2020年11月21日土曜日

フランスのメディアが日本のクラスター対策に注目し始めた!


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 ここのところ、フランスのメディアで再び、日本の感染症対策の利点に注目し始めました。

 一度目は、マスクの着用が有効か否かという極めて、基本的な感染症対策について、日本などのアジア諸国では、日常的にマスクを着用する習慣があるために、感染が広がりにくいということで、日本が取り上げられていました。

 普段、フランスではあまりニュースに上がることのない日本の話題、Japon・ジャポン・・という言葉が聞こえてくると、「ん???なになに??」と耳がダンボになるのです。

 今回は、マスクとは別次元の話で、日本が取っているスーパースプレッダーと言われる感染者の中でも、特に一人で数十人に対して感染を広げる人物を特定して、感染者の追跡と隔離を行っている流行の波の始まりを芽で潰す日本のスーパースプレッダー対策に注目しています。

 「日本は、これまでに一度もフランスのロックダウンのような大規模な外出制限はしていない。フランスと違って、個々の感染例の起源を突き止め、スーパースプレッダーを割り出している。日本の人口は、フランスの倍近いが、感染者数は、16分の1で、死者数に至っては、とても比較にならない。日本がこれほどまでに感染を抑えることが出来ているのは、日本がこのスーパースプレッダーを特定し、感染者の追跡を行っているからである。フランスも第3波を回避するためには、この方法が有効であろうことから、複数の専門家がこの追跡方法を検討し始めている。」と、フランスのメディアは報じています。

 夜のゴールデンタイムのニュースで堂々と日本が取り上げられているのは、嬉しいことです。

 夜のニュースを見ながら、「どうだ!日本は凄いだろ!」と、日本人として、なんとなく誇らしい気持ちになりながらも、「日本の感染がフランスよりずっと抑えられているのは、それだけじゃないんだ・・日本人の真面目さ、辛抱強さ、モラルの高さ、日常からの衛生観念など、たくさんのことの積み重ねなんだ! 日本人は一度使ったティッシュをもう一度使ったりはしないぞ! コロナがなくてもみんな手を洗うぞ!除菌してるぞ!」などと思っていました。

 しかしながら、国民の意識を急に変えさせることは無理だとしたら、スーパースプレッダーを追跡することは、フランスにも可能な、有効な手段なのかもしれません。

 ましてや、PCR検査を拡大して、検査を多く行ってはいても、感染者の隔離がほとんど出来ていないフランスでは、スーパースプレッダーを特定し、少なくとも、多くの人を感染させる人だけでも、厳重に隔離することできたら、効果が期待できるかもしれません。

 フランスにまだ、第3波が来ていない?のは、一先ず、ゆるゆるとはいえ、一応、ロックダウンの措置を取っているからであり、しかも、今はまだ、第2波の真っ只中、第2波のピークを超えられたかどうか・・という状況なだけであり、これから、ノエル、年末年始を控え、気温もさらに下降していく季節を迎えるフランスが、第2波が少し、おさまりかけてきたとはいえ、第3波を迎えるのは確実です。

 今からでも、日本のスーパースプレッダーを追跡する方法に注目し、フランスとしては、新しい試みを模索していることは、嬉しいニュースに違いありません。


<関連>「コロナウィルス対応 日本人の真面目さ、辛抱強さ、モラルの高さ、衛生観念はやっぱり凄いなと思う」

https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/04/blog-post_28.html














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