今やパリには、どこに行ってもお寿司屋さんがあるようになり、どこのスーパーマーケットに行ってもお寿司を売っているほど、お寿司はフランスに普及?して、SUSHIを知らないフランス人はいないほどになりました。 しかし、そのお寿司屋さんの多くは、中国系のチェーン展開の元締めのものと思われるようなメニューがならぶお店が大部分で、いわゆる日本のお寿司屋さんを期待して入ると、ちょっと肩透かしを食うかもしれません。 そんな中で、「ふじた(Foujita)」というお寿司屋さんは、お寿司がこんなにフランス中に広まる前から、比較的、庶民的な値段でそこそこの(失礼!)クォリティーのお寿司が食べられるお寿司屋さんとして、人気のお寿司屋さんでした。 以前は、パリ1区のわりと近い距離にもう1店舗あったのですが、いつの間にか、1店舗のみの営業になってしまっています。 昔、よく行っていたサントノーレ通りにあった店舗の方が規模も大きく席数も格段に多く、メニューも豊富で、いつも満員のうえに、行けば必ず知り合いの誰かに会うというほど、パリに長く住む日本人にも人気のお店だったのですが、その大きな支店の方が閉店してしまい(あんなに繁盛していたのに、なんで閉店してしまったのか?とても不思議で残念)、今も続いているのは、席数がせいぜい20席ほどの小さなお店です。 今、パリに繁殖?しているチーズ入りの焼き鳥もあれば、餃子まであるようなお寿司屋さんとは違い、小さなお店のカウンターの中には日本人ともう一人の板さんが二人、お寿司を握っています。オーナーと思われる日本人の年配の男性がお店全体の流れを調整しながら、回しています。 メニューもお寿司、お刺身、納豆、焼き鮭などのシンプルなメニューに、アラカルトで個別にお寿司を握ってもらう(お刺身も)ことができます。お客さんはフランス人がほとんどですが、ある程度の常連さんと思われる人が多くて、混雑はしていても、どこか落ち着いた感じの人が多いです。 周囲のお客さんを眺めても、器用にお箸を使えるフランス人が増えたものだ・・と感心してしまいます。「いつものね!」などと注文している人もいます。 何より魅力なのは、日本人経営のいわゆるちゃんとしたお寿司にもかかわらず、お値段がお手頃価格であることで、ラーメン屋さん(パリの)に行くのと大して変わらないお値段でお寿司が楽しめます。 小さいお店ゆえ、たとえ、混雑していても、すぐに握ってくれて、あっという間に出てくるので、すぐに作りたてのお寿司を食べることができます。 ちょっとわかりづらいところではありますが、フランスでは珍しいお寿司の食品サンプルがショーケースにならんでいるので、それを目印にして探すとわかりやすいかもしれません。 何より、てきぱきとお店が流れているので、回転もよく、気持ちよく、あっという間に美味しいお寿司にありつけるので、私は時々、通っています。ランチをその場で食べて、お持ち帰り用にバッテラなどを頼んでおくと帰るまでに作っておいてくれるので、2度楽しめたりもします。 パリにいらして、気軽にお寿司を食べたくなったら、このお店、おススメです。もちろん日本語でOKです。 オペラ座、ルーブル美術館、チュイルリー公園などからも歩いて行けます。パリ日本人経営のお寿司屋さん ふじた Foujita⭐️ふじた(Foujita)41...
