2025年4月2日水曜日

マリーヌ・ル・ペン氏に有罪判決 民主主義とはなにか?

  



 大物現役政治家に有罪判決、しかも、2027年の大統領選に立候補するであろう人物に対しての判決。

 フランスの代表的な極右政党、国民連合(RN)の実質的な党首であるマリーヌ・ル・ペン氏が公金不正流用(横領)の罪で懲役4年(うち2年は条件付きで転換可能)、罰金10万ユーロ、そして、仮執行付き5年間の選挙資格剥奪の判決を受けました。

 この「公金不正流用(横領)」について、裁判所は、「マリーヌ・ル・ペンは、2004年から2016年までの11年間にわたり、合計で290万ユーロの欧州の公的資金を不正流用(横領)し、この資金が実際には極右政党のために働いていた欧州議会議員の議会補佐官への支払いに故意に使用されたこと」に対して判決を下しています。 

 この判決では、マリーヌ・ル・ペン氏だけが特に注目されていますが、同時に9人の欧州議会議員が公金横領の罪で、12人の国会議員補佐官が盗品受領の罪で起訴されています。

 これは、長期間、組織化されたこの公金流用システムの中心にマリーヌ・ル・ペン氏が存在していたとみられています。

 マリーヌ・ル・ペン氏は、この行為を不正であると認めておらず、これは行政上の理解の相違であり、また、この判決を大統領選から、彼女を政治的に排除するために下された判決だと述べ、控訴を表明しています。

 正反対のことながら、裁判所もル・ペン氏も相手に対し、「民主主義への冒涜」を訴えていいるのも奇妙なことといえば、奇妙なことです。

 彼女に関しては、どうにも金銭的にグレーの報道が多く、過去にもオリガルヒ(ロシア)との繋がりなどを取り沙汰されていたこともあったと記憶しています。

 マリーヌ・ル・ペン氏は、判決が言い渡されると、即刻、退去。顔を伏せたまま法廷を横切り、車で立ち去り、静かに怒っている感じでしたが、その後はさっそく反撃を開始。あちこちのインタビューに答え、この判決に対する反論を展開しています。

 裁判所は、この判決に関して、罪を認めていないということは、再犯の恐れがあるということ、ましてや、「その人物が重要な役職、今回の場合は、大統領選を目指す意志が強ければ強いほど、その人物が公金流用(横領)で有罪とならないなどという事態は、民主主義の公的秩序を揺るがすものになる」、「全ての訴訟対象者と同様に、選出された国会議員が優遇措置の恩恵を受けないようにしなければならない」、「これは、国民が政治に求める信頼と相容れないものである」と説明しています。

 いいこと言うな・・。

 

マリーヌ・ル・ペン


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2025年4月1日火曜日

一年に一度くらい来てくれる害虫駆除 今年はちゃんと来てくれた

  


 我が家は賃貸のアパートなので、水回りの点検や排気口のお掃除や害虫駆除などなど・・定期的に来てくれます。全く一方的な日時指定なので、「この日に点検(など)に行きますので、家にいてください」とアパートの入り口に張り紙がされているので、当然、平日の日中などは、家にいられないことも多かったので、そのままスルーしていた時期も長かったのですが、今は、比較的、時間も自由が効くので、できるだけ家にいるようにしています。

 それも、○○日の午前中、とか、○○日の午後・・とかいう大雑把な指定なので、けっこう拘束される感じでもありますが、個人で呼ぼうと思ったら、それはそれで厄介なので、できるだけ、その時にお願いするように日時を合わせて待ち構えています。

 午前中にしても、午後にしても、早いうちに回ってくれれば、その後は出かけられるので良いのですが、最後にまわされてしまえば、一日中、待っていることになるので、その日は一日潰れてしまいます。

 しかも、どんな人が来るのかもわからないので、ちょっと身構えるというか、緊張もします。時々、家に押し入るための詐欺とかいうニュースを見たりすることもあるので、ちょっと警戒もするのです。

 とはいえ、「予告しておきながら、全然、来ない」ということも3~4回に1回くらいは、来ないこともあるので、待つにしても、「来ないかもしれないけどね・・」と思いながら、一応、待っています。

 こうして、至るところで、腹を立てないように、セイフティネットを張っているのに気が付きますが、これも長くフランスで暮らして、いつの間にか身につけた「少しでもストレスを回避する悲しい生活の知恵」です。

