2019年11月30日土曜日

フランスの休日営業とショッピング

 フランスは、だいたいのお店が日曜、祝日は、お休みです。  パリに来て当初は、みんな、ウィークデーに働いているのに、日曜日にお店が閉まっていたら、不便だなぁと思っていました。  だいたい、私は、あまり、買い物が好きではないのですが、それでも、デパートなどは、日曜日に行くもののような気がしていたのです。  しかし、慣れとは恐ろしいもので、だいたいの日用品の買い物は、土曜日、あるいは、ウィークデーの仕事の合間や、帰りにすれば、日曜日には、まったくの休日を過ごせるので、それは、それで悪くもありません。  ものぐさで、ショッピングというものが、あまり好きではなく、買わずとも、ウィンドーショッピングをして歩くようなことが私にはないので、まあ、誰か、知り合いがパリに来た時に、付き合って、お店を回ることはあっても、何も買わずに見るだけで・・なんていうことは、私の場合は、まずありません。  パリでも、シャンゼリゼや、マレ地区、ベルシーヴィラージュなど、観光客が多い地域は、日曜、祝日でもお店はやっていますが、それ以外では、なかなか、日曜日の営業許可を取るのが大変なのだそうです。(レストランなどの飲食店は、別です。)  特に、通りごとに、日曜・祝日の営業許可がおりやすい通りとそうでないがあるそうで、同じ区内でも、ほんの一本、通りがズレただけでも、難しかったりするのだそうです。  それに加えて、フランスは、労働組合が強く、それもまた、日曜・休日営業の妨げになっているのです。  フランスの法律では、日曜出勤の場合は、double...

2019年11月29日金曜日

フランスの天気予報は当たらないのに洋服選びが上手なフランス人

春夏秋冬を通して、パリは、一日の気温の寒暖の差がとても激しいのです。  これまでは、真夏でも、日中は、とても暑い日があっても、夜になると、気温が下がり、湿度もないので、夜、帰ってきて、アパートの建物の中に入ると、スッと涼しくなり、そんなに寝苦しいということもなかったので、クーラーもいらないくらいでした。  ところが、ここ数年は、夏は異常に暑く、今年の夏は、42℃という猛暑を記録しました。しかし、これも、いつまでも、引きずるかと思えば、そうでもなく、翌日には、スッと気温も下がりました。  日頃も、朝晩と日中の寒暖の差は激しく、今の季節だと、朝晩の、特に朝の寒さが厳しいですが、家の中は、暖房がしっかりと入っているので、夏の場合とは違って、冬は、家の中では、ヌクヌクと過ごすことができます。  最近は、気温の変化にも気をつけて、必ず、天気予報を見て、洋服には、気をつけてでかける習慣ができたのですが、パリに来た当初は、なかなか慣れず、暖かいと思ったら、寒かったり、寒いと思ったら、暑かったりと、気温の変化に服装を合わせるのが大変でした。  しかし、この天気予報が、なかなかの割合でハズレるのです。特に、雨が降る、振らないという予報は、当てにならず、1日のうちに予報がコロコロと変わるのです。  感心するのは、この当たらない天気予報でも、フランス人が、この気温や天候の変化に上手に適応した服をしっかりと着ていることです。  これだけ、色々なことの段取りが悪く、スムーズにことが運ばない国なのに、気温や天候の変化に適応するのは、見事です。  子供の頃からの習慣になっているのでしょうが、暑くなりそうな日は、ちゃんと、薄着になれるようなものを着ていたり、逆に寒くなりそうな日は、しっかりと厚手のセーターやコートを着ています。  私が思うに、フランス人は、日本のようなキッチリとした衣替えらしきものをしないのではないかと思うのです。  少なくとも、うちの主人は、厚手のコートなどを季節外れには、クリーニングに出したりしておくものの、それが、戻ってきても、タンスの奥の方に押し入れられるだけで、夏も冬も大して変わりません。  個人差もあるでしょうが、だいたい、持っている洋服の数が、日本人と比べて、圧倒的に少ないように思うのです。  だいたい、室内は、冬でも、半袖でいられるくらい暖かいのですから、それほど着込む必要もないので、コートやマフラーなどをすれば、コートの中は、大して変わらなくても大丈夫でもあるのです。  とはいえ、メトロの中の周りの人を見ていると、秋っぽくなってきたと思ったら、急に皮のジャケットを着ている人がグッと多くなってきたり、あれ?...

