2020年3月17日火曜日

フランス人の買いだめは止まらない フランスの外出禁止令



週が明けて、月曜日になって、少しは、落ち着いたかと思い、近所のカルフールへ行きました。土曜日には、商品の棚はカスカスになっていましたので、朝、開店と同時だと、いつもの調子だと、まだ、品物が出しきれていないと思い、わざと、開店1時間後くらいに行ったのですが、これがまさかの、もの凄い人出。

 店内に向かう途中も、これまでは見かけなかったマスクをしている人も、ちらほら見かけられるようになり、店内は、まさかの大混雑。相変わらずの買いだめモードは、止まらないどころか、さらに拍車がかかっている様子で、どのカートにも山盛りの商品が詰め込まれ、相変わらずの大人気(?)のトイレットペーパーやパスタやパンが品薄のためか、まさかの大きなじゃがいもの袋までが山積みに・・。



 フランス人は、お金がなくなると、日頃、「じゃがいもを食べて過ごすしかないな・・」などと、冗談のように言いますが、まさに危機的状態の食べ物は、じゃがいもなのです。


 以前に、カルフールで、朝、店員さんに「私たちは、朝番で、4時から働いている・」という話を聞いたことがあり、「朝4時から働いてるのに、なんで、商品が出しきれていないの?」と思いましたが、今日は、従業員も気合が入っているのか、いつになく、キビキビと働いていて、私は、こっそり、「やればできるじゃん!」と思っていました。

 こんなにキビキビ働くカルフールの従業員を見たのは、初めてです。

 お客さんの方も、心なしか、皆、歩く速度が早く、どこか、焦っている感じが伝わってきます。

 レジにも、1メートルの間隔を開けて並んでくださいという張り紙がしてあり、(これは、誰も守っていませんでした・・というより、守れないくらいの混雑ぶり・・)店員もタートルネックを伸ばして、口に塞いで、お客さんに対応していました。


 これだけの人が仕事には、行かずに買いだめに、必死になっている様子を目の当たりにすると、嫌でも危機感を煽られる気がしてきます。

 きっと、買い物に来ていた人々も同じように感じていることでしょう。この焦りのような危機感の連鎖がパニック状態にならないことを祈るような気持ちです。

 とうとう、マクロン大統領からのさらに厳しい外出制限の声明が発表されました。先週、木曜日の発表では、徹底しきれなかった人々の外出、マルシェでの人混み、公園での結構な数の人出等に関しても苦言がありました。

 食料品の買い出し、医者、どうしても避けられない仕事以外の外出が禁止となった今、次なる課題は、このスーパーマーケットの混雑への対応を何とかする必要があるかもしれません。

2020年3月16日月曜日

コロナウィルス対策のためのフランスの学校閉鎖




 今週から、フランスの全ての学校(保育園・幼稚園・小学校・中学校・高校・大学)は、閉校となります。

 娘が小さい頃に学校から、風邪をうつされてきて、鼻をぐずぐずしていたり、ちょっと咳をしていたりすると、それは、たちまち娘を通じてパワーアップされて、私を襲いかかり、娘は、鼻がグズグズしていたりする程度で、あっという間に完治したにも関わらず、娘よりも、体力的に衰えている私には、あっという間にヒドい風邪となって襲いかかって、私は、寝込む寸前の状態になり、それでも仕事は休めずに、ふらふらになりながら、通勤するという目に遭ったりしていました。

 今回の学校閉鎖も、たとえ、子供がコロナウィルスに感染しても、発症する可能性が低くとも、他の人に感染を拡大させるという意味があるのだと思っています。

 フランスでは、小学生以下の児童を保護者なしに放置することは、厳しく禁じられていますので、仕事を持つ親にとっては、大変な負担となるのは、明白です。ましてや、フランスは、専業主婦の割合が極端に低く、ほとんどの女性が働いているので、なおさらのことです。