 そもそも、予告の日程どおりに来ると思って期待するから、(まあ、ふつうに考えれば、約束の日時に来ることは期待とも言わないかもしれないけど・・)腹も立つわけで、最初から「来ないこともある・・来るかもしれない・・」くらいに思っていれば、「やっぱりね・・」となります。

 今回は、予告どおりの日に午後・・という指定どおりに来てくれました。といっても、実際に害虫駆除といっても、なんか、害虫除けの薬を水回りの排気口何か所かに、プシュッ・・プシュッ・・とピストルのようなもので張り付けていってくれるだけのことで、数分で済んでしまいます。

 思えば、フランスに来たばかりの頃は、こういう一つ一つのことに、いちいち腹を立てて怒ってばかりいた気がしますが、今では期待していないので、ずいぶん楽になりました。

 逆に考えれば、日本は何でもきっちり、ちゃんとしているので、ちょっとそれから外れるとキレたりする人もいるのかもしれません。

 とはいえ、やっぱり、日本で生まれ育った私としては、時間どおりに事が運ぶ日本のような国の方が本当はラクなんですけどね・・。


害虫駆除


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2025年3月31日月曜日

ビブリオテック エリアにある屋台村が楽しい

  


 先日、映画を見るために、久しぶりにビブリオテック(フランス国立図書館)のあるエリアに行きました。ビブリオテックの駅も久しぶりでしたが、一時は、きれいにしても、すぐに汚れていくパリのメトロの駅の中では、いつ行っても清潔できれいに保たれていて、また、全体的にゆったりと整然としている駅で、いつ来ても印象の良い駅です。

 このエリアは、パリの中では、新興エリアで、文化的に近代的に発展させようとしている感じの街のつくりで、ある意味、パリらしくないとも言えないこともありませんが、けっこう、DECATHLON (デカトロン)(スポーツ用品店)やDARTY (ダーティー)(電化製品)、よく見るちょっとおしゃれなチェーン展開のカフェやバーなどもあり、なかなか悪くないエリアです。

 ビブリオテックというだけに、もちろん、大きなフランス国立図書館や映画館、催事場などが色々、揃っているし、オフィス街でもあります。

 これまで私が知らなかっただけかもしれませんが、映画館の前の広場には、屋台村を思わせる色々な種類のテイクアウトフードのカミオン(小型トラック)が集まっていて、その中央には、テーブルと椅子がぽつりぽつりと置かれていて、テイクアウトした食べ物をそのままオープンエアで食べられるようなスペースが設けられていて、平日のランチタイムには、けっこう賑わっています。



 最近、時々見かけるようになったハンバーガーのカミオンや、チャイニーズ、アクラ(魚のすり身を揚げた料理)やパエリア、和食風のBENTOなどなど、国際色豊かなお店があります。



 そもそもカミオン(小型トラック)といえば、以前はカミオン・ピッツアはわりとよく見かけるものだったし、我が家の近所にも来ていたことがあったのですが、いつの間にか(どうやらパンデミックの頃以来)見かけなくなっていました。

 しかし、考えてみれば、ピザが焼けるのなら、他の料理だって、できないわけはなく、ただ、どの程度、受け入れられるのかを考えれば、ハンバーガーあたりが、一番、手っ取り早くフランス人には、受け入れられやすいのかもしれません。



 しかし、多くの人が集まるオフィス街や映画館近くのエリアならば、毎日のように、食べるランチ・・バラエティに富んだメニューが楽しめるのは、ランチ難民にとっては嬉しいことだと思います。


 どうやら、このテイクアウト業界界隈は、カフェやレストランに行くよりもずっと経済的で、価格設定も10ユーロ前後にターゲットが絞られている感じで、気軽に利用しやすい感じでもあります。

 いわゆる観光地ではないけれど、ちょっと面白いパリの一面を感じられるこのエリア、ちょっと覗いてみるのも楽しいかもしれません。

 


パリの屋台村 ビブリオテック


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2025年3月30日日曜日

朝食が好き 最期の晩餐は朝食がいいかもしれない・・

  


 最近のマイブームは朝食で、いわゆる朝食っぽい食事が自分は好きなんだな~と、あらためてそんなことを思っています。

 日本に行ったときに、温泉に行ったりしたときの、温泉旅館の和朝食などは、私にとっては、究極の朝食で、豪華な夕食は温泉の楽しみのひとつなのですが、さんざん食べ尽くした翌朝でも、ごきげんで食べられる朝食もその楽しみのひとつです。

