2025年4月16日水曜日

エルメスがLVMH(ルイ・ヴィトン)の時価総額を上回り業界トップに!

  


 エルメスがLVMH(ルイ・ヴィトン)に勝った!・・といっても、株式市場での話ではありますが、ルイ・ヴィトンだけでなく、ディオール、セリーヌ、フェンディ、ショーメ、ティファニーなどの複合企業であるLVMHは、この株式市場においても、これまで圧倒的な存在で、他の追随を許さない不動の一位を保ってきたのですから、その競合であるエルメスにその座を奪われたことは、歴史的なことでもあります。

 エルメスは、今週火曜日、パリ証券取引所で同日、取引終了後の価格で株式時価総額が2,486億ユーロに達し(一時的には3,000億ユーロを超えた)、LVMHの2,443億9,000万ユーロを大きく上回りました。

 この展開は、前日に発表されたLVMHの第1四半期の売上高にアナリストによって失望とみなされたことにより、LVMHの株価が急落したことによるもので、米国による関税引き上げも大きく影響し、LVMHの株価は1月の初め以来、株価は23%以上下落を続けていた果てに起こったことだと言われています。

 これに反して、エルメスは、この危機に直面しておらず、1月初旬以降、上昇しており、高級品業界全体にとって、より厳しい状況が続いているの中で注目すべき進歩であることが注目されています。

 エルメスは高級品に対する世界的な需要の減速を競合他社よりも上手く乗り越えていると言われており、エルメスはそのターゲットを「超富裕層」に絞ると同時に商品の希少性の倫理で運営することで、その商品そのものの価値を上昇させ、合理的な価格上昇を基盤としています。

 この希少性を高めることにより、エルメスはよりブランドに対する信頼の証を強め、強固な価格決定力と製品の長いウェイティングリストを誇っています。

  最近、パリのメインと言われるエリアには、「えっ?ここにもルイ・ヴィトン?しかも、こんな広いスペースで?」と驚くほどに、拡大していると思われるルイ・ヴィトンに対し、エルメスは頑固に店舗を増やさず、しかも、ともすると、全くやる気なし、商売っ気ない?と思わせるような感じさえあります。

 私自身は、自分でこのようなハイブランドには興味はないのですが、少し前に日本に住んでいる従姉妹に頼まれて、エルメス本店に彼女のご希望の商品を探しに行ったことがあるのです。

 従姉妹によれば、日本では、どんなに探しても買えないとのことで、もしかして、パリの本店に行けば、買えるかもしれないから見てきて!とのことでした。パリのエルメス本店に行って、聞いてみると、店員のお姉さんによれば、「ああ、それ、素敵よね!でも、今は、その商品はなくて、次にいつ入荷するかもわからないの・・」とのことで、まったくやる気ないというか、商売っ気がないな・・と思ったものです。

 しかし、これこそが「希少性」のマジックで、従姉妹曰く、「とにかく、いくらでもいいから買ってきて!日本では絶対に手に入らないから・・」ということで、まさにこの希少性の罠?にハマっているわけで、こうして、手に入りづらいことから、どんな強気な価格で販売しようとも、売れてしまうわけです。

 たしか、小さなポシェットのようなバッグだったと思いますが、軽く10万円は、超える価格、ちょっと常識では考え難い値段、まさに「超富裕層」をターゲットにしていることがうかがえます。

 無理に急いで大量生産せずに、悠々と品質を保ちながら、価格を余裕で高価格に設定できるエルメスの基本理念が見事に成功しているように思います。

 もっとも、2024年の売上高、営業利益を見れば、LVMHは、売上高847億ユーロ、営業利益196ユーロに対して、エルメスの売上高は152億ユーロ、営業利益は62億ユーロと少ないのですが、株価は将来性やトレンドなどある意味、現段階でははっきり見えない部分を予測した価格が繁栄されるので、現在の利益がそのまま反映するものではありません。

 10年前には、エルメスを買収しようとしていたLVMHにとっては、頑として買収を許さなかったエルメスに圧倒的1位の座を奪われる日が来ることを想像していたでしょうか?

