日本人とフランス人の子供との話し方の違い
娘を初めて、日本に連れて行ったのは、娘が2歳になったばかりの時でした。
久しぶりの日本行きで、一番、妙に感じたのは、日本人の女性が子供に話しかける時の、極端に高い声のトーンでした。
特に、日本の航空会社のCAさんなどは、その最たるものです。
日本にいた頃は、私には、まだ、子供がいなかったので、そんなことを、特に気に留めたこともなかったのですが、子供ができて、初めての里帰り、パリから、日本行きの飛行機に乗った時に、初めて、気付いたのです。
CAさんが高い声のトーンで、「○○ちゃ〜ん!」と、娘に話しかける時、声も高ければ、テンションまで高いような感じで、なんだか2歳の娘の方が低い声で落ち着いているかのように感じたほどです。
シートベルトのサインが出た時などは、「○○ちゃ〜ん!ちゃんとお座りしててね!」という、CAさんに、しらっと、娘が、「あなたもね!」と返した時には、なんだかな〜〜?? と、苦笑してしまいました。
日本の育児書などには、子供には、赤ちゃん言葉で語りかけた方が、子供の語彙力がより、発達する。」などと、書かれているものもあるようですが、子育ての最初をフランスで始めてしまった私には、日本人の子供との話し方にとても違和感を感じてしまったのです。
フランスでは、ある程度の赤ちゃん言葉は、あるものの、大人が子供に対して、猫なで声を出して、話すことは、あまり、ありません。
特に他人の子供に対してならば、なおさらのことです。
同じ、航空会社で比較するなら、一般的なサービスの良し悪しは、別として、フランスの航空会社のCAさんは、決して、子供に高いトーンで話したりすることは、ありません。
大人と同じように、普通に話します。
妙に、子供扱いしないというか、大人は、子供に対しても、対等な姿勢で話をします。
なんだか、冷たいような印象を受けるかもしれませんが、猫なで声を出して、子供扱いをすることが、愛情表現ではないように思うのです。
フランス人だって、子供に対しても、テンションが高い時もありますが、それは、あくまで、同等にテンションの高い時であって、子供に対してだからということではなく、一緒に感情を分かち合うということで、決して、一方通行ではない気がするのです。
娘が大きくなった今でも、飛行機の中で、声のトーンをあげて、子供に話しかけている日本の航空会社のCAさんを見かけると、なんとなく、普通に話せないのかな?と思ってしまいます。
そして、CAさんに、「○○ちゃ〜ん!お座りしててね〜!」と言われて、しらっと「あなたもお座りね!」と冷静に言っていた娘の姿を思い出します。
もちろん、愛情を持って、子供に接してくださっているのは、わかるのですが、私は、どうにも苦手なのです。
あの頭のてっぺんから出すような声で子供に話しかけている様子が・・・。
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