高いからこそ、価値があり、高いことによって、ますますその価値が上がるという不思議な現象があります。多くのフランスの製品は、その「おフランス」とも揶揄される漠然としたイメージから、高級品扱いされ、実際に高価になってしまっているものが、多いです。
ルイ・ヴィトン、シャネル、エルメス、ディオールなどのブランド品などは、実際のデザインやクオリティーも優れていますが、果たして、それらにつけられる値段には、イメージという不確かなものも、上乗せされています。
それは、モードやファッション、化粧品や香水などばかりではなく、身近なところでは、食料品などにも及びます。
日本に行って、見て歩...
2020年2月29日土曜日
2020年2月28日金曜日
コロナウィルス騒動の中の日本からの帰国
毎回、毎回、どうして、こんなに帰り際になって、バタバタしてしまうのかと思う、日本からの帰国。これもひとえに、その大きな原因の一つは、日本から持って帰ってくるほぼ食料の荷物の調整に他なりません。
日本滞在中に、これでもかと言わんばかりに食べまくりながら、買い集めた食料と、お土産などにいただいた食料、そして、それプラス、それをなんとか、少しでも合理的に済まそうと、株主優待で、注文した食料が家に届くのを待って、荷造りをするために、最後の最後まで、計量を重ねつつ、必死で、包装してある箱を取り除いて、ジップロックに詰めてみたり、荷物を出したり入れたりと、出発前日は、その繰り返しと、それ...
2020年2月26日水曜日
フランスとは、大違い!日本の配送事情はやっぱりスゴい!

日頃から・・といっても、普段は、日本で生活をしていないので、偉そうには、語れませんが、日本の郵便、配送事情は、素晴らしいと思ってきました。実際に、日本の配送システムは、その安全さ、正確さから見ても、おそらく世界でもトップレベルの水準なのではないかと思います。
コンビニでも配送を請け負ってくれるようになって以来、24時間体制で、配送は、受け付けられ、受け取ることもでき、また、紛失したとかいうことも聞いたことも、経験したこともありませんし、不在通知に対する対応も、再配達についても、細かく時間指定ができるようになっていて、感動しました。
フランスの配送事情の悲惨さは、過去、何度...
2020年2月25日火曜日
日本はとにかく美味しい

娘がまだ、小さい頃は、せめて、年に一度くらいは、日本のパピーとマミー(フランス語でおじいさんとおばあさんという意味です。)に会わせるため、また、日本語に少しでも、触れさせようと、小学校低学年までは、必ず、実家の近所の小学校に体験入学させていただくために、日本へ帰国するようにしていました。
娘が成長した今、そして、両親も亡くなってしまった現在は、銀行等の諸用や、運転免許証の書き換え、実家の片付けなどの大義名分がいくつか重なった時に帰ってくるのですが、実際のところは、食べるために帰ってきているといっても過言ではありません。
日本に帰国を決めると、まず、持って行く、お土産の調達...
2020年2月24日月曜日
休日(祝日)の日本の風景
日本滞在もあと、数日に迫った日に、叔父と二人で、お墓参りに行ってきました。その日は、日曜日で、日本は、祝日でもあり、車から眺める景色に、日の丸の旗がなびいていることに、改めて、どこか、懐かしいような気持ちになりました。
日々、見かける風景ではないにしろ、かつて、見慣れていた風景の中にところどころ、変化が見られる街中に、日の丸の旗が加わるだけで、どこか、違う趣を感じるあたり、私も日本人だな・・と思うのです。
コロナウィルス騒ぎで、渋谷などの雑踏は、どこか、人が少ない印象でしたが、都内にある祖父母が眠るお寺は、まずまずの人出でした。
日曜、祝日であるにも関わらず、お店が開...
2020年2月23日日曜日
帰仏、出国の際の不安