2019年11月28日木曜日

フランスの児童保護機関から子供を守るために日本へ帰った男性の話

 彼は、仕事の関係で、私の勤めていた会社に出入りしていた、日本人の男性で、頭の回転も良く、よく気も回り、親切で、とても感じの良い青年でした。  彼は、フランス人の奥さんと、三人の子供とともに、パリで暮らしていました。  彼とは、そんなに頻繁に会う機会があったわけではありませんが、彼は、仕事で、時々、会社に顔を見せてくれていましたが、いつも、明るく、快活で、日本人で、同じように、フランス人と家庭を持っているということで、顔を合わせれば、世間話をしたりしていました。  そういえば、しばらく、見ないな・・と思いながら、いつの間にか、時間が経っていて、彼が久しぶりに会社に顔を見せてくれた時、ふと、私は、あれ? なんか、感じが変わったな・・と思いました。  私は、感じたままに、彼に、「なんか、少し、感じが変わられましたね。」と何の気なしに、口にしてしまったのです。  彼は、ちょっと、ビックリした様子で、「えっ?...

2019年11月27日水曜日

フランスの学校の先生の仕事は授業を教えることだけ フランスに金八先生はいない

 フランスの学校の先生は、基本的に学校で授業を教える以外のことはしません。  また、先生の研修なども、フランスの学校には、あれだけの長いバカンスがありながら、(年間でトータルすると3ヶ月以上はあるのではないでしょうか?)授業のある期間に行われるのです。  つまり、研修は、仕事の一環であって、バカンス中は、先生も仕事をしないということなのでしょう。  また、給食もキャンティーンには、キャンティーンの見張りをするような、職員がいるので、給食の世話をするということもありません。  フランスの学校には、日本でいう、クラブ活動のようなものもないので、部活の顧問の先生なんていうものもあ...

2019年11月26日火曜日

日本を知らない日本人

 日本人とフランス人のハーフの場合、多分、圧倒的にお母さんの方が日本人だというケースの方が多いような気がします。  私の周りにいたフランス人と結婚している日本人女性は、子供が小さい時、特に、夏休みなどの長いお休みの期間は、子供を連れて里帰りをしていた人が多かったので、日本を知らずに育つ日本人というケースをあまり聞いたことがありませんでした。  女の子の方が、結婚してからも、その実家と近いというケースが多いと聞きますが、日本とフランスと離れて暮らしている場合、なおさら、男性の方が実家と遠ざかってしまうケースが多いかもしれません。  娘の学校には、フランス人と日本人とのハーフの女...

2019年11月25日月曜日

日本の変化とフランスの生活習慣から生まれた自分自身の変化

 日本は、ほんの2〜3年行かないだけでも、いつの間にか、新しいビルが建っていたり、どんどん新しい場所や新しいシステムが生まれ、どんどん変わっていて、驚かされます。  コンビニなども、私が海外に出てから、みるみる店舗が増え、あっという間に24時間営業になり、他のスーパーなどまで、24時間営業がチラホラしだしたと思ったら、今度は、24時間営業廃止の方向へ動きつつあります。  その間、フランスは、あいも変わらず、コンビニどころか、日曜日は、たいていのお店は、お休みです。  フランスに来た当初は、一旦工事を始めたら、いつまでも、「ま〜だ工事中??」、なんていう感じに呆れていましたが、...

2019年11月24日日曜日

10年近く暮らしたパリでの生活を断ち切って日本へ帰って行った彼女

 彼女は、最初、日本からスタージュに来ていて、そのまま、パリで現地採用となり、パリで働いている30代半ばの女の子でした。  独身で、パリで働きながら、それなりにパリでの生活を楽しんで送っているようでした。パリでの新しい流行などにも敏感で、とても上手におしゃれを楽しんでもいました。  かといって、彼女には、チャラチャラしたところはなく、あれこれと工夫しながら、まめに自炊などもして、堅実な生活を送っていました。  そんな、彼女には、長く付き合っているフランス人の彼がいました。  長身でスタイルの良い二人が並んで歩いていると、とてもカッコいい二人でした。  彼女は、お料理や編み...

