2025年1月15日水曜日

フランソワ・バイルー首相 国会で一般政策声明発表

  


 「国が我々に課しているのは安定を取り戻すこと」、「国民の84%は、政府は今年を乗り切れないと考えている。残りの16%の人々は、どこから楽観的な考えを抱くのか不思議に思うこともある・・」フランソワ・バイルー首相は、国民議会の前で一般政策声明の中でユーモアを交えながら自らの優先事項を説明しました。

 「驚かれるかもしれませんが、私は、現在の不安定な状況が強みだと信じています。全てが順調に進んでいるときは、人々は栄光に安住し、全てが上手くいかないように見えるときは勇気を持ってください!」

 冒頭から、それこそ意味がわかるようなわからないような、不思議な話の仕方ですが、表情や物腰など、明らかに前首相のようなピリつく感じは薄らいでいる感じです。

 首相就任から1ヶ月後、彼の一般政策声明は約1時間半にわたり、内容も多岐にわたっていて、全てを紹介しきれないので、少しずつを抜粋しておきます。

 首相は、冒頭で現在3兆2,280億ユーロに達している債務状況について、「これは、わが国と社会モデルの上にぶら下がっている『ダモクレスの剣』(断崖絶壁、一触即発状態)!」と表現し、「過剰債務の状況を考慮し、それを抑制し、削減するという目標を設定しない限り、いかなる復興、再建政策も実行することはできない!」と宣言しました。

 職場によっては、この演説の間は、仕事を中断してまで注意深く聞いている国民もいるというこの演説の中でも、もっとも国民が注目しているとも思われる「年金改革」については、「ひとまず白紙に戻し、短期間で透明性のある条件のもとで、会計検査院に数週間の緊急調査を要請し、あらゆる数字に基づいて、より公正な改革に向けた前進の方法を見つけるために、各党の代表者による常任代表団を設立し審議する」ことを発表。3ヶ月間同じテーブルについて話し合い、それでもこの代表団で同意に至らなかった場合には、現行の改革が引き続き適用されるとしています。

 また、年金問題のみならず、あらゆるレベルでの予算努力が必用とされるため、予算採択の緊急性を強調。「1,000以上の公的機関、団体等の必要性を見直し、再考して予算を再構成する」とし、また、この一環として、公的機関に属する資産・特に不動産の一部を換金して、国家改革に専念する特別基金を設立し、公共サービスへの人工知能の導入への投資を可能にすると説明しています。

 また、これに加えて、彼は、比例代表制を前進させる話や、「黄色いベスト運動」の際の苦情リスト調査を再開させること、医療問題、住宅問題などについても、説明。

 そして、「移民問題」についても、バランスの問題であると語り、毎年発行されるOQTF(国外退去命令)のうち93%が履行されていない現実を示し、その理由を「出身国が自国民の受け入れを拒否しているため」である現実を示し、移民管理のための省庁間委員会を再開すると述べています。

 また、環境問題の観点からも、「原子力エネルギー」は不可欠であると説明し、教育の重要性や、コルシカ島問題、公共放送の改革などについても触れています。

 昨年から火がくすぶっている農業問題に関しては、現在、環境規制や基準のために農家が課せられている規制や基準に対しての疑問を投げかけ、「管理される側は管理についての発言権を持つ必要があります」とも述べています。

 かなり多岐にわたり、テーマが多すぎることもあるためか、一部では、「非常に支離滅裂で反循環な政策声明」という批判などもありますが、ひとまずは、経済生活を簡素化する法案の迅速な採択を望んでいると言えるかもしれません。

 迅速な採択とはいえ、予算が確定しないまま、すでに2025年はスタートしているのです。なにしろ、前首相は予算案審議中に不信任案が可決して、退任に追い込まれているのですから、現首相もこの不安定な政権のもと、綱渡り状態であることには、変わりありません。


フランソワ・バイルー首相 一般政策声明


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2025年1月14日火曜日

パリ19区 ラ・ヴィレットで深夜 若い女性が強姦される

  


 先週土曜日から日曜日にかけての深夜、パリ19区のラ・ビレット公園で31歳の女性が強姦されるという事件が起こりました。

 事件当日、この女性はこの公園内にあるコンサートホール「トラベンド」で遅くまでエレクトリックミュージックを楽しみ、コンサートを終えて帰宅途中でしたが、その時間が午前3時半頃。

