まだ、年が明けて何日も経っていないと言うのに、ニュースは犯罪に関するものが目白押しで、あらためて、フランスは、なんて恐ろしいところなんだと思わずにはいられません。
大晦日の夜から元旦にかけて、フランスで燃やされた車は861台だと言います。しかも今は、コロナウィルスの蔓延するコロナ禍中、夜間外出禁止で、特に大晦日の夜には、年越しのカウントダウンを祝うためにバカ騒ぎをする人を警戒して10万人の警察官が警備にあたっていたにも関わらず起こったことです。
そう思って調べたら、なんと、これでも例年よりは、大晦日に燃やされた車の数はずっと少ないそうで、一昨年末の大晦日に燃やされた車は1,457台だったそうで、昨年よりは、40%減少していることになります。
今年のこの数字は、大晦日の事件報告に関する内務長官のプレスリリースには載っておらず、内務大臣のジェラルド・ダーマナンの指示で、「各地の競争(車を燃やす競争?)を避けるために、これらの数字が地元で伝えられないように」伏せられたと後に発表されています。
一体、このコロナ禍中、何の競争をしているのだ?と思います。この種の破壊行動を繰り返す人々の心理はわかりませんが、あり得ないことではないのかもしれません。
また、大晦日の夜から36時間も続き、ブルターニュで2,500人を集めたパーティーを主催した人物が特定され、逮捕されました。このパーティーでは、単なるレイブパーティーだけではなく、麻薬などの薬物までもが横行していました。
何より感染拡大のクラスターになった危険が高いことから、参加者には、7日間の隔離生活が要請されていますが、あくまでも要請、監禁されるわけでもないので、このようなパーティーに参加する人々ゆえ、一週間の隔離生活の要請が守られるとは考えにくいのが実情です。
このパーティーでも、憲兵隊の車が燃やされたり、警察に抵抗して攻撃したりしたことなどで、すでに、662人が逮捕、407人が勾留され、参加者のうち1,600人以上が罰金を課せられています。
このパーティー主催の中心人物2名を含む運営に関わっていた8名は2日の夕刻には特定され逮捕・勾留されましたが、これらの中心人物は、単なる参加者とは別格の犯罪であり、10年の投獄と750万ユーロの罰金の可能性があると言われています。
このパーティーがクラスターになっていることは確実であり、それがどれだけの人々の命を奪うことになるのか?また、このために拡大した感染により、さらに国民の生活に制限がかかり、経済活動が低迷するのかを考えれば、重罪です。
日頃から、フランスの刑務所は、満員で、ちょっとやそっとのことでは捕まえてもらえず、簡単な調書を取られただけで、すぐに帰されてしまうことを遺憾に思っていましたが、年明け早々、まだ数日しか経っていないのに、これだけの犯罪や逮捕者の数を聞けば、フランスの警察が犯罪者をいつまでも拘留し続けるのは無理な話です。
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