2021年5月7日金曜日

度を超えているフランスのDV 逮捕・投獄・釈放後に元妻を焼き殺す凶暴さ

 フランスは、犯罪者が多すぎて・・というわけだけでもないのでしょうが、余程のことがないと逮捕されても、投獄されるまでにはなりません。だからというのも何なんですが、刑務所にまで入るということは相当な犯罪者です。 以前、パリ市内の高級品を扱っている店が、夜中に地下道をつたって、店舗の地下部分に壁を破って押し入り、強盗を働こうとして、アラームが鳴って、慌てて逃げようとしたところが、地下から這い上がったと同時に駆けつけた警察に捕まり、逮捕されたという事件がありましたが、未遂に終わったこともあり、結局、投獄はされずに、そのまま野に放たれたという話を聞いて、強盗でも釈放??とびっくりしたことがありました...

2021年5月6日木曜日

いつからフランスは銃社会になったのか? アヴィニョン警察官射殺事件 

 一昨日、パリ19区を物々しく警戒する大勢の警察官の様子が報道されていて、何ごとかと思ったら、ここのところ、数日、麻薬・ドラッグの密売人と住民との衝突が立て続けに起こっていて、そのための警戒を行っている光景でした。 このところ、特にパリを中心に「CRACK(クラック)」と呼ばれるコカインの一種とされるドラッグの拡大が深刻で、比較的、安価に手に入ることから「貧乏人の薬」と呼ばれて、広い範囲に急速に広まっているようです。 このクラックを服用した人々が夜中に暴れて、街を破壊したりする行為が特にパリ環状線沿線に増加しており、この19区の警戒もこのクラック問題が絡んでいるようです。 このパンデミックの一年ほどの間に、麻薬・ドラッグによる事件が急増している印象があります。 また、公に上がってくる麻薬・ドラッグが関わっている事件には、銃が使われてることも多く、フランスは、アメリカのような銃社会ではなかったはずなのに・・と不安な気持ちになります。 そして、また昨日、アヴィニョン(フランス南東部・ヴォクリューズ県)で、午後6時半頃に、麻薬・ドラッグ取引ポイントであると警戒されていたエリアに群衆が集まったために、部門介入グループの警察官3名が急遽、取締りに配置されたところ、そのうちの警察官一人が銃で胸と腹部を撃たれ、救急隊が駆けつけましたが、その場で死亡するという事件が起こりました。Une...

2021年5月5日水曜日

ロックダウン解除と共に失業者は増えるかもしれない 友人が失業する!