 帰宅途中の公園内で、ある男性が性的関係を持ちかけようと近付いてきましたが、彼女がこれを拒否したところ、この男性は、彼女に襲い掛かり、性的暴行を加えたと言われています。

 男性は、事が済むとすぐに逃亡。彼女は、公園内にある別のコンサートホールに避難し、警備員に助けを求め、警備員が警察・救急隊に通報しています。

 容疑者は30代の黒髪の男性で身長185㎝程度のヨーロッパ人?の風貌に青いパーカーを着ていたということで、すでに捜査が開始されていますが、まだ、逮捕されてはいないようです。

 しかし、この事件の報道に対しては、「あまりに無謀な行動で自らを危険に晒した・・」と被害者を非難するコメントが殺到しているそうです。

 もちろん、この男が悪いことには、変わりませんが、正直、私も「午前3時半にパリ19区の公園内を女性一人で歩く」ということには、「正気なの?」と思わずにはいられません。

 また、そんな時間に若い女性が一人で歩いていたら、そういうお仕事の人?と思うのも不思議ではないだろうし、実際に、その容疑者も最初は、暴力的ではなしに、一度、そのような関係をもちかけているのです。

 また、これに関する記事を読んでいたら、このような強姦事件が後を絶たない理由のひとつとして、「レイプチャットグループ」というものが存在しているそうで、そのグループのなまえ等は公表されていませんが、このグループには最大7万人のメンバーを擁しており、男性たちが、家族を含む女性をレイプする方法に関する画像やアドバイスを交換しあっているとかで、本当に恐ろしい話だと、そっちの方にもビックリしました。

 フランス国立人口学研究所によると、フランスでは毎年58万人の女性が性的暴力の被害者となっていると言われています。


パリ19区 強姦事件


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2025年1月13日月曜日

娘との世間話

  


 現在、日本で生活している娘とは、時々、電話で話しています。

 娘が日本で仕事を始めてから、そろそろ3年近くになりますが、一度の転職を経て、娘は、忙しく仕事をしつつも、リモートワークの割合も多いことから、かなり頻繁に旅行をして歩き、とても充実した毎日を送っているようです。

 私が望むのは、ただただ娘が心身ともに健康で楽しく生活できることです。

 ただ、うっかり落とし物をしたりしているのは、相変わらずで(それは、フランスにいる頃からそうだった・・)、ただし、「日本にいると、落とし物をしたりしても、かなりの確率で見つかるので、あまり焦らなくなった・・これは、ヤバいかも・・」などと、違う意味で反省していたりするので、苦笑してしまいます。

 現在の彼女の職場での様子もなかなか面白くて、ダメダメな同僚?(といっても、かなり年上の日本人の男性)の話や、その上司がかなりキツい、ヘタをするとパワハラ?などと思っていたものの、そのうち、その上司の言っていることはもっともだと思い始めたと思ったら、その上司に自分がすごく気に入られているらしい・・とか、もっとずっと上のトップの超やり手のフランス人の女性の話など、人の職場の人間模様・・特に、それが身内、しかも、娘の職場・・となると、登場人物を実際には知らないなりにも、なかなか臨場感があって、無責任におもしろい話です。

 私の方も近況を話しているのですが、「すごく美味しい○〇のお店を見つけたよ!」とか、ついこの間は、「お兄ちゃんが家に来てくれたんだよ!」という話をし、「お昼ご飯を用意して、一緒におしゃべりしながら、食事したんだ・・」と話し、親戚の近況などを話して、○○が○○したんだって・・とか、こんな風なんだって!などということを言って笑い転げました。

 そして、でも、このお兄ちゃんは、「海外生活していることもあって、視野も広くて、考え方なども鷹揚で、やっぱり話していても、楽しいよ・・」と何気なく娘に言ったら、娘が「あっ!そうそう!そういうこと、最近、こっちで友人とも言ってるんだ・・」というので、「どういうこと?」と聞いてみたら、今、彼女の周囲にいるのは、海外から日本に来ているフランス人(外国人)が多くて、「たまにフランスに帰って、フランスしか知らない友人と話をしても、物足りなくて、つまらなくなってきた・・」と言っている友人が増えたとかで、そうか・・やっぱり、年代関係なしに同じことを感じていることをなんとなく嬉しく感動しました。