 しかし、その経営方針から、今や両極?のようになった2つのハイブランドの企業が相容れなかったことは明白です。


エルメス時価総額LVMHを上回る


<関連記事>

「エルメス絶好調で特別ボーナス4000ユーロ 笑いが止まらないフランスの高級品業界」

「LVMH モエ・ヘネシー・ルイヴィトングループ 時価総額4,000億ユーロ超の絶好調」

「インフレも何も全然関係ないエルメスの絶好調」

「ルイヴィトンと草間彌生の仰天コラボ」

「偽物を買うことはもはやタブーではなくなっているフランスの若者」


 

 

2025年4月15日火曜日

性加害を加えた犯人の釈放により、自らの命を絶ってしまった少年

  


 17歳の少年が18歳の誕生日を迎える3日前に自らの命を絶ってしまったのは、投獄されていた彼を襲った性加害者が懲役5年のところを減刑されて、わずか2年4ヶ月の服役ののち、釈放され、よりにもよって、彼の住まいから3キロほどしか離れていない場所に戻ってきてしまったことにあるとし、彼の両親は、司法は被害者に対する配慮が欠けていると訴えています。

 この惨劇には、いくつもの悲劇が重なっていたように思いますが、過去にフランスで起こっている性加害暴力事件などを見ても、性加害を訴えて、犯人を逮捕、拘留、投獄するまでは行っても、その後、この加害者たちの釈放後の措置、また、被害者への配慮は明らかに欠けているように思えてなりません。

 そもそも、この少年が性加害を受けていたのは、彼が12歳のときからのことで、この加害者は、少年を含む家族のかつての隣人であり、家族ぐるみで良好な関係の間柄の人物で、しかも加害者は50歳(当時)の男性。彼はこの事実を両親に打ち明けるまでに時間を要したうえに、さらに性的虐待を受けた児童を支援する団体に通報するまでに3年もかかり、加害者が有罪判決を受けるまでにまたさらに1年がかかっています。

 また、この男、なんとこれが初めてのことではなく、2007年と2014年にも同様の行為ですでに有罪判決を受けており、再犯を重ねている人物。しかも懲役5年の判決を受けながら、模範囚であったとかで、なんと本来の半分以下の刑期である2年4ヶ月で釈放。

 そのうえ、被害者宅からさほど離れていない場所で再び生活を始めるという被害者家族にとったら、信じられない状況です。これを司法が放置しているのは、許せないと両親は激しい怒りをあらわにしています。

 彼の両親は、少なくとも検察側は、加害者が釈放される場合は、前もって、被害者に警告する措置をとってほしいと訴えています。これに対して、検察側は、加害者の釈放は、事前に被害者家族に通知の手紙を送っていたと主張していますが、被害者家族はそんな手紙は受け取っておらず、彼の釈放は知人から偶然聞いて知ったと告白しています。

 現在の司法では、検察は、被害者に対して加害者の釈放を告知する義務はないそうで、検察側は、手紙を送ったとするも、これを公開する義務はないと主張しています。

 この被害者の少年は、この加害者の釈放を知ってから、Instagramで、彼が釈放されたことに対する自らの恐怖との闘いをつづっており、また、彼の死後、自身の携帯電話から、「自殺願望書・最終版」と銘打った別れの手紙が発見され、そこには、彼が自ら命を絶つことの一番の動機は、加害者の釈放であると明記されています。

 当時12歳だった少年がどれほど心と身体に深い傷を負っていたかと思うと、なんとかならなかったのか?と憤りが湧いてきます。

 検察側は、加害者は釈放したとはいえ、電子ブレスレットを装着し、被害者および被害者家族に接触することは禁止されていることを強調しています。

 さらなる悲劇は、この亡くなった息子の誕生日に彼の両親は彼の棺を選びに行ったという何よりもやるせない日になったことです。

 性加害という犯罪は、最も再犯率が高いといわれる犯罪であるにもかかわらず、この犯罪者の釈放に関して、最も慎重に行わなければならないはずだと思うのです。


性加害を受けていた少年 自らの命を絶つ


<関連記事>

「15歳の少女をメッタ刺し、生きたまま火をつけた未成年の男子に懲役18年の判決は妥当か否か?」

「度を超えているフランスのDV 逮捕・投獄・釈放後に元妻を焼き殺す凶暴さ」

「フランスの家庭内性暴力の犠牲者が起こした殺人事件 ヴァレリー・バコの裁判」

「フランスの刑務所は超満員、受刑者数はちょっと減少したらしいがその理由が怖い」

「数度にわたる殺害予告の末、逮捕・拘留も、釈放され、元パートナーを殺害した男」

2025年4月14日月曜日

ソフィ・マルソーと柔道家テディ・リネールがかけつけた大阪万博フランスパビリオン

  


