2025年9月12日金曜日

私のお気に入りのパリのフレンチ ビストロ Le Comptoir du Relais ル・コントワール・デュ・ルレ

  


 私は、正直、フレンチ、フランス料理が大好き!というほどではないのですが、そりゃあ、美味しいものが好きなことには変わりはありません。

 いつだったか、珍しく、娘とフランス国内を旅行した際に、たまにフランス国内を旅行するんだから、美味しいフレンチにしておこうよ・・と、そんなに頻繁には行かないフレンチに2日間、昼、夜と続けて行ったことがあったのですが、もう2日目の夜には、なんだか、ちっとも食欲がいま一つ湧かずに、二人して苦笑してしまったことがありました。

 色々と調べて出かけたので、そのどれもが美味しいレストランやビストロではあったのですが、やっぱり、フレンチだとこうなるのか・・と思ったこともありました。

 そんな私が、珍しく、パリでわりと行き続けているレストラン・・というか、ビストロがあるのですが、今日は、そのご紹介をします。

 そのビストロは、「Le Comptoir du Relais」(ル・コントワール ・デュ・ ルレ」というお店です。パリのサンジェルマン・デ・プレ、オデオン界隈にある小さなビストロです。もとはと言えば、知人に教わって行きはじめたお店ではあるのですが、ここは、ちょっといつ、何を食べても、他のビストロで食べるのとは、ちょっと一味違うな・・と唸ります。



 今回、食べたロブスターのお料理は、パエリア風のリゾットとロブスターのバターソテーを組み合わせた絶品でした。

 とはいえ、いつでも混んでいるので、今、パリ空いているし・・だったら、あそこも空いているかも?と思うときくらいしか行かないのですが、いつ行っても、期待を裏切られることはありません。

 後から知ったのですが、ミシュランのガイドにも掲載されているそうです。(星付き等ではありませんが・・)

 ここは、私が外食するコンセプトの一つである、「同じようなメニューでも、これは、絶対に自分ではできない料理」を出してくれるところでもあります。


メニューはだいたいこんな感じ


 また、地域柄?客層もわりといい(お客の立場で言うのもなんですが・・)ので、ゆったりとした気分で食事ができますし、お値段も相応(安くはないが妥当)で、非常に雰囲気も良いです。

 お店は、特に凝った内装などではありませんが、ついつい、テラス席やテラス席に近い席で食事したくなるような、パリらしい雰囲気のお店です。

 以前は、ホテル・リッツやホテル・クリヨンでシェフをしていたという有名シェフがオーナーを務めておられたのですが、今は別のオーナーに代わったようですが、味はしっかり引き継がれていて健在です。引き継いだシェフもなかなかの有名シェフのようです。

 間違いないパリらしいビストロをお探しの方には、ぜひぜひ、おススメのビストロです。


🌟Le Comptoir du Relais 9 Carr de Odeon 75009 Paris 


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2025年9月11日木曜日

思っていたよりも激しかった9月10日の「全てを封鎖せよ!」のデモ

 


 フランスにいると、デモは日常茶飯事のことなので、なんだか「あ~~?またなの?」くらいに持ってしまうところがあって、「全てを封鎖せよ!」などという勇ましい呼びかけのもと行われた9月10日のデモも、正直、あんまり大変なことだとも思っていなかったのですが、それは、想像以上に激しいものでした。

 しかし、この感じだと、この動きはまだまだ序章といったところで、とても1日で収まる類のものではない気がしています。

 当日は、朝早い時間に、恐る恐る家を出て、メトロやバスがどの程度、動いているのかとおっかなびっくりでしたが、思ったよりもメトロは動いているし、RATPはちょっと厳しいのかな?くらいに軽く考えていました。

 しかし、蓋を開けてみれば、全国的に約20万人(政府の発表と組合の発表の数が異なるので、どっちが本当なのかはわかりませんが・・)が参加したとのことで、パリ及びパリ近郊はもちろんのこと、オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ、ブルターニュ、ペイ・ド・ラ・ロワール、グラン・エスト、ヌーヴェル・アキテーヌ、ノルマンディー、オクシタニーなどなどの地方都市でもなかなかの動員を見せた模様です。

 各労働組合によると、約30の美術館、モニュメント、公共サービスが終日、または、一部中断されました。これには、ヴェルサイユ宮殿、凱旋門、ルーブル美術館、オランジュリー美術館、パリ・ピカソ美術館、サンクルー国立美術館、パリ国立公文書館、ヴァンセンヌ城などが含まれていました。

