2024年7月3日水曜日

この男 自分をトム・クルーズと勘違いしている? と話題のマクロン大統領の投票ファッション

  


 異例の急な展開での選挙の投票日、投票状況の雲行きの悪さにさぞかし心穏やかではないと思われたマクロン大統領がブリジット夫人を連れて投票に表れ、リラックスした様子で散歩中、周囲の人々の写真撮影の希望に応じたりていたことが一部、ネット上などで話題になっています。



 というのも、スーツ姿を見慣れている彼が違う服装をしているだけでも話題に上りそうなところが、黒いキャップにサングラス、革ジャン、スカーフと、これまたラフに見えながら、ブランド尽くしのブリジット夫人を伴ってのお散歩にSPがついて歩くわけですから、一目を惹くことは間違いありません。



 この彼の投票に向かう姿はあっという間にSNSで拡散され、「この男、自分をトム・クルーズと勘違いしている・・」、「トップガンかよ?」、「彼は今日、数少ないリラックスしたフランス人の一人だ!」などと評されています。

 全世界からも、このマクロン大統領の国民議会解散・選挙・極右勢力の躍進については、酷評をかっている今回の大混乱の成り行きには、その後、あまりマクロン大統領も前面で大きなコメント等を発していないことから、さすがのマクロン大統領もさぞかし、頭を抱えていることだろうと思いきや、この姿を見て、「さすがに大統領!ハートが強い!」と思いました。

 以前、エリザベス女王の国葬でイギリスを訪問した際に空き時間をやはりラフな服装でロンドンの街を散歩し、一部でひんしゅくを買っていたのを思い出します。

 彼がこのようなファッションが好みなのかどうかはわかりませんが、どうにもしっくり来ずに違和感が感じられるのは、うまく着こなしていない、とってつけたような感じが隠せない気がします。

 しかし、一方では、わざとこのような姿で街に投票に表れたのも、「選挙の行方には、ひるんだりしていない、リラックスしている姿」を逆にアピールしようとしたものなのかもしれません。

 ともあれ、さすが大統領、こんな大騒動になっても、やはり、ただものではない感じがこのファッションに表れている気がしてなりません。


マクロン大統領トム・クルーズファッション


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2024年7月2日火曜日

初めてSPA(スパ)に行ってきました! SPA Aquatonic Paris Val d'Europe

  


 SPA(スパ)とか、エステとか、時々、駅の広告などで横目に見ながら、「いいな~一度、行ってみたいな~」と思っていたのですが、まあ、そこまで真剣に「絶対!行ってみたい!」というほどでもなく、特にパリ市内だと恐ろしく高そうだし、かといって、そうじゃないと、なかなかパリからは遠そうで、「いつか、機会があればね・・」くらいに思っていました。

 それが、昨年の私のお誕生日に娘がSPAのチケットをプレゼントしてくれて、「やった!こういうの、ずっと行ってみたいと思ってたの!ありがとう!」と喜びつつも、その後、急に用事ができて、日本に行かなければならなくなったり、その後、パリに戻ってからは、体調を崩したりしていて、行きそびれていました。

 チケットは1年間有効だったので、慌てて行くこともなかったのですが、ようやく、今だ!と思い立って行ってきました。

 場所は、パリ郊外のVal d'Europe (ヴァル・ド・ヨーロップ)という場所にあり、ディズニーランドのわりと近くです。滅多に郊外には行かないので、久しぶりにRER A線の先の方まで行って、のどかな景色を車窓から眺めてきました。

 正直、どういう内容のチケットなのかも、よく確認しないままに行ったので、とりあえず、水着と水泳用帽子は持ってくるようにということだったので、プールのようなものはあるのだな・・と思っていましたが、それに加えて、ハマム、そして、全身トリートメントのようなものがセットになっているチケットでした。

 


 まず、プールの方に行ってみると、泳いでいる人は誰もおらず、みんな温泉のように浸かっています。温度は温泉のように温かくはありませんが、浸かっていても暑くもならず、寒くもならないジャストの温度な感じです。

 一つのプールの中に水の中を歩くコースのある場所、異なる種類のジャグジーがいくつかあって、滝に打たれるみたいな感じのお湯が降ってくる場所、身体のサイズに合わせたジェット水流が要所要所にあたるようにできているコーナーが数種類、また仰向けに水流を受けるパターン、うつ伏せのパターン座るパターンのものも何種類もあって、ひととおり、試して、自分のお気に入りのものを探りだすと、もうそこで気持ちよく身体がしびれて、ほぐれていき、「ここでこのまま死ねたらいいのに・・まさに極楽!」などと思いながら、ついついウトウトしてしまい、時間の経つのを忘れそうになります。

