
5月1日は、フランスにおける特別な日の一つで、労働者の祭典(la Fête du Travail)と名付けられたメーデーは、伝統的に、働く人々にミュゲと呼ばれるスズランの花を贈りあう日であると同時に大々的にデモが行われる日でもあります。 とはいえ、フランスではデモはほぼ日常的に行われているもので、デモに関しては伝統的なデモの日ではあるものの、あまり特別感はありません。 特に、今年は、年金改革問題で、年明けから数えきれないほどのデモが行われており、一応、公式に届け出が出ているデモとしては今回が13回目ということになっているようですが、憲法49.3条(議会での採決をとらずに法案を施行する)発令が発表されて以来、無認可の自然発生的?なデモが数多くおこっているためにこれが13回目といわれても、どうにもピンと来ない状況で、少なくともその倍以上は、デモが起こっている感じで・・ということは、通算では、ほぼ30日くらい・・ということは、ほぼ一ヶ月間がデモに費やされていることになります。 もう4月も終わり、5月に入ったところで、今年も4ヶ月が経過したことになりますが、4ヶ月のうち、その4分の一はデモをやっていたということで、これは黄色いベスト運動以来の記録的なものではないかと思います。 なんなら、黄色いベスト運動のときは、かなり破壊行動は酷かったとはいえ、まだ、土曜日以外の日のデモはあまり記憶がないので、今回の方がもっと裾が広く、根深いような気もしています。 年金改革については、政府のゴリ押しとはいえ、すでに年金改革法案はすでに決定してしまったにもかかわらず、一向にこのデモが冷めやらないということは、逆にこのデモの終わりが見えない状態であるということも言えます。 今年のメーデーは、天気もあまりよくなくて、夕方から少し晴れ間が見えたとはいえ、なんだか肌寒く、もう普通に出歩くことは、ほぼ不可能なうえに、メトロなどの交通機関もどこが閉鎖されているのか調べるのも億劫なうえに、たいていの店舗などは、閉まっているので、もう観念して、おとなしくしていました。 フランスでは、普通の日曜祭日などの休日は、会社や店舗も従業員を働かせれば、ドゥーブルペイエといって、倍の給料が支払われるのですが、この日ばかりは、トリプルペイエといって3倍の給料を支払わなければならないため、営業しないのが普通なのです。 そのうえ、今年のように特に営業することがかなりリスキーであることを考えれば、普通は営業しないと考える方が無難だと思うのです。 果たして、当日はパリでは昼前から7つの駅が閉鎖になり、デモ隊(組合発表55万人、警察発表11万2千人)はレピュブリック広場を出発し、ナション広場へと向かいました。MANIF...