 今回は、仕事をしている場合もできる限りのリモートワークが勧められており、また、仕事に行けない場合の社会保障もあるようなので、鼻からしばらくの休業状態を決め込んんでいる人も多く、その社会保障に該当しない人でも、医者に頼んで、ドクターストップの書類を用意し、有給状態で仕事に出なくてもすむ方法を取り始めているようです。

 以前、ストライキで学校が一ヶ月近く閉校になり、だからといって、仕事を休むわけにもいかず、途方に暮れたことがありました。その時は、単なる?ストライキでしたから、社会保障は、何もなく、慌てて探し出したフランス語も教えてくれるという女性を頼んだら、大変な出費になった上、その女性が、主人を誘惑しようとするとんでもない女性だったりしたこともありました。(注1)

 そんなことに懲りて、娘は、ストライキのない私立の学校へ入れたのですが、今回ばかりは、公立であれ、私立であれ、全ての学校は、休校です。休校といっても、その間のネット授業や宿題等は、用意されているようですが、毎日の、キャンティーン(給食)での食事の代わりに、各家庭で用意しなければならない子供達の昼食だけでも、大変な負担になります。

 スーパーのパスタやパスタソースなどが軒並み売り切れになっていましたが、さしずめ、今週からのフランスの子供達は、いつもの何倍もの量のパスタを食べることになることでしょう。

 こんな犠牲を払ってまで行う学校閉鎖をよそに、フランスでは、未だ行われているデモや、今日も大勢の人で賑わっているマルシェなどの人混みに、フランス人の意識の低さを感じずにいられません。





(注1)関連ブログ
「主人を誘惑しようとしたフランス人の女性の話」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2019/07/blog-post_20.html


















2020年3月15日日曜日

コロナウィルスがみるみる変えていくフランスの景色





 私は、先月、2週間ほど、日本に一時帰国をしていました。すでに、コロナウィルスの感染騒ぎが始まっており、特に、クルーズ船内での感染者の拡大が問題になっていて、日本は、アジアがその拠点とされている中、なかなかの注目を集めており、日本からフランスに帰国する際には、フランスに入国させてもらえるか、心配したほどでした。

 そしてフランスに帰国して、2週間、みるみる事情は、変わってしまいました。

 もはや、フランスからどこか別の国に行くことの方が難しいような状況になってしまいました。

 騒いで、アジア人を避けたり、マスクや消毒薬が手に入らなくなっているわりには、街中には、マスクをしている人は、あまり見当たらないなぁ・・と思っていましたが、ついに、数日前にマクロン大統領から、来週から、全ての学校が閉校となることが発表され、いよいよ、本格的にコロナウィルス対策が始まった感がありました。

 マクロン大統領の声明のあった前日に買い物に行った際も、すでに、備蓄モードの買い物をする人が目立っていましたが、この週末の世間の買い物の様子は、もう備蓄モード全開で、近所のかなり大型のスーパーマーケットの陳列棚(特に食料品)は、のきなみガラガラで、あれだけ大規模なスーパーマーケットの食料品がこんなにガラガラになっている様子は、ちょっと、それだけで危機感を煽るような感じを受けるものです。
 (特にパスタやパスタソースのコーナーの売り切れ状態は、圧巻でした。)

 しかしながら、この週末の世間の買いだめモードは、容易に想像できたはずで、スーパーマーケット側もそれを見越して、仕入れを拡大するなどの対策が万全でないところも、さすがにフランスだと感じることも事実です。

 日本のスーパーやコンビニなどは、日常から、天候や世間の動き、もしくは、テレビ番組の内容に沿って、仕入れの量や内容を工夫して対応していることを考えれば、この状況で、このタイミングで、陳列棚を空にしてしまうような仕入れの仕方は、フランスならではと思ってしまうのです。

 そんな食料品の買い出しに走っている人も大勢いる中、信じられないことに、まだ、黄色いベスト運動のデモも続いており、いつもよりは、多少、マスクをしている人が見受けられたものの、結構な規模で騒いでいる人々のウィルス感染への意識が到底、理解できません。