 また、多くの高校が封鎖。国民教育省は、約100校の学校が妨害され、27校が封鎖されたと発表。主要な高校組合であるリセ組合はフランスの3,700校の高校のうち150校でストライキを宣言。中学校の教員ストライキ率は6.5%、小学校はもともとほとんどの学校が水曜日はお休みなので、この影響は受けていません。

 しかしながら、今回のデモは高校生をはじめ、比較的若い層が多かったのが特徴と言われているので、将来のフランスを憂いている若者たちがいかに多いかということでもあるとも思います。

 大規模な赤字を抱え、社会保障や年金がどんどん削られていく状況に見過ごせないと思っている人が多いのは、日本とも共通する部分が多いかもしれません・・が、フランス人はおとなしく黙ってはいないのです。

 今回の「全てを封鎖せよ!」デモに際して、政府は約8万人の警察官・憲兵隊を一日中配置。約30機のヘリコプターやドローン、放水車、装甲車の配備で備えていましたが、パリでは、多くの惨事が起こってしまいました。

 今回、一番、派手だったのは、シャトレ周辺のブラスリーがデモ隊と警察との攻防戦の巻き添えを食って、火が立ち上り、けっこうな火災。また、シャトレ・レアール駅にあるヨーロッパで最も多い集客数を誇る映画館やプール、多くの商店やレストランなどがある大きなコマーシャルセンターは、午後には安全上(SNS上で強奪を呼び掛ける投稿が出回り始めたためと言われている)、閉鎖になり、シャトレ・レアールの駅でもほぼ電車が停車するという大惨事。

 また、パリ・北駅でも約1000人が侵入しようとしたところを警察が阻止・・駅は一時、閉鎖状態になったようです。

 私は、こんなことになっているとは全く知らずに午後過ぎくらいに近所のスーパーマーケットに買物に行ったのですが、ウソみたいにガラガラでびっくりしました。

 結局、却下されたものの、赤字削減のために祝日2日を返上・・なんていう案も出ていましたが、祝日ではなくても、このようなデモが度々起こり、ほとんど社会が麻痺してしまう状態では、祝日返上以前の問題かも・・と思いました。

 今回の「9月10日全てを封鎖せよ!」のデモは、一応、9月10日・・と日にちが指定されていましたが、とてもこの騒ぎが1日で終わるとは思われず、7年前の「黄色いベスト運動」の二の舞になるのでは?9月10日は、単に国民の意識に火をつけ、エンジンをかける役割を果たしただけで、これがさらに続くのでは?と見る意見が多く出ています。

 今回の「全てを封鎖せよ!」という動きは、SNSを中心に広まったので、結局のところ、どこが火元なのかがわかりづらく、そのうえ、政党までそれを煽る動きに加わっているために、余計に話が複雑になっています。

 しかし、いずれにせよ、フランス・・このままでは、絶対におさまりそうもありません。


9月10日の「全てを封鎖せよ!」デモ


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2025年9月10日水曜日

バイルー辞任の24時間も経たないうちに次期首相任命 セバスチャン・ルコルニュ 39歳

  


 予想通りというのも失礼なのですが、フランソワ・バイルー首相の辞任が決定した翌日、正確には、辞表が提出されたのが翌日なので、その辞表が提出された数時間後、マクロン大統領は、次期首相に「セバスチャン・ルコルニュ氏」を指名しました。

 大規模ストライキの予定が今後、ギッシリ詰まっているフランスで、次期首相の任命は早くに行われるだろうと大方の予想が出ていましたが、それにしても、24時間も経たないうちに発表されるとは、ちょっと驚きでした。

 ここ2年間(マクロン大統領2期目)で、5人目の首相となる人物は、39歳の現在まで軍事大臣を務めていた人物でした。

 なんといっても、39歳とは若いですが(とはいえ、ガブリエル・アタルの最年少記録は破られていませんが・・)、一見、歳のわりには、貫禄があるというか、そんなに若くも見えない感じ・・現在、彼の人となりを紹介する映像などがニュースで流されていますが、20代前半の映像などでも、ん??そんな歳?太い眉に鋭い眼光、もしかしたら、若い頃からおじさんみたいに見える人・・そんな人??という印象を受けてしまいました。

 見かけは、別として、彼は、非常に若い頃から政治に関わってきている人物で、マクロン大統領に非常に近い忠実な支持者といわれている人物で、今回ばかりは、マクロン大統領も、もう我が身に危険が及ぶのを恐れてか?国民議会の第一党から・・などと言う声は、全く意に介さず、彼自身を忠実に支持しながらキャリアを積んできた強力な自分の腹心のような人物を選んだようです。

