2023年2月21日火曜日

フランスのポップな色合いの可愛い雑貨のお店 ピローヌ(PYLONES)

  


 パリと言えば、可愛い雑貨が溢れているようなイメージもあるかと思いますが、これがそんなに気の利いたものがなかなか見つかるわけでもありません。

 そんな中、ピローヌ(PYLONES)は、カラフルでポップな可愛い雑貨を扱う雑貨屋さんとして、わかりやすい可愛さにあふれるお店で現在、パリ市内には13店舗あります。

 このお店は正真正銘のパリ発祥のお店で、人間、動物、花のシルエットにカラフルなパターンを施した日用品やアクセサリーを中心にした作品を発表し続け、その独特なポップな色合いと華やかさ、便利さやちょっとしたいたずら心を兼ね備えた商品を前面にして、1987年にパリ・サンルイ島に1号店をオープンしたのが始まりです。

 このお店を最初に見つけたのは、もうかなり前のことになりますが、この手のお店にありがちな、可愛くて、ついつい欲しくなって買ってしまったものが家にも数点あります。

 でも、可愛いし、日本へのおみやげにもいいかな?と一瞬、思ったのですが、日本に行った時に、偶然、このお店を見つけて、「なんだ・・日本にもあるんだ・・」と思って調べたら、日本にも、10店舗ほどあるようです。しかし、パリにおいてあるものと、全く同じものが置いてあるのかどうかはわかりません。

 すでに、最近では断捨離もどきのことを始めているため、この手のお店はできるだけスキップして見ないようにしてきたのですが、先日、たまたま通りかかって、なんだか久しぶりに覗いてみようか?という気になり、久しぶりに店内に足を踏み入れました。

 こういうお店は見ているだけでも楽しいもので、なんだか私の場合、中高生くらいの頃に意味もなく、友達とぶらぶらとソニープラザ(今でもあるのかなぁ?)などを眺めて歩いた時のことを思い出します。

 

可愛いふくろうの眼鏡置き

 

てんとう虫のテーブルクリーナーと猫のキッチンタイマー

 

パズルのような鍋敷き

 

折りたたみ傘

 ここの商品は可愛いだけでなく、ちょっと便利ということも、つい手がのびてしまうのですが、この折り畳み傘などは、ちゃんと傘を畳めないフランス人の習性?をうまく利用しているようなところも笑えます。

 

犬や猫のスポンジホルダー

 

 

瓶の栓 ハメるとおぼれている人の足が・・

  

エッフェル塔のチーズおろし

 
猫のバターナイフとちょっとどうかと思う鍋敷き

 

手足が下り曲がる携帯ホルダー

 見ているうちに、なんだか年甲斐もなく一人ではしゃいでいる気分になってしまい、猫好きの私はついつい猫ものに、いちいち過剰に反応してしまいます。

 別に見るだけのつもりが、ついつい買ってしまったのがこちら・・


猫の携帯ホルダー

 しかし、携帯を置いてしまうと猫は見えず、あんまり猫の感じはしないのですが、まぁ、なんとなく、生活の中でにっこりしてしまう物があるのも、楽しいな・・と久しぶりに雑貨屋さんに入って、思ったのでした。

 パリ市内だと1号店のサンルイ島をはじめ、マレ地区やルーブル美術館の地下にもあり、また、東駅、サンラザール駅、モンパルナス駅の駅ビル内にもあります。

ピローヌ(PYLONES)

 ちょっと、楽しいお買い物、ウィンドーショッピングをしたい方には、ちょっと覗いてみたらいいかもしれません。


ピローヌ(PYLONES) パリの雑貨屋さん


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2023年2月20日月曜日

エルメス絶好調で特別ボーナス4000ユーロ 笑いが止まらないフランスの高級品業界

  


 決算発表の時期ということもあり、その明暗の分かれ目が顕著に見える時期でもあります。

 カマイユ、Kookaï(クーカイ)、Pimkie(ピンキー)、Go Sportなどが次々と管財人管理下に置かれるなどのニュースが相次ぎ、ついには、ギャラリーラファイエットの26店舗までがセーフガード手続き申請など、不景気な話ばかりが次々と流れる中、びっくりするほどの絶好調なのは、ハイブランドといわれる高級品業界です。

 先日は、LVMHグループの時価総額過去最高を記録したなどという話が出たばかりのところ、今回は、エルメスも絶好調という話で、昨年の売上高から29.2%増の116億ユーロを記録し、世界中の全従業員19,700人に対して4,000ユーロ(約56万8千円)の特別ボーナス、株主に対しては1株当たり13ユーロの配当を支払うことを発表しています。

