2025年7月19日土曜日

フランスの公的書類手続きへのグチ

  


 私がフランスでの生活で、最も嫌いなことの恐らくベスト3に入ると思われるのは、公的書類の手続きなのですが、これは、オンライン化がかなり進んで、税金の書類などは、以前に比べると、格段にラクになりました。

 まあ、大嫌いといっても、そうそう頻繁にあるものではないのですが、まあ、フランスに住んでいる人なら、きっと誰もが嫌な思いをしたことがあると思われる滞在許可証(ビザ)の更新手続きなどは、この中でも最たるもののひとつです。

 あれは、日常生活では、ほぼほぼ差別されている感を受けない私でも、あのお役所の滞在許可証更新手続きの、あの場からして、なんとも言えない、いや~な雰囲気で、とにかく、もう扱いが雑だし、どこか見下されている感じを受けるし、おまけに、なかなか手続きが進まないのを案じて、連絡を取りたくても、一度、書類を出してしまえば、その後はひたすら、先方からの連絡を待つしかないのには、本当に悲鳴をあげたくなります。

 前回、私の滞在許可証の更新手続きは、少し前にパンデミックのためにロックダウンしていたこともあり、その間に滞った書類が山積みになっていた模様で、とうとうその時点で有効だったビザの有効期限が切れてしまっても、一向に音沙汰なしで、「これって?私、不法滞在者じゃん!そんなことあり得ない!」と、あちこちに相談して、弁護士を探して、書類を揃えて、もう明日には、その書類を出しに行こうと思っていたところ、まるで何事もなかったように、あなたの滞在許可証できています・・という連絡が来て、もうホッとするやら、今まで何だったの?と頭にくるわ・・でホトホト疲れ果てました。

 これは、私の場合は10年に1回なので、次の更新手続きまでには、まだ少し時間がありますが、また、同じことが繰り返されるくらいだったら、その前に死んでもいい・・と思うくらいです。

 また、これは、もう2度とない手続きですが、夫が亡くなった後の手続き・・これがもう恐ろしく大変で、精神的にも肉体的にも疲弊して、娘との2人だけの生活もまだ軌道に乗っていなかった頃・・お役所に書類を提出に行くと、「じゃあ、次はこれ持ってきて・・」と、もうお役所がやっている時間に出しに行くだけでも仕事と子どもの送り迎えなどの日程の調整が大変なのに、「もう、一度にまとめて言ってよ!」とどれだけ思ったか知れません。

 まあ、そういうものなのだから、淡々とこなしていくしかないのですが、本当にウンザリしました。また、この件にこんな書類までいるの?と思う書類まで要求されます。(たとえば、夫の死亡手続きに夫の両親の出生証明書・・)

 今回、久々に、いつもはやらない公的手続きを続行中なのですが、現在は、ネットで行えるようになっているものの、それがまた、便利な面もあるのですが、直接質問できないという不便さというか、心もとなさもあります。

 これまた、あ~やっとこれ出した!と思って送ると、次は、これを提出してください・・と来るのがここ1ヶ月くらい続いています。

 私は、本当にデジタル世代とはほど遠いので、もうそれがネットでというだけで、ちょっと不安なところもあるし、やっぱり直接、人に会って、質問したりできないことは、大変なストレスです。

 フランスは、比較的、この手の手続きが電子化されているのですが、私なんかより年配の方々は、どうしているんだろうか?とシンプルに思いますが、フランスは、それで回っているのですから、すごいことです。

 もういい加減、終わってくれないと、なんだかスッキリしないのです。早く、わ~これで夏休み!といった気持ちになれる日をひたすら待っている今日この頃なのです。


フランスの公的書類手続き


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2025年7月18日金曜日

国際結婚は難しいのか?