   昨日、私の数少ないパリでの日本人の友人から久しぶりに電話をもらいました。同じパリにいながらも、それぞれ家庭を持ち、自分の生活も仕事もある中、「どうしているかな?」と思いつつ、電話も何となくしそびれていて、「今度、メールかメッセージでも送ってみよう」と思っていたところでした。 パリに来て以来、わりとすぐに知り合ったので、彼女とは、もうかれこれ20年以上の付き合いになりますが、彼女は私より、少し年上で、子供もうちの娘よりは、少し年上で、彼女がパリでしてきた子育ての様子を聞きながら、ずいぶん、色々なことを教わってきました。 彼女は、私よりもずっと前からパリにいて、子供が生まれて仕事は一時、中断していたものの、子供が小学校に入ってしばらくして、仕事も再開し、パリでずっと仕事を続けてきました。ですから、彼女は、もうパリで25年以上仕事をしてきたことになります。 子育てをしながら海外で仕事を続けるのは大変なことですが、彼女は、子供の教育にもとても熱心で、子供の学校のために引っ越しをしたり、また、フランスでの子供の日本語の教育などについても、ずいぶん参考にさせてもらいました。 お互いに子供を持ちながら、仕事をする身として、お互いの仕事のこと、家族のことなどをずっとこぼし合いながら過ごしてきました。 仕事で色々と大変なことがあっても、パリでの職探しは容易なことではなく、条件の良い転職先が見つからない限り、腹にすえかねることがあっても、決して自分からは辞めないようにしなくては・・とお互いを励まし合ってきました。 フランスは、日頃は、「ちょっとどうなの??この国は・・」と思うことも多いのですが、社会保障は、とてもしっかりしている国で、業績不振で社員が解雇される場合には、法律で定められたそれなりの退職金が支払われ、失業保険もきっちり支払われ、その家庭の状況などにもよりますが、住宅補償、子供の養育費の援助、生活全般にわたる援助などが支払われるので、下手をすると、ギリギリの低賃金で働き続けるよりも、様々な援助を計算すると失業した方がよかったりすることになることもあります。 特に、自己都合ではなく、会社の都合での解雇の場合は、勤続年数や職種にもよりますが、失業保険の支給される期間も長くなり、絶対的に失業後の条件は良くなるわけです。 そして、失業保険が支払われる期間が過ぎても、会社の都合による解雇の場合は、金額は減りますが、その後も、一定の補償金が支払われ続けるのです。 彼女が働いている会社は、観光業界に関わる仕事で、数年前から続いているテロなどによる影響ですでに大打撃を受けていた会社、もういつダメになるか・・もうダメかも・・という状態がずっと続いてきました。 しかし、コロナウィルスによるパンデミックにより、会社自体が営業停止になっている間は、政府から支払われる補償金で、逆にずっと生き残ってきていたのです。 それが、5月半ばには、ロックダウンが解除されるという目前になって、彼女には、会社から「解雇に関する話し合いの呼び出し状」が届いたそうで、会社側は、これから営業が再開できるようになるとともに、政府からの補償金が差し止めになるために、会社自身が従業員の給与を支払わなければならなくなるわけで、この段になって、従業員の削減に乗り出したわけです。 ロックダウンが解除になったからといって、すぐに観光客が以前のように戻るわけではなく、利益が上がらなくても、従業員に対しては給与を支払い続けなければならないのですから、営業再開は、喜ばしいことではありながら、会社にとっては、さらに厳しい状況に追い込まれるわけです。 彼女は、子供たちも立派に独立し、ご主人の仕事も続いているので、彼女が仕事を辞めたところで、生活に困るわけでもなく、長年勤めた仕事を辞めるショックはあるでしょうが、どちらかといえば、この会社からの解雇を待っていたようなものです。 しかし、この会社からの呼び出しによる話し合いによって、退職時の条件が変わり、これからの補償の内容なども変わってくるので、重大な局面に、気が重いことでもあります。この退職時の内容を不服として、以前の雇用状態なども含めて、退職後に裁判を起こしたりした人もいました。 ...

2021年5月4日火曜日

ワクチンが驚くほど進んでいないのにオリンピックを開催する日本 オリンピックは「やった者勝ち?行った者勝ち?」

  日頃は、フランスでは日本についてのニュースが流されることは、滅多にないのですが、ここのところ、オリンピック開催のこともあり、日本の状況がちょっとだけ報道されています。 未だ感染状況は日本の何倍も深刻な状況でロックダウンを解除し始めたフランスの状況を棚に上げているのは、もちろんのことではありますが、やはり世界的なイベントを開催する国として、現在の日本の第4波を迎えている状況を懸念している内容です。  これまでは、フランスのような大規模なロックダウンのような外出制限をしていないのにもかかわらず、奇跡的に感染が抑えられてきた日本の、マスクが日常的に使用されてきた背景や、クラスターの徹...