 


 いやいや、せっかく来たのだから、ハマムにも入っておこう・・とハマムにも行ってみましたが、やっぱり水に浸かりたい誘惑にかられて逆もどり。もうふやけそうなほど堪能して、できれば、この泳がないプール・・月1でもいいから来たいかも?と思いました。(ただ、ちょっと遠いのが難といえば、難ですが、Navigoで来られる距離です)

 そして、まさに初めてのボディトリートメントのラウンジに行くと、コーヒー、ハーブティーやりんごジュース、りんごやクッキーなどがおいてあり、お腹が空いていた私は、コーヒーを飲みながら、りんごにかじりつきました。セルフサービスですが、料金は込ですので好きな物を好きなだけ食べられます。





 さて、トリートメントは個室で1対1で若い女性がやってくれましたが、まず、土か海藻のパック10種類くらいある中から好きなものを選びます。私はプールに行ってからボディの方に行ったので、水着にガウンを羽織っていたのですが、水着は脱いで、これだけつけてください・・私は外に出てますから・・と言われて渡された紙でできたなんだかよくわからないものを渡され、これは、どうやって使うものか?しばし、考えてしまいましたが、まさか頭にかぶるものでもないだろうし、胸につけるもの?それともパンツ? ゴム状になった紐に紙がついているので、どうとでも受け取れないでもありませんが、まあ、やっぱり一番大事なところかな?と思ってパンツにしてみたら、正解でした。



 全く、不慣れなどんくさいおばさんだ・・と自分が滑稽で笑ってしまいました。

 私は、海藻パックの中から一つを選びましたが、全身に海藻のパックを表面、裏面に塗ってくれて、しばらくラップのようなものに包まれ、放置・・その後、海藻を流したあとは、全身をクリームでマッサージしながら塗ってくれて、今度は蒸しタオルで全身を覆ってくれて、しばらく放置。

 その間、ヘッドスパ?のつもりか、頭のマッサージをしてくれたのですが、これがどうにも頼りないもので、壊れそうな風船をマッサージしているような感じでどうにも物足りない感じ・・「もう少し強くやってください」とお願いしたのですが、それでも全く足りない感じ・・マッサージに関しては、日本のマッサージのようにツボをキュッキュッと強く推してくれる感じが好みなのですが、どうにもそういうのとは、感覚的にまったく違うもののようです。

 しかし、なにはともあれ、全て終わって、さっぱりすると、身体はほぐれたし、お肌しっとりで良い感じになりました。

 一度は経験してみたいと思っていたSPAを経験できて、大満足でした。娘よ!素敵なお誕生日プレゼントありがとう。

 ここは、ジムも併設しているようですが、全て、廻ると1日では足りません。私としては、ディズニーランドよりもこっちがいいな・・と思いました。


SPA Aquatonic Paris Val d'Europe 

15 Av.des Frenes, 77144 Montevrain


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2024年7月1日月曜日

パリオリンピックに向けてのセーヌ川の水上タクシー

  


 開幕まで1ヶ月を切ったパリオリンピックに向けて、ルーブル美術館とセーヌ川沿いのエッフェル塔を結ぶ水上タクシーが6月5日から運行を開始しています。

 これはセーヌ川を観光サービスの一部として有効活用したいという思いを込めたサービスで、午後2時から午後6時まで最大6人が乗船可能な水上タクシーがルーブル美術館とエッフェル塔間を運行します。パリの2つの主要な観光地、ルーブル美術館とエッフェル塔を訪れるのに最適な交通手段の一つであるとしています。

 予約はオンラインで24時間前まで可能となっており、予約すると5分以内にコンファームが届くことになっています。(Taxi Seine Paris)

 この水上タクシーは10台用意されており、観光客でも居住者でも利用できるとしていますが、なんせ、1回の利用で145ユーロ(約25,000円)とかなり高額です。最大6人乗ったとして一人あたり約24ユーロ、約4,150円・・。

 バトームーシュ(セーヌ川の遊覧船)の料金は、一人あたり17ユーロですから、かなり割高で、遊覧船気分で乗るとしたら、バトームーシュよりは、区間が短く物足りない気がしそうだし、タクシーとしたら、かなり高額だし、どっちつかずで中途半端な気もします。