 私はそんなに友だちが多い方ではありませんが、その友人の全てが海外生活の経験がある人ではないけれど、やっぱり、その割合が高いかも・・とも、思うのです。

 それでも、日本でずっと生活している友人もいるわけで、それはそれで、求めるものが違うというか・・その時々で、それぞれで、それなりに尊重し合える関係で満足しています。

 そうでなくとも、長い海外生活を続けているにもかかわらず、日本にいる友人との関係がこれだけ長期間続けていられるということは、とてもありがたいことだし、貴重な友人たちです。そして、離れていても娘の存在は私にとって、かけがえのない存在なのです。


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2025年1月12日日曜日

スーパーマーケットでいつのまにか変わっていたこと・・

  


 いつも美味しい食べ物を探し歩いている私ですが、来月、日本に行くつもりにしているので、その際に持っていくお土産の物色というか、下見をして歩いています。

 毎回、毎回、日本に行く時には、もうお土産には、頭を悩ませるのですが、もう四半世紀近くもパリにいて、たいていは、年に1度か2度は、日本に行っているので、もうありとあらゆるものを持っていき尽くしていて、今さら、目新しいものを探すのも大変で、ここ数年は、今では食料品がほとんどです。

 とにかく我が家は親戚も多く、数だけでも大変な量になるため、財政的にも大変なので、そこまで贅沢なものを買い集めることも難しいのですが、一番、人気があるのは、チーズ、バターなどの乳製品、以前は生ハムなども人気だったのに、肉は持ち込めなくなったために、リストから外れました。

 いつもは、スーパーマーケットなどは、自分の買い物だけなので、そこまで注意深くは、見ないで、自分の欲しいものを少量、パパッと買ってきて終わりなのですが、他人に買っていくとなると、種類も量も増えて、この物価高の中、値段も気になります。

 色々と見て行くと、ああ・・あの人は、これが好きだったな・・などと思いながら、今は下見の段階ですが、チーズなどもあの人には、このチーズ・・などと思って見ていると、パッケージングされているチーズなどが、あっ!これ、比較的、お手頃価格!などと思うと、以前よりも小さいポーションになっていて、「えっ??ちっちゃ!」とか、「えっ??うす・・」とかびっくりするのです。

 また、特に注文のない人には、娘の好きな(私も好き)コンテ(18ヶ月)を大きな塊に切ってもらって、日本についてから、少しずつ切り分けて渡すのですが、今、コンテっていくらくらい??と思って、チーズ売り場(こちらは、ショーケースの中に色々なチーズが並んでいて、頼んで、好きな量だけ切ってくれます)を覗いてみると、なんと、チーズ売り場が若干、縮小された感じで、いつものコンテが見当たらず・・。

 いつもとっても愛想のいい売り場のおじさんに「コンテの18ヶ月はないの?」と聞いてみたら、「全部、切り分けて、そこにパックにしたのが、置いてあるから・・」という答え。

 普段買い物なら、切り分けてあれば、値段に合わせて買い物したりすることもできて、なにせ、時間もかからなくて、買い物しやすいこともあるとは思うのですが・・。でも、なんとなく、おじさんとおしゃべりしながら買いたいところもあります。

 「いやいや、、こんな小さいのじゃなくて、もっと大きく切り分けてほしいんだけど・・」と言ったら、なんだか上の方針が変わって、切り分けして売ることになったんだとか・・。

 だったら、スーパーじゃなくて、「チーズ屋さんで買え!」ってことなのか・・と思っていたら、「前もって言ってくれれば、奥から切ってくるから・・その間、他の買い物しといて・・」と。「いやいや、今日、買うんじゃないんだ・・」と言ったら、「旅行用ね・・」と。

 なんだか、面倒なことになったものだと思っていたら、そのおじさん、自分は上の方針どおりに働くだけだから、仕方ないけど・・と言いながら、本人は、その方針にあんまり納得いっていない様子で、それから、話が始まる始まる・・。