  


 私が目にしているSNS上の論争は、ごくごく一部のものだと思うのですが、「国際結婚は難しい・・」という話題を見かけて、「ん~??それって国際結婚だからなの?」と感じたので、そのことについて、少し、考えてみたいと思います。

 そもそも結婚自体、大変なことで、同じ日本人同士でさえも、育った環境も違えば、生い立ちも、習慣も違う2人が一緒に生活していくということは、容易なことではありません。

 そんな二人が子どもを持って、新たな家庭を築いていくのは、容易いことなわけがありません。

 そのうえ、国も文化も宗教も異なる国際結婚となれば、よりハードルが上がるのは、当然のことかもしれません。

 私の場合、夫とは、死別しているので、一緒に生活を始めてからせいぜい12年くらいのつきあいでしたが、難しかったことも多々ありましたが、それは、国際結婚が理由ではありませんでした。

 しいて言うならば、難しかったのは、夫よりもフランスという国に慣れるのが大変だったということだと思います。

 私にとって、有難かったのは、夫が日本という国で生活していたことがあったために、日本のことをよく知ってくれていたことや、日本という国に対して、非常に好意的な人だったことです。

 私がフランスで慣れない生活に怒ったり、落ち込んだりするたびに、夫は、「日本みたいな国で生まれ育ってきたんだから、フランスでの色々なこと(オフィシャルな書類手続き関係のことや、ストライキなどに振り回されたりすることなど・・当初は、本当にその日常生活に怒ってばかりいた気がします)に憤りを感じるのは、よくわかる・・」と理解してくれていたことで、その度に色々と手を貸してくれたし、特に子どもの教育などに関しては、強力してくれていたというより、積極的に自分が関わっていました。

 また、なにか、問題があれば、逃げずにちゃんと話し合いができたことには、救われていました。また、これは、フランス人だからというよりも、彼自身の性格だと思いますが、前日、怒っても、翌日には、早いときには、次の瞬間には、ケロッとしていることで、こちらの方が気を削がれる気がするほどでした。

 夫とは、ケンカというか、言い合いもしましたが、まあ、彼が他界してから、ずいぶんと経ってしまっているので、もう全てが思い出になり、しかも悪いことは、どんどん忘れていってしまっているので、今も生きていたら、違うことを思っていたかもしれませんが、それほど決定的な問題になったことは、なかったような気がします。

 そもそも、今の私の生活を考えれば、他人と生活すること自体が大変なことで、よく、こんな私が人と生活できていたな・・と思うくらいです。

 それでも、彼は、ちょっとバカなところもありましたが、基本的には、心温かく思いやりのある人であったことは間違いなく、ちゃんと話し合えば、理解し合えると私も信じることができていたので、なにがあっても味方でいてくれる人だと感じていました。

 そもそも、私の場合は、そんなに色々と考えていたら、結婚なんてできなかっただろうし、今から思えば、多少、冷静さを失っていたような気がしますが、唯一、思い当たることがあるとすれば、とても思いやりのある優しい人であったことと、当時は、双方が母国語ではない英語で話していたにもかかわらず、話が尽きることなく、スラスラといくらでも話していられたということだったかもしれません。

 私が思うに結婚は、日本人同士であろうと国際結婚であろうと、結婚は簡単ではないもので、国際結婚の場合は、さらに国の文化や言語などの違いにより、さらに難しいハードルはあるものの、要するにお互いに思いやりを持って接し続けることができるかということが重要で、そこには、国籍の違いは、あまり関係ないような気がするのです。


国際結婚


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2025年7月17日木曜日

LIVRET A(リブレA)の金利 さらに下がって8月1日から 1.7%へ

  


 フランスでの銀行預金の金利に関して語られる時、しばしば、その代表として例に挙げられるのは、「LIVRET A(リブレA)」と言われる預金口座です。

 このLIVRET A(リブレA)は、恐らくフランス人の間で最もポピュラーな預金口座で、貯蓄や利息に対して非課税の預金口座です。ただし、預金の上限は22,950ユーロとなっているので、それ以上の高額の預金はできません。ただし、預金に対する利息は、そのままその口座に上乗せされていくので、22,950ユーロを超えた場合でもその上乗せされた預金の分は、そのままその口座に積み重なっていきます。

 私がフランスで仕事を始めたときに、当時、私のフランスの銀行には、預金がほぼほぼない状態だったので、夫が月々のお給料から、少しでもこのLIVRET A(リブレA)に貯金していきなさいというので、始めたので、なんとなく、夫に言われたとおりに口座を開設していたので、それ以来、ずっとこの口座は、キープし続けています。

 このLIVRET A(リブレA)の金利は、2018年頃に一度は、0.5%まで下がったことがありましたが、ここ15年くらいの間に1.7%から3%くらいの間を上下しています。

 直近の金利では、3%から2.4%に下がり、この8月からさらに1.7%に下がるということで、衝撃的に報じられています。

 この金利に関しては、直近の平均インフレ率と欧州金融政策に依存する平均銀行間金利に基づいて1月中旬と7月中旬の6ヶ月ごとに計算されているそうで、公式の厳密な計算方法に従って設定されていると財務省は説明しています。

 したがって、インフレ率などを考慮しているために、金利が変動しても、購買力を引き続き保護することができると主張していますが、果たしてそうなんでしょうか?

