2025年11月13日木曜日

サルコジ元大統領が3週間で釈放された理由と国民の反発

 


 元大統領という立場にありながら、実刑の有罪判決を受けて、パリ市内の刑務所に収監されていた二コラ・サルコジ氏ですが、刑務所では既に収監されている囚人たちから熱烈歓迎?を受け、夜中には、野次や怒号が飛んだり、SNSで彼の情報が拡散されそうになったり、刑務所内でも、ちょっとした騒ぎなったようでした。

 サルコジ氏の弁護団は、彼の入所とほぼ同時に釈放請求を提出していたようで、結果的に彼は投獄から3週間後に釈放されました。

 釈放の際の映像を見ると、黒塗りの車がお迎えにあらわれ、警察の護衛隊のバイクや車に先導されて、帰宅する様子は、およそ、刑務所帰りとは思い難い様子でしたが、刑務所内でも他の囚人たちからの嫌がらせなどもあったことを考えれば、彼の身の安全を考えれば、あり得ることだったのかもしれません。

 しかし、なぜ?彼の釈放請求が認められたかについては、賛否両論あったようではありますが、釈放されたとはいえ、一応、控訴審まで司法監視下におかれるという名目で、これは、検察庁が下した決定のようです。

 パリ控訴院は、彼を釈放した理由として、「二コラ・サルコジ氏は家族、経歴、資産を通じてフランスに深く根ざしているため、フランスの司法を逃れるリスクはないと判断した」とし、刑事訴訟法第144条により、「拘留の継続は、証拠保全、強制の防止、逃亡の防止、あるいは被告人の保護のための唯一の手段である場合のみ」としているため、サルコジ氏はこれにあたらないと判断されたということです。

 また、彼の年齢も釈放される理由の一端となっており、刑事訴訟法第729条によれば、「70歳以上の受刑者に対しては、社会復帰または社会復帰が保障される限りにおいては、仮釈放が認められる」ということになっています。

 そんな経緯で彼は収監後から3週間後に釈放されたわけですが、この釈放の手続きには、数ヶ月間かかることもあることを考えれば、彼の釈放の早さは特別待遇だったのではないか?と反発の声もあがっています。

 また、彼の釈放の際には、釈放の際の慣例として、彼の年収が公表されてしまい、450万ユーロ(約8億600万円)という彼の年収がさらに一般市民の反発を買ったうえ、翌日から黒塗りの運転手つきの車でパリ市内の高級レストランに食事に出かけた様子などが報道され、SNS上では、「二コラ・サルコジは、運転手を雇い、国民の税金で賄われる経費を使いながら、年間450万ユーロもの収入を得ている贅沢な生活に戻った・・そんな者のために税金を支払っているフランス人はバカだ!」などという投稿が飛び交ったりしていました。

 まあ、彼にしてみれば、刑務所での3週間の生活は充分に耐えがたい生活であったに違いなく、また、今までしていたとおりの生活に戻っただけなのでしょうが、これを快く思わない国民は少なくないようです。

 

サルコジ元大統領釈放


<関連記事>

「サルコジ元大統領収監の波紋 刑務所は大変そうだ・・パリ14区 ラ・サンテ刑務所」 

「サルコジ元大統領 10月21日パリ・ラ・サンテ刑務所へ収監決定」 

「自分への判決に対して司法を批判したサルコジ元大統領を約20人の弁護士が告訴」

「サルコジ元大統領に懲役3年の有罪判決」 

「二コラ・サルコジ元大統領に有罪判決 実刑5年の衝撃」

2025年11月12日水曜日

パスポートのスタンプ ヨーロッパ間の移動

  


 私は、旅行をするたびに、自分のパスポートにこれまで自分が行った国々のスタンプが増えていくことをなんとなく楽しみにしているところがあります。

 これまで、私はわりと旅行することが多かったので、10年有効のパスポートの最後の方までには、それなりにスタンプがたまっていっていました。

 かといって、そういえば、パスポートをそんなに見返してほくそ笑むようなこともないのですが、なんとなくスタンプが増えていくことが嬉しいような気持ちってないですか?