2022年3月18日金曜日
2022年3月17日木曜日
マクロン大統領のゼレンスキールック
今週の始めにマクロン大統領がSNSに、明らかに今やウクライナの英雄的存在となっているゼレンスキー大統領を意識したと思われるラフな出立ちで登場したことが話題になっています。 目の周りの隈、髭も剃らずに乱れた髪、ジーンズと黒いパーカー姿のマクロン大統領は少なくないインパクトを国民に与えています。 共和国大統領の公式カメラマン、ソアジグ・ドゥ・ラ・モワソニエール氏が自身のインスタグラムアカウントで、エマニュエル・マクロンの一連の写真を「日曜日 13/03/2022 - 夜遅く - エリゼ宮 - 国際電話中の @emmanuelmacron」というキャプションとともに公開したのです。 マクロン大統領は、オルレアン近郊に拠点を置く空軍第10軍(CPA10)のロゴが入ったパーカーを着ています。 パリッとしたシャツにダークスーツという、マクロン大統領に慣れ親しんでいるクラシックなスタイルとはかけ離れたカジュアルな服装には、いろいろな憶測が飛び交い、大統領選の第一ラウンドまで1カ月を切った今、選挙戦に臨むアピールとも思われ、何よりも、この彼の出立ちは、最近、SNSを巧みに利用し、世界に向けて発信を続け、英雄的な存在となっているウクライナのゼレンスキー大統領を彷彿とさせるものがあり、「ゼレンスキールック」と揶揄する人もいます。La...
2022年3月16日水曜日
キャンセルした日本行きの日本の航空会社のアフターケアー さすが日本の航空会社!
2月の段階で予約していた3月中旬のパリ発日本行きの直行便が欠航となって、已む無くキャンセルしました。その時点では、先方の要望で、直行便でという指定であったために、当分、欠航が続きそうな状況に、いつ再開するのかもわからないパリー日本行きのフライトを予約するわけにも行かなかったからです。 パリ発日本行きの直行便はエールフランス、JAL.、ANAの3つの航空会社のみで、エールフランスは、今回のウクライナ問題が勃発して早々に、運航を停止していたので、日本の航空会社を選択せざるを得ませんでした。 実際に、日本に行く時は、たいていこの3社のいずれかを利用しているのですが、エールフランスは、以前に予約していたフライトがストライキになって、急に帰りの便を他の経由便に変更されて往生したことがあって以来、避けるようになっていました。 今回、フライトの予約をしたのは、戦争が勃発する直前のことで、その時は、飛行機も普通に運航していたので、少々不安ではあったものの、その頃に懸念していたのは、どちらかというと、コロナウィルス感染対策の検査や隔離についてで、まさか、戦争がこんなことになり、フライトがキャンセルになるとは、思ってもいなかったのです。 ところが、戦況は日々、悪化、いったん欠航になったフライトもそのうち空路を変更して運航するのではないか?と甘い期待を抱いてもいたのですが、その期待は全く甘いもので、1週間前になって、チケットを購入した会社から、「あなたの予約したフライトは、欠航になりましたが、フライトを変更しますか?それとも返金手続きをしますか?」という連絡が入り、とにかく見通しがたたないので、キャンセルをして、返金手続きをしてもらうことにしていたのでした。 今回、予約していたのは、JALの直行便でしたが、JALで直接、購入したわけではなく、少しでも安くと、旅行会社のサイトで購入していたので、JALに直接、キャンセルできるわけではなく、その旅行会社にキャンセルを申し込んで、返金をお願いするという心許ないことをするハメになったわけで、一応、即時の対応はあまり期待していなかったものの、キャンセル確認の返信をお願いしますというメッセージを送ってありました。 このご時世、キャンセルも立て込んでいるだろうと、そんなにすぐに返事が来ると期待はしていませんでしたが、数日経って、キャンセルの確認の通知がきて、返金には時間がかかる様子でした。 この際、もう全く紙切れになってしまう覚悟もしていただけに、あまり期待はしていなかったのですが、先日、JALのパリ支店からキャンセルの確認のお電話を頂き、しっかりキャンセルされていることや、旅行会社を通して購入したチケットに関しての返金手続きなどについて、ご丁寧に説明してくださいました。 考えてみれば、今まで何十回も利用しているものの、予約したチケットを自分から変更したり、キャンセルしたことは一度もありませんでしたが、この非常時に日本の航空会社のこの丁寧な対応に、やっぱり日本の会社は親切で安心・・とあらためて、感激した次第です。 最近、日本・・大丈夫かな?と思うことも多かったのですが、久しぶりに「やっぱり日本の会社のサービスはさすがだ・・」と思える出来事でした。 次回、予約する時は、JALにしよう!と思いました。JAL...