2021年5月3日月曜日

パスツール研究所が示すフランス第4波のシナリオ

   フランスのパスツール研究所(INSTITUT PASTEUR)の考察によると、5月3日から4段階に分けて計画されているフランスのロックダウン解除により、フランスは、7月以降に第4波が予想されると発表しています。 第3波のピークはどうやら過ぎたように見えるフランスの現在の感染状況ですが、2020年5月にロックダウンを解除した状況(集中治療室患者数2,600人・1日の新規感染者数平均1,500人)に比べて、遥かに深刻な状況の中で(集中治療室患者数5,585人・1日の新規感染者数平均2万5千人)、ロックダウン解除が進んでいきます。 ロックダウン中であっても、罰金がなければ規則が規則ではないフランスで、どのように規則を掻い潜るかを常に探っている中で、実際に解除された時の状況は、想像するだけでも恐ろしいことです。 これからは、これまでの制限から解き放たれる国民とワクチンの進行状況との戦いになるわけですが、パスツール研究所の計算によると、現在、1日あたり、約35万件のワクチン接種が進んでいるフランスのワクチン接種が1日あたり、50万に達したとしても、7月以降に第4波を迎え、再び入院患者が増加することは避けられないとしています。 昨年の段階で、感染拡大していたウィルスよりも60%以上感染力が強いと言われているイギリス変異種を始めとして、南アフリカ、ブラジル、インド変異種の出現、そしてこれらの変異種に対するワクチンへの有効性も先行きの見通しを難しくしています。 また、彼らの計算によれば、昨年は、影響を大きく受けたと考えられている気温の上昇も、早すぎるロックダウン解除の中で、感染を抑えるには、今年に新たに登場している変異種に対しては、充分ではないと予測しています。 そして、ウィルスが気候の影響を受けている場合でも、夏の終わりまでには、何とか感染を最大限に抑え、ワクチン接種を最大限に拡大しない限り、また秋、冬を迎えるにあたって、波の高さは低くなるとしても、再び感染が広がることになります。 しかも、5月3日から解除される中学・高校・大学の再開は、ワクチン接種に該当しない年齢層であり、再び感染が拡大されることが心配されています。 マクロン大統領は、このワクチン接種拡大の最後のステージとして、6月15日以降は、全ての成人(18歳以上)がワクチン接種を受けることが可能になることを発表しています。そして、これから、しばらくは、毎年、ワクチン接種が必要になるとも話しています。 毎年、ワクチン接種にかかる費用は、年間52億ユーロだそうで、そうは言っても、コロナウィルスが根絶する見込みがない限り、ワクチンなしで、日常に戻ることはできません。 ロックダウンの段階的な解除が発表されただけで、心配の声も上がる中、すでに解除気分満載のフランス、夏のバカンス時期を待てずに、旅行に出る人も激増、ゆっくりとした制限解除が不可欠と警鐘を鳴らすパスツール研究所の指摘をよそに、夏のバカンス時期には、昨年以上の人々がバカンスに出ることでしょう。 この綱渡りの状況に、相変わらず、余裕で他の国々の第4波について語っているフランスの報道の中には、第4波を迎えつつある日本についての報道も含まれています。 AFPによると、「3月初旬以降、日本での新規症例数は着実に増加しており、1月の第3波のピークに近づいています。...

2021年5月2日日曜日

フランス人にとってメーデーは特別な日 2年ぶりの5月1日メーデーのデモ 

      毎年のことですが、5月1日のメーデーは、フランスでは祝日で、「労働者のための祭典」と呼ばれ、スズランの花を送り合う習慣があります。この日の少し前からは、スズランの花がどこでも売られていて、当日などは、街を歩けば、お花屋さんはもちろんのこと、どこから摘んでくるのか、小さなブーケにしたスズランの花を売っている人があちこちに登場します。        あちこちで売られている小さなスズランのブーケ 反面、最近は、夜間外出禁止のために時短営業を強いられているために、店舗も日曜・祝日も営業しているのですが(もともと時間関係なしに営業停止になっている店舗もありますが・・)この日ばかり...

2021年5月1日土曜日

インド変異種(デルタ株)がフランスにも上陸していた

   つい数日前に、オリヴィエ・ヴェラン保健相がフランスでは、まだインド変異種は発見されていないと言っていたのに、やっぱり、すでにフランスにもインド変異種は上陸していました。 現在のところ、フランスで確認されているインド変異種の症例は、7例(うち2例は海外圏グアドループ)で、ヌーヴェル・アキテーヌ(フランス中部から南西部にかかる地域)、ブーシュ・デュ・ローヌ(プロヴァンス・アルプ・コート・ダジュール地域圏)で検出されています。 保険当局によると、今のところ、これらの感染者は、インドに渡航歴のある人やその家族で、現在のところ重症化には至っていないということです。 とはいえ、世界で2番目に人口の多いインドで、1日の新規感染者数が40万人を超え、1日の死者が4千人を超えるという壊滅的な状況は、フランスでも毎日のように報道されているインドでの酸素ボンベを奪い合う人々、一つのベッドに複数の人が寝かされている状況、死体が次々に火葬されている終末期的なシーンに、この変異種の脅威を感じずにはいられません。 すでに猛威を振るっているイギリス、ブラジル、カリフォルニア、南アフリカ変異種に次ぐ新たなインド変異種は、新たな脅威的な変異種として世界に認知されるようになりました。 インド変異種(B.1.617変異種)として認知されているこの変異種は、2020年10月にインド中部のマハラシュトラ州のガプールで最初に検出されました。この変異種の出現以来、インド国内で20万人以上の死者を出し、すべての大陸に広がっています。 インド変異種は、...