 この水上タクシーだとルーブル美術館からエッフェル塔まで15分から20分程度だそうです。

 まあ、プライベート感を水上タクシーで楽しむとしたら、悪くはないのかもしれませんが、利用者が殺到する!という感じにはならないかもしれません。まあ、選択肢が一つ増え、バラエティが増えるという意味では悪くないかもしれません。

 パリ市は、ユネスコ世界遺産にも登録されていることもあり、このセーヌ川水域から見る記念碑などの歴史的建造物のある景観も観光の一つとして確立していきたい考えで、それに加えて、河川輸送は陸上輸送に比べて消費エネルギーが最大 4 分の 1 になるという環境問題への取り組みとしても有効であるとしており、セーヌ川を航行する 150 隻の商船のうち、40 隻がすでにエンジンを「グリーン化」していることもアピールしています。

 たしかに純粋に地上から見るパリの景観やバトームーシュのような比較的大きめな船から見る景観とも違い、6人乗りの比較的小型のボートの船上から見る景観は違って見えるかもしれません。

 予算に余裕のある方は、この水上タクシー、一度試してみるのも、珍しい体験になるかもしれません。

 この水上タクシー、パリオリンピック終了後も継続される予定だそうです。


セーヌ川水上タクシー


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2024年6月30日日曜日

イタリアとフランス それぞれのどこがいい?

    


 私は、旅行に行くときは、半分は食べることが目的でもあるので、旅先を選ぶときには、美味しいものが食べられそうな場所を選ぶので、イタリアを選ぶことが多くて、イタリア料理が私の好みと言ってしまえば、それまでなのですが、旅先でレストランを選ぶとしても、イタリアならば、ハズれる可能性が低く、自分で勝手に必要以上に盛り上がってしまうところもあるのですが、テンション爆上がりで、驚嘆し、感激できるレストランに出会える可能性も高いのです。

 シンプルな材料で、これだけ美味しいのは、その素材が新鮮であることや、その組み合わせや火の入れ方や材料同志の組みあわせの相性などのセンスがよくて、旅行中、和食やましてやフレンチが恋しくなるということもないどころか、その土地で食べたかったものを食べつくせないことも少なくないくらいです。

 これがフレンチとなると、それぞれの食事は充分に美味しくても、もう2食、3食と続くとなると、もうたちまちゲッソリしてきて、なにか別の料理を挟みたくなってしまいます。これは、単に私の食の好みなのかもしれませんが、そんな気がします。

 そういえば、イタリア・・といっても南イタリアですが・・いわゆるマクドナルドとかKFCとかのファストフードを全然、見かけません・・そして、どこの国に行ってもありがちなチャイニーズなどのいわゆるイタリア料理以外のお店も見かけません。まあ、イタリア料理だけでも全然、飽きないし、食べたいものを食べつくせていないくらいなので、全然、よいのですが・・。

 そんなイタリアでも、一つ残念なのは、パンがいま一つなことで、パンはまず間違いなく、フランスの方が美味しくて、ここにフランスの美味しいパンがあれば・・と思うことはあります。

 よく、フランスはパンが美味しくていいね・・などと言われますが、いま一つ自覚に欠けていて、別の国に行ってみれば、「いつもあたりまえのように食べているフランスのパンって、やっぱり、かなり美味しいものなんだったわ・・」と、あらためて思います。

 もっとも、私が最近、行っているイタリアは南イタリアばかりなので、ミラノとかローマなどの都会ならば違うのかもしれませんが・・。

 なので、これは特に南イタリアでは・・ということなのかもしれませんが、パン屋さんなどを覗いても、圧倒的に甘いものが多くて、クロワッサンに甘いクリームやジャムが入っていたりして、「なるほど、これがフランス人がバカにする甘いクロワッサンなどのヴィエノワズリーか・・」などと思ったり・・。

 しかし、最近はパリでもチョコレートがかかったクロワッサンなども置いているお店もあったりして、フランスのヴィエノワズリーも最近は新しいタイプのものも登場しています。(でもクロワッサンの中にジャムはないかな?・・)

 ただし、パンやヴィエノワズリー本体の生地の味は、フランスの方が美味しい気がします。私の私見ですが・・。

 また、一般的な傾向として、フランス人はどこかイタリアを下に見ているところがある印象ですが、そんなフランス人を嫌っているイタリア人もいることを今回の旅行で発見しました。

