2026年1月7日水曜日

廃止されてしまうロワシーバスとCDGエクスプレス  

 


 数十年にわたり、パリ中心部とロワシーCDG(シャルルドゴール)空港を結んできたシャトルバス(通称ロワシーバス)が2026年3月から廃止になるということは、私にとっても、なかなかショッキングな話でもありました。

 想像すらしていなかった・・というのも大げさではありますし、そこまで利用していたわけではないのですが、何回か利用したことはあり、いざというときには・・という想いは常にあり、心丈夫にしていました。

 イル・ド・フランス・モビリティ(IDFM)の発表によれば、これは、A1高速道路(ロワシーバスが利用)の頻繁な交通渋滞のため、旅行者に支障をきたし、速度が遅く信頼性が低いためとして、これからは、メトロ14号線でサン・ド二・プレイエル駅まで行き、同駅からの空港直通バスに乗るように提案しています。

 IDFMによれば、空港までの移動時間は、10分から30分短縮され、ロワシーバスの平均1時間、あるいは1時間20分~50分から、1時間10分程度になると豪語しています。

 この交通手段を取ることにより、「定時制と信頼性が向上する」としていますが、空港へ行く場合、多くの人はスーツケースなどの大荷物を持っているわけで、乗り換え・・という手段がいかに難しいか?利用者の利便性を考えているのか?と思います。

 さもなければ、CDG空港へ行くには、RER B線を利用することになるのですが、このB線こそ、不通、遅延が多いうえに、治安もあまりよいとはいえない線で、選択肢が減ることは、非常に痛手です。

 ついこの間も空港からB線に乗ろうとして、不通になっていて、途方に暮れたばかりです。

 これまでロワシーバスは、オペラ座近辺から20分おきくらいに出ていたので、一度乗ってしまえば、荷物ともども空港まで行けるのは大変、便利な交通手段で、渋滞のために時間が読めない・・ということならば、少し余裕を持って出かければ良いだけの話で、だからといって、RER B線などが時間的にも信頼のおける交通手段かというと、それも全く当てにならないわけです。

 なんというか、こじつけというか、机上の議論で決められた話な感じで、どうにも納得するのが難しい気がします。

 一方、こっちが本当の理由なのでは?と思うのは、2027年3月開通予定のCDGエクスプレスの開通でCDGエクスプレスはパリ東駅から空港までを20分で行けるそうです。

 また文句を言わせてもらえれば、なぜ?東駅?またあまり治安のよくなさそうな場所になぜ??と思ってしまうのですが・・。

 このCDGエクスプレスは午前5時から深夜0時まで15分間隔で運行する予定です。

 このCDGエクスプレスは2027年3月28日運行予定ということなので、なんなら、それまででもいいから、ロワシーバスは残してくれればよいのに・・と思うのですが・・。

 ロワシーバスがなくなるまで、もう2ヶ月を切ってしまいました。

 長年あったものがなくなるということは寂しいことです。


ロワシーバス廃止 CDGエクスプレス シャルルドゴールエクスプレス



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2026年1月6日火曜日

パリで大雪のため、被害が続々・・

  


 今週の予定は、ざっくりと決めていたのですが、ここ数日、お天気が悪いのと、あまりの寒さにどうしても、用事が滞りがちになっています。

 週明けの月曜日も、とりあえず、ちょっと近所に買物に行ったものの、その後、天気予報を見たら、雪の予報になっていたので、その日の予定は中止してしまいました。

 我ながら、甘々だな~と思いつつ、これで無理すると、また寝込んだりしかねないので、無理しない無理しない・・と自分に言い聞かせながら、家でできる仕事を片付けていました。

 今の季節はもうベランダは冷蔵庫に入りきらない食糧の貯蔵庫になっているのですが、その第二の貯蔵庫に食糧調達に行ったところ、一面の大雪・・。

 もう大粒の雪が風に舞っている感じで、さっき、帰ってきたときには、いつもと変わらない景色だったのに、ちょっとの間に雪が舞う一面の銀世界になっていました。

 家から見る雪景色は綺麗なのですが、こんな日は外出していたら、えらい目に遭いそうだ・・と思っていたら、案の定、パリ市内はもちろんのこと、イル・ド・フランス地域全体は、雪のために大混乱となっているようで、累積交通渋滞1,000km超え、RATP(パリ交通公団)は、バス網の完全運休を発表。

