2020年11月4日水曜日

フランスの再ロックダウンさなかの買い物

 

営業許可は下りてもガラガラの電気店

   

 今回は、ロックダウンになるだろうな・・ということが、けっこう前から、事前に予想できていたので、前もって少しずつ買い物をしていました。だから、おそらく、一ケ月くらいは、買い物に行かなくてもいいだろうな・・と思っていたのです。

 ところが、よりにもよって、予想外の事態がおこってしまったのです。

 ポニョ(我が家のツンデレ猫)がパソコンにお茶をこぼして、パソコンが故障してしまったのです。ポニョとて、わざとではないのはわかっているし、パソコンの近くにお茶をおきっぱなしにしていた私が悪いのですが、今は、よりにもよって、ロックダウン中でもあり、(ロックダウンではなくても今はなんでもネット頼りの私の生活)パソコンがない生活など考えられず、呆然としたのでした。

 前回のロックダウンの際は、ネットサービス自体が2日近く不通になりましたが、あの時は、私ができることは何もなく、ひたすら、ネットの復旧を待ったのですが、今回はパソコンの故障、携帯や iPadなどがあるので、まるで世界から遮断されたわけではありませんが、こうして、いざ故障となると、日ごろ、どれだけパソコンを使っているのかをあらあめて思い知らされるわけです。

 今回のロックダウンは、通信機器などのお店はやっているとのことだったので、一体、他も、どんなお店がやっているのか?と興味もあって、さっそく近所のコマーシャルセンターをのぞきに行ってきました。たしか、カーフールにも、以前は、パソコンあったな・・と思いながら・・。

 まずは、電化製品を扱っているお店へ・・。確か、パソコンも携帯電話も扱っているから、開いているはず・・案の定、他のカフェや洋服屋さんが真っ暗に門を閉ざして閉まっている中、ひっそりと?開店していました。

 しかし、ロックダウン中の限られた買い物の時間に、わざわざ電化製品を買う客など、そうそういるものでもありません。案の定、店内はガラガラ・・パソコンとて、そんなに種類があるわけでもなく、一回りして、即、退店。

 ついでに、以前はたしかパソコンも扱っていた・・と思い、一応、カーフールものぞいてみました。生活必需品とそうでないものについての境界線についても、すったもんだの挙句にスーパーマーケットの中の生活必需品ではないもののコーナーは、火曜日から閉鎖されることになっていたので、ほんとに閉鎖されているのかな?と、ちょっと興味もあったのです。

通常となんら変わりのないカーフールのおもちゃ売り場


 残念ながら、店内の工事のためにパソコンの扱いはなくなっていましたが、子供のおもちゃのコーナー、食器類などは、普段となんら変わらず、オープンされたまま・・・。

 撤去、せめて、進入禁止のテープぐらいは、貼られているかと思ったのですが、いつもと全く変わることなく、お客さんも普通に買い物をしていました。

 だいたい、進入禁止のテープが貼ってあったとしても、お客はくぐって物色し、レジに持って行けば、結局のところは、買うことができるだろう・・そんな風に思っていたのですが、想像を超えていました。

 火曜日から禁止になったのだから、火曜日から少しずつ、準備すればいい・・もしくは、注意されるまでは、ギリギリでも販売しようと思っているのでしょう。

 日本だったら、火曜日から禁止となったら、是が非でも、お店側もきっちりと規則を守るだろうし、下手をするとお客さんの側から、「禁止されているのに、あの店は・・」などと、クレームが入ったり、通報されたりしかねません。

 なにか、規則が決まっても、すぐに従わない、何につけてもゆるゆるなフランス。こういう一つ一つのことの積み重ねで、感染も拡大し、社会も混乱していきます。

 結局、罰則、罰金が敷かれるまで、規則も、ズルズルと徹底されないのです。

 不公平感是正のために敷かれたこの規則、キッチリと門を閉ざさざるを得ない店は、ますます不公平感を募らせることでしょう。

 結局のところ、わざわざ買い物にでかけた私のお目当てであったパソコンもあまり品揃えがなくて、ネットで買うことにしました。

 せっかく営業許可がおりているお店でも、結局のところは、お客さんは、ネットで買い物・・そんなケースも少なくないんだろうな・・と思っています。だって、ネットなら、選択肢もやまほどあって、レビューなども見れて、しかも値段も安い。

 お店は、ちょっと実際に触ってみたい人のためのショールームのようです。それでさえ、フランスではサービスが悪いので、ショールームの役割もあまり果たしません。

 このコロナ危機の前から、買い物はネットに移行しつつあるのですから、今は、店舗を持っている人は、リスクだらけです。

 ほかに開店していたのは、メガネ屋さん、携帯電話・ネットサービスのお店、ファストフードのお店だけでした。言われてみれば、メガネも生活必需品、しかし、だからといって、お客さんがたくさんいるのは、カーフールくらい・・しかし、そもそも、今はロックダウン中なのだから、仕方がありません。

  

携帯・ネットを扱う店舗は、盛況




悲しいほどピカピカなメガネ屋さん 誰もいない


 今回は、前回のようにほぼすべてが閉ざされたロックダウンではないため、緊張感がないと言われていますが、まさにそのとおり。国民に緊張感はないのに、閉店だけを余儀なくされている店舗の憤りもわからないでもありません。

 しかも、どの業界も同じですが、ノエル前の書き入れ時、おもちゃ業界などは、一年の売り上げの半分以上をこの時期に稼ぐと言われています。

 それにしても、私にとっては、予想外の出費・・みなさま、パソコンの水没事故には十分にご注意下さい。


<関連>

フランスのロックダウン突入 営業許可と営業禁止の境界線

https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/10/blog-post_31.html


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