 朝から、こんなにたくさん!と歓呼する旅館の和朝食はもちろんのこと、ふつうの家庭でも食べるような、ごはんとお味噌汁、納豆、お漬物、のり、たまご焼き(それに魚の干物などあったら、すごいですが・・)などの朝食も、海外にいれば、もの凄いご馳走です。

 以前、職場にいた同僚が子どもと日本に帰国していた際に、子どもが、実家のお母さまが用意してくださった、いわゆる、ごくごくふつうの和朝食に、「晩御飯みたいな朝ごはんだね!」と言ったという話には、当時も今も、大きく頷ける感じがしたものです。

 しかし、私は、トーストに簡単なサラダにコーヒーなどの朝食も、これもまた好きです。朝でなくとも食べたくなるような食事です。

 私はフランスでは、朝からお米のご飯を食べることは滅多にありませんが、いわゆる、朝ご飯みたいな晩御飯を食べるときは、とっても贅沢している気分です。

 私が子どもの頃は、父は、1日に一度はお米を食べないと気が済まない人だったので、たいてい父は朝からご飯とお味噌汁、焼き魚と納豆、あるいは、卵焼きなどとお漬物・・という食事で、朝、パンを食べるのは、お休みの日で、スープ(トマトとか、コーンとか、クラムチャウダーとか・・)とツナ缶とか、イワシのトマト煮とかを添えたサラダとトーストというのが定番でした。

 母に言わせれば、パンだと手間がかかるから・・ということでしたが、なるほど、今、思い返せば、今の時代ならともかく、私の子どもの頃ですから、スープといっても、大皿にスプーンで飲むようなスープで、今でもあの頃の食卓が思い浮かびますが、母も大変だったろうな・・と思います。

 今の私がパンにサラダにコーヒー・・なんていう簡単な感じではありませんでしたが、それでも、今、思い起こせば、私が自分で作っているサラダ用のドレッシングは、あの頃、母が作ってくれていたドレッシングと同じ味だと思います。

 そして、これは、今となっては、ほんと、滅多に食べないけど好きなのは、イギリスの朝食で、これは、私がイギリスに留学していた頃、ほんのわずかな期間、ホームステイしていた家庭で出してくれた、いわゆるイングリッシュブレクファストで、薄切りのパンをトーストしたものに、ベイクドビーンズ、焼いたトマト、ソーセージの朝食で、たまにM&S(マークスアンドスペンサー)に行ったりすると、このベイクドビーンズの缶詰を買ってみたりすることもあります。

 当時、最初にこの朝食を見た時は、「なにこれ?朝から、グチョグチョな豆・・」とゲッソリしたのを覚えていますが、その家庭で出してくれる料理の中では、朝食が一番マシ(失礼!)で、それも、ごくごく短期間だったので、今では懐かしい・・私にとっては、なんとなく郷愁を感じる朝食でもあります。

 おかしなことに、なんと一番長く生活しているフランスでは、フランスらしい朝食というものは、あんまり食べずに来たのですが、夫は、よく縦半分に切って、ちょっとトーストしたバゲットにバターなどを塗って、コーヒー(カフェオレ)に浸して食べていたので、これがフランス人の食べ方なのね・・と、一緒にそんな食事をしていたこともありました。

 夫が生きていた頃は、私は日曜日も仕事のことが多かったので、滅多にチャンスがありませんでしたが、ゆったりした日曜日の朝には、夫が「クロワッサンとか、パンオショコラ買ってこようか?」と、ものすごく素敵な提案をしてるアピールをしてくれていたことがあったので、夫にとっては、平日はバゲットにカフェオレ、お休みの朝食はクロワッサン・・そんな朝食が理想だったのかもしれません。

 いずれにせよ、今は朝食を抜いてしまったりすることも多いのですが、朝食を朝、食べないだけで、昼に食べたり、夜に食べたりしていて、あらためて、私は朝食というものが好きなんだな・・などと思っています。

 よく最後の晩餐というか、人生の最期に何が食べたい?なんていうことを言うことがありますが、私は、和食にせよ、洋食にせよ、簡単な「朝食」が最期に食べたい食事かもしれません。


朝食


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2025年3月29日土曜日

久々のギャラリーラファイエット・グルメには、ピエール・エルメのパワーを感じた!