 この中でも、最も注目されるのは、売上高の約半分を占める皮革製品・馬具部門で、供給問題の影響を受けた2021年よりも21.3%増、約8,000ユーロで販売されるバーキンは入手するのに平均10ヶ月待ちという状態を少々改善したこともこの増収に繋がっていると見られています。

 強気なエルメスは昨年の4%値上げに引き続き、今年も7%値上げすることも同時に発表しています。

 エルメスのマネージングディレクターは、「独自の、特に強固なビジネスモデルによって強化され、自信を持って2023年に臨んでいる」、「2022年は、あらゆる不確実性にもかかわらず、すべての国で好まれているおかげで非常に好調であった」と述べています。

 競合のLVMHやケリングが年次決算発表時に、第4四半期の中国での売上がパンデミックの影響で落ち込んだことを指摘されたのに対し、エルメスはアジア太平洋地域(日本を除く)の売上が30.7%増となりました。

 たしかにエルメスは最近のルイヴィトンなどのド派手なデコレーションや広告などとは、全く違うビジネスモデルで突き進んでいる感じはします。

 滅多にこの手のお店には行かない私が昨年、日本に一時帰国をした際に従妹に頼まれたものを探しにエルメスの本店に行ったのですが、当然のごとく、その商品は売り切れで、今後、入荷の予定はいつ頃なのかと尋ねたところ、現在作っているのかどうかもいつ入荷するかもわかないと言われて、あんまり売る気ないんだな・・と思いつつも、あまのじゃくな私のようなものにとったら、ぜんぜんやる気ないというか、ガツガツ稼ごうとしていない感じには、かえって好感を持てる気がしたりして、また、そのうち覗いてみようかと思ったまま、結局、あれ以来、行ってはいません。

 そのエルメスが好きな従妹の話によると、とにかくまず商品が入らないのがエルメスで、エルメスの商品を扱っているサイトなどでは、とにかく出せば、即売れてしまうのだそうで、日本は貧乏になった・・などと言われる反面、こういうものを超高価格でも買うという人はいるのだな・・とビックリしたりもしました。

 こんな生産が間に合わない状態を改善するために、エルメスは2023年にウール県(ノルマンディ)ルーヴィエとアルデンヌ県ラ・ソルモンヌに2つの皮革製品工場を開設する予定だそうで、今後、品不足は少しだけ改善されるかもしれません。

 しかし、一方では、簡単に手に入らないということも、価格上昇をもいとわない購買意欲を掻き立てていることも事実なので、エルメスに行って、欲しいものがすぐに買えるようになる(2つ工場が増えたくらいでは、すぐにそうはならないと思うけど・・)のも、なんだか、逆に肩透かしをくう気分がするかもしれません。

 このガツガツしていない感じは(私の個人的な印象ではありますが・・)、以前、前述の従妹に頼まれて、まだ小学校低学年くらいだった娘を連れて、手帳を買いに行ったときのこと、その時は、あっさり希望の品物は買えたのですが、その時に応対してくれたフランス人のお姉さんが、買った商品とともに、「大きくなったら、中身を買いにきてね!」とエルメスの小さなオレンジの箱を持ってきて娘に渡してくれたのは、私のエルメスのイメージをなんとなくほっこりとさせてくれた良い思い出です。

 残念ながら、大きくなった娘は、エルメスには全く興味がないのですが・・。


エルメス大幅増益 特別ボーナス


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2023年2月19日日曜日

昨年、フランスで最も盗まれた車はトヨタだった!

  


 フランスでデモが暴徒化したりする場合に車が燃やされる光景というのは、珍しくはないことですが、それよりも地味に、しかし、着実に起こっているのは車の盗難事件なようで、特に昨年は車の盗難件数が急増し、2021年の127,700件に対し、合計134,000件と9%も急増しています。

 つまり、フランスでは、1日367台(1時間に15台)の車が盗難に遭っているということなのです。その中でも昨年、最も盗まれた車はトヨタRAV4なのだそうで、しかも、それは昨年のトヨタプリウスに続いて、トヨタは2年連続の堂々1位のタイトルを獲得しています。

 これは、喜ぶべきか、嘆くべきか、考えてしまうところでもあるのですが、そもそもそれだけ、フランス国内でトヨタの車がかなり出回っているという証でもあり、人気があるという証でもあるかもしれません。