 この他のポピュラーな預金口座には、LDDやLEPといったものがありますが、これらも、このLIVRET A(リブレA)の金利と同様に改定されます。

 LIVRET A(リブレA)やLDD、LEPといった口座に預金されているお金は、6,000億ユーロ以上に及ぶと言われており、これらは、Caisse des dépôts et consignations (預託金・委託基金)と銀行に分配され、銀行は、主に中小企業や小規模企業向けの融資に利用しています。

 金利が下がるということは、預ける人にとっては、残念なことですが、借り入れをしたい人にとっては、朗報。

 私は、借り入れることもない代わりに、そこまでの資産があるわけでもないので、そこまで金利の上下を憂慮するほどでもありません。

 一方、低金利といえば、日本の銀行の定期預金の金利はどうなっているのか?と思いきや、メガバンクで0.275%だそうで、一時の0.00…と0の数を数えるのが大変なような金利よりは、ずいぶんマシには、なったものの、依然として、比較にはならないようです。

 個人的には、どうにかしてほしいと思うのは、日本の円安で、本当にどこまでいくの?という感じ・・1ユーロ170円突破してます。


LIVRET A (リブレA)の金利


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2025年7月16日水曜日

2026年度予算案提案の中で注目される2日間の祝日削除

  


 3兆ユーロを超える財政赤字を抱えるフランス政府は、この赤字をどのように削減するかで、昨年も大揉めに揉めて、大変な騒ぎで、予算が確定しないままに、2025年が始まってしまったくらいでした。

 当然、簡単には、この莫大な赤字は、解消されるわけもなく、来年の予算もまた、この削減をどのように行っていくかは、重要な争点となります。

 パリ祭が終わった翌日、バイルー首相は、2026年の予算案についての提案を行いました。

 バイルー首相は、赤字400億ユーロの節約という壮大な目標を掲げて、国家財政の回復を加速させるとしています。

 1つには、国家の賃金支出の削減で2026年からは、公務員(教員を除く)3,000人の削減が計画されており、退職者の3人に1人は補充しないという規則も加えられています。

 また、膨れ上がっている医療費に関しても、優先事項の一つとされており、ひとまず、自然増加している100億ユーロのうちの少なくとも半分の50億ユーロは、抑えたいとしています。

 そして、今回の予算案の中で一番、注目を集めているのは、生産性の向上と2026年に35億ユーロの追加支出が見込まれる防衛部門の支出を賄うため、2つの国民の祝日を廃止するという提案です。

 今回、首相が例として挙げているのは、イースターマンデー(フランスではランディパック)と5月8日(勝利の日)の2日間ですが、祝日1日あたり、年間約24億ユーロの収入が見込まれるとしています。

 フランスには、現在、祝日は11日あり、実際には、なんだかもっとある気がしていたのですが、日本の祝日は16日あるとのことで、日本よりも少ないのか・・と驚かされますが、長いバカンスのせいで、なんだか、フランスの方がお休みが多いような気がしていました。

 とはいえ、これまで当然のように認められてきた権利が剥奪されることに、フランス人が黙っているはずはなく、これは、早々に怪しい雲行きでもあります。

 実際に、雇用されている人の多くは、月給制が多いわけで、祝日が削除されて、多く働いたところで、給与に変わりはなく、これまでと同じ給与で余計に働くことになります。さっそく、これが年金にどう影響するのか?などという報道も始まったりしているのも、フランスらしいところです。

 フランス人には、絶対に反発を買いそうなこの提案、せめてパリ祭が終わった後、そして、多くの人が夏のバカンスに出始めているタイミングで発表したのは、戦略のひとつだったとも思われますが、同時に、バイルー首相は、「これらは、あくまでも提案であり、私は他の提案も受け入れ、検討する用意がある」とも付け加えています。

 なにかあれば、すぐにデモだのストライキだのということになるフランスですが、バカンス期間中は、一般的にはデモもお休みです。

 9月のバカンス開けになって、この問題が蒸し返されることになるでしょうか?


