フランスのコロナウィルス感染もロックダウンのおかげで減少傾向にあり、当初の予定よりも一週間近く早く、一般の小売店(生活必需品以外の店舗)もようやく営業許可が下り、土曜日から、一ヶ月近く閉まっていたお店が一斉に開店しました。
特に欲しいものもなかったのですが、散歩がてら、久々にお店を覗いてみようと、近所のショッピングセンターに行ってみました。土曜日ということもあり、これまで買い物できなかった人がさぞかし、押し寄せているだろうと思っていたのです。
ショッピングセンターの中は、ノエルのデコレーションがキラキラで、今まで暗く閉ざされていた店舗に明るく電気が灯っているだけで、なんだかちょっと心にも火が灯るような、そんな妙にじ〜んとした感慨がありました。
あたりまえだった日常が戻ってきた静かな喜びです。
ところが、いざお店をのぞいてみると、人出は大したことはなく、お店によっては、ガラガラのお店もあって、なんだか拍子抜けした気分でした。
とにかく、お店に入ってみようと、まずは、子供服のお店に入ってみました。店舗内に足を踏み入れると、すかさず、店員さんが、「全商品50%offです!」と声をかけてきました。例年は、ノエル前の今の時期は、ほぼほぼ値引きはなく、ソルド(バーゲン)が始まるのは、年明けからです。
営業開始とともに全品半額の子供服のお店 |
今年は、一ヶ月のブランクを取り戻すために、そんなことも言っていられないのでしょう。それにしても、今から全品半額とは・・こちらとしては、嬉しい驚きですが、お店の必死さがヒシヒシと伝わってきます。
この店舗は、フランスでおそらく一番ポピュラーな子供服のチェーン店です。
(Du Pareil au même )デュパレイユ・オ・メム
お値段も比較的お手頃なわりには、品物も悪くないので有名な子供服のお店です。そんな大手の店舗でさえも、ノエル前から一斉に半額とは・・しかも、半額にしているからといって、お客さんが詰めかけているわけでもありません。
他のお店はどんなかな?と思って、洋服屋さん数点に入ってみました。コマーシャルセンター内に入っている店舗ですから、ほぼ大手のチェーン店ばかりです。大幅な値引きをしているお店が多いのですが、どこも今ひとつ振わない感じ・・というよりも、お店によっては、商品が充分に置かれていなかったりして、やる気あるの??という感じです。
これが、個人の商店であるならば、必死にもなっているのでしょうが、大手のチェーン店、おそらく、上の指示で割引にはしているものの、これまで閉店していたために商品の搬入が間に合わないのか? 勝手なことができないのか? いかにもフランスのダメな感じが、こんな危機状態にも表れているのです。
かろうじて、人も商品も満載だったのは、マリオノ(Marionnaud)(化粧品・香水を扱う店舗)で、クリスマス前に登場するコフレ(詰め合わせセット)が山積みになり、お客さんもひっきりなしに訪れていました。
さすがに香りの国・フランス、ノエルのプレゼントに香水・・という人は多いのです。
クリスマス前には必ず登場する香水の詰め合わせセット |
これから、12月にかけて、クリスマス商戦が始まるわけですが、どうやら、やはり、例年とは違う店舗の様子に私は、少なからずショック・・次回は、もう少しノエルらしい雰囲気を味わいにパリの街中を歩いてみようと思います。
<関連>
「香水を楽しむフランス人」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/01/blog-post_87.html
「フランスのロックダウン緩和へのステップ マクロン大統領の会見」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/11/blog-post_25.html
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