 賛否両論飛び交っていたらしい大阪万博には、フランスからは、女優ソフィ・マルソーとパリ・オリンピックのゴールドメダリストの柔道家テディ・リネールがフランスパビリオンの開会式に参加しました。

 多くの国が技術革新に焦点を当てる中、フランスパビリオンは、ロダンの彫刻やジブリアニメスタジオ風のオービュッソンのタピストリー、ノートルダム大聖堂のガーゴイル、フランスの誇る数々のハイブランドやアルザスワインなどが展示され、ビストロスペースも設けられています。


 また、樹齢1,000年のオリーブの木がフランスから運ばれてきているとのことで、内心、樹齢1,000年の木をそんなことして、大丈夫?とも思います。

 巨大な白いカーテンで覆われたフランスパビリオンは、一部、写真を見る限りでは、なんとなく、ディオールのギャラリーを想起させる感じもあります。

 このフランスパビリオンのテーマは「愛の讃歌」で、壊れることのない絆で結ばれた二人の人間の結びつきを想起させる共通の糸である日本の伝説「赤い糸」からインスピレーションを得ていると言われています。

 オープニングにかけつけた女優ソフィ・マルソーは、「赤い糸は、希望と忍耐を結ぶ力強いシンボル、私は14歳のときから、日本に対して長い歴史、忠誠心のようなものを感じてきました」と挨拶。

 雨天の中、大阪万博への最初の来場者の間でも、フランスパビリオンはもっとも人気のあるパビリオンの一つとなっているそうです。

 このフランスパビリオンには、費用5,800万ユーロ(うち4,250万ユーロは国が負担)、スポンサーには、LVMH・ルイ・ヴィトン、ディオール、ショーメ、セリーヌ、モエ・シャンドンなどが名を連ねています。

 また、柔道家テディ・リネールは、「柔道は日本発祥のスポーツであるため、ある意味、日本とともに暮らすことは、当然のこと。今回で日本訪問は50~60回目になりますが、日本は私に多くのものを与えてくれた国であり、他のどの国よりも、日本にはフランスと共通する厳格さとノウハウがあることに気付かされています」と話しています。

 なんだか、未来の技術とかそんなことを無理に掲げるよりも、フランスくらいの、あれこれ理屈をつけながらも、半分、フランスのコマーシャルみたいな感じがいいのかな?とも思わないでもありません。

 フランスでは、このフランスパビリオン以外の万博のハイライトとして、「火星隕石」、「藻類に偽装した?ハローキティの彫刻32体」、「幹細胞から生まれた小さな鼓動する心臓」などを挙げています。

 また、同時に、この万博が日本の世論調査では長らく、このイベントに対する無関心とその高額な予算に関連する不信感を浮き彫りにし続けており、これまでに販売されたチケットは、予想(1,400万枚)を遥かに下回る870万枚に留まっており、6ヶ月間の来場者目標2,800万人とは、およそかけ離れているということも紹介しています。

 これに対して1970年の大阪万博では、6420万人の来場者数を記録したそうで、長らくその記録が破られなかった、かつての成功もちょっとだけ紹介していますが、もはや、その一時的な性質と廃墟化によって批判の対象にもなっている、時代にそぐわないものであるという見方も強く、日本の報道によると、このスペースは、ホテルとカジノの複合施設を建設するために10月には取り壊され、「グレートリンク」のわずか12.5%のみが再利用されるだけとなっている・・と報じています。