日本の一時帰国も、もうすでに、半分以上が過ぎ、時差ボケもようやく、やっと、なんとか、克服しつつある中、これから先は、もう帰仏へ向けての準備まっしぐらで、毎日が進んでいきます。
片付けていた実家も、ずいぶんと今回でも、色々なものを処分したとはいえ、まだまだ、処分しきれずに残っているものを再び、収めるところに収めつつ、家をひと通り掃除して、フランスに持って帰る荷物の調整をしなければなりません。
もう買い物は、出かける度に、着々と進めているので、あとは、買い逃している買い物を忘れないように、買い足して、荷物の重さを調整していきます。
今回の帰国は、銀行の用事や、実家の片付け...
2020年2月22日土曜日
日本でフランス人を見かけるとちょっと嬉しい不思議

現在、日本に一時帰国していて、今日は、久しぶりに学生時代の友人に会い、これまた、久しぶりに表参道の街を歩いてきました。毎年のように日本に来ていても、表参道に立ち寄るのは、本当に久しぶりだったのです。
駅の構内のとあるお店で待ち合わせをしたのですが、もう表参道に行くのも10年以上ぶりで、全くもって、おのぼりさん状態なので、駅の構内で、さまよい歩くのも嫌だと、予め、ネットで表参道の駅の構内をチェックしてみました。
すると、駅の構内の見取り図には、いくつかのスペースに分類されていて、そのネーミングが、ESPACE TOUJOURS(エスパス・トゥジュール)、MARCHE DE METRO...
2020年2月21日金曜日
日本の買い取り業社いろいろ

父が亡くなった後に、空き家になった実家の片付けにあたって、これまで、日本の出張買い取り業者に随分と家に来て頂きました。おそらく、これまでに、10社以上は、来て頂いたと思います。
まず、ネットで検索して、ある程度、あたりをつけて、種類別に、絵画・骨董、食器、着物、家電、家具、などなど、お店によって、買い取り品目にも、それぞれの得意分野があり、特典や持ち味も違います。
少しずつ、処分していく場合は、お店に持ち込みをするということもできますが、我が家のように、ほとんどを処分したい場合で、私のように一時帰国をしている限られた期間の中で処分しようと思う場合は、買い取り業社に自宅に来...
2020年2月20日木曜日
メルカリは、フランスでは、不可能だ。

前回に、日本に帰国した際に、メルカリに初チャレンジして、売れ残ったものは、出品停止にして、そのまま、アカウントをキープしたままにしていったので、そのまま、そのアカウントが使えるのかどうか、定かではなかったので、特に、今回は、メルカリに出品するための品物を持ってきてはいませんでした。
それでも、前回、売れ残ったものは、そのまま、実家に置いておき、今回、日本に来た際に、メルカリのサイトを開いて、自分のアカウントを再公開して、データとして残っていた商品を再度、出品しておきました。
数日間は、何の反応もなかったので、出品している商品を一つ一つ、「編集する」として、値段をほんの少し下げたりして、再出品したところ、あっという間に、セリーヌのバックとモノプリのエコバッグが売れました。
どちらも自分のいらないものを、他の人が同じようなものをメルカリに出品している値段を参考にして、値段を設定し、大して、期待もせずに、載せていたのです。
これで、何食かまた、美味しいものが食べられます。(笑)
日頃、パリでも、メルカリと似たようなシステムの...
2020年2月19日水曜日
母が亡くなった日の夜

時差ボケで、夜中に目が覚めて、キッチンのテーブルに座ったら、母が亡くなった日の夜のことを思い出しました。
あの日も私は、夜中に、ここに、こうして座っていたことを。
母が例年どおり、夏の間、父と山荘に出かけていて、その山荘で倒れ、山荘の近くの病院に運ばれて、どうにか、すぐに致命的なことには、ならずに取り敢えずは、落ち着いているという報せを受けて、夏休みの前半に日本に帰国し、新学期が始まったばかりだった私は、心配しながらも、再帰国することをためらいながら、様子を伺っていました。
アメリカに転勤になったばかりだった弟は、すぐに帰国して、母の容態を見守り、どうにか、東京の病院...
2020年2月18日火曜日
来る度に、みるみる景色が変わっていく日本 ー世代交代ー