 たしかに、やはりなんといってもフランスの車が多いフランス(ちなみにフランスで一番売れている新車はプジョー208だそうです)で、特にここ数年、なんだかトヨタの車を目にする機会が増えたような気がするのです。

 特に警察車両(パトカー)などがトヨタだったりするのには(もちろん全部ではありませんが)、フランスの国の機関である警察の車両くらい、なんでフランスの車にしないのかなぁ?と、不思議に思ったりもします。

 先日、ゼレンスキー大統領がパリに来た時に彼をエリゼ宮に運んで行ったのもトヨタの車でした。

 現在の車のキーは、昔のキーと違って、鍵師が巧なテクニックを使って開けるわけではなく、なんと、今はコンピュータ化された電子システムが使用されているために、ネットで解除装置を買えば、誰でも簡単に車を盗むことができるのだそうで、この高度化?されたツールによって、車を3分以内、(車種によっては40秒以内)に簡単に盗むことができてしまうのだそうです。

 内務省のデータを編集している保険の専門機関の統計によると、1000を超える車種の盗難頻度を算出したことにより、トヨタRAV4は保険加入車1万台中240台も盗難に遭っていることが判明したのです。

 これは主に日本企業の特定のモデル専用のハッキングキットをネット上で数千ユーロで販売している車窃盗システムが発覚し、昨年10月、警察はついにこの車窃盗のためのハッキングキットを輸入していた犯罪ネットワークを摘発したようです。

 しかし、これはイタチごっこの始まりということで、一つの犯罪ネットワークを摘発しても、また別のネットワークが登場するだろうし、自動車メーカーがこれらのハッキングキットに対応したセキュリティを開発しても、また、それを解除することができるハッキングキットが再開発されるのだと思います。

 フランスに来たばかりの頃に、夫がうるさいくらい、車の中には、決して物をおいておかないで出先でも荷物は必ずトランクに入れるように言っていて、ラジオ・CDのプレーヤーなども外して乗り降りしていて、「そこまでするの??」と思ったのですが、これは、当時も多かった車上荒らし対策だったのだと思いますが、今や車もろとも簡単に盗まれてしまうのでは、もうお手上げ状態です。

 しかし、「これには対策があります!」と推奨されているのは、「壊れやすい車や窃盗団に人気のある車をお持ちの場合、理想的な解決策は閉鎖された駐車場に車を駐車すること。それができない場合は、ハンドルに棒をつけるなど昔ながらの方法をとれば、コンピューターでは、それを取り除くことができないため、窃盗犯はそれを見て立ち去ります!」とのことで、この電子ロック解除に対抗する方法がハンドルに棒をつけるという原始的な方法が推奨されていることに、どうにも拍子抜けさせられる気がします。

 


フランスで一番盗まれる車 トヨタ


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2023年2月18日土曜日

パリにも広がりつつある日本のお菓子

  


 私がフランスに来たばかりの頃は、パリでみかける日本のお菓子は、日本のポッキー(POCKY)が、なぜかMIKADOという名前で売られているくらいで、日本の食料品を扱うお店に行けば、それなりに少しは日本のお菓子もあるにはありましたが、他の場所では、滅多に見かけることもありませんでした。

 何より、なにも日本のお菓子を探さなくても、まぁ、そこそこのお菓子はこちらにもあるし・・別にお菓子は、いいかな?とも思っていました。

 もともと、私は日本にいた頃は、圧倒的な辛党で、お菓子を食べていたのは、子供の頃のことの話で、あまり日本のお菓子というものには詳しいわけではありませんでしたが、それでも、普通に出回っていたメジャーなお菓子くらいはそんなに頻繁ではないにせよ、あっ知ってる、食べたことある!くらいの認識はありました。

 もうかなり前のことになりますが、日本に行く外国人が増え始めてから、外国人が日本から買って帰るお菓子で最も人気のあるのは、「コアラのマーチ」という噂を聞き始めてまもなく、コアラのマーチは日本食料品店だけでなく、アジア食材を置いているスーパーなどにも登場するようになっていました。

 それが最近、日本食ブームなども手伝ってか、中華系のチェーン展開もどきの日本食レストランや、ラーメン屋さんなどには、かなりの頻度でラムネ(ドリンク)が登場するようになり、オペラ界隈には、日本の駄菓子屋さんのようなお店までが登場しました。