 セバスチャン・ルコルニュ氏は、2017年のマクロン大統領の当選以来、全ての政権に参画してきた人物。2017年には、環境・包摂的移行担当大臣(当時31歳で最年少の政府メンバー)、2018年には地方自治相、2020年7月には、カステックス政権下で海外領土担当大臣、そして2022年5月からは、軍事相に就任しています。

 彼は、幼少期から政治への情熱に突き動かされてきた人物、16歳でウール県ヴェルノンでUMP(国民運動連合)に入党し、19歳でウール県議会議員フランク・ジラールの議会補佐官を務め、国民議会で最年少の議会補佐官となりました。そこで、同じく議会補佐官だったジェラール・ダルマナンと出会いました。二人は定期的に一緒に休暇を過ごし、20年にわたる友情を育みました。

 2014年3月、27歳でウール県ヴェルノン市最年少市長に就任し、その後、第一副市長のフランソワ・ウジヨーにその職を譲りました。2015年には、29歳でウール県議会議長に就任し、フランス最年少の県知事となりました。2017年からはマクロン大統領の下で政権に参画してきたわけですが、これまで不思議とあまり印象に残る話題にのぼった覚えがありません。

 今回、この新しい首相に関しては、まだあまり情報が出きっていないので、あまり良くわからないのが正直なところではありますが、今回の人選にしても、この異様に速い首相任命にしても、マクロン大統領がかなり切羽詰まっている感じが受け取れます。

 いずれにしても、おちおちしていると、また、来年の予算が今年中に可決できないなんてこともありえるわけで、もうこのバタバタ具合を「予算案可決までに首相は何人必用か?」なんて嫌みたっぷりの見出しを掲げているところまであるくらいです。


フランス新首相 セバスチャン・ルコルニュ


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2025年9月9日火曜日

バイバイ!バイルー! フランソワ・バイルー内閣崩壊

  


 国民議会は月曜日、フランソワ・バイルー首相の信任決議を行い、賛成194票、反対364票で否決し、首相は罷免されました。

 フランソワ・バイルー首相は、公的債務に関する懸念が高まる中、自分の首をかけて、国民議会に問題を突きつけましたが、無残にも砕け散ってしまいました。

 これは、あまりに無謀なやり方で、結果は、ほぼほぼ予想されていたことでしたが、最後の最後まで、なにか、ウルトラ級の案があるのかとも思ったのですが、首相自身がこの方法を発表したのちは、予算案云々以前に現政権を倒すことが目的とも思われる言動が増え始め、バイルー首相を飛び越えて、打倒!マクロン大統領!のような声さえ出始めてしまったのには、まともに予算を話し合う感じがかえって薄れる感じさえしてくるのでした。

 昨年のパリ・オリンピック終了後のミシェル・バルニエ首相任命以来、1年未満の首相退陣が続いていますが、どちらも、膨大な負債を抱えた予算案の審議の過程においての話であり、この財政赤字をどう削減していくかは、現在のフランスの深刻な問題に違いありません。

 2025年の予算は、突如、首相が退陣するハメになったために、年明けまでに予算の審議が間に合わず、予算案が確定するまえに2025年がスタートしてしまい、とりあえず、2024年の暫定予算のままスタートするという壊滅的なスタートでした。

 そして、現在、審議中の2026年の予算案ですが、これで首相の退陣が決まったために、また、予算の審議は先送りになるわけです。

 思い返せば、そもそもは、欧州議会選挙において、極右政党が圧勝したことから、本当はやる必要がなかった国民議会の解散・総選挙を行ったことで、結果的には、マクロン大統領は、多くの自分の党の議席を失い、第一党過半数を失ったどころか、第一党を新人民戦線(NFP)に奪われてしまいました。

 フランスの首相は大統領が任命するのですが、この首相任命にあたっては、通常ならば、第一党の政党から選出するのが誰もが納得できる道だと思われるところ、マクロン大統領は、ここ2回の首相任命に関して、第一党からの選出を行いませんでした。

 ただでさえ、難航しそうな議題(財政赤字削減)に際して、これでは、政府からの予算案が通りづらいのは、当然のことでもあります。

 今の段階では、マクロン大統領が倒れるわけではありませんが、これで1年の間に3回目の首相任命という事態をマクロン大統領は招いてしまったことになります。

 この直後に、フランスはすでに「全てをブロックせよ!」と銘打った大規模デモが9月10日には予定されており、18日には、労働組合デモ、そして金曜日には、フィッチ格付けによるフランスの債務格付け引き下げの決定の可能性もあるなど、次期首相任命に時間はかけられない理由が乱立しており、次期首相任命は、早くなるだろうと予想されています。