 そんなこんなで、すでに真空パックになった大きなチーズの塊を出してきて、「これは無塩のチーズなんだけど、お客さんから注文があって、大きく切っておいたんだけど、そのお客さんが取りに来なくて、もう2日経ってる・・」と、どういうわけか、それをバッサリ切って、「これ!売り物にできるサイズ!」と思われる大きさのチーズスティックにして、「食べてごらん!」と味見させてくれました。

 「無塩バターなら聞いたことあるけど、無塩チーズなんてあるんだな・・無塩チーズってどうなんだか・・あんまり食指が動かないけど・・」と思いながら、食べてみると、これが意外と悪くない・・悪くない・・けっこう美味しかったです。

 しかし、そのおじさん、もう私の質問というか、グチ?がツボったのか?もうおしゃべりが止まらず、私史上、こんなに長くチーズ売り場にいたのは、初めてでした。

 そして、いつもの定番のエシレバターは、なぜか、小さいサイズのものしかなかったのですが、これまた小さかったサイズがさらに小さくなって、「ちっちゃ!」とあらためてビックリ!!

 インフレで色々なものの値段が上がって、ちっちゃくなっても値上がりしているんだけど、これでも、少しでも小さくして値段の上がり方を目立たなくしている努力がもの凄く拡充していることに、あらためて確認したお土産ものの下見でした。

 ここのところ、「おっ?これは?」と思うものを見つけては、しょうもないものを人に差し上げるわけにもいかないので、ちょっと買っては食べてみる生活。本当は、日本で思い切り食べるために、痩せておかなきゃいけないのに、どうにもダイエットは叶いそうにありません。


インフレ


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2025年1月11日土曜日

ついにフランスのメディアでも報道 中居正広氏のスキャンダル

  



 日本は、年末年始にかけて、元SMAPの中居正広氏の性加害問題の発覚で大騒ぎになっているのをYouTubeで見て驚いていました。彼は女性との間に問題が起こったことは、認め、示談金を払って解決済みであることを弁護士を通じて発表していたものの、その示談金の金額が9,000万円という高額であったことや、この問題には、テレビ局が関わっているであろうことなどもあいまって、この問題はしばらくは、沈静化しないであろうと思っていましたが、同時にこれを問題のテレビ局だけでなく、他のテレビ局までもが報道を控えていることに、日本の報道機関は、やっぱり機能していないのではないか?と訝しく思っていました。 

 これでは、ジャニー喜多川の長年にわたる少年たちへの性加害問題が表面化しなかったときと、まるで同じではないか?こうなったら、あの時のBBCのように海外で騒ぎにならなければ、ダメなのだろうか?と思いながら、「でも、フランスでは、あんまり知名度がないし、報道はしていないだろうな・・」と思いつつ、一応、探してみたら、なんと、フランスでも報道されていました。

 その報道内容は・・

 「日本の元ボーイズバンドのスター 性的問題でテレビ番組から降板」こんな感じの見出しで、3日前に「BFM」、「20 Minutes」、そして1日遅れで、大手仏紙「Le Figaro」がこのスキャンダルについて、報道していました。

 「日本の主要テレビ局は、1990年代の人気グループ SMAPの元メンバーで現在はテレビ司会者を務める中居正広さん(52)が日本のメディアが「性的問題」と慎重に表現した問題で女性に55万5千ユーロを支払って和解した。」

 「これは、2023年に起こった事件に関するものですが、詳細は明らかにされていません。」

 「火曜日には、日本テレビのバラエティ番組は、中居の出演部分を全面カットという異例の編集をして放送、翌水曜日には、フジテレビが、中居正広氏出演の週刊番組を当面の間、中止すると発表し、この決定は状況を総合的に検討し、司会者の最近の状況を考慮したうえで、下されたと付け加えている」

 そして、そこまでフランスではあまり知名度がないSMAPについて、「SMAP」は、日本とアジア全域で約30年間にわたり、ベストセラー?のグループだったとも説明しています。

 AFP(Agence France Press)の取材に対し、中居正広のタレント事務所からは、現在のところ、回答を受け取っていないことも明かしつつ、朝日新聞を含む地元メディアに対し、「関係者間の秘密保持契約のために、詳細については公表できないとしつつも、このスターは、被害者の女性に対して、決して力を使ったり、暴力をふるったりはしなかった」と説明しています。