 お菓子に限ったことではありませんが、日本の商品は常に商品開発が続けられていて、同じメーカーの同じお菓子でも常に新しいフレーバーや季節限定商品などの新商品が出てきて、楽しませてくれるものであることをそんなお店を見ていると思い出します。

 日本に比べれば、フランス人は、本当にいつもいつも同じものを食べていて、よく飽きないな・・と思うほど、代わり映えがしない感じです。それでも、以前に比べれば、新商品や新しいフレーバーなども出るようになりましたが、まだまだ日本の比ではありません。

 一つには、かなりフランス人の味覚が保守的であることもあるし、「伝統的なものこそ王道である」というような考え方もあるかもしれません。

 一時、フランスで、抹茶味がプチブームになった時には、抹茶味のキットカットを見たことがありましたが、それもあっという間に消え去ってしまいました。

 それが、昨日、たまたまNormal(ノーマル)という若者向けの比較的低価格のコスメやお菓子類、小物などを扱っているチェーン展開のお店(現在、急激に店舗数を拡大中)に行ったら、お菓子の山があって、「いつでも新商品入荷!」などと書いてあり、まず、目に入ってきたのは、チョコレート味とイチゴ味の「コアラのマーチ」でした。

 コアラのマーチもこんなところにまで、登場するようになったんだ・・と、なんとなく満足気な気持ちで、ふと、そのまわりを眺めると、MIKADOではなく、POCKYがあり、しかも、つぶつぶイチゴやアーモンドクランキー、それに加えて、ホワイトチョコレートやショコラオレンジのキットカットがありました。

 たまたま、それを珍しそうに手に取っていたフランス人が「キットカットなのに、これ何??パッケージからして、オレンジの味なんじゃない・・へえ~~」と言っていて、ショコラオレンジってフランス語っぽくは書いてあるんだけどね・・カタカナ書きだもんんな・・と、惜しい!と思って、クスッとしました。

 それに加えて、なぜかブルーベリー味のラムネ、そして、日本のグミがゴソゴソとおいてありました。なるほど、グミとはフランス人が好きそうなもの(フランスには国民食といってもいいほど人気のHARIBOというグミのようなお菓子があります)を選んで入れているんだな・・と思いつつ、これまた、きっと、なんだかわからないんじゃないかなぁ~?とちょっと残念にも思いました。

 日本のものがフランスで広まってくれることは、日本人としては嬉しい限りですが、考えてみれば、日本の食料品には、優れものがたくさんあります。

 お寿司、ラーメン、餃子、日本の食パンなど、かなりフランスに広まったと思う食べ物はたくさんありますが、今度は日本のお菓子が来ているのかもしれません。


パリで買える日本のお菓子


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2023年2月17日金曜日

世界の美味しいチーズランキング フランスはトップ10にも入らず

   


 World Food Atlasが様々な食品、料理などについて、世界ランキングを毎年、発表していますが、今年の「世界で最もおいしいチーズランキング」が発表され、フランス産のチーズはトップ10にも入っていないことにフランス人は憤慨している・・というより、半ば呆れているようです。


 2023年のランキングによると上位4位までがイタリアのチーズで占められ、栄えある1位はパルミジャーノ・レッジャーノ、次いでゴルゴンゾーラ、ブッラータ、グラナパダーノと続き5位には、メキシコのオアハカチーズをはさんで、6位、7位、9位、10位とイタリアのチーズが占領し、トップ10のうち8つはイタリアのチーズという快挙を果たしています。

 そして、気になるフランスはといえば、ようやく13位にルブロション、14位にコンテ、26位にモンドールという非常に残念な結果になっています。

 チーズといえば、自国産のものに、壮大な誇りを抱いているフランスとしては、イタリアのチーズが美味しいことは認めざるを得ないとはいえ、この結果には多いに不満なようです。

 しかし、これに対して、正面から怒るのではなく、皮肉めいた、今で言うところの冷笑系?のコメントが多々寄せられているのは、フランスらしいところでもあります。

 そもそも、このランキングはどのような調査のもとに行われているのかは、明記されてはいないもので、この類のランキングに対して、毎回、多くの反発の声を受けとっているということは、World Food Atlas自身も認めているところなようです。

 「「ルブロション」の前にブラジルのチーズがあるが、何の問題もない・・」とか、

 「カンタル、モルビエ、サン・ネクテール、クロタン、サンマルセラン、カマンベール、ブリー、ロックフォール、レベロション、グリュイエール、ロカマドゥールなどなど、忘れ去られたものが多すぎる・・」

