昨日、買い物に行ったら、魚売り場のコーナーにいるおばさん(お姉さん?)に、「Bon Vacance !」(ボン・バカンス!)と声をかけていた人がいたので、「どこに行くの?」と尋ねたら、「モンペリエ!」となんの躊躇いもなく、満面の笑みで、答えてくれました。
「この迷いのなさは、やっぱり凄いな・・フランス人・・」と思う私は、やはり、フランスでは少数派なようで、この週末からフランスは、やっと再開された学校も年度末を迎えて、夏休みに突入し、早々に80万人の人がバカンスに出発します。
それでも、今のところは、海外旅行は、二の足を踏んでいる人がいる分、国内でのバカンスに出る人が多いのか、SNCF(フランス国鉄)は、バカンス突入の最初の週末でのTGV(新幹線)の座席のほぼ、8割型埋まっているとのことで、コロナウィルス感染の影響で、予約は、減っていると思いきや、ロックダウン中に予約を躊躇っていた人が一気に予約を始め、現在、予約のペースは、非常に好調で、昨年の同時期とほぼ同じ状況なのだそうです。
TGVの低価格のウィチケットの販売数は、急激な予約の増加により、歴史的な記録を塗り替えたと言います。
フランスは、14日が革命記念日(パリ祭)で祝日のため、7月にバカンスを取らない人でも来週末は、月曜日の一日を休めば、ちょっと長めの週末になるため、150万人の旅行者が見込まれています。
フランス人にとって、夏のバカンスは、一年のハイライトでもあり、多くの人が一ヶ月近いバカンスに出かけます。多くの会社が○千人解雇、失業者が溢れている状態でもバカンスに出るフランス人。フランスでは、失業者にもバカンスが認められており、バカンスに出かけている間も失業保険は支給されます。
ロックダウン中に仕事をできなかったり、学校へ行けなかったのだから、その分、夏のバカンスを削って、補習をしたり、仕事をしてもいいのでは?とも思いますが、そんなことは、フランス人にとっては、ありえないことで、ロックダウンの宣言とともに、夏のバカンスは、予定どおりの日程で・・と、追加の項目があったほどです。
そんな中、スペイン北東部、カタルーニャ地方のリェイダ市周辺の人口約20万人の地域は、感染拡大のため、再びロックダウンの措置が取られたというニュースが入ってきました。ヨーロッパの中では、一番最初にロックダウン解除を始めたスペインのこの状況がフランスに遅れて起こらないとは言えません。
最もバカンスに出る人が多い、バカンスの本番は、8月ですが、その頃に、フランスは、どうなっているのでしょうか?
<関連>「二週間しか行かないの? フランス人のバカンス感覚」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2019/12/blog-post_25.html