つい最近、銀座線の駅の移転が週末のうちに完了したというニュースに驚いたばかりですが、ここのところ、帰国するたびに、実家の近所の景色がみるみる変わっていきます。
当主が亡くなり、それまで、一軒家だった家が、みるみる小綺麗なマンションになっていきます。これまで、ひと家族で住んでいた場所がマンションのような集合住宅に変わっていくのですから、日本全体は、少子化問題を抱え、人口は、減少しているにも関わらず、明らかにうちの実家の近所は、人口が増えていると思います。
今回も、当主が亡くなり、家が壊され、長いこと空き地になっていた場所にマンションの建設が始まり、今年の4月には、完成の予定...
2020年2月17日月曜日
時差ボケの苦しみと胃の容量を上回る食欲との闘い

日本とフランスの時差は、冬時間で8時間。夏時間で7時間です。
フランスで、夏時間から、冬時間に変わる、たった1時間でも、それはそれで、大変で、私など、慣れるのに、約一週間かかります。
それが、日本に来た時には、8時間ズレるわけですから、それはもう、しんどくて、もうヘロヘロです。それが、年齢のせいか、年々、酷くなる気がします。
パリからの直行便で、約12時間、パリを現地時刻の夕方に出て、日付を超えて、だいたい、翌日の夕方に日本に到着します。
ですから、飛行機に乗って、一杯飲んで、食事をして、一息ついてから寝て、日本に着いたら、夜、食事をしてから寝れば、比較的、スム...
2020年2月16日日曜日
遺産相続

父の死亡に伴い、遺産の相続手続きの必要がありました。
父は、特別に遺言書も残しておらず、私も弟も、とりあえず、父の暮らしていた家があることは、承知していても、その他に、一体、父の財産が、どこに、どれだけあるのかもわからず、また、二人とも海外で生活していることから、容易に手続きを進めることも、なかなか困難で、相続手続きには、一応、相続税の申告期限があるために、そのまま、なあなあにして、放置することもできずに、親戚の伝手を辿って、大手の信託銀行にお願いすることになりました。
また、私たちには、相続に関する法律的な知識もなく、また、その法律も度々、変わるため、その時の法律や優遇...
2020年2月15日土曜日
涙・涙の空き家の片付け

父が亡くなって、実家が空き家になって、はや3年が経とうとしています。
母が亡くなって、約10年間、父は、この家で、一人で生活していました。
なので、母が亡くなったあとは、父は、一人で少しずつ、ある程度、母のものを整理していたようです。
父が生きている間は、夏休みの間など、日本へ帰国することはあっても、銀行などの用事、日本の運転免許の書き換え、日頃、会えない日本の友人や親戚に会ったり、食べたいものを食べまくったり、持って帰る食料の買い出しをしたりと、娘と二人、バタバタと嵐のようにやってきて、嵐のように帰って行く・・そんな感じの日本滞在でした。
父と食事に行ったり、...
2020年2月14日金曜日
日本行きの飛行機からフランス人が消えた

ここ数年、日本へ行くたびに、日本行きの飛行機の機内は、9割がたフランス人で占められていて、フランス人の日本人気を年々、思い知らされてきました。
と、同時に、日本人がフランスに来なくなってしまったことも、とても残念に思っていました。フランスは、テロや、デモ、ストライキと世間を騒がせるニュースは、どれも物騒で、感心しないことばかり、これでは、観光客も来なくなるよな・・と思っていました。
ところが、今回、日本に来るにあたって、なんと、フランス人がほとんどいない!9割がたの乗客が日本人だったことに驚いたのです。
中には、最近、ほんとうに見かけることが少なくなった、団体旅行のグ...
2020年2月13日木曜日
フランス人のワイン離れ

今、フランスの若者の間で最も飲まれているアルコールは、ビールなのです。
フランスなのに、ワインじゃないの? と思われる方も多いかもしれません。
その手軽さと値段の安さから、若者が一番飲むのは、ビールなのです。
外食が高いフランスでは、気候の良い時には、ビール片手に公園で友達とおしゃべり、なんてことも少なくはなく、手軽に買えて、手軽に飲め、しかも安いビールが一番人気なのです。
フランスでは、税金の掛け方が違うのでしょうか? なぜか、ビールは、とても、安いのです。日本からの輸入品である日本のメーカーのビールでさえも、日本で買うより、もしかしたら安い?と思えるくらいの値段...
2020年2月11日火曜日
渡航の荷物