2日間の国民の祝日撤廃


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2025年7月15日火曜日

いつものパリ祭のパレードが・・

  


 パリ祭のパレードは、フランスで行われる公式行事の中でも、もっとも華やかなもののひとつだと思いますが、私は、実際に現場に見に行ったことは、一度もありません。

 一度、義理の息子が学校単位?でパレードに参加したことがあって、夫は、ここぞとばかりに張り切って見学に行っていましたが、その頃は、私はその日は仕事で、一緒に行くことはできずに残念でした。

 とにかく、パレードに参加している人は7,000人近くいるので、もう現場は大変な人で、パレードの前に待機している人々とパレードが終わって、パリの街中に散らばっていく人々とで大変な混雑です。

 パレードに参加している人々は、皆、軍やそれぞれの団体のコスチュームや制服を着ているので、日常は制服というものがあまりないフランスでこれだけのコスチューム姿の人々が街に散らばっていることは、年に一度きりで、珍しいことです。



 私はなんとなく、毎年、このパレードをテレビで見るのが習慣になっており、窓の外にシャンゼリゼの上を飛んで行った飛行機やヘリコプターなどが家の近くを飛んで帰っていくのをなんだかテレビと窓の外を見比べながら、楽しんでいます。




 昨年もパリ祭のパレードは行われたものの、パリ・オリンピックのために、シャンゼリゼでのパレードではなかったため、なんとなく、「やっぱりシャンゼリゼの方がカッコいいのにな・・」などと思った記憶がありましたが、今年は、再びシャンゼリゼに戻ってきました。




 毎年、少しずつは違っても、似たようなパレードですが、ここ数年は、実際の戦争が近くで起こっていることもあり、この軍事パレードを見るのは、華やかに見えても、これってやっぱり人殺しの道具だよな・・と複雑な気持ちにもなります。

 毎年、海外からのお客様が招かれていますが、今年は、インドネシアの大統領が主賓でした。450人のインドネシア軍兵士もパレードに参加しました。

 パレードのハイライトは、やはり最後に出てくる騎馬隊ですが、今年は、58頭いた騎馬隊の馬の中から、なんだか隊列から外れてしまった馬がいたと思ったら、最後の最後に転んでしまう馬までいて、馬が転ぶことってあるんだ・・とへんなことに驚きました。

 パレードのテレビ中継が終わった後には、テレビでは、世界からパリ祭に向けてのビデオメッセージ・・のトップは、なんと日本から・・。

 日本の大阪万博のフランスパビリオンの紹介でした。

 これまで大阪万博については、あんまり報道されていませんでしたが、今回、フランスのこの華々しい機会に紹介されて、なんだかちょっとだけ嬉しかったです。

 夜の花火は、なんだかいつもより派手だったみたいで、例年は家から遠くに見える感じなのに、なんだか音がすごいのに気が付いて、のぞいてみたら、なんだかやたらと規模が大きい様子でした。すごいな・・。


パリ祭 パレード


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2025年7月14日月曜日

ベルシー地区のウォーターフロントエリアとセーヌ川遊泳スポット

  


 セーヌ川の遊泳スポットのひとつが設けられているベルシー地区に行ってみたら、なかなか良い感じ・・今年のパリ・プラージュの3ヶ所の遊泳スポットの中では、最も上手くできているんじゃないかな?と思いました。

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 メトロ14号線のBercy駅からParc de Bercy(ベルシー公園)を突っ切ったところにセーヌ川に出て、上下が曲線を描いて、美しく交差するシモーヌ・ド・ボーヴォワール歩道橋のすぐ近くに、その遊泳場はあります。

 川岸には、階段でもエレベーターでも降りられるようになっていますが、上から全景を見ると、こんな感じです。

 



 この遊泳場は、他の2つに比べて、しっかりと作られている感じで、遊泳場と他の船が通ったりするエリアとは、けっこう、きっちり分かれています。

 入口にもしっかりとゲートができており、全てが整然と(他の2ヶ所に比べて)作られています。

 