 しかし、そんな各国への出入国スタンプが最近は激減していて、ちょっと残念なのです。

 夏の終わり頃に娘とイタリアに行った時も、先日、友人とスペインに行った時も、スタンプはないのです。

 ヨーロッパ間の移動ということで、たとえ、日本人で日本のパスポート(欧州の加盟国のパスポートではないという意味)であっても、まったくパスポートのチェックもありません。

 もちろん、出国の際、飛行機にチェックインする際、搭乗する際にパスポートを見せてはいますが、入国の際には、なんのチェックもないのが、「えっ??ほんとにこれでいいの?」という気分にさえなります。

 入国の際の荷物のチェックをしているのさえも見かけません。

 まあ、飛行機に乗る前のセキュリティチェックで荷物検査をしているので、まあ、これでよしとしているのでしょうか?

 考えてみれば、陸続きのヨーロッパ諸国の陸路の移動に関しては、ずっと前からパスポートを見せることもありませんし、ほぼほぼノーチェックで通過。

 島国の日本で生まれ育った私にとっては、国境をこんなに簡単に越えられてしまうことが不思議な気がしてしまうのは、長年、フランスに住んでいても変わりません。

 ともあれ、私が今持っているパスポートを書き換えたのは、今年の3月だったと思うのですが、あれからイタリア、スペインと旅行しているにも関わらず、新品同様のノースタンプ・・。私が旅行している痕跡はまったくパスポートには残っていないのは、なんだか寂しい気がしてならないのです。


パスポートのスタンプ ヨーロッパ間の移動


<関連記事>

「入国審査 世界最強と言われる日本のパスポートでも起こる悲劇」 

「帰仏、出国の際の不安」 

「日本人のパスポート保有率の低下に思うこと」 

「日本の新しいパスポートについて これまでに比べて最短でも3倍以上の時間がかかるってなんだよ!」 

「海外在住者の免税でのお買い物は思ったよりも全然、簡単だった!」




2025年11月11日火曜日

バルセロナで大感激したレストラン・バル Cal PEP カル・ぺップ

 


 私が旅行をする大きな目的のひとつは現地の美味しいものを食べることで、まあ、常日頃から食べ物に対する執念・執着は強い方ですが、旅先となると、期間限定で食事の回数も限られてしまうため、その食事の1回、1回が真剣勝負。

 友人と旅行をすると、ちょっと呆れられます。

 今回の旅行はバルセロナ(スペイン)だったため、私は久しぶりに本場のパエリアがどうしても食べたかったのと(本場はバレンシアなのだそうですが・・)、バルでタパスを食べてみたい!と思っていました。

 パエリアもスペインのレストランにはさすがにけっこうな割合で置いてあるし、タパスのお店もなかなかたくさんあります。しかし、たくさんあるだけに、その中でどこを選ぶのかが大変、難しいことです。

 私の場合はGoogleで探して、メニュー、値段、写真を見て選ぶか?あとはホテルのフロントなどで実際に現地の人の声を聴いて、参考にすることが多いです。

 なんとなくの印象ですが、バルセロナはレストランはハズす確率は低いのではないか?全体的に食に関するレベルが高いような気がしました。しかも、パリよりずっと安いし・・。(こういっちゃ悪いが、パリの場合はハズレの場合でも、そこそこ高いので、とても腹立たしい思いをすることになります)

 今回は、あまり長い滞在ではなかったので、食事の回数もあまりあったわけではないので、大口は叩けませんが、今回の旅行で一番感動したのは、Cal PEP (カル・ぺップ)というバルでした。

 昼間でもけっこう混んでいるということだったので、時間を少し遅めにずらして行ったつもりだったのですが、それでも少しだけ待ちました。でも、恐らくあのお店では行列とは言えないほどの待ち時間(私たちの前に2人が待っていただけ)だったのだと思います。




 現地の食材を使ったお料理を目の前で豪快にお料理してすぐにカウンターに出してくれるようになっていて、このお店には、いわゆるふつうのレストランにあるようなメニューはなく、その日の食材によってメニューは変わります。




 店内の黒板?に、今日のおススメ・・みたいなものが書かれていて、あとは、食材を見て、周囲の人たちが食べているものを見て「あれ!あれ食べたい!あれ下さい!」みたいに注文します。

 カウンターの前には数人のお兄さんたちがいて、それぞれ注文をとってくれます。この方々、語学が非常に堪能で、スペイン語、英語、フランス語、ちょっとカタコトの日本語を話してくれる人までいますので、言葉に関しては、わりと安心です。

 バルに関しては食べたいものを少し予習して行ったので、お店に入って、「あ~あれあれ!あれ!食べたかったやつだ!」と目がランラン!




