2021年11月30日火曜日

オミクロン株対策の日本の鎖国についてのフランスでの報道

   ヨーロッパ周辺のオミクロン株感染者が確認されている国々(オレンジ) 未だはっきりとした情報がないままに、特性がまだわかっていない新しい変種の脅威に直面して、これまでにない激しい変異が見られ、他の変異株とは非常に異なり、予想以上の大きな進化を遂げていると言われているオミクロン株は、WHO(世界保健機構)から、早々に、警戒度が最も高い分類の「懸念される変異株(VOC)」に指定され、多くの国が緊急の対策を取り始めています。 フランスはこの情報が流れてすぐに、南アフリカをはじめとする周辺7カ国からのフライトを停止するという措置をとり、まだフランス国内で感染者が確認される前からオミクロ...

2021年11月29日月曜日

このところ感じる日本とフランスの感染対策に対する温度差

   ここのところ、日本の友人や親戚と電話などで話す機会があり、感染対策に対する温度差にあらためてハッとさせられています。 私は、もうここ2年近く、日本への一時帰国はできていないので、実際に現在の日本の様子を見ているわけではないのですが、話している相手(日本にいる友人や親戚)から、漏れ伝わってくる感染対策への警戒がほとんど緩んでいないことに、そして、同時に日本と比較するのもおこがましいほどのフランスの緩み具合を照らし合わせると、あらためて、愕然とさせられるのです。 日本の友人から、「まだ、み〜んなマスクしてるよ!」とか、「まだまだ、前のようにみんなで気軽に集まって食事した...

2021年11月28日日曜日

世界中がオミクロン変異株を警戒し始めた

空港で立ち往生する人々 話題に上がり始めて、たった数日のうちに、オミクロン変異株は、WHO(世界保健機構)から、警戒度が最も高い分類の「懸念される変異株(VOC)」に指定されました。 これまで気付いていなかっただけで、すでに、かなり広がってしまっているのか? それとも感染速度が脅威的な速さと強さなのかはわかりませんが、世界中はこの新しい変異株に対して、異例の警戒体制を敷き始めています。 すでに昨日の段階で、南アフリカを含む7ヶ国からの到着便を一時停止する措置をとり、現段階でオミクロン株に感染した者は確認されていないフランスですが、オリヴィエ・ヴェラン厚生相は、「このオミクロン株感染の検査で陽...

2021年11月27日土曜日

南アフリカで新たな変異株(オミクロン)検出の波紋 すでにヨーロッパでも検出

    南アフリカで新型コロナウィルスの新たな変異株が検出されたという衝撃的なニュースがヨーロッパにも届いています。そして、届いたのはニュースだけではなく、すでにベルギーでこの新しい変異種が検出され、ウィルス自体も届いていることが確認されています。 この新たな変異株には、これまでで最も激しい変異が見られ、ある科学者は「これまでに見た中で最悪の変異株(B.1.1.529)には信じられないほどの激しい変異が見られ、これまでに流行した他の変異株とは非常に異なり、予想以上の大きな進化を遂げている」と述べています。 この変異株にはさっそく、「オミクロン」という名前がつけられたようです。 しかし、必ずしも悪い状況かどうかはまだ確認できていませんが、従来株を想定して開発されているワクチンが新たな変異株に有効かどうかの懸念を消すことはできません。 現在の段階では、この新しい変異種が強い伝染性を持っており、急速に広がる可能性があると言われています。 このベルギーで検出された新しい変異種の感染者は海外から入国したワクチン未接種者(エジプト→トルコからベルギーへ入国した30代の女性)であったことが発表されたため、フランスでは、急遽、南アフリカの7カ国からの到着便を直ちに停止することを発表しました。 また、イスラエルでも、このオミクロン変異株の最初の症例が検出されたことを発表。マラウイから帰国した旅行者で、他にも海外から帰国した2人が現在監禁中になっていると述べ、これらの3人はワクチン接種済みであるという事も恐ろしい事実です。 この即急な措置は「最低48時間」適用され、レソト、ボツワナ、ジンバブエ、モザンビーク、ナミビア、エスワティニからの旅行者にも該当します。また、フランス政府は、これらの国に過去14日間の間に旅行した人は、できるだけ早い時点でPCR検査を実施することを呼びかけています。 WHOは、緊急委員会の一時的な勧告に従って、旅行対策を実施する際に、各国が科学的かつリスクベースのアプローチを引き続き適用することを推奨し、旅行者の制限に対しては積極的な対応を求めることを控えてはいますが、懸念事項として分類はしています。 万が一、この判断が遅れ、ただでさえ、すでに感染が急拡大しているヨーロッパが致命的な更なる打撃を受けることを考えれば、後になってから、「なんだ・・そんなに大騒ぎするほどのことでもなかったじゃない・・」と思える方が賢明である気がしてなりません。 この南アフリカからのフライトを禁止したのは、フランスだけではなく、イギリス、オランダ、ドイツなど、また、アジアの数カ国もこれと同様の措置を取り始めています。 ワクチンを開発したファイザー・ビオンテック社は、このオミクロン変異株の出現に際し、この変異株がワクチン保護を逃れるものかどうかを判断するための研究の最初の結果を「遅くとも2週間以内」に期待していると発表しています。 また、モデルナ社もほぼ同時にこのオミクロン変異株に対処するための戦略を発表しています。We...

