もう数日前から、来週の初めには、38℃まで気温が上昇すると聞いていて、身構えていました。最近、体力にめっきり自信をなくしていることもあり、これはもう無駄な抵抗はやめようと、この日は、出かける予定は入れずに終日、家にこもっていることにしていました。
出かけた先には、最近では大抵は冷房が入っていることがほとんどではあるものの、そこへ到達するまでの炎天下の路上を歩くことも、もう恐怖に近く、公共交通機関も必ずしも冷房車ばかりとは限らないのがパリなので、もう無駄な抵抗はしません・・という気持ちでした。
この間、暑いときに、プールに出かけて泳いでいる間にめまいを起こして、立ち上がれなくなって以来、今まで以上に臆病になっています。
とはいえ、我が家にはエアコンもないので、涼しくはないのですが、朝のうちに部屋の空気を入れ替え、ベランダの野菜に水をたっぷりとあげて、あとは窓を閉め切って、光を遮断した薄暗いなかで過ごせば、まあまあ耐えられないこともありません。
もちろん、熱を発するお料理はしたくないので、朝、早いうちにサンドイッチを作って冷蔵庫にいれておき、あとはフルーツやヨーグルトやゼリー、アイスクリームなどで凌ぎます。
パレオを濡らして、肩からかけて身に纏い、時々、それが熱くなってくれば、また水の中をくぐらせては、身体にまとい、しまいには浴槽に水を張って、そこでパソコンやタブレットを持ち込んで、静かに過ごしました。
もう夏の間にパリが数日間は40℃近い猛暑に襲われるようになってからは、少しずつ対応策を自分なりに構築してきたのですが、年々、自分の体力は低下しているのは、最近、とみに自覚してきているので、もう絶対に無理はしないことにしました。
いい加減、エアコンを買えばいいのに・・と思わないでもありませんが、まあまあ、こんな日は一年のうちにそんなにあることでもないし、暖房としては、セントラルヒーティングになっているので必用ないので、やっぱりもったいないな・・とけちな私は買わないのです。
最近では、このような人間の体温よりも高い気温になる猛暑日が夏の間には、何日かあるために、オリンピックの期間にあたってしまっては、選手も気の毒だな・・と心配していたのですが、幸か不幸かオリンピックが終わった翌日のこの気温です。
RATP(パリ交通公団)では、珍しくサービスよく、ペットボトルの水を配ったりしていたようですが、これも恐らく、オリンピックの際にこの猛暑日にあたった際のために準備されていたものではないか?と思われます。
今回のオリンピックは、結果的には、ギリギリでこの猛暑を避けられましたが、なぜ?もう少し気候の良い時期にやらないのかな?と疑問です。しかし、これは、またオリンピックをパリでやってほしいという意味ではありません。
今年はどういうわけか、7月に入っても、気温が上がらずにお天気もパッとしなかったので、いつもの夏ほどではありませんが、いずれにしても、パリでは、多くの人が家にはエアコンを入れていないし、どちらかというと家の中は暖房はキッチリしていても、冷房は完備していない場合が多いと思います。
ようやく窓から涼しい風が入ってきたのは夜中の1時頃でした。
猛暑日
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