2020年9月21日月曜日

週末のパリ ジョルネ・ド・パトリモアンヌとツール・ド・フランス ファイナル

                                              新規感染者数が1万3千人を超えたフランス・パリの週末は、いつもの週末以上に人出が多く、街中も賑わっていました。 というのも、この週末は、毎年9月に行われているJournées du patrimoine(ジョルネ・ド・パトリモアンヌ)といって、フランスの国家遺産、公共施設の裏側など、日頃、足を踏み入れることができない場所を一般公開する週末で、エリゼ宮や大統領官邸、オテル・マティニョン(首相官邸)、パリ市役所、パレロワイヤル、ソルボンヌなどの大学などなど多くの施設が無料で解放される週末であった...

2020年9月20日日曜日

娘の留学ドタキャン コロナウィルスによる被害

  娘の留学が決まったのは、昨年末のことでした。グランゼコールの2年目が終わると、3年目の彼女の予定は、海外でのスタージュや留学で、1年間が、びっちり埋まっていて、本体の学校へは、もう行かないことになっていました。 彼女は理系専攻のため、エンジニアの資格取得のためには、一定期間のスタージュ(研修)が、必須で、今年の夏も彼女のクラスメートは、皆、漏れなくスタージュの予定が入っていました。 スタージュ自体は、個人がそれぞれに興味のある会社や大学に申し込み、契約をするので、フランス国内だけでなく、ヨーロッパやアメリカなど、個人の希望で先方が受け入れてくれさえすれば、特別な縛りはありません。 ところが、コロナウィルスのおかげで多くの学生がスタージュが取りやめになったり、行き先がアメリカだったりした人は、断念せざるを得なくなり、慌てて別のスタージュを探し回り、中には、コロナウィルスの検査を請け負っている会社でスタージュをしたり、それでも見つからなかった学生には、学校側がスタージュに代わる特別なプログラムを用意して、それを消化することで、その期間、スタージュをしたことにするという異例の措置が取られたりしました。 娘は、夏の間は、イギリスの大学でのスタージュが決まっていましたが、結局、イギリスに行くことはなく、しかし、幸いにも先方がリモートワークで受け入れてくださったので、夏の3ヶ月間のスタージュは、予定どおり?に終えることができました。 そして、9月の一ヶ月間をあけて、10月からは、今度は、スタージュではなくて、半年間、日本の国立大学の大学院に留学する予定になっていました。この留学は、こちらのグランゼコールからの留学なので、直接、日本の大学とも連絡が取れずに、しかも、このコロナ渦の中、どうなるかわからないまま、時間が過ぎて行きました。 コロナウィルスでフランスがロックダウンになって以降は、日本の大学からも、航空券の予約は、ギリギリまで、しないように・・との連絡が来ていましたが、8月の半ばになって、急に日本の大学の方から、10月からの滞在場所、寮の申し込みをしてくださいという連絡があり、到着日、到着便なども記入しなければならないことになっていたので、慌てて、日本行きの便を探し始めました。 彼女は、日本人なので、日本に入国することはできるのですが、留学先の大学が地方のため、パリからは直行便はなく、羽田での乗り換えの際に、そのまま乗り換えができるかどうかを悩んだ末、日本到着後の2週間の自粛は、東京の私の実家でおとなしく、引きこもり生活をし、2週間後に地方へ発つという方法を考えていました。 羽田からも公共交通機関は使えないということで、親戚や友人にも高齢者である家族を抱える人が多いので、迷惑をかけることは、絶対に避けたいので、彼女は、羽田から、荷物は、配送を頼んで送り、自分は、家まで歩いて行くと言っていました。 彼女は、運転免許を持っていないので、私が一緒に付いて行って、レンタカーを借りて、空港から実家まで送るという手も考えましたが、それも、あまりにバカらしく、彼女の健脚に任せることにしていたのです。 寮に入れるかどうかの返事が来るのは、9月に入ってからということだったので、もし、それがダメな場合は、別の滞在先を探さなくてはいけないから、ダメだった時は・・と、見当をつけたりもしていました。 ところが、9月に入って、こちらのエコールから転送されてきたのは、一ヶ月近く前に日本の大学から来ていた留学延期、あるいは、中止のどちらかを選んでくださいというメール。慌てて、日本の大学に確認のメールを送ったところが、検討の結果、渡航を伴う留学は、今期は受け付けられないとのこと。 8月の段階で、日本の大学から来ていたメールをバカンス中だったために、こちらのエコールの担当者にスルーされていたのは、フランスなら、大いにあり得ること、そのメールになぜ?Cc.をつけてくれなかったのか?...