 しかし、もとをただせば、マクロン大統領が全てを引き起こしていると思えないでもない事態。もうこうなってくると、次の首相は何ヶ月もつだろうか?と思ってしまいます。


フランソワ・バイルー内閣崩壊


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2025年9月8日月曜日

日本の石破首相辞任の報道 海外のメディアはしっかり見ている

  


 さすがに日本の首相が辞任するというニュースは、首相本人の記者会見で正式に辞任が発表される数時間前からフランスでも報道されていました。

 この石破首相の辞任は、自民党分裂回避のためと、しっかり見られているとともに、世論調査では、石破首相の支持率が上昇していたにもかかわらず、国民の声よりも党内の分裂を避けるために自民党の重鎮たちがこぞって圧力をかけ、辞任を求める署名を集めたり、数日前には、森山幹事長をはじめとした自民党幹部4人が集団辞任を申し出ていたと報じています。

 「彼の辞任理由は、表向きには、自民党が過去15年間で最悪の結果となった選挙結果の責任をとるということになっているが、しかし、自民党の敗北は彼の責任ではなく、国民の政治体制への不信感に起因するもので、保守党内の裏金の存在や党自体の秘密資金提供、そして統一教会との関係が明らかになったことなど、日本の民主主義の不調が露わになったためである」

 「むしろ、石破首相は、長年、これらの国民が不振を感じている自民党の元凶のアウトサイダーとして知られる存在であった」

 「首相就任後もずっと党内圧力が続いており、国内政治においては、彼の思うようには事は進まず、人気は停滞していたものの、近々では、米国との貿易協定が締結され、米国の関税が25%から15%に引き下げられ、国民からの支持率は急上昇を見せていた最中に起こった首相の辞任劇で、皮肉なことに、国民の声を無視して党内政治を優先した自民党への反感がさらに高まるものになったのではないか?」

 と、フランスのメディアは、事の概要をこんな風に報じています。

 フランスも現在、内閣存続が危うくなっている中、あまり大きな口をたたけた状態ではありませんし、また、政治の体制も違うので、一概に語れる問題でもありませんが、少なくとも、組閣等においては、世論の趨勢を非常に加味していると思われることが多く、あるいは、そんなに世論に阿る??と思わなくもない時もありますが、少なくとも、支持率上向きの状態の首相に圧力をかけて辞任に追い込むなどという無謀な真似はしないであろうと思うのです。

 自民党内の重鎮とやらが、どのようにお考えかはわかりませんが、少なくとも海外のメディアにまでお見通しの惨状がなぜ?おわかりにならないのか?と暗澹たる思いにさせられます。


石破首相辞任のフランスでの報道


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2025年9月7日日曜日

サン・ドニのとんでも警察官の動画があっという間に拡散されて

   


 セーヌ・サン・ドニ(パリ近郊)で8月28日に撮影された約42秒の動画がSNS上であっという間に拡散されたことにより、事件は公になりました。

 この動画というのは、若い男性が警察官に取り囲まれて、尋問されている中、激しく平手打ちをくらい、唾を吐きかけられているもので、当然、警察官は制服姿で警察官であることは、一目瞭然で、この若い男性は、フェンスにもたれかかった状態で、暴れているわけでもなく、抵抗しているわけでもないのに、暴行を受けているという全く一方的なものであるだけに、実に衝撃的な動画だ!とあっという間に拡散され、警察官に対する非難の声が大きく炎上しています。



 また、この動画をSNS上に最初に投稿したのが、LFIの議員であったこともあり、「尋問の理由が何であれ、身動きが取れない若者への暴行と屈辱的な唾吐きは容認できない!警察の管轄外だ!恐れるべきは彼ではなく、警察官だ!」などと、大いに各方面の政治家からの声も大きく上がっています。

 この動きを受けて、ボビニー検察庁は、9月5日、「公権力の立場にある者による暴力」の容疑で捜査を開始すると発表しました。ボビニー検察庁は、「警察パトロール隊と関与した警察官の身元確認が進行中」として、具体的な場所や日時等は、発表していませんが、地域の警察にとってみれば、そんなものは、動画を見れば一目瞭然なはずで、とっくにこの警察官の身元は確認できているものと思われます。

 もちろん、ほとんどの警察官は正義の味方で、こんな横暴な振る舞いはしないとは思うのですが、ある一定数の、威圧的というか、高圧的な態度の警察官というものが存在することも事実です。

 こういう暴力的だったり、高的であったりする警察官に反感を感じている人々もかなり一般市民の中には、いるもので、数年前に運転中に警察官の指示に従わずに停車しなかったことで射殺された少年の事件(その時は、さらに酷いことに、警察官は嘘の供述をしていたことが後に発覚して、余計に反感が大きく燃え上がった)の時には暴動のような騒ぎになりました。