  


 久しぶりにギャラリーラファイエット・グルメに寄ってみたら、パック(イースター)を前に、チョコレートの彫刻のようなものが、あちこちに出ていました。

 なにかにつけて、チョコレートを別のカタチで売る感じは、毎度のことですが、イースターともなると、イースターエッグのたまごの形のチョコレートやにわとりの形のチョコレート、また、うさぎや、その他の小動物の形のチョコレートだったり、まさに手を変え、品を変えという感じです。

 ギャラリーラファイエット・グルメの地上階は、正面入り口を入ると、まず、スイーツのお店がウワッと目に飛び込んでくるのですが、入口、正面を陣取っているのは、ピエール・エルメ、入口を入って右手は、長いことダロワイヨが入っていたのですが、とうとう、その座(ダロワイヨが長年陣取っていた場所)は他のお店に入れ替わっていました。

 そして、入口を入ってすぐの左側のスペースは、だいたい今、注目のパティスリーだったり、ブーランジェリーだったり、アイスクリーム屋さんだったりが、期間限定で入っています。

 その期間限定のスペースには、現在、「ピエール・エルメ」のチョコレートが陣取っていて、その正面には、常設の「ピエール・エルメ」のスイーツ(マカロンやケーキ類など)があり、入口付近の大部分を「ピエール・エルメ」が占めています。

 この「ピエール・エルメ」の存在感というか、パワーというか・・そんなものをひしひしと感じます。



 この期間限定のスペースは、ショコラティエとしての「ピエール・エルメ」のスペースで、これまた、「サロン・ド・ショコラ」??と思うような、大きなオブジェのような芸術作品というか、一見すると、なんだかよくわからない(失礼!)芸術作品のようなチョコレート。

 これまで、どちらかというと、マカロンで有名になったといってもよいピエール・エルメ・・実はショコラティエでもあります。


 それが、ピエール・エルメといえば、かなりのお値段なのは、間違いないのですが、ちょっとだけ覗いて見ると、すかさずお姉さんがやってきて、「今、これを買うと、このタブレット(板チョコ)がついてきます!」と、商売っ気もバッチリです。

 大きなチョコレートは、正面のものは、どうやら売り物ではないようですが、両隣は79ユーロ、39ユーロとわかるようなわからないようなお値段でした。

 その他のブーランジェリーやスイーツなどのお店は、Nicolas Pciello(二コラ・パシエロ)のお店が新登場していたくらい?でここ最近で大きな変化はありません。



 それにしても、老舗的存在だったダロワイヨが消えたのは、けっこう驚きで、長いこと、ダロワイヨって、もう、あんまり流行ってないのにな・・と思ってはいたものの、実際に姿を消してしまえば、それはそれで、ちょっと寂しいような気もします。

 ダロワイヨの代わりのスペースを勝ち取ったのは、CYRIL LIGNAC(シリル・リニャック)という、昨年、期間限定のスペースに登場していたパティスリーです。

 本店にも行ってみたことがありますが、とてもキラキラで、私などは、少々居心地の悪い感じがしたくらいです。

 


 今回、可愛い小動物のチョコレートなども並んでいましたが、このパリのスイーツ業界もなかなか競争が激しいようです。

 とはいえ、一応、ラファイエットグルメに出店できているということは、それぞれの店舗にとって、一定のステータスでもあります。

 その中でも、これだけの存在感を示している「ピエール・エルメ」をあらためて、恐るべし・・と感じたのでした。

 スイーツの世界は甘くないのかも・・。


ギャラリーラファイエット・グルメ ピエール・エルメ


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2025年3月28日金曜日

最近、見つけたパリの美味しいケバブ屋さん GEMUSE berliner kebap Paris

 

 

 日本に一時帰国していて、帰仏して以来、しばらくはフランスの食べ物に食指が動かなくなっていて、その後、検査のために入院したり、その後の対応などもあったりして、とんと、外食や美味しいものへの探求心が損なわれていました。

 先日、たまたま夜のニュース番組を見ていたら、最近(今に始まったことではないと思いますが・・)、ケバブが人気を増している・・というニュースをやっていて、ケバブ屋さんに行列ができている様子を流していました。

 その番組の中でチラッと写っていたケバブ屋さんがちょっと気になって、「ケバブくらいだったら、行ってみようかな?」とふと思い立ち、行ってみました。

 とはいえ、以前にとても美味しいケバブ屋さんを見つけて、感動してしまっていたので、あのケバブを越えるケバブは、なかなか難しいかも・・?と、あまり期待はせずにいたのです。