2020年9月19日土曜日

新規感染者数1万3千人突破のフランス

     ここ数ヶ月のフランスは、少なくとも週に1回は、思わず変な声をあげてしまうほど、夜に新規感染者数が発表されるたびに驚かされます。昨夜もその1日でした。 前日には、1万人を超えていたものの、その数日前にも1万人を超えた日があったので、数日間、土日が入ったりして、検査数や検査の結果が出るまでの時間差で、減少してたものの、再び、1万人に達した時は、さすがに、また、戻っちゃった・・と思ったくらいで、もはや驚きませんでした。 しかし、一日あけて、1万3千人(13215人)という数字を聞いて、再び、息を呑みました。1日で、3千人増加とは・・さすがに、フランスは、本当に大丈夫だろうか?と、不安になってきました。 ラボ(検査所)に長蛇の列ができるほど、検査数が増えてはいますが、それは、検査の受け付け方が悪いので、悪目立ちしていますが、他のヨーロッパ諸国、ドイツ、イギリス、イタリア、スペインなどと比べてみると、この一ヶ月間のフランスの検査数は、フランスは、むしろ少ない方で、感染者数だけは飛び抜けているというのは、明らかにフランスの感染状況が飛び抜けて悲惨な状況であることを示しています。 はっきり言って、これだけ急激に感染者が増加している国とは思えないほどに、街の中には、危機感がまるでなく、義務付けられているので、マスクをしているものの、家族で集まったり、友人と食事をしたりすることに躊躇がまるでなく、緊張感のかけらもありません。 フランスでは、これまでに...

2020年9月18日金曜日

フランスで今、一番、行列ができる場所

 今、フランスで、一番の行列ができる場所は、ラボラトワ(試験所、検査所)で、いくつもの街で、マスクをした人たちが路上に長い行列を作っています。 最大限の検査を可能にして、感染者を隔離するという方針をとり、症状のある人はもちろんのこと、会社からの要請や、渡航に際しての証明書が必要だったりで、検査所の行列は、早朝5時、6時から行列が始まって、検査を受けるまでの待ち時間がひどい場所では3時間から4時間もかかかっている状況なのだそうです。 行列嫌いのフランス人が、コロナ以来、ロックダウン中などは、入場制限がされていたスーパーマーケットに入る時にさえ、行列を作らなくてはならず、それまでは、ちゃんと列を作って並ぶということがあまりなかったフランスで、行列は、フランスに新しくできた習慣でもあります。 しかし、症状のある人も混じえて、行列を作って、長時間、中には、路上に座り込む人まで出てきて、(このご時世に路上に座り込むことが不潔だと考えないことに唖然とする)その行列を見込んで、飲み物、食べ物を売る人たちが登場したり、これでは、検査所がクラスターになるのでは・・?と、思ってしまいます。 そもそも、これらのラボは、日常は、他の病気、怪我等の検査を行う場所であり、血液検査、レントゲン、CTなどの他の検査を行う場所です。これでは、とても、他の検査のためにラボに行くことは、よほど緊急でない限り、躊躇われますし、ラボの業務自体もいっぱいいっぱいで、職員たちは、悲鳴を上げ始め、ストライキも厭わないと訴え始めています。 ラボの職員とはいえ、フランス人、ラボの職員によるストライキで検査がストップする・・なんてこともありえない話ではありません。 この検査と隔離の政策がスムーズに運ばない中、フランスの感染状況は、日々、深刻化しており、昨日も1日の感染者数は...

2020年9月17日木曜日

ブリヂストン・フランス・べチューン工場閉鎖 ①

   私は、今日まで、ブリヂストンの工場がフランスにあることを知らず、娘は、ブリヂストンが日本の会社であることを知りませんでした。「だって、日本語っぽくない名前じゃない?」という娘に、創業者の石橋さんという人の名前をとって、STONE BRIDGEの語呂をよくするために、前後をひっくり返してできた名前らしいよ・・と言うと、なるほど・・と彼女も納得していました。 つまり、ブリヂストンは、どこの国の会社かどうかは別として、その名前は、フランスでも多くの人に知られている会社なわけです。 ブリヂストンが欧州内の乗用車用タイヤ市場の収益構造悪化のため、フランス・べチューン工場を閉鎖することを...

2020年9月16日水曜日

幸せの感受性 海外生活でみつけた幸せを感じる方法

  昨晩は、なぜか、明け方まで寝付かれずに、朝、早くには、起きれずに、起きる前から背中の全面が痛くて不調そのもの、なんか1日のサイクルも狂ってしまいました。 朝ごはんも食べたような食べないような・・いつもなら、午前中に済ませるはずのことが立て込んで、なんだか逆にバタバタで、お昼を食べようかと思っても、なんだか何にも食べたくなくて・・なにも作る気がしなかったのです。 夜だったら、買い置きの生ハムやチーズとちょっとサラダでも作ってワインで終わり・・にしてしまうところですが、昼間から飲むというのも何だかなぁ・・と考えていたら、そうそう酢飯だったら、ちょっと食べたいかも・・と冷凍してあった...

2020年9月15日火曜日

宗教に傾倒しすぎる義理の息子 フランス人の宗教

  私が彼に最初に会ったのは、彼が高校生の時で、真面目で、まっすぐな好青年といった印象でした。ちょうど、「バカロレアの試験に通ったよ・・」という報告に、主人が大げさに喜んでいるのに対して・・「C'est normal・・あたりまえだよ・・」と、笑っていたのが、つい少し前のことのように感じられますが、あれからもうずいぶんと時間も経って、あの時に想像していた彼の将来とは、全く違う道を進んでいます。 彼は、主人の前の奥さんとの間の長男で、お母さんの影響を誰よりも強く受けて育っています。 というのも、主人が離婚した最たる理由は、彼の前妻の度が過ぎる宗教への傾倒で、新興宗教ではないようですが...