 バカンス好きのフランス人、さすがにバカンスの地には、どこでもフランス人は少なくない(特にヨーロッパ内)らしいのですが、私たちが泊まっていたホテルの年配のスタッフとちょっと立ち話をしていて、私がフランスに今日帰ると話したら、とたんにフランス人の悪口を言い始め、「フランス人はどこに行ってもフランス語で通そうとする・・フランス語が話せない人をバカにする・・」などと言われ、「え~?イタリアに来てまでそんなことやっている人いるの?」と思いつつ、まあ、人によっては、あり得ない話でもないな・・とも思い当たり、なんとなく、苦笑い・・。

 パリでは、以前はよく、駅などで「ここはフランスなんだから、フランス語で話しなさいよ!」などとフランス語で言っている駅員などを見かけたりして、「パリなんて、観光で莫大な収入を得ているのだから、もうちょっとどうにかしたら? せめて英語で話してあげればいいのに・・」などと思ったりしたこともあったのですが、最近はずいぶん変わったと思っていました。しかし、イタリアでそんなにフランス人に悪い印象を持っている人もいるのには、驚きました。

 まあ、よそ者?(フランス人でもイタリア人でもない)からしたら、「どっちもどっちだな・・」という気がしないでもないのですが、概して、このような敵対心?というか、お互いに反感を持っているのは、フランスにしても、イタリアにしても、年配者に多い気もするし、若い世代の人々は、もっと鷹揚にお互いを尊重しているような気もします。

 お隣同志の国なのだから、仲良くすればいいのに・・などと思うのは、甘いのでしょうか? 


イタリアとフランス


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2024年6月29日土曜日

アマルフィーコーストにある美しい街 ラヴェッロ Ravello

  


 南イタリアの海沿いの街の中では、アマルフィがあまりにも有名で、その近辺では、かろうじてポジターノ、ソレントなどがよく知られる場所でもあり、私自身もごたぶんにもれず、そんな知識しかありませんでした。ナポリやソレント、アマルフィからは、それぞれの場所やカプリ島、イスキア島などを行き来する船が出ています。

 これまでに私は、ナポリから船でカプリ島やイスキア島に行ったこともありました。

 カプリ島は、かなり観光地色が強く、極端に言えば、その観光地っぽさはアマルフィとも通ずるところがあり、そこに集まる人の多さはもとより、そこで働く人々も、ちょっと失礼な言い方ではありますが、観光客ずれしている印象を受けるところもあります。

 そこへ行くと、イスキア島あたりは、若干、人も少ない印象でしたが、これも私が行ったのは、ずいぶん前の話なので、現在はどうなっているのかは、わかりません。しかし、このイスキア島は、海に温泉が湧く場所がある、ちょっとおもしろい場所でもあり、卵をかかえて海に温泉卵を作りに行ったりもしました。

 今回は、まさにアマルフィのあまりの観光地そのものの様子には正直、ちょっとガッカリで、近くの駐車場などは、都心の駐車場?と変わらないような駐車料金がかかり、それでさえも空き場所を見つけるのも至難の業です。

 旅先選びの好みはそれぞれなので、なにを良しとするのは、お好みによると思うのですが、私は、今回の旅行で、私は、あまり観光地化が過ぎる場所は好みではないことをあらためて自覚しました。




 なので、たまたまとっっていた宿泊先のホテルのあったプライアーノなど、知名度は比較的低いけれど、人は温かく、どこかホッとするような場所が好みで、もう一か所、アマルフィーからナポリに行く途中で寄ったラヴェッロという街がとても気に入りました。



 私は、今回、行ってみるまでは、このラヴェッロという街を知らなかったのですが、標高350mの高いところにあるこじんまり?とした街で、アマルフィやポジターノ、アドリア海が一望できる美しい街です。

 また、街全体のデザインやカフェやお店のテイストもちょっとフランスっぽい雰囲気もあり、田舎の街でありながら、なかなか洗練されているおしゃれな美しい街です。




 一度、その街に入ってしまえば、街の中を散歩して歩くのには、大きすぎず、素敵な陶器のお店などがたくさんあり、人も多すぎずにちょっとホッとできる場所です。




 私たちは、車で行きましたが、車がない人でもアマルフィからバスが出ているので、行くのが難しい場所ではありません。私は、むしろ、アマルフィーのゴミゴミした感じよりも、美しいこの街がとても気に入りました。

