フランスには、お正月の三ヶ日(さんがにち)という観念はありません。例年ならば、年末年始は、クリスマスの日(25日)は祝日ですが、それ以外は、カレンダーどおり、年末の御用納めというものもありません。
しかし、ノエルの前から学校がバカンスに入るし、ノエルは、フランス人にとっての大イベントでもあるために、お休みを取る人も少なくありません。とはいえ、年末は31日まで働き、元旦は祝日で休みでも2日からは、仕事に戻るのが普通です。
ところが、今年は、元旦が金曜日に当たったことから、土日がお休みである一般的な仕事についている人にとっては、珍しく、お正月の三ヶ日をゆっくり過ごせるフランスにいるにしては、珍しい年周りでした。
学校のノエルのバカンスも終わって、4日からは、学校も再開します。ヨーロッパのいくつかの国(ドイツ、オランダ、ポーランド、ギリシャなど)では、コロナウィルス感染のために学校は再開されないそうです。
フランスでは、現在のところ、予定どおり、学校は再開されるようです。現在のところは、ノエルや大晦日で多くの人が行き来して、広げてしまっているはずの感染拡大の結果は、まだ顕著にはなってきていないので、学校も、行ける時には、行っておいた方が良いのかもしれません。
どちらにしても、フランスは学校も、年がら年中バカンスで、2月の半ばになれば、また冬休みでバカンスに入ります。最初に娘がフランスで学校に生き始めた時には、このバカンスの多さには、仕事を持っている私にとっては、四六時中、学校のバカンスに追い回される感じで、学校は水・土日と休み、おまけに一ヶ月おきくらいにバカンスで、「どんだけ休むの?フランスの学校? こうして働かないフランス人が作られるんだ・・」などと思って、学校の休みの日を数えたことがあります。
結果、フランスの学校は、一年の3分の1は休みで、ビックリしたのを覚えています。
話はそれましたが、去年から引き続き、今は、コロナ禍中の特別な時、1回目のロックダウンの時点で、リモート等の授業が続いていたものの、学力の差はいつも以上に広がり、6人に一人の若者が学業を放棄している状態だと言います。
将来のある子供や若者の未来を考えれば、このコロナウィルスによる学校閉鎖は、思わぬつまづきになってしまうきっかけにもなりかねないので、できるだけ学校は継続すべきであると思っています。
娘が小さい時には、学校に傘を持っていくことは禁止になっていました。傘が危険であるということからだったのですが、(送り迎えが必須であるため必要ないといえば無いのですが・・)そこを傘を禁止するのではなく、傘を安全に使うことを覚えることも必要なのではないか?と思った記憶があります。
今回のコロナウィルスに関しても、学校は、どうやって感染を回避するかを教える場所であっても良いと思うのです。
また、1月2日から、フランスの15の地域(フランスの北東部中心の地域)では、夜間外出禁止が午後8時だったものが午後6時に前倒しになっており、実際の社会生活が始まれば、問題も多々起こってくるとは思いますが、完全なロックダウンにならないだけでも、まだマシだと考えるべきなのかもしれません。
この夜間外出禁止は、現在のところは、1月20日まで、そして、2度目のロックダウンの段階的な解除の計画によると、1月7日頃に映画館、劇場等の再開を再検討することになっていましたが、年末年始の人の動きや現在の感染状況を見る限り、映画館、劇場等の再開は絶望的と見られています。
もはや頼みの綱であるワクチン接種もフランスは、他のヨーロッパ諸国に比べて格段に遅れており、国民の70%はワクチン接種をしなければ、通常の日常は戻ってこないと言われている現在、暗い冬を迎えそうであることは、ほぼ確実のようです。
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「フランス・コロナウィルスワクチン接種開始」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/12/blog-post_28.html
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