 オルリーバスも運行休止。全てのバスは車庫に戻ってしまいました。

 オルリー空港、シャルルドゴール空港では15%の航空便が欠航。


 多くの駅で足止め。または、メトロの中に乗客が乗ったまま、動かなくなったために、乗客は、雪の中へ脱出。

 まさに地獄絵図です。

 パリの公共交通機関は、ストライキを始めとして、プロブレム・テクニックとやらで、度々、問題に遭遇することは珍しいことではありませんが、この寒空、雪の中を外に脱出したり、長時間、待たされたり、挙句の果てに歩くハメになったり、大変なことです。


 パリで雪というのも、ないことではありませんが、こんなに大雪が降って、みるみる雪が積もって、雪景色になるのは珍しいことです。

 雪景色のパリも綺麗ではありますが、この交通網が混乱している状態ではとても雪景色が綺麗!なんて景色を楽しんでいる場合ではありません。

 今週は、まだ雪が降る予報になっている日がありますが、もうこんなのを見てしまったら、雪の日は外出はしない・・と強く思うのでした。


パリの大雪


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2026年1月5日月曜日

ヨーロッパにおける中国医薬品ブーム

  


 私は、いつのまにか、日常的にかなりの量の薬を飲むようになっていて、薬は私にとって、とても身近なものでもあります。

 フランス人は比較的、すぐに薬に頼りがちなところがあり、また、薬を処方してくれるお医者さんも、大盤振る舞いな気来があります。

 しかも、ひとつひとつの薬が箱入りなので、非常にかさばって、毎月もらう薬は本当に山のようになるので、文字通り山盛りの薬になります。

 そんなフランス(ヨーロッパ)で売られている薬は、いつの間にか中国の薬が侵食していて、今では中国の医薬品がヨーロッパに溢れる事態になっているといいます。

 別の言い方をすれば、中国は製薬大国になりつつあるということで、わずか10年足らずで革新的な医薬品や治療法の開発において、ヨーロッパや米国と肩を並べるに至っています。いやいや、肩を並べるどころか追い越されています。

 現在、臨床試験の約40%は中国で行われています。10年前は4%だったものが10倍になっており、これは世界の医薬品業界のパワーバランスに変化をもたらしています。

 現在、ヨーロッパは多くの医薬品を中国から輸入するようになっています。

 特にアメリカが法外な関税を課して以来、特に中国からのヨーロッパへの輸出が激増しているのです。

 特にこの問題が顕著なのはドイツであると言われており、ドイツでは抗生物質の4分の3以上が中国から輸入されており、他国で製造されたドイツの医薬品にも中国製の成分が含まれています。

 中国は世界で既に使用されている有効成分の大部分を生産しており、また、これらの製品は、以前に比べると、遥かに高品質になっており、中国から輸出される医薬品は非常に厳格に管理されており、欧州規準を満たしています。

 そのうえ、価格が安いために、多くの国が輸入しているのです。

 パンデミックの際に世界中の人の流れとともに物通がとまり、特効薬がないままに、とりあえずの医薬品として使用されていたパラセタモールが不足し、フランスでは大問題となりました。

 あの時点でも、フランス人が「とりあえずは飲んどけ!」と誰もが言う「ドリプラン」(パラセタモール)でさえも、皆がフランスの製薬会社の薬だと思っていたのに、その多くは中国で生産されているということがわかり、非常時に備えて、このようなベーシックな薬の製造拠点をフランスに置き続けなければならない!などとマクロン大統領が熱く語っていたのが印象的でしたが、結局は、そのための対策を講じてこなかったことになります。

 少し前に、(今でも続いていますが・・)中国の服飾業界、特にEコマースのSHEINがあまりにフランスの服飾業界を脅かしており、問題が発覚するたびに、なんとか、これを排除しようとフランスが躍起になっているあらゆる騒動を見るに、医薬品だけではなく中国があらゆる分野において、革新的にシェアを伸ばしていることは、明白です。