大阪万博フランスパビリオン


<関連記事>

「サロンドショコラに行ってきました! サロンドショコラ2023パリ」

「パリのモーターショーと電気自動車購入のためのボーナスとガス欠」

「サロン・ド・アグリカルチャー(国際農業見本市)の開催初日は大混乱 歴史的見本市」

「ディオールギャラリーとアヴェニューモンテーニュのディオールショップ」

「シャンゼリゼ・ラッピングされた凱旋門とディオールの躍進」




 

 

2025年4月13日日曜日

どんどん拡大するディズニーランド・パリ 

  


 パリに来る人に、「ディズニーランド・パリ」に行きたいと言われたら、「えっ?なんで?」と思ってしまう私ですが、意外にも「ディズニーランド・パリ」は、パリでは、もっとも人気の観光地のひとつであるようです。

 特に欧州圏内、ロシア方面などからの観光客にとって身近なディズニーランドはパリのディズニーランドで、パリに来た際には、ぜひ行きたい!と思う人も多いのです。

 一時、パンデミックの際は、他の遊興施設同様、しばらくオープンできずに厳しい時期もありましたが、根強いディズニー人気は依然として堅調で、ここ数年、景気のよい話が続きます。

 ディズニーランド・パリは、大きくは「ディズニーランド・パーク」と「ウォルト・ディズニー・スタジオパーク」との2つのパークで構成されており、現在は、主に「ウォルト・ディズニー・スタジオパーク」の面積を2倍に拡張する大規模な改修工事が進行中です。

 この改修工事の完成は、まだ先のことなのですが、この改修段階の中、5月15日には、この中の「ワールド・プレミア」が一般公開になります。この「ワールドプレミア」は、「来場者を映画のプレミアを祝うハリウッドの夜に誘う世界観」とのことで、異次元の空間を楽しめるスペースが表現されているようです。

 ディズニーランド・パリは、今回の全体の拡張・改修工事に20億ユーロ以上も投資しており、この「ワールド・プレミア」に続き、2025年内には、ピクサー映画「カールじいさんの空飛ぶ家」を題材にした新しい限定アトラクション(空飛ぶメリーゴーランドに乗って、空中を回転する)が追加され、2026年には、「アナと雪の女王」の世界、「ライオンキング」にインスパイアされた没入型?の世界がオープンする予定になっています。

 また、ディズニー・セコイア・ロッジホテルはホテルの近代化を継続するために、2026年から1,000室の改修工事が始まり、「ウォルト・ディズニーの遺産のハイライトを発見しながら自然の泡の中で呼吸する」機会を提供するとのこと。

 こうして、新しいアトラクションや新しいスペースの様子を聞くと、新たな「夢の世界」に広がっていくことを感じます。

 私自身は、ディズニーランド・パリには、ずいぶん前に娘と2回ほど行ったことがあるだけで、その時は、どうにも東京ディズニーランドと比べてしまって、そこまで感動はせず、しかも、今ほどの盛り上がりは感じられなかったものですが、この最近の繁栄ぶりを見ていると、着々と進化を続けている様子です。

 そもそも、この「ディズニーランド・パリ(当初はユーロディズニー)」は、1983年の「東京ディズニーランド」の大成功に海外進出の機運が高まり、候補地を厳正に審査して、車で4時間圏内に6,800万人、飛行機で2時間圏内に3億人の人口があることから、充分な集客を見込んでオープンしたというだけあって、これだけ拡張することができるまでに大成功したとも言われています。

 当初はフランスあるあるで、メンテナンスが行き届かず、ストップしてしまうアトラクションがポツポツあったりして、「ディズニーランドなはずなのに・・こんなことある?」と思ったこともあったのですが、それも改善されていったのでしょう。

 パリ市内では、ノエルの時期になると、チュイルリー公園内に移動遊園地ができたり、季節限定でヴァンセンヌの森にも、それよりも少し大きな移動遊園地ができたりもしますが、いずれも、けっこうクラッシックなアトラクションが多く、ディズニーランドのような、一歩、足を踏み入れると夢の世界というような世界観とは違います。

 これだけ、色々な新しいものが次々と登場する時代に、なにか違うものができてもよさそうなところ、ディズニー人気というものは、ヨーロッパでもなかなかなパワーがあるようです。