2019年11月23日土曜日

パリの救急外来とアクシダン・ド・トラバイユ

 ある時、私は、仕事中に、会社の階段を踏み外して、階段から転げ落ちたことがありました。全くの私の不注意なのですが、休日出勤などが重なって、疲れていたこともありました。  公衆の面前で、転んだりした時には、よっぽどの怪我でない限り、痛いよりも、その不恰好に転んだことの方が恥ずかしくて、バツが悪くて、慌てて、立ち上がったりしませんか?  私もその時は、まさにそんな感じで、ブザマに転んだことの方が恥ずかしくて、必死に立ち上がり、特に外傷もなかったため、「大丈夫、大丈夫・・」と、そのまま、終業時間まで働いて、家に帰りました。  後から思えば、その時に、救急車を呼んでもらっておけば、事...

2019年11月22日金曜日

フランスの職場での同僚のケンカ

 彼女は、私よりも、かなり、年配の、ふっくらとした、人の良さそうな、いかにも、おばちゃんという感じの人で、とても親切で、パリでの生活も長く、フランス語の環境の中で、子供を育てあげた経験もある、とても頼りになる女性でした。  ですから、彼女と知り合った当初は、まだ小さかった娘のことも、とても可愛がってくれていましたし、子供と遊ぶのが上手というか、よく娘の相手になってくれたりもし、学校のことや、フランスでの日本語の教育についても随分とアドバイスをいただいたりしていました。  彼女のご主人は、日本人でしたが、とてもリッチな人で、別々の職場ではありましたが、二人とも働いていましたので、...

2019年11月21日木曜日

パリに住む不思議な日本人のゲイのおじいさん

 パリには、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーをはじめとするセクシュアルマイノリティの総称)の人が多いような気がします。  もしかしたら、特に多いわけではないのかもしれませんが、そのことを隠さずに堂々と生きている人が多いので、LGBTの人が住みやすく、日本人でもパリの方が居心地が良いのかもしれません。  実際に、同性で婚姻関係を結んでいるカップルも、いくつか知っています。  そんな中でも、私が多く知っているのは、もっぱら、ゲイの人が多いのですが、皆、とても、インテリで、礼儀正しく、おしゃれで、レベルの高い暮らしをしています。  ですから、仕事の...

2019年11月20日水曜日

フランスにもいる困ったママ友

 私は、日本で子育てをしたことがないので、日本のママたちの公園デビューとか、ママ友同士のお付き合いというものを知りませんが、ママ同士のお付き合いが子供同士の関係にも影響するとかいう話を聞いたりすると、なかなか大変そうで、そんな時は、パリで良かった・・と密かに思います。  日本にいる私の従姉妹などは、息子が大学生だというのに、野球部のお手伝いに行っていたなどというので、ひっくり返ってびっくりしました。  だいたい、パリの場合は、ほとんどのママが働いていますので、夏休みなどバカンス期間中は、別として、通常の保育園、幼稚園、小学校の拘束時間も長く、平日に子供を公園で遊ばせるという...

2019年11月19日火曜日

時々、見かけるパリにいる、虚言癖の人

 ウソつき〜〜〜! と、冗談めいて、茶化せるぐらいの嘘や冗談は、日常によくあることです。また、人を傷つけまいとついてしまう嘘もあります。  しかし、私は、パリにきて、なかなかのウソつきに会いました。  嘘というより虚言癖とでもいうのでしょうか?   別にこちらが聞いてもいないことを自分でふれまわるのです。  海外にいるから、素性がバレにくいとでも思っているのでしょうか?  だいたい、彼女のつく嘘は、聞くに耐えないような自慢話なので、聞き流して、生返事をするのですが、それをいいことに、彼女は、とうとうと、誰に対してでも、自慢話を続けるのです。  だいたいが、自分や自分の連...

