ギャラリーラファイエットの天井はいつもどおりに綺麗でした |
私は、ズボラな性格で、買い物というものが好きではないので、デパートというものもあまり行きません。
コロナとは関係なくとも、人混みというものが嫌いなので、大抵、混雑しているデパートというものもあまり好きではないのです。
しかも、デパート(ギャラリーラファイエットやプランタン)で扱っているような高級ブランド品にも、もはやほとんど興味もないので、たまに行くとしても、食料品を扱うギャラリーラファイエットグルメなので、本体のデパートは、ラファイエットグルメに行く道すがら、地上階の店内をすり抜ける程度です。
このパンデミックで、デパートも長いこと閉鎖状態だったために、どんな様子だろうか?と思いつつ、今は、こんなブランドがこんな商品を出しているのか・・とちょっと眺める程度で、いつもなら大行列ができているシャネルやルイ・ヴィトンのお店を横目に通りつつ、さすがに、あまり行列はないんだな・・と思いながら、通り過ぎたのでした。
私が用があるのは、こっち・・ラファイエット・グルメ(食料品館) |
お店に入ると正面には、ピエール・エルメがドーンと店を構え、華やかなスイーツの店舗が軒を連ねています。また、アラン・デュカス、ジャン・ポール・エヴァン、ピエール・マルコリーニなどのショコラティエ、トリュフやフォアグラの専門店、スパイスを扱う店、マリアージュ・フレールなどの紅茶のお店などは、これまでとあまり変わることなく営業されていました。
ただし、現在のところは、イートインのコーナーは、屋内であるため、営業はテイクアウトのみでした。
地下は、生鮮食料品を含む広いスペースになっていて、ここには、持ち帰りができるお惣菜や、チーズ、バター、生ハムなどに加えて、ある程度、保存の効くいわゆるお土産にもできそうな商品を数多く扱っています。
ところが、今回、地下に降りてみて、そのスペースは、商品がいつものようには揃ってはおらず、どこかガランとしていて、ちょっと唖然としたのでした。
いつもなら、もっと多くの棚に加えて、台やバスケットが置かれていて商品はぎっちり |
「そうなんだ! ここのお客さんも、普段は、観光客がほとんどなんだ!」このガランとした地下の店内を見て、改めて、今はパリには観光客がほとんどいないことを再確認したのでした。
「今は、観光客がいないから、ルーブルに行っても、オルセーに行っても、いつもでは信じられないゆったりした空間が楽しめる!」などという話を聞いて、これは観光客が戻る前にぜひ、美術館に行かなければ・・などと思いつつ、まだ行けてなかったのですが、観光客がいないことで影響を受けているのは、こういったデパートや高級食料品を扱うお店でもあったのだということを目の当たりにしたのです。
今回は、私は、先日、従姉妹が色々と日本の食料品を送ってくれたので、お礼に何かこちらからも送ろうと思って、滅多には来ないラファイエットグルメにやってきたのですが、ここは、一般的な庶民が来るところではないのです。
以前にノエル前にヴァンドーム広場のあたりに出かけて、お店は開いているものの、軒を連ねる高級ブランド品街は、見ているのも気の毒になるくらい、店内はガランとしていて、ああ、パリは観光地だったんだ・・と思ったことを思い出しました。
高級食材を扱うこんなお店も、やっぱり観光客なしには、成り立たないのです。ましてや食料品、そんなに長くお店にストックを抱えるわけにもいかないのです。
とはいえ、さすがに高級な店舗だけあり、お店の人もフランスなのに、感じの良いことこの上なく、色々、教えてくれたり、試食させてくれたり、マリアージュ・フレールなどでは、新製品の紅茶の香りを一つ一つ丁寧に説明しながら、香りを嗅がせてくれました。
その際に、「マスクを取らなくても、充分、香ることができます!」と自信満々に言われたのには、恐れ入りました。
もう現在のパリの街は、カフェでもどこでも、多くの人が行き来している様子に、すっかり日常を取り戻しつつあるなぁ〜などと思っていたのですが、パリは、観光地でもあり、観光客が戻ってくるようにならない限り、元のパリには、戻らないのだということをあらためて、再確認させられたのでした。
フランス政府は、今年の夏以降のフランスへの観光客に対しての、「PCR検査は無料」と発表しています。それだけ、フランスは、パリは、海外からの観光客を心待ちにしているのです。
ギャラリーラファイエット
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⭐️2019年に撮ったものですが、ラファイエットグルメを紹介しています