 私が食べたかったのは、ししとうの素揚げやマテ貝といわれる細長い形状の貝などだったのですが、それらもすんなり注文出来て、その他、アーティーチョークの素揚げやイカのフリットなどなどを注文しました。






 中でも感動的だったのは「アンコウのグリル」で、これには、本当に感動しました。身はふっくらとしていて、ガーリックを少々使っているのですが、どちらかといえば、繊細な味のアンコウがそのガーリックに負けていないのが、絶妙なバランス!付け合わせのじゃがいもも、このアンコウの焼き汁が上手く絡んでいて、絶品です!



 量に関してもたっぷりしていて、満足感が半端ないです。正直、この1皿だけでも充分、満足できるほどの量です。

 値段がわからないので、ちょっと心配もありましたが、これが意外にも安く、パリだったら、このクォリティでこの量だったら、優に2倍の値段するのは間違いないだろうと思われ、(アンコウに関しては、1皿20ユーロ程度でした)最後に値段を見て逆の意味でビックリしました。

 マテ貝のグリルに関しても、火の入り具合が絶妙、しかも素材が新鮮なために、淡泊そうに見えて、貝そのものの味が濃くて、非常に味わい深いです。

 また、ししとうの素揚げは、そのものの味ですが、シンプルに調理されたものを塩だけで食べるという王道。そして、アーティーチョークの素揚げというものも初めて頂きましたが、まわりの部分がカリッとしていて、芯?の部分はホッコリしていて、これもまた素揚げしたものを塩だけで頂きます。

 フリットのイカが新鮮でカリふわなことは言うまでもありません。

 美味しいだろうと期待して行ったお店でしたが、想像以上に大満足。自信をもっておススメできるバルです。

 さすがバルセロナ!

 

Cal PEP カル・ぺップ 

Plaça de les Olles,8 08003 Barcelona

www.calpep.com (34)93 310 7961


<関連記事>

「久しぶりに行った シャルティエ(BOUILLON CHARTIER)が激混みしていてビックリした 」 

「私のお気に入りのパリのフレンチ ビストロ Le Comptoir du Relais ル・コントワール・デュ・ルレ」 

「パリで人気のステーキのお店 Le Relais de l'Entrecote ル・ルレ・アントルコット」 

「パリの超おススメ インド料理のお店 Delhi Bazaar」 

「イタリアに来たら一食たりともおろそかにしてはならない! プライアーノ ラ・ストラーダ La Strada Praiano」 

「私史上、パリ最高のケバブに感激! パリの美味しいケバブ屋さん Doni Berliner Paris」 

「イタリア・トロペアで見つけた漁師さんの家族が営む絶品レストラン」




2025年11月10日月曜日

バルセロナは意外と日本人観光客が多くて驚いた

  


 ふだん、パリの街中を見ていると、以前に比べると海外旅行をする日本人が減ったんだな~と思います。

 それこそ、日本人の旅行形態も変化して、以前は大人数のグループで観光バスでド~ッとやってきている感じだったのが、その観光バスで移動している感じの旅行者が減り、(もっともパリ市内は観光バスが走れない場所も増えたこともありますが・・)、個人個人がこじんまりやってきて、自由に自分の好きなところを廻っている感じが多いです。

 とはいえ、相対的には実際にパリに来ている観光客はそれでも少なくはないのだとは思いますが、ふだんの私の日常生活の範囲内とあまり重ならないこともあるのか?あまり日本人観光客を見かけることは、そんなに多くはありません。

 今回、まさにバルセロナでは、私は日本人観光客の一人で、いわゆる観光客が行くような場所、サグラダファミリアやグエル公園やピカソ美術館などを見て廻っていたこともあるのでしょうが、そのどこでも必ず何組かの日本人観光客に遭遇し、市場や訪れたレストランなどでも必ず日本人がいるということにかなり驚きました。

 特にレストランでは、こんなところ、日本人いるわけないよね・・というところでも、けっこう年配の日本人カップルがいたりするので、これは、けっこうな日本人がバルセロナに来ているのでは・・ひょっとして、今、バルセロナって日本人にかなり人気なのかもしれない・・と思いました。