 などとも書かれていますが、極めつけは、「2022年のWorld Food Atlasは「世界で一番美味しい国ランキングでフランスをアメリカの後ろに位置付ける度胸の持ち主である」という言い方にいかにもフランスらしさがにじみ出ていてシビれます。

 この時もやはり、イタリアが1位で、アメリカが8位、フランスが9位でしたが(ちなみに日本は4位)、このランキングについてだけでなく、同時にアメリカも腐しておきながら、それを発表することに対して「度胸がある」と言いのけるあたり、風刺というか、嫌みというか、バッサリ切り落としている感じに、美食の国?フランスのプライドの高さが垣間見えます。

 ちなみに、2022年の同社の「世界一美味しい料理ランキング」では、日本のカレーが堂々1位に選ばれています。この時のランキング(ベスト50)に日本は7品目でランクインしており、1位のカレーに続いて、21位にとんこつラーメン、その他、かつ丼、そしてカレーライス(だぶってないか?)、醤油ラーメン、餃子、鮭にぎりずしが入っています。

 これを見るにつけ、やっぱりちょっとおかしいのかも?と思わないでもありませんが、まぁお遊びと思えば、これを見て、ああでもない、こうでもない・・といって楽しむものなのかと思います。


世界の美味しいチーズランキング


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2023年2月16日木曜日

花粉症は治ったと思っていたら、どうやらマスクのおかげだったらしい・・

 



 私は、長いこと花粉症に悩まされてきました。このアレルギー体質は、どうやら母型の遺伝が大きいようで、母をはじめ、母の兄弟姉妹、そして母型の祖母までが、みんなこの時期は特にひどいもので、みんなこの時期になると、涙目になり、ティッシュが手放せず、鼻を真っ赤にして、「もうこの鼻捨てたい!」などと口にしていました。

 ずいぶん前に春先に日本に行く機会があったのですが、どうにもこの花粉症がひどすぎて、しまいには、呼吸困難に陥るくらい苦しい思いをしたので、もうこの時期に日本に行くのは絶対にやめよう!と思っていたくらいでした。

 しかし、ここ数年、すっかり花粉症の症状もおさまり、そんな苦しい思いをしたことも忘れて、昨年の今頃、用事があって日本へ行ったのですが、花粉症のことなど全く思い出しもしないほど、全く大丈夫だったのです。

 母は歳をとるにつれて解放され、「どうやら年齢とともにアレルギー反応の出方も弱まるみたいだから、あなたも歳をとってきたら、自然に治まっていくわよ・・」と言っていたので、私も歳をとったということか・・よかったよかった・・と妙に自分で納得していました。

 ところが、今年になって、どうやらまた、花粉症が復活した模様で、目はかゆいし、鼻はグシュグシュで、もうティッシュが手放せずに、四六時中、鼻をかんでいる状態が復活してしまいました。

 特に今年は酷いようで、今朝などは、朝早くにそのために目が覚めてしまい、落ち着くまで鼻をかみつづけ、少し落ち着いたところで、「ふ~っやれやれ・・」とため息をつき、朝からがっくり・・。

 思うに私の場合は、年齢のためにアレルギー反応が弱まったわけではなく、ここ数年、コロナウィルスのために、ずっとマスクをし続けていたのに、今年はすっかり屋外でのマスクは外してしまっていたためでした。

 幸いにもこれまで私はコロナウィルスには一度も感染せずに済んできたのですが、コロナウィルスのために否応なしにし続けてきたマスクのおかげで花粉症も防ぐことができていたことに、今年は実感しているのです。

 マスクがここまで花粉症に有効だとは、思ってもいなかったので、逆に以前も花粉症だからといって、マスクをすることがなかった私、今からマスクをしたところで、花粉症がおさまるかどうかはわかりませんが、とりあえず、しばらく屋外でも、いや屋外だからこそマスクをしなければならないと思い直すのでした。

 おかげさまでマスクは買い置きのものに加えて、何度もフランス政府が送ってくれたマスクが大量にあり、あらためてマスクを買い足す必要もありません。

 まだまだ、私はアレルギー反応が弱まるほど歳をとっていなかったと思えば、悪くはないな・・とも思うのですが、体力の衰えはしっかり感じていて、アレルギー反応だけ据え置きとは、本当にトホホです。

