2021年5月17日月曜日

やっぱり嬉しい! 街が動き出すフランスの景色

  


 

 急に用事ができて、天気も良かったので、散歩がてらに出かけたら、今週の水曜日からロックダウン解除がワンステップ進む気配を街のあちこちに感じました。

 ここのところのフランスは、着々と感染が減少してきているのが、数字からも感じることができて、ワクチン接種も2,000万人(フランスの人口の30%程度)を突破し、ロックダウンの段階的な解除が発表された時点での目標値は一応、達成し、少しホッとし始めてはいるものの、集中治療室の患者数も未だ4,255人、イル・ド・フランスの集中治療室の占拠率は113%と決して油断は許されない状況でもあります。

 このロックダウン解除が進んで、糸の切れた凧のような状況が一番危険かもしれない・・などと思っていた私でも、やっぱり街が動き出す気配が想像以上に嬉しいことは、自分でもちょっと意外なくらい、なんだか自分の内側から沸き起こってくるワクワクした感じに驚いています。

 この気持ちは、昨年の最初のロックダウンが解除された時とは、全然違うことも、自分でも興味深く、昨年のロックダウン解除時には、もっと緊張感があったわりには、ここまでパンデミックが長引き、後から後から変異種が登場して、その後に第2波、第3波と続くことも予想しておらず、今回ほどの感慨は正直ありませんでした。

 しかし、結果的に1年以上も長引いたパンデミックで、ゆっくりとはいえ、ワクチン接種が拡大していく中でのロックダウンの解除に際しては、なんだか全く違う気分なのです。

 まだ、オープンはしていないものの、コマーシャルセンターの中の店舗が再開する準備のために店内に灯りがともっていたりすると、別に買い物がしたいわけではなくても、なんとなくホッと暖かい気持ちになったりします。

 また、昨日、用事で出かけた帰り道、散歩がてらに公園を通って歩いていたら、緑の公園の中のメリーゴーランドが動いているのを見つけて、なんだか嬉しくなって、思わず子供のように駆け寄ってしまいました。

 まだ、準備の試運転の状態で、あまり人は乗っていませんでしたが、こんなことでもウキウキした気持ちになる自分に、やはり、閉ざされた生活が寂しかったことをあらためて思いました。

  

今や見慣れたカフェの中に積み上げられた椅子 これも見納めになるといいけど・・


 テラス席のみのオープンとはいえ、長いこと閉店されていたカフェやレストランの窓際に椅子が積み上げられた今では見慣れた光景も、これで見納めかと思うと感慨もひとしおです。

 とはいえ、ロックダウンが解除された後に、第4波が来る・・という心配もあるのですが、昨年と大きく違うところは、なんといってもワクチンがあるということで、最初は、もたついていたワクチン接種もフランスにしては、思いのほか、システマティックに進み始めていることです。

 現在は、ネットを使って、空きを確認して、ワクチンを無駄にしないように、キャンセルが出た場合や、余裕があるところでは、若者でさえ、予約に割り込むことができています。

 この辺りは、日頃から、規則がきっちりし切らないフランスの緩さが幸いしているような気がします。ワクチンを無駄にすることなしに進めていくには、ある程度の規則の緩さも必要なのです。きっと・・。とにかく、1日も早く、一人でも多くの人がワクチン接種を受けることが大切なのですから・・。

 ワクチンは、万全ではありませんが、感染の減少には、大きな力となっていることは、世界のワクチン接種が進んでいる国の現状から見ても明らかです。

 あたりまえだったはずの日常が戻ることに、こんなに感動できることは、嬉しいことです。

 どうか、このまま減少を続け、安心してレストランで食事ができる日が来ることを私は心の底から待ち望んでいます。今度こそは、今度こそは・・とそんな気持ちなのです。


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