 考えてみれば、比較的、こじんまりとしていて、自分の足でも廻りやすいし、なによりもパリよりも格段に物価が安い!治安もさほど悪くはないし、街はわりと清潔です。

 友人に言わせれば、フランス語よりもスペイン語の方が地名からして、読みやすい(基本的にカタカナ読みでだいじょうぶ)ので地図なども見やすいのだそうです。

 物価に関して言えば、逆に言えば、パリって物価が高いんだな~とあらためて実感。

 もうバルセロナにいると、レストランにしても、ちょっとした食品などにしても、全然、パリよりも安くて、もうごくごく簡単な日常の食料品、野菜や魚や肉類などまで買って帰りたくなりました。

 なんか、肌感覚として、パリの物価はバルセロナの1.5倍くらいな感じです。


<関連記事>

「イベリア航空と格安航空会社 VUELING(ブエリング航空)のよくわからない関係」 

「正直言って、フランス語は好きじゃないのだ・・」

「超人気パティスリー セドリック グロレ攻略法」 

「若者たちよ!旅行をしよう!海外に行こう!」 

「パリで犯罪から身を守る方法は、まず、犯罪の手口を知ること」

 

2025年11月9日日曜日

サグラダファミリアは2週間以上前に予約を取らないと入れない バルセロナ観光チケット問題

  


 バルセロナは国際的な観光都市とはいえ、パリに比べると規模も小さい?ので、比較的、簡単に廻れるイメージがありました。

 バルセロナに行ったのは、なんといってもガウディの建築、サグラダファミリアやグエル公園などが見たくて・・・、あとは美味しいものを食べたくて行ったのですが、私たちはサグラダファミリアを甘く見ていました。

 私も友人もバルセロナは2回目で、とはいえ、2人とも、前回、行ったのは、ウン十年前のこと。色々、事情も変わっていて、簡単に言えば、サグラダファミリアは、予約が取れなくて、中には入れませんでした。

 ちょっと前に予約サイトを見た時は、まだまだ全然、空きがあったので、これなら天候を見て、ギリギリになってからでも、なんなら、当日券でもいいんじゃない?今はバカンス期間でもないし・・とか言っていたのが、甘かった・・。

 実際に行ってみると、当日券どころか、2週間先まで予約がいっぱいとのこと。現場にはチケットオフィスなどはなく、全部、オンラインで予約とのこと。

 外観を見るだけでも大感激なので、残念ではあるけれど、まあ仕方ありません。それでも、2人とも、以前見た時には、20〇〇年完成予定・・なんて話を聞いても、そんな先の話、もうそんな先まで私は生きてないでしょ!くらいに思っていたのに、もう完成間近のサグラダファミリアを見れて、それなりに、やっぱりすご~く完成に近づいていて、感無量の感激を味わいました。

 やっぱりサグラダファミリアはすごい!比べるのはおかしな話だけど、これまで相当な数のカテドラル、大聖堂を見てきた私でもここはちょっと全然、違います。

 とても精巧で、色合いもデザインも壮大さも荘厳さも、全く異質です。

私たちは、その日、お天気が良かったので、そのままグエル公園に行くことに・・。

 グエル公園の方は、入れはしたものの、やはり現地でのチケットオフィスはなく、その場でネットでチケットを購入することになります。

 いつの間にか、全てがオンラインになっていて、ビックリ仰天。

 翌日、ピカソ美術館に行ったのですが、ここは、さすがにチケットオフィスがあり、その場でチケットを購入できます。



 ついでにバルセロナ観光で購入して、とっても良かったものは、バスやメトロやトラムなどが無制限で乗れるチケット(Hola Barcelona Travel Card)。これは、公共交通機関に乗るたびに、いちいちチケットを買う必要もないし、割安になるので、とっても便利でした。

 値段は、72h26.30€、96h34.40€、120h42.10€で、事前購入も可能です。


サグラダファミリア バルセロナ


<関連記事>

「観光客の観光客用のパリのメトロ・バスのチケットについて」 

「RATP(パリ交通公団)の検札は観光客にも容赦なし」 

「久しぶりのオルセー美術館 予約なしでも、あんまり並ばずに済んだ・・」 

「当分、無理だと諦めていたノートルダム大聖堂 あっさり入れました!」

「ルイヴィトン財団美術館 Fondation Louis Vuitton は思っていたよりずっと良かった!」

2025年11月8日土曜日

中国大手SHEIN 児童ポルノ人形販売による業務停止処分とCDG空港での中国からの小包20万個検査

  