ディズニーランド・パリ


<関連記事>

「フランス最大の移動遊園地 フォア・デュ・トローヌ・パリ(Foire du Trône)」

「チュイルリー公園の気球が夏には戻ってくる!」

「ディズニーランドパリ・ユーロディズニー8ヶ月ぶりに再開 一般社会よりも厳しい衛生管理」

「初めてSPA(スパ)に行ってきました! SPA Aquatonic Paris Val d'Europe 」

「パリに巻き起こる「エミリーパリへ行く」現象と経済効果 Emily in Paris」


2025年4月12日土曜日

「拷問および蛮行を伴うレイプ」で起訴されたボルドーの4人の男

  


 日々、起こっている事件を見ていると、本当に枚挙にいとまなく、禍に巻き込まれずに今日まで生き延びてきたことが不思議でもあり、幸運であったと思ってしまうことがあります。

 昨日、目にした事件は、ボルドーで起こった事件だったので、娘が学生時代に数年過ごした場所でもあり、パリ以外では、なんとなく、少しだけ近く感じる地方?都市でもあるだけにチラッと目をとめたところ、その場所柄というよりも、この大雑把に言うところの「性加害事件」について、「ありがちだけど、あんまりだろ!」と思う「同意・不同意問題」が論じられていたので、それについて、少し触れたいと思います。

 この事件は、「2020年11月から2023年9月までの間にパートナーと彼が招待した男たちから集団レイプを受けたとして、ある女性がパートナーを2023年11月に告訴した」ことから、始まっています。

 彼女は、パートナーが複数回、集団レイプすることを可能にした支配戦略?についても説明しており、また、この現場は撮影されていたと話していました。

 捜査官は、この男性の他の4人のメンバーに事情聴取を行ったところ、この告訴人が述べたのと同様の場面を経験したと述べています。つまり、彼らは、あっさりと彼らの野蛮な行為を認めているわけです。

 まず、この告訴人のパートナーである問題の核にいる男性は、2024年7月に逮捕されますが、彼は、「彼自身を含む、彼の歴代のパートナーと男性グループとの間の性的関係の存在」には異議を唱えなかったものの、「それは合意に基づくものであった」と断言。

「自分には、犯罪歴もなく、犯罪を犯した人間であると思ったことは一度もない」と自負しているそうで、明らかに極端な行為であったにもかかわらず、自由奔放な性的快楽に浸っていたことを自認しており、女性たちは、合意に基づいて行動していたと信じ込んでいるようです。

 しかし、当該人物宅から押収された複数のビデオからは、明らかに女性たちの同意がなかったことは明白であると裁判所は判断しています。

 最初の事件を発端に捜査が進められ、拡大されていった結果、この蛮行は、2011年から2024年までの期間、さらに長い期間行われていたことが判明し、被害者はこれまでのところ5人が特定されています。

 また、これに加わっていた他の4人の男性も逮捕されています。彼らは40歳から57歳という決して若くない年齢層なのにも驚きですが、もっとも、この蛮行が始まったのは、2011年からということで、今から14年前のことなので、これも彼らがもう少し若かったころから、継続的に行われてきたためなのか?よくわかりません。

 しかし、やはり、もっとも驚きというか、不思議というか、この男性側が都合よく、男女間の支配的関係は意に介さずに「同意のうえのことだと信じていた」と全く悪びれることなくその行為を続けていたという点で、どうしたら、そういう都合のいい考え方になれるものなのか? まったく理解ができません。

 しかし、性加害問題に際して、この「同意・不同意問題」は少なからずあることのように思いますが、これが単にカップル同志だけでなく、仲間まで招待してとなると、さらに悪質です。


性加害 同意・不同意


<関連記事>

「度を超えているフランスのDV 逮捕・投獄・釈放後に元妻を焼き殺す凶暴さ」

「陰惨な事件が続くフランス 被害者・加害者ともに若すぎる」

「15歳の少女をメッタ刺し、生きたまま火をつけた未成年の男子に懲役18年の判決は妥当か否か?」

「妻を殺して3ヶ月間ウソをつき続けた男 逮捕拘留の末、自白」

「数度にわたる殺害予告の末、逮捕・拘留も、釈放され、元パートナーを殺害した男」

 