2022年3月15日火曜日
マスク着用義務撤廃とフランス人の同調圧力
フランスでは、一部の例外(公共交通機関や医療施設、高齢者施設等)を除いて、今週からマスク着用義務とワクチンパスポートが撤廃されました。 フランス人の気質から考えると一気に「やった〜!!!」とマスクを外す人が多いと思っていましたが、思ったよりは今はまだ、屋外でさえもマスクをしている人はいるな・・という印象です。 とはいえ、まだマスク撤廃は始まったばかり、公共交通機関などは、未だにマスク着用は義務化のままなので、その度に、マスクをつけたり、外したり・・というのが面倒だということもあるのかもしれません。 しかし、会社内など、1日中、同じ場所で過ごす人々にとっては、マスクの...
2022年3月14日月曜日
そういえば、同窓会というものに行ったことがない私
最近、学生時代の友人というものは、いいものだなぁ・・とあらためて感じています。学校を卒業してから、長い時間が経っている私ですが、その後に色々な国での生活も体験し、たくさんの人にも出会ったけれど、学生時代の友人というものは、瞬時に時間を超えて、打ち解けられる・・そんなチカラを持っているものだな・・と思います。 昔、母が急に同窓会を始めた時期があって、何やらとても楽しそうに友人と連絡をとりながら、「じゃあ、男子には私から連絡しておくから・・」などと言っているのをそばで聞いていて、「いい年して、男子・・ってなに?」などと苦笑しながらも母が楽しそうに同窓会に行く様子に、当...
2022年3月13日日曜日
80歳以上の人々に4回目のワクチン接種開始とマスク義務化解除の矛盾
フランスでは、コロナウィルス感染がリバウンドし始めていることを受け、ジャン・カステックス首相が、3回目のブースター接種から3ヶ月以上経過している80歳以上の人々への4回目のワクチン接種を開始することを発表しました。 このコロナウィルス感染のリバウンドの現象は、フランスだけではなく、フィンランド、イギリス、オランダ、スイス、イタリア、ドイツなどの周囲のヨーロッパ諸国でも起こり始めている見過ごすことのできないものでもあります。 どの国も、程度の差はあるにせよ、感染対策を緩和しつつある中で、その結果が感染のリバウンドとしてあらわれているものと思われますが、第1波の際に壊滅的な被害を受...
2022年3月12日土曜日
フランスのコロナウィルス感染リバウンド傾向に警鐘
フランスのコロナウィルス感染状況は、最悪の時期を過ぎて、以来、段階的に着々と感染対策措置を緩和してきました。 2月に入ってテレワークの義務化が撤廃され、2月16日からはディスコ・ナイトクラブの営業が再開され、2月末には、ワクチンパスポートの提示が義務付けられている場所(公共交通機関や医療施設・高齢者施設は除く)でのマスク義務化が解除されました。 それでも、しばらくの間は、感染率も減少し続け、以前の予定を前倒しにして、3月14日からは、あれだけ騒いで施行したワクチンパスポートは、一部の場所(公共交通機関や医療施設、高齢者施設など)を除いて、撤廃されることになっています。 ところが、ここに来て、フランスの感染者数は一転して増加傾向に転じはじめ、11日には、1日の新規感染者数が72,399人を記録しています。これは、1週間前と比較すると25%増加している数字です。 これまでの感染の推移を考えると、感染対策措置の緩和から、感染増加には、2週間程度のタイムラグがあり、この経緯を見る限り、2月半ばのディスコ・ナイトクラブの営業再開ならびに2月末のワクチンパスポートの提示が義務付けられている場所でのマスク着用義務化の撤廃の影響が表れ始めていると考えることができます。 