 昨年、マスクの義務化が撤廃されたばかりの頃に、スーパーマーケットの中でマスクをしている人に向かって、「おまえ、いつまでマスクなんかしてるんだ!」といちゃもんをつけていたおじさんに、「私は、花粉症なので・・」と言い訳している女性がいて、「なるほど、花粉症とは、上手い言い訳だな・・」と思ったことがあったのですが、考えてみたら、あの女性は本当に花粉症だったのかもしれない・・と今になって思うのでした。


花粉症 マスク


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2023年2月15日水曜日

欧州議会 2035年から内燃機関搭載の新車販売禁止を採択 100%電気自動車を目指す

  


 欧州議会は2035年から内燃機関搭載の新車販売を禁止にする規制案を採択しました。つまり、EU圏内のガソリン車、ディーゼル車、ハイブリッド車の新車販売を事実上停止し、欧州全体で、本格的に電気自動車に切り替えていくという方向に大きく舵を切ったことになります。

 2035年というと、12年後、つまり次のウサギ年が回ってくる頃まで、自動車業界には、激動の12年間となりそうです。

 欧州議会・運輸議会議長は、この決定を「我々は、自動車と気候という敵対する2つの兄弟を和解させる歴史的な合意に達した」と誇らしく語っています。

 賛成340票、反対279票、棄権21票で採択されたこの規制案は、欧州における新車のCO2排出量を2035年からゼロにすることを定めたものです。

 この票数を見れば、これに反対する票もかなりあったことがわかります。

 これまでにもフランスでは、すでに、かなり排ガス規制が厳しくなり、特にパリ市内は規制がややこしく、私が時々、お世話になっている運転手さんによると、「車の車検は年々、厳しくなり、結局は、今までよりも、かなり頻繁に車を買い替えなければならないようにできている・・」とのことで、彼曰く、車は自分で持たないのが一番だそうで、私自身もあまり必要性を感じることもなく、車は手放してしまっています。

 また、この中間地点の2030年以降に販売される新車のCO2排出量を2021年比で55%削減することが定められており、現在の目標値37.5%を大きく上回っています。それだけ環境対策が急がれていることは、ここ近年の異常気象などからも理解できるのですが、言うほど簡単なことではありません。

 現在、トータルエナジーズのストライキなどで、ガソリン供給がままならなくなって、ガソリンスタンドに行列している車なども劇的に減少するということにはなりますが、新車の販売を中止したところで、フランス人が乗る車(買う車、探す車)は、ほぼ中古車で、正確な数字はわかりませんが、フランスの中古車率はかなり高いと思われるため、2035年に、ガソリン車の販売がストップしたところで、すぐにすべてが電気自動車になるわけではありません。

 ただし、新車の販売がストップするということは、部品などの生産もストップするわけで、修理などが不可能になっていく可能性もあります。

 また、これにより、現在1250万人の雇用を生み出している欧州の自動車産業に大変な影響を及ぼすであろうことも危惧されています。雇用問題までが関わってくれば、その過程でまた大変な騒動が起こることが予想されます。

 そして、同時に、電気自動車充電のための電力供給と電力生産の方法なども問題が積み重なります。そして、この規制案に反対するグループによれば、電気自動車の生産は、これまでの内燃機関搭載車に比べて生産自体が公害を排出するものであるという声もあり、また、電気自動車の寿命はこれまでの車よりも3~4倍寿命が短いという調査結果も提出されています。

 これに対抗して、電気自動車の電池リサイクルも検討されていますが、現在のところ、電池リサイクルはわずか5%にとどまっている状態だそうで、これからさらなる開発が求められるところです。

 また、この種の規制案にはつきものの、付け加えられている例外条項についてですが、年間生産台数1万台未満のメーカーには、他の業界より1年長い2035年末まで内燃機関を搭載することを認める猶予が与えられています。この条項は、時に「フェラーリ修正条項」とも呼ばれ、特に高級ブランドに恩恵をもたらすもののようです。

 また、富裕層優遇??とちょっとイラっとしないでもありませんが、このくらいの高級ブランドとなれば、ただでさえ、減価償却しないイメージのある車、かえって今後、生産されなくなるとすれば、コレクターにとっては、まさに価値は激上がりしそうで、また別のマーケットが生まれそうな気もしています。

 いずれにせよ、色々なもの、色々なことがどんどん変わっていく世界。変化を柔軟に受け入れる姿勢を持ち続けなければならないのかもしれません。


欧州議会2035年内燃機関搭載の新車販売禁止


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