2019年11月18日月曜日

パリ一人暮らしの日本人女性の死

 パリには、一人暮らしの日本人も多いのです。留学生や仕事で来ている場合など、考えてみれば、もしかしたら、むしろ、一人暮らしの方が多いのかもしれません。  今日の話の主人公の女性は、パリで個人で仕事をしておられた女性の亡くなった時の話です。  彼女とは、顔を合わせれば、世間話をする程度の知り合いでしたが、年齢も私よりもかなり上でしたが、いつも気さくに話をしてくださり、とてもサバサバとした方で、とびっきりの美人というわけではありませんでしたが、さり気ない、おしゃれの上手な方で、決して、派手すぎず、でも、いつも洗練された身なりをされていて、メイクやヘアもいつもきれいにしていらっしゃる...

2019年11月17日日曜日

パリにいた、ある日本人カップルの離婚劇

 私が出会った頃、彼女は、30代前半の女性で、日本人の絵描きさんのご主人と二人でパリに来ていました。絵描きさんといっても、当然、絵で収入があるわけでもなく、かといって、フランス語のほとんどできない人が、容易に他の仕事につけるような状況にもなく、収入のほとんどないご主人を彼女が働いて、支えていました。  パリに来るときは、二人で夢をふくらませて、地方から東京に出てくるような気分で、来てしまった感じで、いくら、子供はいなくて、夫婦二人で身軽とはいっても、現実は、そんなに簡単ではなかったようです。  それでも、彼女は、彼女なりに、パリへの憧れなどもあったようで、わずかなお給料で、ご主...

2019年11月16日土曜日

フランス最大のスーパーマーケット カーフール

 我が家の近所のスーパーマーケット・カーフールは、コマーシャルセンターの一角にある大きな規模のスーパーマーケットで、2フロアーにわたる店内は、食料品はもちろんのこと、ワインなどの酒類、衣料品、化粧品、日用品、文房具、本、電化製品、大工用品、園芸用品、食器類、ペット用品、玩具類から自転車まで、おおよそのものは、揃うので、とても便利です。  そのコマーシャルセンターがあるおかげで、我が家の徒歩圏内には、個人商店などは、パン屋さんくらいしかなく、マルシェさえもありません。  しかし、まあ、例えば、娘の学校で、明日、〇〇を持ってくるように・・などと言われたりする急な買い物の時などは、ま...

2019年11月15日金曜日

フランス語には、引きこもりという言葉はない

 フランスには、「引きこもり」に当たるフランス語は、ありません。ですから、「引きこもり」のような状態を説明するには、「HIKIKOMORI」という言葉を使います。  また、フランスでは、引きこもりと似たような状態で、ニートという言葉が混同して使われることもありますが、このニートというのは、Not Education Employment or Training つまり、学校にもいかず、仕事にもいかず・・という意味で使われているので、確かに、ニートの人が引きこもりでもある可能性もありますが、必ずしも、引きこもりとは限らないので、引きこもりに関する正確な把握は、出来ていません。  ...

2019年11月14日木曜日

パリの公文 やってて良かった!