 もしも、アマルフィを訪れて、時間に余裕がある方は是非、おすすめです。

 教会の前の広場のベンチで休んでいたら、現地のおじさんが話しかけてきて、「この近くに日本人の奥さんがいるイタリア人が経営している良いホテルがあるよ!」と教えてくれました。

 最初は、英語で話しかけてくれたのですが、私がフランスに住んでいると知ると、「な~んだフランス語わかるんだ!!と・・。」フランス語になりました。どうにも、この辺りでフランス語が話せる人は、フランス語で話したがるんだな・・と妙なことを発見しました。


南イタリア ラヴェッロ


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2024年6月28日金曜日

イタリア プライアーノの超おすすめホテル HOTEL PELLEGRINO PRAIANO

  


 今回のイタリア旅行は、ずっと行ってみたいと思っていたアマルフィーを中心に計画したもので、岸壁に連なる家並み?と自然の産物として、美しすぎる岩肌、そしてその岸壁沿いの道路、いわゆるアマルフィーコーストを海を眺めながらドライブしたい!という思いから始まったもので、娘も昨年、免許をとったし、二人でアマルフィーコーストをドライブしよう!というものでした。

 娘がパリに来ている間の数日間だけなので、そんなに長期間ではありませんでしたが、まずは、ホテル探しをしてみたら、アマルフィーやポジターノは驚くほど高くて、また車を借りて行くためにパーキングがあるということが必須条件で・・パーキングがない場所にホテルをとってしまうと、ホテルとは別にけっこうなパーキング料金までかかってしまうので、なかなかハードルが高いものでした。

 そんな感じだったので、そのあたりで一番値段の高いアマルフィーやポジターノは避けて、逆に車があるんだから、移動は比較的しやすいので、アマルフィーやポジターノに車で30分程度で行くことができるプライアーノというところにホテルを取りました。

 ソレントにも行ってみたかったので1日目はソレントにホテルをとったのですが、そこは大失敗で、ホスピタリティのかけらもなく、レセプションもないようなホテルで、部屋も狭く、アメニティなども、ほぼゼロで大失敗でした。

 2日目から滞在したプライアーノにとったホテルはソレントのホテルとは天と地ほども差がある感じのとても素敵で心地よいホテルで、チェックインして部屋に案内してもらって、部屋から見えるベランダからの外の景色を見て、思わず二人で歓声をあげてしまったくらいでした。


ベランダからの景色 これが窓ごしにも見える


 ホテルのスタッフもとても親切で感じがよく、泳ぎに行きたいんだけど・・とか、○○に行きたいんだけど、こんなものを食べたいんだけど・・なんていうこと、本当に何から何まで、快く教えてくれて、相談に乗ってくれて、おまけに、たいていの場所には、ホテルのスタッフが車で送り迎えしてくれるのです。

 いつでも、スタッフとWhat's up で連絡が取れるようになっていて、本当にこの人たち、いつ寝てるんだろうか?と思うくらい・・。

 お部屋ももちろんゆったりしていて、きれいで快適で、シャワーなど浴室もすばらしい!、ベッドも寝心地最高、なんといってもベランダが広く、部屋からすぐのベランダはもちろん、その脇には、また別の寝そべることができるカウチが二つ並んでいて、そのどちらからも美しい海と空が広がる光景に日除け?をかねた花棚がカバーしていて、もう美しすぎる景色の中に浸ることができます。






 今まで、日本人のお客さんは来た事がない・・と言っていましたが、その全てに行き届いたスタッフのサービスは、充分に日本人のサービス水準に匹敵するもので、絶対に日本人が来ても、満足するだろうものだと思いました。


 




 朝食は、3階(といっても山の上にあるので、辺りの海が一望できる絶景)のテラスで供され、フルーツ、いくつものペストリー、ヨーグルト、フレッシュジュース、卵料理(オムレツやスクランブルエッグ、目玉焼きなど好きなものを注文すると、すぐに作ってくれて、アツアツなものを持ってきてくれます。

 また、連泊する人を想定してのことが、ペストリーやクレープなども、同じものが続くことのないようになっていて、すごい心配りだな・・と感心し、ついつい食べすぎてしまいます。