 

2025年4月11日金曜日

パリの大気汚染は20年間で半減した

  


 エアパリフ(Airparif・イル・ド・フランス地域の大気質(大気汚染)を監視するために環境省に認可された大気質監視協会)は、パリ(イル・ド・フランス)の大気汚染は、20年間で半減したと発表しました。

 この大気汚染が改善されているのは、はっきりとはわかりづらいとはいえ、ここのところ、お天気が良い日が続いて、パリの空ってこんなに青かったかな・・と思うほど、青空がきれいに感じていたので、このエアパリフの発表を見て、ああ、大気汚染が改善されていることも空が青く感じる理由のひとつだったのか・・と単純に思ってしまいます。

 思い返してみれば、パリ市は、この環境問題への取り組みが、そこまで環境アピール??と、ちょっといやらしいくらいにかなり、パワフルにというか・・露骨というか、車に対する規制などが、どんどん厳しくなったり、ナンバーごと(奇数・偶数)に交通制限したり、居住者および配達用などの車以外は侵入禁止にする地域があったり、歩行者天国(もしかして死語?)にする地域があったり、色々と取り組みが続けられてきました。

 私自身は、パリでは車を運転しないので、このような規制もあんまり関係ないな・・と思ってしまうものの、車を愛用していた人々にとっては、ずいぶんと厳しい話だな・・とも思っていました。

 まあ、交通網は充分に発達しているパリは、公共交通機関で充分に動けるというか、その方がラクだったりもするのですが・・。

 また、個人的に最も感じるのは、自転車に乗る人が増えたことで、これは大きな変化のひとつかもしれません。パリの道路には、自転車レーンが多く設けられるようになりました。この自転車の普及は、そもそもの環境問題に加えて、パンデミックの際の感染回避しようとする人々が通勤に自転車を利用する人が増えたこともこれをさらに加速化させたように思います。

 今では、パリ・リヨン駅などの大きな駅にも自転車置場ができていますし、街中にも自転車置場を見かけることも増えました。私は、最近は、もう自転車にもめっきり乗らなくなりましたが、何が嫌って、自転車は、かなり頑丈な鍵をかけておかないと、盗まれるリスクも高く、これを気にして自転車ででかけるのは、もう面倒になったからです。

 とはいえ、今では、20年前には考えられなかったくらい自転車人口が増えたと思います。

 このことは、大気汚染改善に、少なからず影響していると思われます。

 エアパリフによれば、「2005年から2024年の間に人体の健康に最も有害な規制対象の大気汚染物質(微粒子と二酸化窒素)の濃度が半減した」のだそうです。

 こうして良い結果が公表されることは、なんだか自分では何もしていないけど、良い成績表をもらったような、そんな気になるのはげんきんなものです。

 とはいえ、これを維持するためには、さらなる厳しい規制が必用であると、2030年に向けての新たな欧州の制限値を設けることも付け加えています。

 というのも、イル・ド・フランスの中でも、大気汚染が改善されていない場所、特に環状道路(A1、A3、A4、A6高速道路)の周辺地域は、問題視されています。

 また、このエアパリフは、「大気汚染削減対策の継続と拡大により、7,900人の早期死亡を防ぐことができる」と締めくくっているます。

 ただ、シンプルに空が青くなるのは、気持ちいいことです。


パリ大気汚染半減


<関連記事>

「フランスのニュースでも取り上げられている明治神宮外苑森林伐採問題」

「自転車泥棒の組織化と自転車登録・マーキングの義務化」

「アパート内の自転車置き場での自転車泥棒」

「モンマルトル歩行者天国化計画と世界遺産登録」

「2024年に延期されたパリ中心部の自動車交通規制」

 

2025年4月10日木曜日

新手の物乞い スーパーマーケットの中で・・

 


 パリ・オリンピックの前後には、すっかり姿を消していたホームレスや物乞いをする人々は、すっかりもとに戻ってきました。街中やメトロの駅の通路などに座り込んでいる人には、若い人から年配の人まで、年齢性別問わず、色々な人がいるし、それが子連れだったりするときには、とてもやるせない気分にもなります。