旅行の際の荷造りは、いつも、面倒で、気が重いのです。
日本へ帰国の際は、ほとんどがお土産で、自分の荷物は、極力、最低限です。
バターなどは、凍らせて、保冷剤がわりにし、要冷蔵の物と一緒に保冷袋に入れて、スーツケースに入れてしまえば、スーツケースを預けてしまえば、飛行時間は、ほぼ、冷蔵庫状態なわけですから、無事に持って帰ることができます。
何より、持っていくことよりも、持って帰る時のことを考えての、行きからの荷造りです。
これまで、パリから日本行きの便で、荷物が紛失したことはありませんが、イタリア行き、帰りの便は、スーツケースの鍵を壊されたり、自分たちと同じ便に荷物を乗せ...
2020年2月10日月曜日
突然の飛行機のキャンセル

今週、日本への一時帰国の予定で、本当は、明日、出発の予定でした。
今回は、一人だし、ちょっとケチって、行きは、経由便を予約していました。
ところが、今日になって、ルフトハンザから、「あなたの予約している明日の便は、キャンセルになりました」と突然、SMSで連絡が入りました。
今日は、1日、必死で、家の中を片付け、荷作りをしていたので、メッセージが来ていることに、気が付いたのは、夜になってからのことで、焦りました。
メッセージについていたサイトを開くのも、初期画面がドイツ語で出てきたので、慌てて、ドギマギしながら、サイトを開き、予約が、1日遅れのANAの直行便のフライトに...
2020年2月9日日曜日
お兄ちゃんの婚約

娘には、年の離れた腹違いのお兄さんが三人もいて、三者三様で、まったく似ていない三人です。三人ともいい年をしているのに(うち二人はアラフォー)、まだ独身です。
一番下のお兄さんが一番まともで、しっかりしているのですが、仕事の都合上、スイスに住んでいるので、一番、会う機会が少ないです。彼には、長く付き合っている彼女がいますが、遠距離恋愛を続けています。
一番上のお兄さんは、敬虔なクリスチャンで、神のため、人のために生きている人で、仕事もキリスト教関係の学校の先生をしているとかで、収入もあまりないのに、教師の仕事以外にも教会関係の仕事で何だか、いつも、忙しそうですが、本人が信念...
2020年2月8日土曜日
宗教の教育

私が未だに、考えさせられ続けている日本の事件のひとつに、オウム真理教の事件があります。私は、当時、日本の通信社におり、ニュースの一部始終を毎日毎日、どんなに小さなニュースも漏らさずに、全部を毎日毎日、見ていたこともあるかもしれません。
教祖をはじめとした事件の死刑囚の刑が執行され、平成という時代が終わり、事件は終わったような片付けられ方をしていますが、実際のところ、肝心なところは、解明されていないように思います。
首謀者である教祖や側近の幹部たちが、多くを語らないまま刑が執行されてしまったからです。
なぜ、どのように、オウム真理教は、作られていったのか?、なぜ、あんな...
2020年2月7日金曜日
海外の日本人社会は、日本社会の縮図

海外で生活していれば、同じ国の人間として、その文化や習慣が理解しやすい日本人同士で助け合ったりして生きていこうとするのは、至極、当然のことだと思います。
私は、日本人会に入ったことは、ありませんが、それでも、パリで出会った日本人から、「フランスって、〜〜なんだよ〜!」とか、「こちらの子供の学校は、〜〜なんだよ〜!」とか、日本とは、違うこちらの事情や、それには、どうしたらいいかなど、ずいぶんと教わり、とても、助けられてきました。
何よりも、とりあえず、自分が生まれ育った環境とは違うことで、戸惑うので、たとえ、フランス人との関わりがあっても、フランス人にとっては、当たり前のこと...
2020年2月6日木曜日
フランスのゴミの収集 フランス人の衛生観念
フランス人には箱を潰して捨てるとか、そういう観念はない
以前から、フランスのゴミの扱いについては、色々と疑問に思うことも多かったのですが、ここへ来て、コロナウィルス騒ぎの最中に、そのゴミ収集のストライキという、信じ難いことが起こっています。
今は、アジア人が咳をするだけで、周りの人がさーっと避けていくとまで、言われている状況下で、ゴミ収集をせずにいれば、衛生上の問題は、それは、アジア人の咳どころではない不衛生な状況を生むわけで、日頃は、ストライキ・デモ・主張することを誇りとしているフランス人を、これもフランスの文化だと、どこか、諦めて眺めている私も、今度ばかりは、この状況の中のゴミ収...
2020年2月5日水曜日
まずいイギリスの食事の懐かしく甘い記憶