 行ってみると、やっぱり、行列ができていて、周囲のレストランなどが、ガラガラだったり、昼時にもかかわらず、そこまで混んでいないことに、他のお店がちょっと気の毒に感じたくらいです。

 混んでいるといっても、テイクアウトがほとんどで、小さいお店には、イートインのスペースはなく、外に簡単なテーブルとベンチが2セットあるのですが、ほとんどの人が持ち帰るようでした。


 小さなお店は、人気店ならば、もうちょっと小綺麗にしてもいいんじゃない?と思うほどの外観ではありますが、無駄がなく、店内では、5人の男性が忙しそうに働いていて、1人が注文を受けて会計、もう一人は、サンドイッチを作りながら、お客さんに渡していく人、他の3人は中で調理を担当しています。

 メニューは多くないのですが、恐らく最も人気なのはクラッシックというケバブです。ここのお店のケバブは、鶏肉であり、ともにパンに挟まれている野菜の種類がとても多くギッシリなのが特徴です。



 通常ならば、ケバブといえば、子羊肉だったり、牛肉だったりするのですが、ここのお店は鶏肉。マリネされた鶏肉がケバブ用の大串で焼かれていて、それを削ぎ落していきます。

 とにかく、ものすごく回転が速いので、行列ができていても、そこまで長時間待つことはありません。

 スパイシー(といっても、辛いわけではなく、色々なスパイスがミックスされている感じ)な鶏肉がたくさんの種類の野菜に挟まれているのですが、この野菜もグリル野菜(パプリカ、人参、ズッキーニ、ナス、ジャガイモなどなど)と生野菜(レタス、トマト、きゅうり、レッドオニオン、パセリ、マリネされた赤キャベツなどなどが層になっており、その上から、ちょっとフィタみたいな感じの生タイプのフレッシュチーズがパラパラとかかっており、好みのソース(ブランシュ、ガーリック、アルジェリアン、サムライ、アリサルージュ(辛)、アリサグリーン(辛)など)の中から選んでかけてくれます。

 パンは、その日の朝に焼かれたものというトルコのピデパン(ゴマつき)と薄めに焼かれたピタパンのようなパンでロールするタイプがあります。私は、このピデパンを選びましたが、この焼き具合が最高で、7㎜ほどの厚さのパンの外側がカリッとサクッとしており、中は、具材の旨味をしみ込んでくれる役割を果たしてくれているフワッとした部分で構成されています。

 前回のケバブでいたく感動したので、あれ以上の感動は難しいと思っていたのですが、今回は、鶏肉(前回のお店は牛肉)、そして、挟まれている野菜の種類はおそらく今回のお店の方が種類が多いうえに、グリル野菜、そしてグリルされたスパイシーな鶏肉、そして爽やかな生野菜が見事に調和しています。

 つまり、再び感動しました!


 メニューには、今回、私が選んだ Classique(クラッシック)のほかに、ベジタリアンと「Halloumi」(ハルーミ)というメニューがあり、これには、鶏肉の代わりにグリルしたハルーミチーズ(キプロスのチーズ・熱に溶けにくく焼いて食べられるのが特徴)が使われているものがあって、これは、そのうち、絶対に試してみたいメニューです。

 その他、フライドポテトやドリンク類などは、別売りか、セットメニューにもなっていますが、とにかくサンドイッチだけで、すごくボリュームがあります。

 これは、絶対、すぐに食べた方が美味しいと思って、外のベンチとテーブルの一画を陣取って、さっそく、ひとくち・・がぶっと行ったところで、思わず目を大きく開けてしまう感じ・・伝わるでしょうか? そして、今、感じたことを確認するかのごとく、もうひとくち、もうひとくち・・と進みながら、うん!うん!とニッコリ顔になりながら納得していく感じ・・ちょっと味見のつもりが、止まらなくなりそうでした。


 スパイシーなチキンに「これは、どんなスパイスがミックスされているのだろう? 他には、あんまりないかも・・」とか思いながら、一方では、パンのごくごく表面のサクッとした感じに感動したり、グリル野菜の多様さに、えっ?こんなに?これも?と思ったり、また、その下に敷かれている生野菜のシャリッとした食感や爽やかさ・・これもいいなぁ~と思ったり、一瞬のうちに、あれこれと頭が回転した感じがしました。

 半分くらい食べたところで、あとは、家に持って帰って、ゆっくり食べよう!と思って、持ち帰ったのですが、歩き出すと、もうかなりお腹がいっぱいで、これ・・ずっと食べ続けていたら、本当はお腹がいっぱいになっているのに、全然、楽勝で食べきってしまっただろうな・・と思いました。