 そんな中、ついに、フランス政府からは、さらに、ステージ3への引き上げが発表され、15日深夜0時から、レストラン、カフェ、映画館等が閉鎖されることになり、都市間の移動、人との接触を避け、会合は制限し、公共交通機関は、職場に物理的に存在することが、必須で職場に向かう際のみ利用することとされています。

 食料品、薬局、ガソリンスタンド、銀行等の生活に必須のものを扱う店舗は、閉まることは、ありませんが、また、さらに街の景色が変わっていくように感じています。

 こんなことなら、しばらく、日本に留まっていた方が良かったかも・・と、思わないでもありませんが、やはり生活の基盤をフランスに置いている以上、準備なしに、日本にい続けることも、どこか落ち着かず、長期間、フランスを留守にすることも、容易ではありません。

 幸いにも、今は、日本から持ってきている食料品もたくさんあり、家での籠城生活もそんなに苦ではありません。冷静に、状況を見極め、静かに生活を送っていこうと思っています。
































2020年3月14日土曜日

フランスにホワイトデーはない





 先日、日本に一時帰国をした際には、ちょうど、バレンタインデーにぶつかって、本当に久しぶりに、日本のバレンタインの様子を目にしました。

 私が学生の頃から、日本には、バレンタインデーがありましたが、私が就職した頃から、バレンタインデーは、どんどん拡大し、義理チョコ、友チョコ・・などというものまで登場し、会社でも、何やら結構な数のチョコレートをばらまく羽目になりました。

 私が、日本で最初に就職した会社の部署は、以前にも書いたように(注1)、理系の専門分野においては、至極、優秀な人たちの集まっている、ちょっと浮世離れした人が多い部署だったので、バレンタイン当日、チョコレートを渡しても、バレンタインデーというものを知らずに、「誰かの海外出張のお土産??」などと言われることもあったりしましたが、中には、以前に、同じ部署にいて、研究所に異動になった、時々、飲みに行ったりしていたおじさんから、飲み仲間の女の子みんなに、「チョコレートを社内便で送って! みんな別々の便で!」などと頼まれることもあったりして、現在の職場の人にチョコレートの数を自慢したいらしく、なんとも、いいおじさんになっても、可愛いなぁと思ったりしました。

 フランスに来てからは、バレンタインは、日本のように、義理チョコ、友チョコなどと、やたらめったらチョコレートを配り歩くということもなく、必ずしも女性から男性に送るというものでもなく、バレンタインデーの意味合いも少々、違ったりして、我が家では、逆に主人が花束を買ってきてくれたりするので、すっかり、日本のようなバレンタインの慣わし?を、正直、忘れていました。

 それが、久しぶりのバレンタインのタイミングでの帰国で、相変わらず、というか、すっかり、お歳暮やお中元のライトバージョンのように、周囲が、チョコレートを買い集めている様子を見て、また、出かければ、デパートや駅ビルなどでも、チョコレートフェアのようなものをやっていて、すっかり、この行事が日本独特なものになって定着していることを思いました。

 もともと、儀礼的な贈り物の習慣のある日本ですから、わからないでもありません。

 3月は、バレンタインのお返しをするホワイトデー。

 フランスでは、バレンタインでさえ、日本のようなプレゼントの仕方でもなし、そのお返しとされているホワイトデーもないのです。

 もともとは、商売上手な日本の製菓会社が考えたという「ホワイトデー」、フランスには、浸透しそうにありません。




(注1)
「理系の人間がまともな日常生活を送れない話 その1 娘が理系の道に進んで・・」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2019/08/blog-post.html





















 

2020年3月13日金曜日

コロナウィルスに関するマクロン大統領のテレビ放送を見て思うこと


Image

 マクロン大統領が夜8時から、テレビでお話することは、前日の午後に、事前に発表されていました。

 事前の予告どおりに、コロナウィルス対策に関するお話は、約30分間にわたって、きっちり、放送されました。
 きっと、もの凄い高視聴率だったと思います。普段、テレビをあまり見ない私でさえ、見ましたから・・。