今、娘が今年の夏のイギリスでのスタージュのために、ロンドンのアパートを探しています。しかも、娘の行く学校が、以前に、私自身がスタージュのためにロンドンで生活をしていた South Kensington(サウス・ケンジントン)という場所だという偶然も手伝って、最近は、もう、娘がどこへ行くとしても、あまり、首を突っ込まない私も、懐かしさもあって、娘のロンドンでのアパート探しの様子にちょっと首を突っ込んだりしました。
アパートといっても、スタージュは、3ヵ月だけなので、短期の賃貸を見ていると、ロンドンは、物価も高く、なかなか手頃な物件が見つからない中、娘が学生向けのレジデンスのよう...
2020年2月4日火曜日
日本人は、黙って我慢すると思われている

私が、フランス人に対して、あまりにいちいち、突っかかって、モノ申すのを見て、「おまえら、やることやってから、言えっつーの!」と思うのと同じくらい、フランス人から見たら、日本人は、言うべきことを言わず、黙って我慢していて、「これだから、日本人は、ダメなんだ・・」と度々、フランス人の同僚から言われたものです。
私など、「黙って我慢する」・・と言えば、聞こえは、いいのですが、相手に隙を付け込まれないように、キッチリとやることをやって、相手を追い込んでから、言うことを言うという、見方によっては、勝気で、たちの悪いものではあるのですが、とにかく、何か、あれば、瞬発力よく、言いたいことを...
2020年2月3日月曜日
コンビニのない世界

フランスに、コンビニは、ありません。コンビニどころか、大抵のお店は、日曜日は、お休みです。コンビニもどきのお店はあっても、それは、ごくごくパリの街中のチェーンのスーパーマーケットのミニチュア版か、アラブ系の人がやっている種々雑多なものがおいてあるお店のことで、たいていは、日曜もやっているというだけのことで、大して、便利でもありません。
フランスに来た当初は、日曜にお店が閉まっているということだけで、信じがたく、ほとんどの女性が働いているフランスで、どうして、お店を日曜日に閉めるのか、理解に苦しんだものです。
どうやら、労働組合が強いフランスでは、日曜出勤を組合側が反対して...
2020年2月2日日曜日
死ぬ覚悟と死なせる覚悟

「俺は、のたれ死んでもいいから、家にいたい。」父は、最後のギリギリまで、そう言って、粘っていました。父は、幼少期から、最後のギリギリまで、同じ土地に住んで、子供の頃に父親の転勤で、外地に数年いたことがありましたが、それ以外は、生涯のほとんどを同じ土地に暮らしてきました。
父は、母が亡くなってからも、結局、10年間、同じ家に一人暮らしをしていました。
我が家は、私も弟も海外で生活していたため、一緒に生活するどころか、近くにいて、満足に世話をしてあげることもできませんでした。
父は、脳梗塞を起こしたり、心臓の手術をしたりしたこともありましたが、最後の数年は、間質性肺炎という病...
2020年2月1日土曜日
災害に免疫のないフランス人がパニックを起こして、アジア人全体を傷つけている

出勤前の朝の時間は、食事の支度をしたり、夕飯の下ごしらえをしたり、バタバタしている中、我が家のキッチンのテレビが、つけっぱなしになっていて、ほとんど、ラジオのような状態になっていた中、「Japon(ジャポン)、Japon!」という単語が連呼され、朝から、トップニュースで日本について報じられることなど、珍しいので、何事か? と画面をふと見ると、波に流される車の映像が流されていました。
一瞬、目を疑うような、映画でさえも、現実味がないような映像に、唖然として、突如、座り直して、ニュースを見たのが、東日本大震災の時のことでした。
東日本大震災は、そのように、フランスでも、ニュ...
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