 私は、娘が生まれた時から、とにかく、日本語は、しっかりできる子供にしたいという気持ちがとても強く、主人もそのことに関しては、快く賛同してくれていたので、娘が生まれて以来、物心ついた頃から、パパは娘とフランス語で話し、フランス語を教え、私は、娘とは、日本語で話し、自分で、カードを作ったりして、日本語を教えていました。  それでも、パリにいる日本人の先輩ママなどの話を聞き、フランスは、他言語に対して、かなり排他的であることや、パパがフランス人、ママが日本人とはいえ、放っておいたら、日本語は、どんどん、面倒臭い言語になってしまう、だって、こちらの生活では、必要ないんだから・・などという話を聞くにつれ、これは、私、一人だけで、日本語を教えるのではなく、誰か、他人の手を借りた方がいいと思うようになりました。  私が、娘に望んでいたのは、ただ、日本語が話せるだけではなく、きちんと文章も読めて、書けるようになって欲しかったのです。  周りの助言もあり、フランスの学校(実際には、幼稚園ですが、2才から始まります)で、フランス語を始める前に、(多少なりとも日本語を始めた方が、日本語を億劫に感じにくいだろう)ということで、2才から、娘を公文の日本語教室に通わせ始めました。  当時は、公文は、シャンゼリゼにあった、日本人会の中の一室にあり、そこへ、毎週、土曜日、週一回、通い始めました。本当は、同じ料金で、水曜日と土曜日、どちらも行くことができるのですが、さすがに、私も仕事をしながら、両方は、無理なので、土曜日だけにしていました。  最初は、本当に、鉛筆の持ち方から、線をなぞるような、お遊びのようなものでしたが、それでも、他に、日本人の子供に会う機会、私以外に日本語を話している人に会う機会のなかった娘にとっては、良い刺激になったと思います。  そのうち、オペラ近辺にも教室があることがわかり、教室を変わりましたが、それこそ、幼稚園から上は、中高生まで、一緒の教室で、それぞれが違うレベルのプリントを黙々とやる中、数名の先生が、生徒の間をまわって、少しずつ見て下さるのです。  大半は、日本語を学びに来ている現地校に通う小学生でしたが、中には、数学と日本語の二本立てをこなし、日本語とともにスラスラと計算問題をこなして行く子もいたりして、内心、舌を巻いていました。  本当なら、数学もできたらとも思ったのですが、消化不良を起こしては、いけないと日本語だけをお願いしていました。毎週、土曜日の14時から17時までの時間帯の好きな時間に行って良いので、午後、バレエのレッスンが終わると、飛ぶようにして、公文に移動していたものです。  土曜日の授業の他に、次の一週間分の宿題のプリントをもらうので、一週間、毎日、学校から帰ると公文の宿題をするのが日課になっていました。  それでも、大きくなるにつれて、駐在でパリに来ている人の子供たちは、日本へ帰ってしまったりして、いつの間にか消えていき、フランスの学校の授業が大変になってくるとやはり続かないのか、高学年になるにつれて、生徒さんは、少なくなっていきました。  結局、娘は、10年間くらい通ったでしょうか? 一時、日本語の勉強は、ストップした時期もありましたが、高校生になってから、再び、バカロレア(高校卒業資格試験のようなもの)の第二外国語のオプションを日本語で取ることに決めてから、再び、別の日本語の教室で勉強を再開しました。  しかし、継続は力なりとは、よく言ったもので、毎日、少しずつでも、10年間、続ければ、おかげさまで、そこそこの読み書きもできるようになりました。  親子二人きりでは、ここまで続けることは、できなかったと思います。  お世話になった先生方には、とても感謝しています。  今では、公文もすっかり立派になり、全世界に50ヶ国以上の国にあるそうで、パリ市内には、4ケ所、パリ近郊を合わせると6ヶ所もあるようです。  以前は、日本人の生徒がほとんどでしたが、今は、数学、英語なども加えて、フランス人に向けても、METHOD...

2019年11月13日水曜日

海外での新興宗教の勧誘

 私が初めて、アフリカに旅立った時、たまたま、隣に座ったアフリカ系のフランス人の女性が、話しかけてきました。何をきっかけに話が始まったのかは、覚えていませんが、私が日本人だと言うと、「私の弟も、日本に住んでいたことがあるのよ!」とその方がおっしゃいました。  コートジボアールの人で、日本に住んでいたことがあるなんて、なかなか、珍しいと思った私は、(実際に、アフリカの現地の人は、日本へ行く航空券を普通に買い、日本で生活することなどなかなか難しいことなので・・)その方に、「なぜ? 弟さんは、日本に行かれたのですか?」と尋ねると、「弟は、統一教会の信者で、その仕事で、日本へ行ったのです...