 しかし、こと、医薬品が既に、ここまで侵食している状態で、人々の健康問題にかかわる医薬品ともなると、簡単に排除というわけにもいきません。

 今、私がフランスで飲んでいる薬のパッケージを見る限り、フランス語表記だし、すっかりフランスの薬なんだと思い込んでいましたが、実は良く見てみれば、中国で作られている薬なのかもしれません。薬ひとつひとつが何の薬なのかは理解していますが、その薬がどこで作られている薬なのかまでは、確認していないのです。

 とはいえ、国にとっては、やはり、ある程度のベーシックな薬は自国内で薬は賄えるくらいにしておくということは、やっぱり必要なことなんじゃないかと思うのです。


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2026年1月4日日曜日

現金、車、宝石…個人間の贈与はオンラインで申告することが義務付けられるようになりました

  


 2026年という新しい年を迎えるにあたって、今年からは、こうなる!という話がパラパラと出てきている中、「現金、車、宝石などなど個人間の贈与はオンラインで申告しなければならない・・」というものがあって、なんだか、窮屈な気持ちになりました。

 といっても、私のような小市民には、おそらくあんまり関係ないのですが、しかし、「未申告の場合は追加の税金を支払うリスクがあります」などという記載もあるため、うっかり・・なんてことがおこらないとも限りません。

 しかし、大きくはこれまで紙の申告書での申告が可能であったものが、特別な例外以外は、全てオンラインでの申告のみ受け付けるということらしいです。

 これは曖昧と言えば曖昧なものでもあり、税務当局は基準額や正確な金額を指定していないにもかかわらず、数千ユーロに上る高額の現金贈与が該当します。とはいえ、贈与されるものが現金ではなく中古車だったり、古い宝石だったりする場合の申告は金額の算定の仕方もより不明瞭でもあります。

 政府のサイトを見てみると、個人間の贈与は申告方法のみが変更となる・・となっていて、これまでも多額の贈与の申告は義務付けられてきましたが、これまでは所轄の税務署に紙の申告書を提出することが可能でしたが、今年からはオンライン上のみの取り扱い(特例を除く)になります・・と。

 税務署にもかかわらず、具体的な○○ユーロ以上とかいった規定がないのも、なぜなのだろうか?と思います。

 ただ、いくつかの例は記載されており、例えば、「誕生日に叔父から200ユーロの小切手を受け取った場合」は、申告の必要はなく、「祖父母から10,000ユーロの贈与を受けた場合」は申告の必要がある・・また、「贈与が非課税または控除額以下の場合であっても申告は必須」。

 受贈者は家族との関係に基づいて控除を受けることができ、15年ごとに更新されます。

 親子間の控除額は10万ユーロ、関係に応じて異なるそうです。

 しかし、なんだか、がんじがらめに政府に監視されている感じはあまり心地よいものではありません。

 政府側は、この改革の目的は「相続手続き、特に受益者間で争いがある場合のトラブルを回避すること」としていますが、たしかに、そのようなときには有効であるのかもしれませんが、実際には、なんとかして税金を取ろうとしている・・ような気がしてしまいます。

 2024年には、オンライン上での申告のうち、税金の支払いに繋がったのは全体の1.7%未満で、これは申告された贈与の大部分が課税されないことを裏付けていると説明していますが、逆にこれほど申告条件?が不明瞭な場合、課税されない部分しか申告しないのがふつうだったんじゃないか?とちょっと悪い方に考えてしまわないこともありません。

 どちらにしても、まあ、持ってる人の・・もらう人の贅沢な悩み・・なのかもしれませんね。


贈与品・金、オンライン申告


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2026年1月3日土曜日

パリの映画館で日本映画「国宝」を見に行ってきました! Le Maitre KABUKI

  


 私は映画やドラマが大好きなので、わりと良く見ているのですが、あまり人が密集するスペースが好きではないため、映画館というものには、滅多に行くことがありません。

 しかし、今回は、日本で大ヒットしているという映画「国宝」がフランスでもやっている(フランスでは、Le Maitre KABUKI とという題)ということで、映画の舞台となっているのが歌舞伎の世界・・これは映画館の大きなスクリーンで見たら、きっと綺麗だろうな・・と思って、珍しく映画館に行ってきました。