 これまでにも数々の波紋を生んできた中国大手 eコマース「SHEIN」で、またひと騒動起こっています。

 これは、同社がプラットフォーム上で販売していた女の子の人形が摘発されたことに端を発しているのですが、この人形というのが、なかなかエグいもので、編み髪の少女を模した人形がナイトガウンを着て、テディベアを抱いている人形で、「エロティックなボディと本物の膣と肛門を備えた男性用オ〇ニー玩具」という説明文とともに、掲載され、つい数日前まで販売されていました。

 この人形は単なる空想だけに終わらず、児童性的虐待の促進となるものとして、SHEINに対しては、即刻業務停止命令がおり、この商品が国内に流入することを避けるために、急遽、異例の方策の一環として、パリ・シャルルドゴール空港に到着した中国からの荷物を100%検査すると政府は発表しています。

 フランス政府は5日、SHEINに対して、「全てのコンテンツが最終的に法令に準拠していることを示すまでの業務停止命令」を発令しています。

 この種の人形は、これまで「こうした人形を使うことで小児性愛傾向のある人が空想を封じ込められる」という言い訳がなされてきたそうですが、これは逆にこの人形を使用?することで、人形だけでは飽き足らなくなり、実際の子どもに対しての行動を起こしてしまう起爆剤のようになり得るものであり、小児犯罪行為の過激化を招くということをフランス未成年者保護監視機構(Ofmin)戦略部門の責任者は語っています。

 20万個の荷物を検査するということは、生半可なことではありませんが、中国からの荷物の95%は、シャルルドゴール空港を通過することから、この措置がとられていると説明されています。

 また、すでにこの人形は、相当数、フランス国内での購入者がいると見られているため、この購入者も罰せられるとのこと。フランス当局は同社に対し、これらの人形を購入した人物の氏名を明らかにするように要請しており、SHEIN側もこれに応じることに同意しています。

 よって、このリストを入手次第、今度は、この購入者の追跡が始まると見られており、このような人形を所持している人は、国家性暴力犯罪者登録簿(Fijas)にも登録することが検討されています。

 すでに、この人形がブッシュ・ド・ローヌ地方で配達中の荷物の中に発見され、受取人の56歳の男性が逮捕・拘留されています。検察当局によると、この男性は過去に性的暴力で有罪判決を受けており、性的目的でこの人形を購入したことを認めていると言います。男性は、刑事裁判所への出廷延期召喚状を受け取り、検察は彼を司法監督下に置くことを要請しています。

 また、このような人形は、SHEINだけではなく、ライバルサイトであるAirExpress社のサイトでも確認されており、パリ検察庁は、これら2社に対して、本格的な捜査を開始したことを発表しています。

 これまで、多くの案件に関して波紋を呼び続けてきたSHEIN。なんとかSHEINの勢いを止めたかったフランスにとっては、憎さ100倍というか、さぞかし熱心にこの件についての捜査が進められることになるのではないか?という感じがしています。

 それにしてもネット販売恐るべし・・こんなものがそんなに出回っているとは・・驚きです。


SHEIN児童ポルノ人形


<関連記事>

「子どもを性的虐待から守る新システム正式稼働開始 子どもに関わる仕事に携わる人が提示しなければならない証明書」 

「59歳保育士アシスタント 昼寝中の子どもに性的暴行で告訴 拘留」

「登録者数1200万人のフランスの人気ユーチューバー未成年者強姦で身柄拘束」

「未成年強姦容疑のフランスの人気ユーチューバーの捜査打ち切り」

「フランス人の夫が突然、親友と絶交した理由」

 

2025年11月7日金曜日

イベリア航空と格安航空会社 VUELING(ブエリング航空)のよくわからない関係

  


 日本から来ている友人とバルセロナに行きたい!ということになり、2人で久しぶりのバルセロナに行ってきました。

 まず、航空券の予約!!と、勇んで探しにかかったところ、私が、これまで格安航空券では、何度か極度の遅延とか、荷物の問題で揉めたりだとか、色々あったので、格安航空券は避けたい!ということで、ふつう?の航空会社・・ということでエアフランスか?スペインなのでイベリア航空・・ということで、結局、往復ともにイベリア航空パリ(オルリー)⇔バルセロナで予約しました。