 コーヒーや紅茶などの飲み物もふつうのコーヒー、エスプレッソ、アメリカン、カフェオレなどなど、注文通りのものを持ってきてくれます。

 ほぼ、全てのスタッフが英語を話してくれますが、一人、フランス語が話せる若い男性がいて、私たちがフランスから来ているからなのか?英語で話しても、フランス語で話してくれるので、その人とはフランス語で話しました。

 このホテルは三ツ星ホテルで、「このホテル、ものすごく素晴らしいサービスや素敵なお部屋なのに、なんで三ツ星なの?おかしくない?」と聞いたら、「ありがとう!」と言いつつ、一応、それ以上の星を獲得するためには、プールなどの施設が必用だとか、そういう規定があるのだそうです。

 アマルフィはあまりに有名ですが、むしろ、アマルフィーはあまりに立て込んでいて、人も多いので、このプライアーノあたりにホテルを取るのがむしろ、正解なのではないか?と思うのです。

 その土地を訪れるまでは、まったく地理的なこともピンときていなくて、具体的にイメージできていなかったのですが、このあたりを訪れるときに、まず考えるのが、行ってからの移動、交通手段をどうしよう?と考えると思うのですが、けっこうアマルフィーやポジターノ行きのバスは頻繁に出ているし、ここのホテルのようにあちこち送り迎えしてくれるのならば、全然、心配なく、むしろ、ゆったりと美しい光景を楽しめるのです。


ベランダからの夜景


 フランス語を話すのが好きなお兄さんに、「ものすごく忙しそうだけど、週に何時間、働いているの?」と聞いてみたら、4月から10月までは、毎日、休みなしとのことでした。

 しかし、このホテル、中規模のホテルなのですが、家族でやっているそうで、メインのスタッフはご家族なのだそうで、忙しくない時期には、ある程度、自由が利くのだそうです。




 家族経営にしては、かなり徹底して、きっちりやっている感じ、むしろ、家族の絆が固いのかな?などと想像しました。

 メインスタッフの一人の女性にブログで紹介したいけど、良いですか?と伺ってみたら、もちろん!よろこんで!ということで、送迎サービスについても確認してみたら、あらかじめ、連絡をくれたら、空港への送迎もアレンジできるとのことでした。

 そういえば、最初にホテルに着いたとき、「こちらは、初めてですか?」と聞かれたので、「プライアーノに初めて来たのか?」と言う意味かと思ったら、「このホテルに初めてですか?」ということだったらしく、逆に考えれば、ということは、けっこうリピーターがいるということで、このホテルに滞在してみれば、リピーターがいるということもうなずけるな・・と思ったのでした。

 アマルフィーやポジターノは、あまりにも有名ですが、それ以外にも知る人ぞ知る・・と言った感じのそれらに負けない美しいビーチなども近くにあるので、この界隈、そしてこのホテルはとてもおススメです。

 もしもこのあたりに行ってみたい方がいれば、とってもおススメな素敵なホテルでした。

 先日、ご紹介したとっても美味しいレストランもこのホテルの近く、歩いて15分くらい?ですが、車で送ってくれて、食事が終わって連絡したら、迎えにも来てくれます。もっとも、私たちは少しでも美味しく食べられるように、また食べすぎたために翌朝の朝食に備えるためにレストラン、行きも帰りも歩きました・・。

 

イタリア プライアーノ ホテル 

🌟HOTEL PELLEGRINO PRAIANO

    Vis G.Capriglione,190 84010 Priano(SA)Italy





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2024年6月27日木曜日

近いはずのイタリアが・・気が遠くなるほどのフライトの遅延

  


 本当は、イタリアのことをもっと色々と書いておきたいことがあったのですが、とりあえず、それは後回しにするとして、あっという間のイタリアでのプチバカンスが終わってしまいました。

 今回のイタリア滞在中は、レンタカーを借りていたので、ずっと車で移動して、車が入れない場所については、山?の中腹くらいに車を停めて、延々と入り組む階段を降りて海岸に行ったりはしましたが、公共交通機関は全く使うことがありませんでした。

 ソレント、ポジターノ、プライアーノ、アマルフィー、ラヴェッロ、そして帰りはナポリに向かう山道は、崖の上の海岸線の路駐の車、大型バス、そして歩行者が行き交う超難関度が高いうえにナポリに向かう高速に乗るまでの山道は、まさに峠を越える感じでこれはこれでまた恐ろしく、本当に何事もなく、レンタカーを返却した時には、心底、ホッとしました。