 併せて、これらフランスの報道では、SMAPが「何十年にもわたって名声を求める少年たちに暴行を続けてきたジャニー喜多川氏率いるジャニーズ事務所に所属していた」ことも伝えています。

 フランスでも昨年にラジオ番組の人気司会者が長年にわたり、性加害を加え続けてきたスキャンダルが巻き起こり、次から次へと 「Me too」被害者が名乗りでるスキャンダルが起こっていました。

 しかし、この時は、本人が堂々とテレビのインタビューなどに答えていましたので、スキャンダルにしても、なんだか、ちょっと印象が違います。また、何件もの性加害疑惑を告訴されている有名俳優、ジェラール・ドパルデュー氏から、レジオン・ド・ヌール勲章を剥奪するかどうか?などと大問題になったこともありました。それも、いずれも本人も、時には、被害者までもがテレビのインタビューに答えて証言したりもしていました。

 今回の仏紙の報道では、あまり積極的に報じない日本のテレビなどに対しても、もっと深く切り込んでほしかったのですが、今のところ、日本のテレビ局に対しては、メスを入れてくれていません。

 もっとも、日本のマスメディアに対して、フランスの報道は、とても厳しい目を向けてくれていて、目立っては、安倍元首相が暗殺された時の日本の報道などについては、「ものすごい人数を動員して何台ものヘリまでとばして、日本の大手新聞社は、全社そろって同じ見出し!」これが報道と言えるか!などと、痛烈に批判していました。

 今のところは、フランスでの報道は、元人気スターの性加害でテレビ番組降板という感じでの報じ方に留まっていますが、これがまた、テレビ局が加担しての接待疑惑、また、同社社員が会社に被害を報告したにもかかわらず、何の対応も行わず、このスターのテレビ出演を継続し続け、問題を隠蔽し続けた・・となると話はまた別。

 「人権問題」には、ことさら厳しいフランスでは、もし、こんなことがフランスで起これば、こんな問題を放置するわけはなく、テレビ局同志でも、新聞でもマスコミは容赦なく、厳しく追及することだろうと思います。

 しかし、富も名声も手にすると、驕り高ぶり、何でも許されると勘違いする人が多いのはフランスも同じことですが、それにしても、こんなこと(ってどんなことかわかりませんが)しても、大丈夫だと思っていたなんて、あまりにも愚かで言葉もありません。

 そして、フジテレビがもし、こんな事件を隠蔽していたとしたら、あまりにも恐ろしい職場です。被害に遭われた女性もどんなに辛かったことでしょうか? とんでもない被害に遭いながら、勇気をもって会社に訴えたら、スルーされるなんて!こんな酷い会社ってあるでしょうか? また、ついつい母親目線になってしまいますが、娘がもしも、こんな目にあったら・・と思うといたたまれない思いです。


中居正広スキャンダル フランス報道


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2025年1月10日金曜日

インフルエンザが猛威を振るい始めたらしい・・35以上の病院がホワイトプラン適用

  


 インフルエンザは、ひと足先に昨年末にかかって、「ワクチンしたのに・・」と少々、恨みがましく思っていたものの、当時は、流行り始めているものの、ピークはこれから・・などと言われていました。

 その予告どおり、現在、ピークなのかはわかりませんが、かなりインフルエンザ感染が広まっているようで、ホワイトプラン(plan blanc)という特別措置をとり始めた病院が35ヶ所を越えたとかで、深刻さを物語っています。

 ホワイトプランとは、フランスのすべての医療機関で導入できる緊急システムのことで、これにより、伝染病、感染症、攻撃、自然災害などの例外的な状況が発生した場合に病院の人的資源、物的資源を迅速に動員できるような体制をとることを言います。

 具体的には、不急の検査、入院、手術などの予定を延期し、休暇中の医療従事者を動員するなどの措置が取られます。

 思い起こせば、新型コロナウィルスによるパンデミックの際などは、感染が劇的にあっという間に広がったために、ホワイトプラン云々以前にパニック状態に陥り、多くの患者が病院にかかることもできない状態になり、有無を言わさない感じでオートマティックにホワイトプランになっていたのだと思いますが、一端、平常が戻っている今、再び?「ホワイトプラン」とは、穏やかではありません。