また、ウクライナ戦争が始まり、国民の関心は一気に戦争に集中し、コロナウィルス感染についてもほとんど報道されなくなり、感染に対する注意も自ずと軽減しているのかもしれません。 昨日、オリヴィエ・ヴェラン保健相は、このコロナウィルス感染のリバウンド状態に関して、病院の負担は引き続き減少しているものの、この減少のペースは鈍り始めており、非常に警戒が必要な状態であることを発表しています。 感染者数の増加が病院の医療状態に影響してくるのは、これもまた、2週間ほどのタイムラグがあり、この感染者の増加が再び、どの程度まで医療状態を逼迫させてしまうのかは、わかりませんが、現在の段階では、すでに発表されている3月14日からのワクチンパスポートの提示義務やマスク義務化撤廃は、公共交通機関などの一部の場所を除いて、予定どおり行われるとしています。 この感染のリバウンドという事態に直面し、警鐘をならしつつも、フランス政府が予定どおりのワクチンパスポートやマスクの撤廃に踏み切るのには、このウクライナの戦争によるヨーロッパ全体の緊張状態や現実的に燃料費、電気料金などの高騰(特にガソリンの値上げ率はコロナの感染の増加率以上)により、国民の生活が圧迫されていることも理由の一つです。 フランスではデモが行われない土曜日はないといってもよいほどで、ウクライナ戦争反対のデモなどもかなりの人数を動員していますが、そのデモの内容がウクライナ戦争反対のデモ以上に「黄色いベスト」による呼びかけのガソリン・燃料費・電気料金値上げ反対のデモの割合が増加しはじめ、このデモが過激化することが心配され始めています。 暴走するロシアへの経済的制裁といえば、理解できないことではありませんが、実際にその経済的制裁の結果の煽りを受け、国民の生活に跳ね返ってくることに対して政府の対策が何もとられないことに国民が怒り始めているのです。 この国民の社会不安に対する状況をおさえるためにも、政府はできるだけ、国民を締め付けることから解き放ちたい思いと、一方では、本来ならば、今一度、感染対策をきっちりとる必要があるこのリバウンド状態への懸念が、この中途半端な警告を生んでいます。 正直、戦争が始まって以来、戦禍の悲惨な映像とともに、原子力発電所まで占拠され、核兵器までちらつかせられている、決してウクライナからも遠くはないヨーロッパの人々は、正直、今は、コロナウィルスよりも「核兵器」を恐れる状態で、このオリヴィエ・ヴェラン保健相の警告がどの程度、国民に響いているのかといえば、ほとんど響いていないのが現状です。 マクロン大統領が「我々は戦争状態にある」とパンデミックの始まりとロックダウンを宣言した時には、これまで経験したことのない異様な光景が広がり、「これが、戦争というものなのか・・」と思ったりもしましたが、実際に本当の戦争の映像が流されているのを見ると、それは、想像をはるかに超えた悲惨なもので、コロナウィルスへの恐怖とは桁違いのものであることを感じます。 たしかにコロナウィルスも依然として、脅威ではありますが、ワクチン接種である程度は、病状の悪化は防げるようですし、感染対策により、ある程度は感染を回避できます。 あまりの戦争の悲惨さを目にして、コロナウィルスへの危機感を忘れそうになっていることもこのリバウンドの一因であるかもしれません。実際に話題になっているのは、ワクチン接種以上に核兵器により被爆した場合の「ヨウ素剤」について・・コロナウィルスに対する危機感が薄れるのも致し方ないのかもしれません。フランス コロナウィルス感染リバウンド<関連記事>「フランスが3月14日からのワクチンパスポート廃止を発表した理由」「3月中旬の屋内でのマスク着用義務撤廃の基準」「在ウクライナ...
登録:
投稿 (Atom)