 当日、不測の事態に備えるという意味で、オルリー空港には2時間前に到着していました。まあ、時間に余裕があったら、空港で時間を潰せばいいのです。バタバタ焦るのは嫌なお年頃です。

 空港に着いて、まず、フライトスケジュールの電光掲示板を確認してみると、「イベリア航空バルセロナ行き10:30発」の便はオンタイムになっていて、少しだけホッとしてから、チェックインカウンターへ。

 ところが、イベリア航空のカウンターというものが見当たらず、なんだか不安になり、空港の案内の人に聞いたら、あちらのカウンターでチェックインしてくださいということだったので、云われたとおりの場所でチェックイン手続きを完了。

 その時点では、出発ゲートを確認して、早々に出国手続きをして荷物検査を済ませて、ゲートへと進みました。

 そして、次にゲートでもう一度、フライトスケジュールを確認すると、なんと私の乗るはずだったイベリア航空のフライトがキャンセルになっていました。

 「え~~~~~!!」と目がまんまるになって、途方に暮れると、一緒にいた友人が、「これ、VLって書いてない?」とチケットの違いに気が付きました。

 要は、いつの間にか、私のイベリア航空の予約は、フライトキャンセルが理由なのかわかりませんが、自動的にVUELING(ブエリング航空)という格安航空会社の便に振り分けられていたのです。

 こういうトラブルが嫌だから、格安航空会社は避けたつもりだったのが、勝手に振り分けられるとは、なんたる心外なことか!と腹は立ちましたが、かといって、パリからバルセロナ行きの便がそうそうたくさんあるわけではないので、とりあえず、行けるだけでも助かった!と思うことにしました。しかし、なんだか、とっても納得がいかない気分でした。

 でもまあ、パリ⇔バルセロナ間のフライトは正味1時間20分程度、まあ、あっという間に着いてしまうので、そこまで大きな問題でもありません。

 なんだかモヤモヤした状態でバルセロナに着いたら、いつまでもそんなことを言っているより、充分に楽しみたい!ということで、そのことは忘れていました。

 でも、帰りの便もやはり同じイベリア航空で予約が入れてあります。友人と二人で「なんとか、帰りだけでもイベリア航空で帰れますように・・」と祈りながら、それでも不安な気持ちでやはり2時間以上前に空港へ。

 バルセロナの空港はパリの空港よりも規模が小さいので、ラクといえばラクなのですが、やはり、チェックインカウンターに行っても、イベリア航空のカウンターというものがありません。嫌な予感はしていましたが、ますます嫌な感じです。

 まず、セルフチェックインを試みますが、途中でシステムダウン。荷物のチェックインカウンターでさえも、バルセロナの空港にはほとんど人がいないのです。

 仕方なく、長蛇の列のVUELING(格安航空会社)の列に並ぶことになりました。延々待って、ようやくチェックインができたところで、係のお兄さんに聞いてみると、「あなたはイベリア航空を通じてVUELINGのチケットを買ったことになっているのです」とのこと。

 しかし、私のチケットの画面には、VUELINGなどというものは、影も形もなく、あの赤と黄色のイベリア航空のマークのついたイベリア航空のチケットが手元にあるのです。

 お兄さんは涼しい顔をしているので、「すみません!これはイベリア航空の便がキャンセルになったから、振りかえられたんじゃないんですか?イベリア航空って今でも存在してるんですか?」と聞いたら、そもそもイベリア航空のパリ⇔バルセロナ便というものはないのだそうで、まったく詐欺にひっかかったような嫌な気分になりました。

 最初から、VUELINGと知って買っていれば、少なくとも、カウンターを探し回ることなんてなかったのに、イベリア航空と名前を偽ってチケットを売るなんて酷いです。

 調べてみるとVUELINGというのは、どうやらイベリア航空系の格安航空会社なようで、そんなことを知らないでチケットを購入した私たちは、大混乱に陥りました。

 わざわざ格安航空券を避けたつもりがとんでもない落とし穴。

 皆さまもどうかお気をつけください。


VUELING ブエリング航空 イベリア航空


<関連記事>

「最後の最後まで不安だったフライト トランサビア航空」 

「さっそく立て続けにトラブル続出のイタリアプチバカンス」 

「キャンセルされたエアフランスの払い戻しに3年かかったという話」

「近いはずのイタリアが・・気が遠くなるほどのフライトの遅延」 

「LCCはもう嫌だ・・最悪の東京への帰り道」