2021年1月21日木曜日

FFPマスクの義務化の是非とフランス人の義務と補償と権利

   どうやら、イギリス変異種がフランスにも拡大し始めていることを受け、フランスでは、マスク論争が再び再燃しつつあります。 コロナウィルス感染が始まって以来、マスクに関しては、フランスは、紆余曲折を重ねてきました。 昨年3月の最初の感染爆発の際は、本来は、パンデミック対策としてストックされているはずのマスクが大幅に削減されていた状態で、また、マスクの有効性に関しても、政府は「一般人にはマスクは必要ない」などと臆面もなく発表しており、医療従事者以外は、マスクを買えない状況がしばらく続いていました。 その後、マスクが国宝級の待遇で輸入され始め、5月のロックダウンに向けて、マスクが一般人...

2021年1月20日水曜日

ハードルが高いコロナ禍の日本への一時帰国

    ここのところ、頻繁に日本のJALやANAなどの日本の航空会社から、日本への一時帰国に関する案内のメールが頻繁に入ります。航空業界の業績が著しく悪化しているため、少しでも巻き返しのために必死なのだろうな・・と思いながら、メールを覗いてみました。 私は、日本へ一時帰国をする際に特に航空会社を決めて使っているわけでもないので、この20年以上の間に直行便、経由便と様々な航空会社を使ってきました。 しかし、ここ数年は、日本から帰ってくる時は特に、あまりの荷物の多さに(99%食料品)、直行便を使うようになって、しかもエールフランスは、ストライキで何度か、急に帰りの便が勝手に変更されたりして、大変...

2021年1月19日火曜日

学校閉鎖に踏み切る基準 フランスの年少者の感染増加

   先週の初めから、週末にかけて、3クラスにまたがって、27人の感染者(生徒22人、教師5人)が確認されていたオワーズ県(パリから30㎞ほどの地域)の小学校が18日から26日までの8日間、学校を閉鎖することを発表しました。 すでに先週から感染が確認されていたために、週の初めに1学級が閉鎖され、キャンティーン(給食)が閉鎖され、週の終わりにさらにもう1学級閉鎖され、それでも次の対策に踏み切らない学校に対して、保護者からは、学校閉鎖の要請が出されており、週明けには、290人の生徒のうち、登校したのは、20人のみとなっていました。 そもそも5000人しかいない村で、1つの学校での27人...

2021年1月18日月曜日

コロナウィルスワクチンに対する世界と日本の温度差

   フランスでは、1月18日(月)から75歳以上の希望者には、コロナウィルスのワクチン接種が可能になりました。一週間ほど前から始まった電話やネットでのワクチン接種の予約は、アクセスするだけでも大変なようで、あっという間に来月末までいっぱいになっています。 ワクチン接種に関しては、ヨーロッパで大幅な遅れをとったことが年明けに発覚して以来、フランス政府は、大バッシングを受け、政府は当初のワクチン接種のスケジュールを見直し、この18日からの75歳以上へのワクチン接種が始まることになったのです。 フランスでワクチン接種が思うように進まなかったのは、ワクチンの保管に必要な特別な温度を保つ冷凍庫の確保...

2021年1月17日日曜日

雪でもコロナでもデモはやる でも、18時以降の外出禁止を守るために急ぐフランス人

  サクレクール寺院の前でスキーをする人まで登場 土曜日の朝、私が起きるのを待ち構えていた猫のポニョが、いつもは、食事の時以外は、気ままに過ごしているのに、ピッタリと私にくっついて離れず、ずっと私に寄り添ってくれていたので、「どうしたのかな?」と思っていました。 気がついてみたら、窓の外は、結構な量の雪が舞っていて、「初雪だ〜!」と、私は、のんびり構えていました。 パリは、寒い所ではありますが、雪が降ることはあまりなく、降ってもすぐにやんでしまうので、滅多に雪が積もることもありません。 ところが、今回は、すぐに雪がやむことはなく、昼過ぎになる頃には、雪はうっすらと積もり、...

2021年1月16日土曜日

フランスの高等教育機関の授業体制への抗議に対するマクロン大統領の手紙

 ストラスブール(フランス北東部・グラン・テスト圏の首府)のシアンスポ(Sciences-Po)(行政系の特別高等教育機関・エリート養成校)の19歳の学生がマクロン大統領宛てに送った「学生を大学や学校から締め出すコロナウィルス対応に抗議する内容の手紙」がフェイスブックに公開され、彼女の意見に賛同する声が多くの学生によって、拡散されたことから、マクロン大統領が彼女に返答する形で彼女宛てに出した手紙とともに、大学以上の高等教育機関の授業体制について、最注目されています。 多くの教育機関、特に、保育園、幼稚園、小・中学校、高校に関しては、現在、フランス全土が18時以降の夜間外出禁止や様々な生活制限...

2021年1月15日金曜日

フランス全土・夜間外出禁止18時へ 入国制限も強化へ

     今週の土曜日(1月16日)から、フランスの18時以降の夜間外出禁止がフランス全土に広がることになりました。18時門限となれば、通勤して仕事をしている人にとっては、なかなか厳しい制限となります。 この制限は、少なくとも15日間続けられるということです。 子供を預けて仕事をしている人(フランスでは、ほとんどの人がそうなのですが・・)にとっては、仕事を終えて、子供を迎えに行って、18時までに家に帰るというのは、なかなか大変なことです。 とはいえ、18時に子供を迎えに行けば、家に着くのも18時を過ぎてしまうわけですが、それに関しては、許可証を携帯すれば許可されることになっています。 今回の...