2021年11月26日金曜日

2022年1月15日以降、2回目のワクチン接種7ヶ月後までに追加接種なしのヘルスパスは無効になる

    ドイツ、オーストリア、ベルギーなどの感染拡大をよそに、どうにか持ち堪えてきた感があったフランスでもここ数週間での新規感染者数が急増、毎週、1万人ずつ増えている感じで、とうとう3万人超え(11月24日の時点で32,591人)を記録する日が続いていています。 いくらワクチン接種の効果で、ある程度の重症化を防いでいたとしても、これだけ感染者が増加すれば、地域によっては医療対応が逼迫し始めているところも生じ始めています。 フランス政府(オリヴィエ・ヴェラン保健相)はこの感染が急増している第5波を、夏に発生した第4波よりも強く、長くなっていることに言及し、新たな対策を講じることを発表しました。 まず、国民のショックを鑑みて、ロックダウン、夜間外出禁止、店舗営業の時間短縮、旅行等の移動制限はしないとした上で、「自由と責任を調和させる」方法を選択したと述べました。 9月からはすでに65歳以上の人に対して開始されているブースター接種(3回目のワクチン接種)は、18歳以上のすべての国民に対して行われます。また、これまで2回目の接種から6ヶ月以上経過した場合に限られていたブースター接種は5ヶ月以降に短縮されます。 これは2500万人のフランス人に該当するもので、そのうち600万人はすでにブースター接種が終了しています。 また、一定の期間が経過した場合に確実にワクチン接種の有効性が減少するために、2022年1月15日の時点で、2回目のワクチン接種から7ヶ月以内にブースター接種が行われなかった場合、ヘルスパスは無効となります。 この日はワクチン接種予約のためにDoctolib(病院や医者などの医療関係施設予約サイト)は、1日中、長時間待ちの状態に・・。政府からの発表はやはり効果絶大、みなヘルスパスで日常生活を普通に送れることに味をしめているため、それが取り上げられるとなれば、必死になるのです。 これは、時間の経過とともにワクチン接種の有効性が薄れることが明白になってきている以上、ヘルスパスで安全なスペースを保つことを考えれば、至極、当然のことです。 また、11月29日(月)からは、ヘルスパスの一部であった検査の陰性証明書はこれまで72時間以内の証明書で有効であったものが24時間以内の証明書に短縮されます。 従って、2回のワクチン接種および、2回のワクチン接種から7ヶ月以上の時間が経過した場合は、24時間以内の陰性証明書を提示する必要があります。 これらの検査の費用は、現行どおり、症状があり医師の処方箋を提示するか、接触症例として指定されていない限り、検査を受ける本人負担です。 また、ヘルスパスの対象となる場所も含め、閉鎖された全ての公共の場所でのマスク着用が再び義務化されます。 そして、ノエルに向けて、始まったクリスマスマーケット(Marché...