 今回のこの動画では、暴行を加えている警察官のほか、2名の警察官がそばに立っていますが、携帯を見たり、素知らぬ顔をして見過ごしています。

 たいてい警察官は3人以上の体制でパトロールしています。

 今の時代、防犯カメラはいたるところに設置されているうえに、全ての人が携帯片手に何か事件がおこれば、誰かがどこかで動画を撮っているのが珍しくはない時代です。

 今回のこの動画を撮影したのも地域の住民でした。

 そんな中、もろに身元が特定されやすい警察官の制服姿でこのような暴行行為を行うとは、悪気がまったくないというか、そんな行為がよっぽど常習的なものなのではないか?と疑いたくもなってしまいます。


警察官の暴行動画SNSで拡散


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2025年9月6日土曜日

サントリー新浪会長辞任についてのフランスの報道で・・

  


 サントリーの会長新浪氏辞任のニュースはフランスでも報道されており、その中で、日本とは違う、ちょっと興味深い見方をしている点がいくつかあったので、それについて、ご紹介したいと思います。

 ちなみに、フランスではサントリーは2つの独立した事業体を持っており、1つは清涼飲料水(シュウェップス、オランジーナなど)を、もう1つはジムビーム、サントリーなど)サントリー・グローバル・スピリッツ・フランス(サントリービバレッジ&フードフランス)となっています。

 まさか、シュウェップスやあのオランジーナがサントリーだったとは、私はこれまで全然、知りませんでした。いつのまに??・・って感じです。(2009年にサントリーが推定約26億ユーロで買収)

 近年のウィスキー人気の急拡大に加えて、このオランジーナというのは、長いこと、フランスでオレンジジュースといえば、オランジーナ・・というほどの大きな存在のため、サントリーはフランスにとってもわりと存在感が大きいように思います。

 さて、今回の新浪氏会長退任のニュースについては、「違法薬物所持の疑いで警察の捜査を受けていたサントリーのカリスマ会長である新浪氏がサントリー会長辞任」、「警察は8月に新浪氏の自宅を家宅捜索したが、新浪氏は関与を否定し、違法薬物は発見されなかった」、「新浪氏は合法だと信じて購入したサプリが捜査の焦点であり、警察は捜査を継続しており、サントリーはこのサプリメントの合法性は警察当局が判断すべきだと考えている」と記者会見で述べている」

 そして、彼が大手コンビニエンスストア・ローソンの代表取締役社長を務めた後、サントリー社長に就任したことや、歯に衣着せぬ物言いで知られる経営者であることも紹介しています。

 日本の報道と少々違う部分は、日本が薬物に関する規制が非常に厳しい国であるという指摘で、不法薬物は所持だけでも懲役刑に課せられる可能性があり、日本の当局は世界で最も厳格な麻薬取締法であるといっている点です。

 「カリスマ経営者新浪氏が辞任を発表した理由は、財務上の不正行為、酩酊状態、職権乱用、あるいは政治スキャンダルでもなく、むしろ、世界のほとんどの国ではほとんど問題視さえされないであろう出来事、多くの国であれば、この話は旅疲れを解消するために自然療法に頼る経営幹部の逸話として終わるであろうものの、日本ではいかなる容認も認められない状況下でこの事件は全国的な論争へとエスカレートした」

 「日本の公の場での「悔悟の文化」に則って行われた彼の謝罪は評判と企業責任が不正行為の真の証拠に勝り得ることを強調している」

 「ハーバード大学卒の幹部でサントリーを世界的な大企業へと変貌させるうえでの中心的な役割を果たした新浪氏の辞任は、日本の強硬姿勢がもたらした不相応な結果を如実に物語っている」と締めくくっています。

 ただし、これも、彼の供述していることが本当に真実ならば・・との話だとも思いますが、いずれにしても、考えてみれば、フランスの場合、捜査を受けただけ、起訴もされておらず、もちろん裁判にもなっていない状態で、このような辞任騒ぎにまで繋がるというのもあまりないことかもしれません。

 いくつも起訴状を抱えていて、裁判を待っている・・つまり判決が下るまでは推定無罪ということなのか?つい最近では元文化大臣など、まったく何もなかったかのように職務を継続しています。

 どちらが正しいというわけではありませんが、どちらにしても、日本は日本の国の法律で動き、このようなことをしたら、こういうことになる・・ということは、理解できる話。しかし、それは、よその国から見ると、奇異に映っているところもある・・ということです。


サントリー会長辞任


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