2019年11月12日火曜日

フランスの職場でのイジメと嫌がらせから、悲惨な結果になったリンダちゃんの話

     リンダちゃんは、主人の姪っ子で、主人の兄夫婦の5人の子供のうちの一人で、暖かい大家族の中で、育った、明るく、大らかな女の子でした。  義兄夫婦の家族は、パリ郊外に大きな家を持ち、子供たちが独立した後も、兄弟姉妹が皆、近くに家を構えて、週末になると、皆が実家に集まってきて、食事をとり、仲良く暮らしていました。  リンダちゃんは、お兄さんと弟、そして、妹がいる、ちょうど、真ん中の子供で、私がはじめて彼女に会った時は、どちらかというと、たくましく、どんと構えているタイプの印象の彼女でしたが、その後、彼女は、あることをきっかけに、みるみる変わっていってしまったのです。  大方...

2019年11月11日月曜日

フランスの学校に制服はない

 Liberté, Egalité, Fraternité (自由、平等、友愛)は、フランス中、ほとんど、どこの学校にも、学校の正面玄関の上に掲げられているフランスの国家の標語のように用いられている言葉です。  フランスの社会が実際に、自由、平等、友愛に溢れる社会だとは、到底、思えませんが、学校がこれをスローガンのように掲げているのは、日本の学校と比べてみれば、何となく、わからないでもありません。  例えば、この中の「自由」について、私がフランスと日本の違いについて、思うのは、日本の学校の、制服や、服装や髪型などに関する規則です。  フランスの学校には、公立、私立ともに、ほと...

2019年11月10日日曜日

パリで犯罪から身を守る方法は、まず、犯罪の手口を知ること

 今年に入って、パリ市内の犯罪発生件数は、35000件を超え、昨年と比べて9パーセント以上、うち、暴力を伴う犯罪件数が増加傾向にあると発表されています。  ことに、スリや置き引きだけでなく、盗難を目的とした暴力被害の増加は、深刻な状況にあります。スリや置き引きならば、ある程度、注意すれば、避けることは、可能ですが、身体的な危害を加えられての盗難は、狙われたら最後、避けることは、難しいでしょう。  残念なことに、時には、昼日中、凱旋門の辺りにさえ、ナイフをチラつかせて、金品を奪おうとする一団なども現れたりします。  特に、日本人観光客は、他国の観光客と比べて、高額の現金を持って...

2019年11月9日土曜日

ユーミンは、お掃除の曲

 海外生活をしていると、その土地に馴染んで行こうとする、また、馴染まなくては暮らしづらい部分が多々ありながら、どこか、やはり、自然と郷愁にのような感覚を求めることが、生活の節々には、出てきます。  日本のドラマなどのテレビ番組や、日本で好きだったミュージシャンの曲などは、日常で、どこかホッとさせてくれる力を持っています。  ですから、私は、休みの日などは、昔、私が好きだった日本の音楽をかけながら、家事をしていたりしたものです。  ですから、娘も、小さい頃から、私が家事をやりながら聴いていたユーミンなどの曲をいつの間にか、覚えてしまっていて、彼女なりの思い出...

2019年11月8日金曜日

フランスのシェアハウスで二年目を迎えた娘は、今年も寮長を続けているのか?

 昨年から、シェアハウスで一人暮らしを始めた娘。  去年は、家を離れての初めての一人暮らしで、当初は、多少なりとも心配したものです。しかも、周りは、全てフランス人の、彼女より年上のかなり個性的な?男性ばかりで、うまく、みんなと仲良く暮らしていけるのだろうか?   家では、洋服は脱ぎっぱなし、何かを出したら、出しっ放し、お料理もこれから仕込もうと思っていたところに、突然のように学校の通学の問題から、一人暮らしをすることになってしまって、大丈夫だろうか?と、多少なりとも心配していたのです。  ところが、同居人たちは、彼女よりも年長者ばかりにも関わらず、学生なはずなのに、学校に行っ...

2019年11月7日木曜日

パリでも日本語を堂々と話す叔母 そして、それが通じる不思議

 今からだいぶ前のことになりますが、日本から、叔母二人がパリに来てくれたことがありました。  二人とも、フランス語は、できないので、到着当日に、空港まで迎えに行くことができなかった私は、彼女たちに不自由な思いをさせてはいけないと、いつもお願いしている運転手さんに空港送迎をお願いしました。  彼女たちは、一週間ほどの滞在でしたが、私は、その間、数日しかお休みが取れずに、ちょうど、学校がバカンスでお休みだった、当時、10歳だった娘が、叔母たちがパリを観光して歩くのに付いて回って、行く先々で、買い物をしたり、食事をしたりするのに、通訳のようなことをしてもらおうと思っていました。 ...