 フランスは、来週の月曜日から、保育園、小学校、中学校、高校、大学と全て、当面の間、閉校となることになりました。学校を閉校とするのは、たとえ、症状が現れていなくても、若者から、感染が広まりやすいということは、科学的見地からも明らかなことだからだそうです。

 そして、70歳以上の年長の人、持病のある人、障害のある人には、可能な限り、自宅にいてほしい、また、仕事をしている人も、可能な限り、リモートワーク、あるいは、人との距離をおいてほしい。石鹸で手を洗うこと、挨拶のビズー(頰を合わせる)をしないことなど、基本的な感染回避の方法の説明が続きます。

 また、全フランスの国立病院、医療システムは、全力で、力を合わせて、これに臨み、全ての医療従事者は、もちろんのこと、引退して間もない人や学生までをも動員し、また、ヨーロッパとしての連携を保ちながら、この危機に臨みますという意気込みと体制について・・。

 この間に、仕事をすることができない場合の社会保障について・・。

 とにかく、30分間、淀むことなく、噛むこともなく、きっちりとカメラ目線でしっかりと訴えかけるように、何よりも最優先されることは、健康なのだ、みんなで力を合わせて冷静に立ち向かいましょう!と話す様子は、説得力があり、とても、頼もしく感じられました。

 ついつい、日本の首相も、こんな風に、国民に対して、きっちりと具体的に話をしてくれたらいいのに・・・と、思ってしまうのは、私だけでしょうか? 

 用意された原稿を恥ずかしげもなく、読み上げるような声明の発表には、何の説得力もありません。

 日頃は、私は、日本人であることに誇りを持っていますし、日本は、素晴らしい国だと思っていますが、こと、政治家に関しては、このような放送を見るたびに、日本は恥ずかしいなと思います。

 フランスの大統領は、お話がとても上手です。フランスだったら、このような機会に原稿を読み上げるようなことは、ありえないことですし、もし、あったとしたら、大スキャンダル、即刻、大統領失格の烙印を押されることと思います。

 このような、世界的な危機的状況下で、国のリーダーが国民の前で、堂々と、しっかりと話をしてくれることは、とても大切なことだと思います。

 とはいえ、コロナウィルスの感染拡大が加速しているフランス・ヨーロッパ。

 とうとう、アメリカからも入国拒否の宣告を受け、学校は閉校になり、観光客も、いなくなり、危機的状況に突入してしまいました。

 テロの後は、デモ・ストライキ、デモが治まらないうちに、パンデミック・・。

 ここ数年、フランスは、危機的状況が続いていて、平和な時が訪れるのは、いつになるのでしょうか?

 早く、この騒ぎが終息してくれることを心から祈っています。

 Vive la République, vive la France !!


 

 









 

2020年3月12日木曜日

フランス人の買いだめと、コロナウィルス騒ぎの中、どこか漂う緊張感



買いだめの典型とも思えるトイレットペーパー、小麦粉、パン、クラッカーなどを買い込んでいるカート


 フランスでは、何やら、ヤバそうな気配が漂い始め、きっと、週末には、混雑するだろうから、今日のうちにでも、少し、買い物をしておこうと、スーパーマーケットへ行きました。

 すると、平日の中途半端な時間ながら、結構な人出で、しかも、買いだめ・ストックであろう買い物の人がほとんどで、フランス人にも、コロナウィルスの危機感がいよいよ高まってきている事を感じます。

 どのカートにも、共通するトイレットペーパーの大きなパッケージ、明らかに備蓄と思われるような、小麦粉、パン、パスタ、クラッカー、水、サラミなどの保存できる食品などを淡々と買い込んでいます。

 トイレットペーパーだけをひたすらに買い込むというような買い方は、していませんし、最低限の生活必需品をある程度、とりあえず、少しずつ買いだめしているといった印象で、パニック状態になっているようには、感じられないところが、救いです。

