雇って、お昼の時間になると、子供を迎えに来て、家で食事をさせてから、また学校へ連れて行くという人もいましたが、それは、少数です。  いくら、働いていないとしても、子供を朝、学校に送って行って、お昼に迎えに行って、ご飯を食べさせて、また、学校に送って行って、そして、また夕方、迎えに行く・・なんて...

2019年10月10日木曜日

交換留学生のドイツ人の女の子 

 娘が中学生の時だったでしょうか?   彼女は、第二外国語にドイツ語を選択していたため、希望者には、1週間の短期ではありましたが、学校からの交換留学の制度がありました。  私も、これは、娘にとっても、良い経験になると思い、迷わず希望を出しました。  期間は、ずれてはいましたが、娘も一週間、ドイツの家庭にホームステイさせていただく代わりに、ヴァネッサというドイツ人の女の子が家にやってきました。  それぞれの子供の配置は、学校側が一応、それなりに、ドイツの提携している学校からの書類を見て、考慮してくれていたようです。  そのドイツ人の女の子が日本のマンガやアニメ好きということで...

2019年10月9日水曜日

パワハラか? 商談か? 退職してしまったニナリッチのおじさん

 私の勤めていたフランスの会社には、色々な業者の人が出入りしていました。  色々なメーカーの営業の人が、新製品が出ると、その売り込みにやってきていました。  それこそ、口八丁手八丁で、口が達者で、いかにも調子の良さそうな、それでいて、なかなか押しの強い人が多いのです。  ただでさえ、口のへらないフランス人ですから、それは、もう、うまいものです。  中には、ハンサムな人や、美女を営業に送り込み、斜めから切り込んでくる会社などもありました。  営業の人は、新商品を携えて、新製品の売り込みをすると同時に、これまでに自分が売った製品の管理や、問題のあったものに関しての処理をも請け...

2019年10月8日火曜日

言語は使いつけないと錆び付く フランス語と日本語を混同する現象

 海外で生活していると、日常の生活を送るためには、外国語(フランス語)で生活しているため、たとえ、日本語で考えていたとしても、無意識のうちに、頭の中は、フランス語をあたかも外来語のように使ってしまっていることがあります。  たとえば、買い物をして、これは、リブレゾン、グラチュイだから!(配達は無料)とか、ドゥーズィエム、モアチエプリだ!(二個目は半額)とか・・。 (無料とか、半額とか、そういう例が、すぐさま思い浮かぶのは、つい、日頃の生活ぶりが表れてしまいます。(笑))  また、例えば、フレンチのレストランに行くと、お店によっては、たまに、お店の人が日本人だと思って、気を使ってくれて、英語のメニューを出してくれたりすることがあります。  ところが、フレンチのメニューに関しては、フランス語でお料理を覚えているため、英語に訳されていると、かえって、ピンとこなくて、よくわからないことがあります。  これは、私自身がバイリンガルではないから、フランス語=日本語=英語と、すんなり変換できないためなのかと思っていたのです。ところが、それは、バイリンガルである娘にも起こるようなのです。  普段は、今でも、私と娘は、フランス人が混ざることがない限り、日本語で会話をし、スムーズに話していますが、現在の娘の日常は、一人暮らしになって以来、ほぼ、100%、フランス語の生活です。  しばらく、日本語を使わない環境になると、日本語の滑らかさが鈍ります。  というより、娘の場合は、もっと、そのゴチャ混ざり具合が、微妙です。  フランス語だけで話しているつもりが、急に日本語の言葉が混ざったり、また、逆に、日本語の中にフランス語が混ざったりすることがあるのです。  例えば、「J'ai oublié...

2019年10月7日月曜日

個性的なおしゃれとドギツいメイクに走るパリの日本人マダム 

     パリの街を歩いていると、遠くからでも、バスの中からでも、” あっ!!あれは、日本人だ!!”というのがわかるようになりました。服装、歩き方、物腰、雰囲気から、たいてい、当たります。  以前は、地図を片手に帽子をかぶって、ウェストポーチ、あるいは、ポシェットを肩からかけて・・というスタイルでしたが、最近は、そんな、一目で観光客だとわかりやすい、不用心な人もあまり見かけなくなりました。  それでもなお、日本人独特の、やんわりとした、ものごしや、たたずまいから、日本人らしさを感じるのです。  しかし、それは、観光客のことで、長くパリに住んでいる人からは、その日本人オーラを感じることは、あまり、ありません。  人の第一印象というのは、あながち、おろそかにはできないもので、最初、見かけたときに、”...