2019年11月6日水曜日

画家を志してパリへ来た日本人

 芸術の都と言われるパリならではなのか、パリには、日本から、絵を志して、移住している人が少なからずいます。  私も少しですが、パリで絵を描いている日本人を知っています。  画家を志してフランスに来ても、それを生業に出来る人は、ほんの一握りもいないでしょう。その多くは、一時の留学に留めるか、しばらくいても、結局は、諦めて、日本へ帰るか、そのままパリに留まるために、何か他の職業に付いて、絵を描き続けています。  今は、長期滞在するビザを取ることは、そんなに簡単ではないようですが、一時期は、フランス政府の政策で、移民を積極的に受け入れるために、ビザを取りやすかった時期や、また、不法...

2019年11月5日火曜日

満員電車とフランス人のパーソナルスペース

 東京のラッシュアワーの満員電車は、おそらく、体験した者でなければ、わからないであろう世界的にも驚異的な空間のひとつだと思います。  東京ほど、人の多い街は、なかなかありません。  パリなど、都会とはいえ、小さい街で、日常的な人の混雑といっても、東京の比ではありません。  私もかつては、東京のラッシュアワーの電車に乗って通勤していましたから、逆に、こちらに来て、メトロが混んでいると、東京の電車の混み方から考えると、混雑といっても、まだまだ、乗れる電車を見送って、次の電車を待つ人々にびっくりしたものです。  でも、よく考えてみれば、少し待てば、次にやってくる電車に乗れるものを無...

2019年11月4日月曜日

海外に出ることで離れてしまった家族と友人

 海外で生活を始めた時には、残してきた日本の両親の将来とか、その後に起こってくる介護の問題、そして、仲の良い友人とも滅多に会えなくなることなどを、正直、私は、ほとんど考えていませんでした。  その頃の自分のやりたかったことで、私の頭の中はいっぱいで、振り返れば、自分のことしか考えていなかったと思います。海外へと旅立っていく、そんな私を両親や友人たちは、どう思っていたのだろうか?と、 今になって、少し考えます。  いずれは、両親も私自身も、歳をとっていくということを知ってはいましたが、何一つ具体的なことは、考えていませんでした。  しかし、自分のしてきたことを無理矢理に肯定する...

2019年11月3日日曜日

フランスには、日本のような贈答品の習慣はない

 思うに、日本ほど、年がら年中、贈り物をし合っている国も珍しいのではないかと思います。お中元、お歳暮、お年賀、入学祝い、結婚祝い、結婚式の引出物、お香典、お香典返し、お見舞い、快気祝い、御礼、手土産、そして、旅行に出れば、旅先からのお土産。  確かに私自身も日本に帰るときは、必ずお土産を持って行っていますし、パリに旅行に来る日本人なども、家族や友人、職場へのバラマキ用のお土産まで、きっちり買って行く人が多いです。  フランス人は、自分たちがバカンスに行ったからといって、取り立てて、お土産を広範囲の知人に渡って配り歩くようなことは、ありません。  たまに、日本に行くと、年がら年...

