サクレクール寺院の前でスキーをする人まで登場 |
土曜日の朝、私が起きるのを待ち構えていた猫のポニョが、いつもは、食事の時以外は、気ままに過ごしているのに、ピッタリと私にくっついて離れず、ずっと私に寄り添ってくれていたので、「どうしたのかな?」と思っていました。
気がついてみたら、窓の外は、結構な量の雪が舞っていて、「初雪だ〜!」と、私は、のんびり構えていました。
パリは、寒い所ではありますが、雪が降ることはあまりなく、降ってもすぐにやんでしまうので、滅多に雪が積もることもありません。
ところが、今回は、すぐに雪がやむことはなく、昼過ぎになる頃には、雪はうっすらと積もり、一面が雪景色になるくらいになっていました。
雪といえば、子供ばかりではなく、どこか華やいだ気分も湧いてくるのですが、パリでは珍しい雪にサクレクール寺院の前の丘には、スキーをする人まで現れました。
フランスの1日の新規感染者は、ここのところ、スタンダードに2万人を超える状態になっており、この土曜日から、夜間外出禁止がフランス全土で18時に前倒しになるという規制が強化される状態でありながら、日中のデモは許可されているという不思議な状態なのです。
雪の中にも関わらず、いつもほどの勢いではありませんでしたが、バスティーユ、レピュブリック広場で、結構な人数がデモに参加。雪でもコロナでもデモは決行です。
ここまで来ると、あくまでも抗議の姿勢を崩さない意志の貫き方は、ある意味、スゴいなと感心してしまいます。
それでも、土曜日は、18時以降夜間外出禁止の初日。どの程度、守られるのか?と半信半疑でもありましたが、警察の警戒も厳しく、また店舗も18時には、閉店、消灯、お客さんの方も18時までに家に帰らなければならないというリズムに慣れておらず、普段、時間を守らないことが当たり前のフランス人が時間を守ろうと急いで慌てている様子から、考えてみれば、時間を守るという点においてだけでも、フランス人にとっては、大変なことなのだろうな・・と思ったりもしました。
これまでも20時以降は外出禁止という規則はあったのですが、夜のこの時間の2時間の前倒しは、かなり厳しいものです。ましてや土曜日という多くの人が休日の一日、来週、仕事や学校が始まってからのこの規制は、やはり、かなり厳しいものになるに違いありません。
しかし、やはり、罰金付きの規則というのは、スゴいもので、18時を過ぎたパリの街は、ほぼ夜中のような景色。1日、パリには珍しい雪やデモで高揚した街はシンとして、寒いピンとした空気も手伝ってか、思わず、昨年の2月のロックダウン時を思い出してしまいました。
そこで、ビクビクしてばかりでは終わらないフランス人、さっそく、我が家のアパートの上の階では、どうやら、ガヤガヤと人が集まっている気配。
全く懲りない、どうしても群れたいこの人たち、罰金を払わずに、なんとか人と集うことを決して諦めはしないのです。
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「決死のお迎えで、ある日、気付いたこと・・フランス人は、走らない」
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