 輪ではないので、浮き輪とは言わないかもしれませんが、泳ぐ人は、この黄色い袋をつけるように言われています。

 ビーチサイドにはパラソルとデッキチェア・・これがなかなかシンプルで可愛くて、売っていたら、買いたいな・・と思いましたが、当然のことながら、売っていません。




 近くに橋があるので、橋の近くには、程よい日陰ができるので、そのあたりは、大変、快適で、デッキチェアに横たわっていると、川辺の心地よい風が気持ちよくて、なんだかとってもゆったり、リラックスできます。

 このベルシーのいわゆるウォーターフロントエリアは、この遊泳場ができる前から、比較的、古いものを上手に残して利用しつつも、近代的に開発が行われている場所でもあり、船を使ったカフェなどが立ち並んでおり、セーヌ川の向こう側には、セーヌ川に浮いている感じのプールもあります。こちらのプールはセーヌ川沿いにあるというだけで、プールの水はふつうのプールの水で、セーヌ川の水ではありません。

 向かい側のビブリオテック(国会図書館)のあたりは、近代的でちょっと奇抜なデザインのビルなども多く、いわゆるみんながよく見かけるカフェやレストラン、また、スーパーマーケットや電気店、スポーツ用品店、映画館など、ひととおりのものが揃っており、映画館の前の広場には、屋台村ならぬカミオンが集まっているフードエリアなどもあります。




 なにより、私が気に入っているのは、このビブリオテックの駅は、比較的広くて、ゆったりしているうえに、いつ行っても、駅がきれいで清潔。パリには珍しいことです。

 いわゆる一般的にイメージされるであろうパリとは、また違う景色かもしれませんが、なかなかセンスの良い、きれいなところです。


ベルシー地区ウォーターフロントエリア


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2025年7月13日日曜日

セーヌ川のグルネル遊泳場でとんでもないものが発見された!

  


 セーヌ川で泳げる場所3ヶ所は、とりあえず、ひととおり見ておこうと思い、先日のグルネル遊泳場を皮切りに、あと2つのポイントも順々に見に行ってみて、それぞれがどんな風に違うのかを比べてみようと思っていました。

 ところが、この3つを比べるよりも前に、この間、最初に行ってみたグルネル遊泳場が、また一時閉鎖になっていたことがわかりました。

 私が行ってみた時には、ふつうにやっていて、満員御礼というわけではなくとも、まあ、そこそこ勇者たちが泳いでいたのですが、どうやら、閉鎖になったのは、その翌日だったようで、その日、午後2時頃、このグルネル遊泳場で(遊泳区域外だったとはいうが・・)、袋に入った何らかの内臓(臓器)が浮いていたことがわかり、現場にいた180人が緊急避難させられる事態に発展したと言います。

 現時点では、その袋の内臓(臓器)については、明らかにされていませんが、現在、分析中ということで、明らかにされていません。しかし、分析(少なくとも、それが何の内臓であったか?)にそこまで時間がかかるとも思えないのですが、近いうちに明らかにされるか、それとも、このままこの件は伏せられてしまうのかは、わかりません。

 こうして、この遊泳場の全景を見れば、周囲の景色になんとなく、ごまかされてしまう感じもありますが、この水を間近で見てみれば、ここで泳ぐのは、なかなかなアドベンチャラスな感じでもあったのですが、そこに袋詰めの内臓が浮かんでいたとしたら、このアドベンチャーレベルは、急上昇・・というか、ちょっと怖すぎます。

 この件が、そこまで大きく報じられていないのは、不思議といえば、不思議・・というか、この遊泳場自体があんまり注目されていないのかもしれませんが、やっぱり、もしかして、セーヌ川で泳いでみたい!と思う人がいたら、こういうリスクもある・・ということを知っておきたいのではないか?とも思います。

 しかし、川は一応、流れているので、どこからその袋入りの内臓が流れてきたのかわからないし、考えてみれば、昔から、とんでもないものがセーヌ川で発見された・・という話は、珍しいことではありません。

 それにしても、内臓とは・・もしかしたら、嫌がらせやいたずらである可能性も無きにしも非ず、とは思うものの、どちらにしても、なかなかギョッとさせられる話です。


セーヌ川のグルネル遊泳場 袋入り内臓

 

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