 また、この「歌舞伎」の世界を描いた映画にフランス人がどう反応しているのかにも少し興味がありました。

 前回、フランスで日本の映画を見に行ったのは、伊東詩織さんのドキュメンタリー映画「Black Box Diaries」でした。これは、当時、日本の映画でありながら、日本では非公開になっていて、フランスでは公開されていたので、それならば、見てみようという気になったからです。

 しかし、「Black Box Diaries」は、そこまで多くの映画館でやっていたわけではなかったのですが、今回の「国宝」は、かなり多くの映画館で公開されています。

 少なからず日本贔屓な人が多いフランス、しかも日本人以上に日本の伝統文化には深い畏敬の念を持っているように感じられるところもあり、この映画はきっとフランス人には受け入れられる映画だろうな・・とは思っていました。

 ただ、私は、なんとなく評判がいいというだけで、ストーリー等もあまり知らないままに見に行ったので、「歌舞伎の世界を映画で?」というところがあまりピンと来ていませんでした。

 映画館は平日の昼間のわりには、そこそこ人が入っていました。

 ストーリーを語ればキリがないので、全体的な印象を・・。やっぱり大きなスクリーンで見ると、とても綺麗。また、歌舞伎の劇場の客席と映画館の客席がダブって感じられるために、歌舞伎の劇場で見ているような錯覚に陥り、しかし、要所要所は、アップにしてくれているために、実際の劇場で見るよりもよく見えます。

 また普段は見ることのない歌舞伎の舞台裏なども少し垣間見れるのも興味深いし、ストーリーも意外な展開に進んでいくので飽きずに見応えがありました。

 正直、ちょっと長いかも・・と思っていたのですが、3時間はなかなかなボリュームでしたが全然、長くは感じられず、見ているうちに引き込まれていきました。

 これまで日本人というだけで大して見たこともないくせに歌舞伎というものを知っている気でいたのですが、この映画を見て、あらためて「歌舞伎って凄いんだな・・」、「日本の伝統芸能って凄いんだな・・美しいんだな・・厳しい世界なんだな・・」と思い、もっともっと、フランスの人にも見てもらいたいと思いました。

 この映画、日本語で見られた(フランス語字幕)のも嬉しかった!(まあ、これは日本語じゃないとピンと来ない映画かも・・?)

 周囲のフランス人たちがどんな反応をしているのか?なんてことは、すっかり忘れて、見入ってしまっていましたが、映画が終わって、エンドロールが流れ始めたときに、後ろに座っていた若い男性2人組が「トロビアン!(トレビアンよりもさらに凄いという意味)」と大絶賛していたのが聞こえてきて、なんだか日本人として、ちょっと嬉しくなりました。

 なんなら、もう一度、じっくり見たいかも・・?

 そして、私ってとっても単純なんだなーと思うんだけど、今度、日本に行ったら、歌舞伎を見に行きたいな・・そう言えば、あの叔父に頼んでみようかな??などと算段しはじめています。


日本映画「国宝」 Le Maitre KABUKI 


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2026年1月2日金曜日

穏やかな一人の年越し 外では、毎年、車が燃える

  


 海外で一人暮らしで、今年は年末年始はお客さんもせずに、昨日とまた同じ一日を過ごして、穏やかな年越しでした。それでも、なんとなく、一年が過ぎて、新しい年を迎える瞬間は、テレビでシャンゼリゼの模様を眺めながら、年越しそばを食べました。 

 思うに私にとっては、大晦日の夜には、年越し蕎麦を食べ、元旦の朝にはお雑煮を食べることで、なんとなく一応の区切りのような感じを味わうという、マイペースで穏やかな年越しです。


 パリの年越しの様子は毎年、少しずつ変わっていますが、今回のシャンゼリゼ、というか、パリ市は花火を非常に警戒していたようで、いつもは年越しには盛大に行われるエッフェル塔の花火も取り消しになり、その分、シャンゼリゼ、凱旋門での花火がいつもよりも華やかというか派手な感じでした。

 シャンゼリゼの街路樹のイルミネーションがトリコロールカラーにピカピカ・キラキラに染まり、凱旋門の花火も花火と同時に凱旋門にプロジェクションマッピングが映されるスタイルになりました。