2019年10月6日日曜日

パピーとマミーの愛情

 フランス語では、おじいさん、おばあさんのことをパピー、マミーと呼びます。  娘は、アフリカで生まれ、フランスで育ち、私の父と母に初めて会ったのは、彼女が2歳になったときだったので、初めから、娘は、私の父や母のことを何のためらいもなく、「パピー」「マミー」と呼んでいました。  娘が、無邪気に、パピー!マミー!と呼ぶ、その呼び方に、最初は、多少、戸惑っていた二人も、ジージとか、バーバとか呼ばれるよりも、パピーやマミーと呼ばれるその呼ばれ方の方が年寄り扱いされている気がしないなどと言い出して、いつの間にか、すっかり、パピーとマミーという呼ばれ方にも馴染んで、結構、気に入っていました...

2019年10月5日土曜日

入国審査 世界最強と言われる日本のパスポートでも起こる悲劇

 日本のパスポートは、世界最強のパスポートと言われています。  2019年のグローバルランキングでも世界1位となっています。  日本のパスポート保持者が、ビザなしで渡航できる国は、現地空港などで、アライバルビザが取得できる滞在先も含め、190ヶ国にも及びます。  私たちは、その便利な最強のパスポートを生まれながらにして、持つことができるのですから、それは、それは、ラッキーなことだと思います。  実際に、私もこれまで、20ヶ国近くの国を旅してきましたが、入国審査で止められたことは、一度もありません。  私自身が、入出国が一番多い、フランスでさえ、こちらに在住しているからとい...

2019年10月4日金曜日

母がパリに来てくれた時のこと

 私が、パリに引っ越した頃には、母は、もうすでに、心臓病を発病していたので、ヨーロッパまでの長旅は、単に長距離の移動ということだけでなく、飛行機の中の気圧の変化等の問題もあり、到底、無理だろうと思っていました。  本来の母は、社交的な性格で、英語も堪能で、時代が時代なら、もっと海外を自由に行き来していただろうと思われる人でした。ですから、娘が海外で暮らしているなどという環境にあれば、健康であったなら、毎年のように、パリにもやって来ていただろうと思います。  それが、娘がまだ3歳くらいの頃だったでしょうか? 突然、母から、来月、パリに行くから・・と連絡をもらって、私は、嬉しい反面...

2019年10月3日木曜日

フランスの異母兄弟

私には、子供は娘一人だけなのですが、娘には、お兄さんが三人います。  お兄さんといっても、異母兄弟で、お兄さんたちは、主人の前の奥さんとの間の子供なので、年齢もかなり離れています。  一緒に暮らしたこともないので、ガッチリと、兄弟というわけでもないのですが、もう成人している今でも、彼らは、時々、家を訪ねてくれたり、メッセージを送ってくれたりしています。  異母兄弟といえば、私は、日本では、もう少し、暗いイメージを持っていたのですが、彼らは、実にさっぱりとフランクに付き合ってくれています。  離婚・再婚の多いフランスでは、こういうケースも少なくないからなのかなぁ・・と、私は、勝手...

2019年10月2日水曜日

下町のお節介おじさんのようなフランス人の夫

 同じアパートの5階の住人の家族には、二人の男の子がいました。  私が見かけるのは、朝の出勤時と、夕方の帰宅時でしたが、その家のお母さんは、一体、いつ家にいるのかと思うほど、四六時中、アパートの外で、誰かをつかまえては、延々と立ち話をしていて、なんとなく、落ち着かない人だなぁという印象を持っていました。  私は、仕事が終われば、バタバタと娘を迎えに行って、帰ってきて、娘の公文の宿題を見ながら食事の支度・・と、家に帰ってからの時間は、特に、忙しく、いつもそんな時間帯に外で誰かとおしゃべりをしている彼女を、この人は、自分でお料理をしないのだろうなぁ・・くらいにしか思っていませんでした。 ...

2019年10月1日火曜日

未だに霜取りが必要なフランスの冷蔵庫

                                         電化製品には、なぜか、当たりハズレがあるようで、もうそろそろ、新しいのに変えたいと思うのに、なかなか壊れないくらい長持ちするものと、定期的にちゃんと壊れてしまうものとがあります。  我が家の場合は、例えば、炊飯器、これは、まだ、パリに引っ越して来たばかりの頃に夫が、” 日本人なら、これは、絶対にいるでしょ!" と、どこかから、買ってきてくれたもので、まるで、昭和初期に存在していたような、いでたちの炊飯器なのです。  とてもシンプルな作りで、炊き上がるとカチッと音がして、スイッチが上がり、炊き上がります。保温もできなければ、もちろん、予約タイマーなんていうものもついていません。  これが、もうかれこれ20年以上、壊れずにいるので、なんとも買い替えるのも忍びなくて、こうなったら、骨董品になるまで使い倒そうと思っている次第です。  他に、壊れないのは、掃除機、電子レンジ...