2021年5月19日水曜日

娘の親友が結婚! 娘がブライズメイドを頼まれた!

 


 先日、娘が家で珍しく、電話で誰かと話している様子だったので、そういえば、彼女が電話してるって最近、珍しいな・・と思っていました。最近は、家の電話はもちろんのこと、大抵の連絡?は、LINE(フランスでは、What's Upの方が多い)のメッセージで済ませることが多いので、彼女が家で電話をしているというのは、珍しいことでした。

 すると、娘が数分後に私のところにやってきて、「エステールが結婚するんだって!」というので、びっくりしました。娘は、小学校から高校まで同じ私立の学校に通っていて、高校卒業後は、それぞれ別の道に進みましたが、高校までの学校からの交友関係が続いている数少ない友人の一人でした。

 娘は、高校卒業後、プレパー(グランゼコール準備のための学校)に進み、彼女は、医学部に進学し、彼女の方は一年後に医学部は断念し、法学部に進んでいました。

 娘が彼女ととても親しくなったのは、高校生の頃で、小さい頃の友人は、親が学校に出向く学校行事やお稽古事が一緒になったり、お誕生日会などが開かれたりすると呼ばれて行ったりしたので、娘の友人とも面識はあったのですが、大きくなるにつれ、娘から話を聞くだけで、しかも、成長した子供たちは、親たちと違って、再び会っても、誰だか気付かなくなってしまっていることも多いくらいなので、娘の友人とはいえ、私が彼女に会ったのは、1〜2度くらいで、実際には、私は、彼女のことはあまり知りません。

 それでも、あまり友達の多くない娘にとって、バカロレア(高校卒業の際の国家試験)の結果を一緒に見に行ったり、家に泊まりに行ったりする数少ない、気の合う友人で、彼女の家の結構、騒がしい事情(お父さんに女ができて、家を出て行ってしまったとか、そのお父さんがいつの間にか戻ってきていた・・とか)を娘から話を聞いていました。

 彼女の家庭は、そんな調子で結局、両親は別れてしまったのですが、両親ともに既に、新しいパートナーがそれぞれいるということや、つい最近、彼女が引っ越したという話は聞いていました。引っ越したと言っても、彼氏と一緒に生活を始めたというので、まあ、実家の方も色々、騒がしそうだし、そうなのかな・・くらいに思っていたのです。

 しかし、その一緒に暮らし始めた彼氏ともう結婚!というニュースには、思わず、「なんで?」と言ってしまいましたが、結婚するというのに、何で?というのも失礼な話ですが、それだけ、急展開だったのです。

 まさか?妊娠?とも思ったのですが、そういうわけでもなさそうです。

 彼女は一時、韓国にハマっていて、韓国へ旅行したり、韓国語のレッスンを受けたりしていたのですが、その韓国語の授業で出会ったフランス人の男性なのだそうです。(彼の方は元カノが韓国人だったので、韓国語の授業を受けていたという微妙なタイミングではあったらしい・・)

 考えてみれば、彼女たちは、もう今年で23歳、まあ、今の時代としたら、早い方ではありますが、結婚してもおかしい年齢ではありません。けれど、彼女は、高校卒業後、一年間、医学部に行ってから、翌年に法学部に学部を移っているので、まだ卒業の年ではありません。学生結婚です。娘の友人には、まだ学生がほとんどなので、彼女が友人の中で初めての結婚です。

 彼氏の方もまだ学生で、Ph.D取得中だとか・・。少なくとも彼女の方の家庭は、経済的には、かなり恵まれた家で、運転免許を取る前から彼女の車は用意されているような家なので、両親の援助ありきの上の新しい生活を出発したばかり、結婚もその延長線のような形で始まるものと思われますが、結婚という形をすぐには、取らない(フランスでは、事実婚という選択をする人も少なくない)人も多い中、突然の結婚宣言に驚かされたのでした。

 しかも、両親が長いことゴタゴタしていた渦中にいた彼女がこんなに早く結婚に踏み切るのも意外でした。(彼女の両親は、事実婚で、彼女には、同じ両親で弟と妹がいます)

 しかし、パンデミックの影響で、結婚式をできずにいるカップルが溜まりに溜まっているため、会場を抑えるだけでも、結婚式は、一年以上先になるようですが、娘は、「彼女のブライズメイドを頼まれちゃった!」と、ちょっと戸惑っていました。

 まあ、まだ、結婚式の場所も確定してはおらず、どの程度の結婚式になるかも全くわからず、一年以上先の話ですから、戸惑いと言っても、まだ漠然としてはいますが、親の私からしたら、娘ももうそんな年齢になったんだということを再確認して、愕然とさせられたのでした。

 そういえば、ロックダウン解除にあたって、「結婚式の招待客は、会場の定員の35%まで・・」などという項目も制限の中に加えられていたので、度重なるロックダウンで、さぞかし、結婚式が延期を何度も重ねて、できないでもどかしい思いをしている人がたくさんいたのだろうと身近な娘の親友の結婚のニュースから、こんなところにもパンデミックの影響があった・・と思い知らされました。

 結婚というのは、難しいもので、努力したから良い相手に巡り会えるというわけでもなく、あまり考え過ぎてもできないし、ある程度、勢いのようなものも必要だとも思うのですが、結婚も多ければ、離婚も多いフランスです。

 離婚は結婚よりも大変だという話もよく聞きます。

 そして、フランスは、離婚しても懲りずに再婚する人も少なくありませんが、彼女には、幸せになって欲しいし、できれば、一回で済むといい・・とこっそり思っています。


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