 それでも、昨年までシャンゼリゼ(凱旋門)で行われていたコンサートは中止され、テレビでは、このシャンゼリゼの様子と重ねあわされて、ほぼ1カ月前にコンコルド広場で事前収録されたコンサートが流されていました。

 このコンサートやエッフェル塔の花火が中止されたのは、もちろん警備上の理由からなのですが、できるだけ集まる人々の熱狂をできるだけ抑えようとしているということは感じられます。

 それでも、毎年、年明けに発表されるのは、年越しに燃やされた車の数・・という、ちょっと日本なら、あり得ない報告なのですが、今年(2025年~2026年)の年越しに燃やされた車の数はフランス全土で813台だったそうです。

 この数字は、個人的には、いつもよりも若干少なめ?のような気がするのですが、それにしてもやはり、もの凄い数です。

 この日には、フランス全土には9万人の警察官と憲兵隊が配備されていたそうで、これでも、かなり警戒された結果なのだと思います。

 ちなみに昨年の大晦日は984台の車が燃えたという記録が残っているので、昨年よりは、若干、減少傾向・・一時期は、1,300台くらい・・なんて年もあった気がします。

 大晦日に車が燃やされる・・というのは(地域にもよりますが・・)、そんなに珍しい話でもないので、ちょっと怪しいエリアにありながら、この日に車を路上駐車しておくというのは、気が知れない・・という気がしないでもありません。

 もはや、この寒い年末年始に外に出るのも億劫になっている私は、いつもとちょっと違うものを食べるくらいでしか、変わらないのですが、やはり、騒ぎたい人は何かにつけ、騒いで発散したいみたいです。


フランスの年越し 燃える車の数


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2026年1月1日木曜日

ブリジット・バルドーの葬儀をめぐっての政界分断の図

  


 フランスの映画界の大スター ブリジット・バルドーの訃報が発表されて以来、この国民的女優の葬儀をめぐっての構想は政界を二分していると言われています。

 フランス国民にとっての偉大なスターであった彼女の訃報に際し、大統領府は、国民全体からの追悼の意を表す場として国が追悼式を開催する提案をしていましたが、彼女の遺族はこれに応じず、彼女の葬儀はブリジット・バルドー財団がサントロペのノートルダム・ド・ラソンプション教会で葬儀を執り行うことを発表。葬儀の模様は教会の外の大型スクリーンにて中継され、その後、海兵隊員の墓地にて私葬を執り行い、その後、「サントロペのすべての住民と彼女のファンに公開された追悼式」が行われると発表しています。

 大統領府はこのような提案をしたことは、共和国の慣習に則ったものであり、追悼は遺族との合意に基づいて決定されるものであると説明しています。

 葬儀は年明け1月7日に行われることが予定されています。

 また、この葬儀には、マクロン大統領は招待されていないとのことで、そんな中、極右のマリン・ルペン氏は葬儀に参列することを発表しています。

 ブリジット・バルドーは生前、マクロン大統領に対しては、あまり好意的な感情を持っていなかったといわれており、彼女は2023年にマクロン大統領を「邪悪な存在」と呼び、マクロン大統領に動物虐待に対する無策を批判する辛辣な手紙(「私はあなたの無策、臆病さ、そしてフランス国民への軽蔑に憤慨しています」という内容)を送っています。

 一方、ブリジット・バルドーは国民連合(RN)とは先代?ジャン・マリ・ルペン氏の代から密接な関係にあり、今回の彼女の訃報が流れると国民連合は、すぐに、「類まれなる女性」、「信じられないほどにフランス的」、「自由で不屈で誠実な女性であった」と彼女を絶賛するコメントを発表しています。

 前党首のマリン・ルペン氏とは政治以外にも動物への情熱を共有していたと言われています。

 それを裏付けるかのように、マリン・ルペン氏は「私は彼女への愛情、感謝、そして尊敬の気持ちを表すために、個人的な友人として葬儀に参列します」とマリン・ルペン氏は述べています。

 ここ数年、特に不人気の声が大きくなっているマクロン大統領、国民的大女優の葬儀というある種の一大イベントに接し、形無しといった感じに陥っています。


ブリジット・バルドーの葬儀


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