  気になるお値段ですが、お店のサイト上では8ユーロとなっていましたが、値上げしたようで、8.5ユーロになっていました。セットメニュー(ケバブ+フライドポテトまたはデザート+ドリンク)だと、12ユーロ~のようです。

 帰りにいくつかのケバブ屋さん(パリにふつうによくあるタイプ)を覗いて見たら、だいたい8.5ユーロというお店が多いようだったので、それだったら、このクォリティーでこのお値段、なるほど行列はだてにできるものではない・・みんな正直、良く知っているもんだ・・と感心した次第です。

 前回、ご紹介したケバブ屋さんと、双肩する感じの感動でした。あっちは牛肉、こっちは鶏肉、また野菜のミックスの仕方も微妙に違いますが、どちらもかなりのものです。

 鶏肉の分だけ、ちょっとはヘルシーかも?と思ったりもするのですが、どちらも捨てがたい逸品です。

 パリで10ユーロ以内で食事をすることはなかなか簡単ではありませんが、探せば美味しいものは、あるものです。

 機会があったら、ぜひ、お試しください。


🌟GEMUSE berliner kebap Paris  61 Rue Ramey 75018 Paris 日曜休

パリのケバブ


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2025年3月27日木曜日

2025年6月から偽造病気休暇証明書に対応するための新しい病気休暇証明書

  


 CNAM(Caisse Nationale d’Assurance Maladie)(国民健康保険基金)が発表した年次報告書によれば、病気休暇補償の費用が過去1年で2倍以上に増加しており、2023年の1,700万ユーロと比較して、2024年には、4,200万ユーロとなっており、この大きな原因になっているのが偽造病気休暇証明書が激増してることを挙げています。

 この報告によれば、現在、偽造病気休暇証明書はWebサイトで販売されているそうで、しかも、同様のサイトは増加傾向にあり、この偽造された証明書が横行しているのだそうです。ル・パリジャン紙によれば、現在、この偽造証明書はTelegram、Snapchat、TikTokなどのサイトで20ユーロで販売されており、注文すれば、1時間以内に配送されると報じています。

 通常は、この病気休暇証明書があれば、病欠の期間開始の3日後からの支払いになるので、ちょっと風邪をひいて1日~2日休んだ・・などの場合は、意味がないので、どちらかといえば、長期間の病気休暇に対する補償になります。

 この病気休暇証明書を提出すると、少なくとも1日あたり半額の給与が補償されるので、長期間にわたる休暇の場合は、少なくありません。

 このため、国民健康保険基金は、2025年6月からは、紙幣のような透かし模様、特殊紙、ホログラフィックラベル、磁気インク、処方医の識別機能等を用いた証明書に切り替えると発表しています。まったく、病気休暇証明書にまで紙幣なみの細工をしなければならないとは、嘆かわしいことです。

 今や、ネットで何でも注文できる時代。でも、まさか、こんなものまで売っていたとは、正直、驚きで、また、こういうものがあるとなると、あっという間に拡散されて、売れてしまうという驚くべき時代。

 この病気休暇証明書は、子どもの病気の際にも親が書いてもらうことができるありがたいもの(ただし、子どもの病気の付き添いの場合は限度があり、年間〇日までと決められている)ですが、私などは、どうにも日本人っぽいというか、この突然、休んだり、長期間、バカンスでもないのに、病気休暇を取るということにとても、抵抗があり、職場に迷惑をかけたくないという方が先にたってしまうため、一度、職場で、階段を踏み外して怪我をして、その結果、足に血栓ができたとかで、無理矢理、ドクターストップをためらい、病気休暇を断ろうとした私は、医者から「あなた、死にたいの?」とまで脅され、しぶしぶ1ヶ月半近く休んだことがありました。

 あの時は、職場での怪我だったので、単なる病欠ではなく、労災扱いになったので、100%給与分は補償されたのですが、私としては、申し訳ない気持ちで、いっぱいでした。

 今、思えば(現在、かなりフランス人マインドになりつつある)、当然の権利なんだから、大きな顔して休んでいれば、よかったとも思うのですが、わざわざ、この病気休暇証明書を購入してまで、休む人が多いとは、やはりフランスです。

 とはいえ、これは、れっきとした違法行為で罰金や懲役刑なども発生することもあります。


偽造病気休暇証明書


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