サイバー攻撃の話は、わりと頻繁に聞く話で、今や珍しくはない話になっているのですが、たいていは、これまでは、情報漏洩とか、そういった類のものが大半を占めてきました。
ところが、今回、始めて、冷蔵システムへのサイバー攻撃があり、インターネット、U、ルクレール、モノプリ、カーフールといったスーパーマーケットグループは、冷蔵システムへのサイバー攻撃のターゲットとなり、冷蔵庫、冷凍庫内の温度が最大80℃まで上昇し、大量の商品を廃棄せざるを得ない事態に陥り、中には、火災の被害まで出ているそうです。
被害を受けたのは、デンマークのダンフォス社製のショーケースで標的となったのは、旧型のショーケースであると主張しています。
ルコルニュ首相は、「これは前例のない極めて深刻な事態である」と遺憾の意を示し、この件をフランス国家サイバーセキュリティ庁(ANSSI)に付託しています。
関係筋の情報によれば、被害総額は数百万ユーロに上る可能性があるといいます。
最も被害の大きかったのは、「インターマルシェ」で、国内の200~300店舗が被害を被っています。
冷蔵システムへのサイバー攻撃は、これまで前例がなく、そのうえ、これほどの規模の攻撃は初めてのことです。
このダンフォス社製の冷蔵システムは、逆にいえば、これほど多くのスーパーマーケットチェーンに利用されていたのか?と驚くばかりですが、同社は大手小売店に加え、メトロなどのスーパーマーケットや特に精肉店などの個人経営店も影響が出ています。
通常、冷蔵システムには、機器に付着した霜を除去する自動霜取り機能が搭載されています。これらの機器は、24時間のうち2時間だけ霜取りを行うようにプログラムできるそうです。しかし、このハッカーたちは、この機能を乗っ取り、温度を50℃に設定して、連続解凍サイクルを強制的に実行させたのです。その結果、冷蔵庫は商品を冷やすどころか、数時間にわたって加熱状態となりました。
このハッキングの翌朝、早朝に冷蔵庫、冷凍庫をあけると熱風が噴き出したと業界関係者は証言しています。恐ろしい話です。
一部の店舗では、攻撃は真夜中に始まり、数時間かけて温度が上昇し、最終的に影響を受けた商品は、すべて焼失したと見られます。
焼失まではしなくとも、この被害を受けた商品は、当然、廃棄せざるを得なくなったわけで、一夜にして、大打撃、その廃棄処分だけでも、大変なことで、しばらく使い物にならないショーケースは、少なくとも、数日間は使いものにならないために、早急に次の仕入れを行ったとしても陳列できないわけですから、被害は雪だるま式に増加してしまうわけです。
こんなサイバー攻撃、一体、だれが、何のためにやったのか?全くもって疑問ですが、こんな風に、ごくごく身近な生活の一部のものが影響を被ってしまうサイバー攻撃というものは、考えてみれば、他にもたくさんあるのではないか?と思ってしまいます。
まったく、思っても見ないようなことが起こる時代です。
先ほど、私がよく行くモノプリを覗いてみましたが、そこは被害を受けてはいなかったようです。
スーパーマーケットの冷蔵システムへのサイバー攻撃
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