 これらのホワイトプランが導入された病院では、どこも病床は満床もしくは、20~30床ほど不足しているということです。

 特に、今回のインフルエンザには、「呼吸補助を必用とするほど毒性の強いインフルエンザがある」ということで、その他、「脳卒中、心停止、細気管支炎など」のさまざまな症状が付属して引き起こされるケースがあるのだそうです。

 このため、緊急の治療が必用なケースもあるのですが、このようなケースに陥った場合でも、直接、個人で救急外来に行っても、受付不可能な場合もあるため、一端「15」に電話してから、行かないと適切なタイミングで治療が受けられないケースも考えられます。「15」に電話してからなら、受付可能な病院に早急に割り振ってもらえるために、手遅れになる可能性が軽減されます。

 これでも、そういえば、私は以前よりもインフルエンザにかかることは減ったのではないか?と思うのですが、考えてみれば、以前はたいてい、娘が学校からもらってきて、娘のところでパワーアップしてから、私がかかるというパターンだったので、それがなくなった分だけ、感染の可能性は減っているのかもしれません。

 しかし、私事で何なのですが、実は、1月半ば過ぎに3ヶ月くらい待ちをしている「呼吸器科医」の予約が入っており、もしかしたら、これがキャンセルもしくは延期になるのではないか・・と密かに恐れています。


ホワイトプラン インフルエンザ


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2025年1月9日木曜日

タカタのエアバッグリコールキャンペーンについに政府が乗り出す

  


 昨年5月にフランス大手自動車メーカー「シトロエン」が約24万5千台をリコールして、大騒動を起こした日本製の「タカタ」のエアバッグ問題。

 今年に入り、今度は、この対応に政府が乗り出しました。

 政府の広報によれば、「1998年から2019年にかけて製造されてきた多くの車両には、タカタ製のエアバッグが装備されており、運転席や助手席に重症あるいは致命傷を引き起こす可能性があるため、該当する車両は、すぐにこのエアバッグの交換を行うことを奨励している」というもので、修理は無料かつ迅速に行われる(車両の修理は半日以内)と述べています。(しかし、半日以内とは・・これは、極めて信憑性が低い・・とは思う)

 フランスでは、2016年以来、このエアバッグのために少なくとも15人が死亡しており、特にこの問題が発生しやすい高温多湿の地域(海外圏)において発生しています。

 この問題のエアバッグを製造していた「タカタ」は、もうとっくの昔に倒産していますが、それにしても、この問題が米国等の諸外国でも多発していたことを考えれば、なぜ?今ごろ?と不思議でもあります。

 フランスでは、2013年からホンダが特定モデルのエアバッグを交換し、トヨタも2015年から変更しています。ところが、シトロエンに関しては、この変更を行わなかったために、より問題車が広く市場に拡大し、政府より先に昨年、大リコールに至っています。

 このエアバッグの最盛期には、このエアバッグに使用されているカートリッジが他社のものよりもかなり安価であったために、多くの自動車メーカーがこれを搭載したため、当時は世界市場の20%を占めていたと言われています。

 Audi、BMW、Citroen、キュプラ、DS、Ford、HONDA、Jeep、MAZDA、メルセデス、MITSUBISHI、NISSAN、Opel、Seat、Skoda、SUZUKI、TOYOTAがこのキャンペーンに参加しています。

 環境交通省の公式ウェブサイトでは、登録書類に記載されている車台番号(または、運転席側のダッシュボードに記載されている固有の17文字の番号、また、保証書、またはフロントグラスに貼られたメーカーのプレートにも記載されています)を入力すれば、所有の車がリコール対象車であるかどうかを確認できます。

 1998年から2019年にかけて製造されてきた車両についてのリコールは、中古車を好んで乗るフランス人には、大きく関わることでもあり、また、これまで高温多湿の地域でのトラブルが多かったとはいえ、このエアバッグは、経年劣化の問題も大きく、また、以前に比べれば、雨が多くなり、湿度が高くなったフランス本土においても事故がおこりかねないことが予想されてのことでもあります。

 しかし、一般的には、安全と信頼の日本製品という日本製品のイメージを打ち破り??、とんだ不良品であった「タカタ」のエアバッグ。しかも、命を守るために搭載しているエアバッグが命を奪いかねないという質の悪いことです。


タカタ エアバッグ リコール


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