2019年11月2日土曜日

フランスの冬の定番料理 ラクレット

フランスの家庭には、必ず一つはあるラクレットマシーン手前は、ラクレットチーズと一緒に食べる生ハム、ハム類  現在、バカンスで帰省中の娘の元に、シェアハウスの住人たちのグループラインからメッセージが入りました。  「みんなが帰ってきたら、ラクレットやろう!」と。  フランス料理があまり、好きではない娘には、あまり、嬉しくないお誘いのようですが、フランスでは、冬に、大勢で食べるお料理の定番がラクレットなのです。  日本で言う「今日、うちで、みんなでお鍋やろうよ!」「寒くなってきたし、今晩は、お鍋にでもするか・・」というくらいの感じで、冬になると、頻繁に登場するのが、ラクレットで、だいたい、フランス人のどの家庭でも、電気のラクレットのマシーンを持っています。  お料理自体は、いたってシンプルなもので、お料理とさえ、言えないような単純なものなのですが、チーズ好きのフランス人には、堪らない冬の定番メニューなのです。  元来は、フランスのサヴォア地方の郷土料理ですが、現在は、フランス中、どこの家庭でも見られる家庭料理のようなものになっています。  どこのスーパーに行っても、すでにスライスされたラクレット用のチーズが、売られていますし、それに、茹でたじゃがいも、ハムやサラミなどがあれば、もうそれで、準備OKの簡単定番メニューです。  上の写真にあるような、ふちの付いた小さな鉄板のヘラのようなものに、銘々が、チーズをのせて溶かし、じゃがいもやハムにトロ〜っとかけて食べます。  そして、茹でたじゃがいもが冷めないように、その上の鉄板の上にのせておくのです。  一緒に、ピクルスなどをつまんだりしますが、メインは、あくまでチーズ(とじゃがいも)のとても単純なお料理です。  とろ〜っと溶けたチーズが魅惑的な冬の暖かい食べ物です。  白ワインと合わせて、頂きます。  日本でも、一つの鍋を囲むなどと言いますが、フランスでは、家族や友達同士でラクレットを囲みます。  ラクレットのマシーンさえあれば、誰にでも簡単にできる、安上がりな、フランス人の大好きな冬の定番メニューなのです。  冬になると、フランス人のお友達から、だいたい、この...

2019年11月1日金曜日

フランスの弁当(BENTO)ブーム

※写真は、パリ3区(マレ地区近辺)マルシェ・アンファンルージュ内にあるお弁当屋さんのお料理。 これは、イートインですが、テイクアウトの場合は、これをお弁当箱に詰めてくれます。 手前は、揚げ出し豆腐、奥は、アジフライ。トンカツや唐揚げなどが人気のようでした。  娘は、小さい頃から、大の和食党、というよりも、フランス料理が苦手、白いご飯におかず・・という食事が好きで、たまに、学校で遠足のような機会があっても、サンドイッチではなく、「ご飯とおかずの入ったお弁当を持っていく!」と言い張り、周りの子供たちは、遠足、ピクニックといえば、サンドイッチだろうに、「自分だけ、違うのって嫌じゃないの?」と、私がいくら言っても、「他の人と違っても、全然、いいの!」と言い張って、私に、ご飯におかずの入ったお弁当を作らせるのでした。  案の定、帰ってきた娘に聞くと、物珍しいお弁当には、みんなが寄ってきて、見せて見せて!と人だかりができたとのこと、それでも、全然平気な娘から、フランスは、みんなと同じじゃなくていいんだ・・(日本だったら、人と違うお弁当を持っていくことは、ためらいがちになりそうなところ・・)などと思わされたものでした。  あれから、随分と時は、経ち、日本ブーム、日本食ブームからか、パリにも日本のお弁当屋さんが随分とできました。  かつても、日本人街と言われるオペラ界隈ならば、お弁当屋さんもあったのですが、今では、その辺りでは、中華や韓国などのお弁当屋さんまでできました。(単なるテイクアウトではなく、それがお弁当の様相を呈していることからも、お弁当人気が伺えます。)  そして、今では、日本人が特に多いと言われる地域ではない、サンジェルマンデプレやマレ地区などにもお弁当屋さんができ、お昼どきなどは、器用にお箸を使う地元のフランス人で賑わっています。  トンカツや唐揚げなどの揚げ物が人気があるようでしたが、必ず、野菜をたっぷりと使った副菜が数種類、添えられており、健康にも気を配られているメニューが、フランス人にもウケているようです。  お弁当の値段は、15ユーロ(1800円)前後と日本のお弁当と比べると高めですが、総じて外食の高いパリでは、昼食の値段としては、妥当な線だと思われます。  また、お弁当箱も大変な人気で、パリのギャラリーラファイエットのメゾン館には、Mon...