 彼らは別に他人に危害を加えたりすることはないのですが、できれば、遭遇したくない気持ちになってしまいます。

 メトロの中だと、車内を集金に歩いている場合もけっこうあって、また、駅の通路にそこそこの荷物を置いて、場所を陣取って、昼間から、寝袋のようなものに潜って寝ていたりもするので、この人たちは、夜、動いているのかと考えたりもします。

 昨日、時々、立ち寄るスーパーマーケットに行ったら、お店の前にホームレスの人が「小銭をください」と店内に入っていくお客さんに呼びかけているのを見かけました。

 お店の真ん前に陣取られては、お店も迷惑だろうに・・と思ったものの、私は、そのまま、横を通り過ぎて入店。あまり重い荷物にしたくないので、今日は控え目にしておこうと思いながら、店内を見て歩きつつも、ついつい、重くなってしまったかも・・と思いながら、レジへ。

 このお店は、最近は、スーパーマーケットでは、セルフレジがめっきり増えているというのに、相変わらず、昔ながらのふつうのレジなのです。レジに並ぼうとすると、先ほど、入口にいたホームレスの男性が商品をいくつか持って、近付いてきたので、並ばずに先にレジを通してほしいというのかと思いました。

 こういう人はたまにいて、多くの人がけっこうな量の買い物の会計をするのに並んでいるところを自分は1つ、2つの商品だけなので、先に通してほしいという人です。

 ところが、このホームレスの人、先に通してほしいのではなく、これを「買ってほしい」とレジに並ぼうとしているお客さんに頼んで歩いているのです。

 私は、ちょっと初めての展開にドギマギしてしまい、なんだかちょっと怖くなって、うつむいてしまったのですが、そこは慣れたもの?というか、次々と後に続くお客さんに頼んで歩いているのです。

 彼が持っていたのは缶ビール1缶とパンと鴨のテリーヌでした。数人に声をかけたところで、ちょっと彼と話し始めた老婦人が見捨て置けない気になったのか、彼の持っていた缶ビールだけが彼女の買い物の中に入っており、ホームレスの男性は、いつの間にか、店の外に出ていました。

 その老婦人のすぐ後ろにいた男性が、「大丈夫・・もし、ダメだと言われたら、自分が支払うから・・」と言っているところを見ると、レジを通る時に、彼女は会計から外すつもりにしているのだ・・と思いました。

 私は、あまりに執拗に言い寄られたら、セキュリティの人を呼ぼう・・と心の中で思っていましたが、同時にお店の外でお金をもらうのを待っているだけでなく、店内に入ってきて、お客さんに買ってもらうという新しい手法に転じたホームレスに驚いたというか、積極的というか、お店に入って、商品を盗んだりはせずに、他の人に買ってもらおうとする、そのあたりの線引きが微妙だな・・とへんなことに感心しました。

 このような物乞い?の人は初めて見たので、こういうことが度重なれば、お店の方も黙っておらず、それこそ、セキュリティの人が出てくると思います。妙に抗ったりすると、危険かも?と、思ってしまうのは、当然といえば、当然だとも思うのですが、周囲の人々(お客さんたち)が、皆、明らかに動揺して、無反応で、皆がほぼ無視している状況だったのは、なんだかフランスにしては意外といえば、意外でもありました。

 こういう時にちょっとだけ思い出すのは、私自身はこういう人にお金をあげたことはないのですが、亡くなったフランス人の夫は、かなりの確率でお金をあげていたのを思い出し、今回も、きっと夫だったら、買ってあげていたんだろうな・・などと思ったのです。


スーパーマーケット ホームレス


<関連記事>

「あれだけいたパリの露天商はどこへ行ったのか?」

「フランス全土が震撼とした のどかなアヌシーの公園で起きた難民による子供を狙った襲撃事件」

「スティーブン・スピルバーグ「ターミナル」にインスピレーションを与えた伝説のホームレスCDGで死去」

「パリ シャルルドゴール空港(CDG)でナイフを振り回した男 射殺」

「インフレにつれてスーパーマーケットでの万引きが急増」