 数日間滞在したイタリアが名残り惜しい感じもあり、またパリへ帰れるホッとするような気持ちが入り混じっていました。

 レンタカー屋さんから空港までは、車屋さんのスタッフが送ってくれて、ほぼ予定どおりに空港に到着しました。

 出発ゲートのある空港の入り口は、わりときれいで、あれ?到着時と随分、感じが違うな・・と思いつつ、フライトスケジュールを見てみると、なんだか軒並み遅延・キャンセルばかりで、オンタイムで出るものなど、ほとんどありません。嫌な予感・・。

 今回は、車を自分で運転していたので、時間がギリギリになって、焦って危険な運転をしたくなかったので、早めに空港に到着するつもりにしていましたが、結局、途中、渋滞したりもして、まあまあの頃合いの時間になっていました。夜20時25分発予定のフライトで空港に到着したのが18時30分頃でした。

 この遅延だらけのフライトスケジュールを見て、娘と二人で、「さすがイタリア、さすが、ナポリ・・来る時も飛行機だけでも1時間遅れだったので、(実際には、もっと遅れた結果になりましたが・・)最低でも1時間の遅れくらいは覚悟しなくては・・と言っていたら、まさかの2時間遅れ以上らしいうえに、情報がなかなか出ない。

 出ないうえに、なぜかオルリー空港に到着するはずだったフライトなのに、いつのまにかCDG(シャルル・ド・ゴール空港行き)になっている・・もう、「なんじゃそれ?」という感じ。

 そもそもオルリーに到着予定が22時50分頃だったのに、2時間以上遅れて、しかもCDG空港へ行っちゃうって、そんな時間にCDGに着くなんて、もう電車もないし、怖いし、どうするの??これがもし一人だったら、どんなに心細かったかと思うと一人でイタリアへの旅をすることは躊躇してしまいます。

 しかし、飛行機等の遅延に関しては、たしか2時間以上ならば、そのためにかかった費用、例えば、夜電車が無くなってタクシーに乗らざるを得なかったり、また、食事時間が挟まった場合の食事費用など、請求することができるはず・・。

 ナポリを出発する前から、航空会社には、遅れて申し訳ないという姿勢は全くなく、しかも到着地が変更になって、必要な人にはオルリーまでのシャトルバスに乗せるから・・と恩着せがましいことこのうえありません。

 だいたい午前零時すぎにオルリー空港という中途半端な場所に連れて行かれたところで、一体どうしろというのでしょうか?もう意味がわかりません。

 ナポリに行く時も遅延、帰りも遅延、プラス到着地変更。オルリー空港はCDG(シャルル・ド・ゴール)空港に比べて空港を使える時間が短いらしく、そのためにさらに遠いCDG到着となってしまうのでしょうが、はっきり言って、イタリアは大好きなのですが、いい加減、もう少しまともに物事が進むようにしてくれなければ、もうしばらくイタリア行きも考えてしまいます。

 結局、飛行機が離陸したのは夜23時15分、CDGに到着したのは、午前1時5分、それからまた再び滑走路付近から空港へのバスを待ってCDG空港に入れたのが1時40分、当然、公共交通機関は何も動いていないため、オルリー空港とパリの中心部(ポルトドオルレアンかポルトドバニョーレ)までシャトルバスが出ます・・ということでシャトルバスがCDGを出発したのが午前2時。

 シャトルバス到着が午前2時45分。そこからタクシーを拾って家についたのがもう午前3時半ころ・・。実にナポリの空港から9時間かかってようやく家に戻り、ようやく眠りにつけたのは朝方4時半頃で、もうクタクタです。

 シャトルバスはとてもきれいで快適なバスだったし、さすがにそんな時間、空港からの道はスイスイでしたが、何と言ってもこの真夜中の、移動はこたえます。

 本来ならば2時間のフライトでラクラクなはずのイタリアプチ旅行でまさかの時差ボケみたいな状態。気の毒なことに娘は翌朝、日本との仕事のため朝6時半起きでした。

 前回、日本に行ったとき、日本の国内線はなんでこんなに遅れるんだろう?と思ったけれど、今回は行きも帰りも遅延、しかも遅延の仕方も桁外れ・・これではせっかく大好きなイタリアも、これからはちょっと二の足を踏んでしまいそうです。


イタリア フライトトラブル 遅延 キャンセル


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