2021年11月25日木曜日

ボルドーのおススメフレンチレストラン メロディー Melodie

     娘の卒業式のために約3年ぶりに訪れたボルドーで、おそらく、今後、そうそう来る機会はないであろうボルドーでなんとか美味しいものを食べて帰りたいとボルドーへ行く前から、卒業式の準備以上にレストラン探しをしていました。 日頃、半分はフランス人のくせに、フレンチが苦手な娘も「美味しいフレンチならば・・」と珍しくフレンチのお店探し・・。 そして、滞在期間(といっても一泊二日なので、せいぜい3食)のお店を探した結果、まず一つ目で行ったお店が大当たりでした。 今は、サイトで探して、お店のメニューやお料理や店内の写真や評価などで、だいたい見当がつけられるので、美味しいお店も探しやすくなりました。 この際、ミシュランの星付きとか、超高級なお店は排除しました。すると、わりとどこのレストランもメニューが似ていて、フォアグラや鴨がかなりの確率でメニューに含まれており、値段も似たり寄ったりで、あとはお店の雰囲気などで、なんとなくの感で「ここへ行ってみたい!」となったのです。 当日、昼、少し前にボルドーに着いた私たちは、レストランの開店時間まで、少し街を歩き、開店時間直後に入店。どこにしようか?ギリギリまで迷っていたために、予約はしていませんでした。 石がはめ込まれた壁に覆われた趣ある店内はそれほど大きなスペースではないものの、そこそこの席数。私たちが入ってすぐにほぼ満席になりました。   アントレにはフォアグラとクルージュのオーブン焼きをチョイス。   フォアグラなど滅多に食べないのですが、火の入り具合が絶妙で、添えられたオニオンのジャムがフォアグラをまろやかに引き立ててくれます。 クルージュのオーブン焼きにはフェタチーズが散りばめられ、バルサミコベースのソースがよいアクセントになっています。 後から入ってきたお客さんの中には外国人のお客さんもいて、しっかりメニューを英語で説明している声が聞こえてきました・・ので、英語でもOKのようです。 そうそう・・お料理とは関係のない話ですが、ここに着いた時点で携帯のバッテリー切れだった私は、「携帯の充電をしてもらえませんか?」と図々しいお願いをしたところ、快諾、「帰りに忘れないようにちゃんと言ってね!」とすこぶる感じよく親切でした。 メインには、サーロインステーキとサーモンのパルメザンリゾット、ホワイトバターソース。   お肉の焼き具合もピッタリで、添えられた赤ワインソースが絶妙のマッチング(ソースはいくつかの種類から選ぶことができます。リゾットのホワイトバターソースも比較的さっぱりめで、サーモンの皮はカリッと、身はふっくらとしたメリハリの効いた食感です。   最後のデザートには、いちごのシロップ漬けとクレームシャンティ、コーヒーのティラミス。 いちごの方は正直、全然、期待していなかったのですが、シロップが最高に爽やかで絶品、シロップ漬けなのに甘すぎないのに、いちごの酸味も和らいでいて、お皿に添えられたナッツもトッピングすると最強。 ティラミスもたっぷり目なのに、フワッと軽く、あっという間に楽勝で平らげてしまいました。 隣の席にいた女の子がいつまでも名残惜しそうにティラミスのお皿をスプーンですくい続けていたのには、思わず笑ってしまいました。   日によって、多少、メニューは変わるようですが、アントレ、メイン、デザートとだいたい4種類の中から選ぶことができます。 このコース(アントレ・メイン・デザート)で一人20ユーロには、大変満足です。 パリだったら、どれか一品の値段です。 難を言えば、グラスワインのワインが少なかったことで(といっても普通の一杯・・私がいつも、なみなみとついで飲む習慣から少ないと感じただけだと思います)、早起きしたうえに、午後まだ動き回るためには、一杯だけと決めていたので、ちょっと物足りなかっただけです。 これだけ食べたのだから、歩かなければ・・と午後中、ボルドーの街を歩き回り、ホテルにチェックインしてからしばらくして、また夕食に・・夕食はここぞと目をつけていたお店がまさかの満員。もう一つのお店に行って、またフレンチ。 このお店も十分に満足するお味でしたが、2食連続フレンチに、さすがに二人揃って、ノックダウン。「すごく美味しかったのに、もう当分、フレンチいいわ・・」となり、翌日はアジア系のお料理屋さんに行きました。 しかし、パリに戻って、おうちごはんで一息ついて、あの日の食事を思い出すに、あの値段、あの味、あのサービスはやっぱり凄かった・・と思うのでした。 ボルドーへいらっしゃる機会があれば、「Melodie」はおススメです!「Melodieサイト」ボルドーのおススメのレストラン(フレンチ)...

2021年11月24日水曜日

娘の卒業式

    これまでずっと入学式も卒業式もなかったフランスの学校で、最後の最後のグランゼコールには、卒業式がありました。卒業式といっても日本のような式典とは違い、ディプロムの贈呈式のようなものです。 娘が10歳の時に主人が亡くなり、その直後は、「到底、フランスで一人で子育てなど無理・・もう日本へ帰ろう!」と思ったのですが、周囲の方々の支えもあり、結局、娘の教育を考えてフランスに残ることにしてから13年間、娘は当時、通っていた、こちら(フランス)の私立の学校に高校まで通い、その後、プレパー(グランゼコール進学のための準備学校)、グランゼコールへと進み、晴れて卒業致しました。 娘...