 買い込むものが、日本ならば、さしずめお米だったりするだろうところが、パンや小麦粉やパスタやクラッカーだったりするところが、改めて、フランスは、小麦の文化なんだなぁ・・と妙なところに感心したりもします。

 平日のスーパーマーケットで、これだけの人出というのは、クリスマス前の時期のようですが、さすがに、クリスマス前のようなウキウキした感じはまるでなく、みな、淡々ととりあえずの買い物をこなしているといった感じです。

 今週末などは、きっと凄い人出になるのだろうと思いながら、私もどこか、重苦しい気分でセルフレジへ行くと、いつも顔を合わせる店員さんが、明るく、「ボンジュール!サバ(元気)?」と声をかけてくれて、なんだか、日常と変わらない様子でいてくれることに、とてもホッとした気分でした。

 フランス人の店員さんは、概して、愛想がなく、感じが悪いのですが、顔見知りになると、これまた、人が変わったように、親しみを表現してくれて、明るく声をかけてくれるところもフランスならではです。

 今朝も、起きて、外から、パトカーだか、救急車だかのサイレンがしばらく聞こえていたら、なんとなく、いつも以上に、不安な気持ちになっている自分に、落ち着いているつもりではいても、どこか、気持ちの中に緊迫感・緊張感を持っているのだなぁと感じます。

 とりわけ、感情を激しやすいフランス人ですから、ひとたび、本格的なパニック状態になった時には、いくばくかとコロナウィルスよりも、フランス人がパニック状態になった時のことを心配している私なのです。











2020年3月11日水曜日

海外での出生届の提出 大使館もところ変われば・・さまざまで・・




 私が娘の出生届を出したのは、コートジボアールの首都、アビジャンにある日本大使館でした。当時、コートジボアールの日本大使館は、アビジャンの中心地にあるビルの中の一室にあり、薄暗くて、閉鎖的で、おまけに、防犯上なのか、応対してくれる大使館員の人の顔が見えないように、スモークガラスが貼ってあり、はっきり言って、感じ悪いことこの上ありませんでした。

 行ったことはありませんが、刑務所の面会でさえ、相手の顔は、見えるだろうに・・と思ったものです。

 その上、コートジボアールでの日本人の出生届など、滅多に受け付けることがないためなのか、慣れていない様子で、応対もおぼつかないものでした。

「そりゃーそーでしょーよ! アビジャンでお産する日本人なんて、おそらく何十年に一人でしょーよ!」と心の中で毒づきながらも、フランス人の主人ではなく、日本人の私、本人からしか受け付けないと言われたことに、憤慨していたのでした。

 出生届には、提出期限があるために、産後間もないにも関わらず、大使館に出向くだけでも大変なのに、その上、再三、先方の揃えた書類に不備があり、度々、出向かなくてはならず、挙げ句の果てに、名前のローマ字表記について、「日本の外務省に問い合わせます。」と言われて、数日間、待たされ、私の方も初めてのことで、おぼつかないところを、不明瞭な対応が続いたために、私も不安と怒りが爆発し、最終的に提出する際には、書記官の人に、「たしかに、これで、間違いがありません。」ということを書面で一筆書いてもらったほどです。(後になって、面倒なことになっては、いけないと思ったのです。)

 それでも、日本大使館よりも、もっと凄かったのは、出生証明書を出してもらいに行った(こっちの方は、主人が行ってくれましたが・・)現地の市役所で、相手が外国人だから、これは、ボレると思われたのか?「出生証明書を出して欲しいなら、カラーテレビを一台持って来い!」と言われたとか・・・。

 もちろん、そんなものは、持って行きませんでしたが、書類は、すんなりとは済まずに、間違いが多く、こちらも数度にわたり、訂正をしてもらわなくてはならずに、本当に閉口しました。

 それから、数ヶ月後にパリに引っ越した時に、パリの日本大使館に出向いた時には、あまりに明るく、綺麗で、すんなりと事が進むことに、同じ日本大使館でもこんなに違うものだと感激したものです。

 日本大使館でも、国によって、ずいぶんと違うものなのです。