2020年8月30日日曜日

フランスでの安倍首相の退任の報道

  



 フランスのテレビニュース等で日本についての報道がされることは、あまりありません。

 私もフランスに来て、20年以上になりますが、日本について最も大きく報道されたのは、東日本大震災についての報道でした。あの時は、どのチャンネルもトップニュースの扱いで、朝、起きて、習慣のように、何気なくテレビをつけたら、ジャポン、ジャポネ、ジャポネーズ・・の連呼に、まだ、しっかり目が覚めていなかった私もさすがに、画面に目が釘付けになりました。

 寝ぼけ眼で見えたテレビの映像は、津波の映像で、海だか川だかもわからない大波に車や家が流されている衝撃的な画面を呆然と眺めた朝を今でも忘れることができません。

 その後も被災地の様子や原子力発電所の放射能の問題など、フランスのテレビ局が製作した、いくつもの番組がかなり長い期間、報道されていました。

 その時に比べると、今回の安倍首相の辞任については、さすがにスルーされることはありませんでしたが、辞任を発表した当日の夜のニュース(45分ほどの番組)の最後に、わずか1〜2分の尺で、「日本の首相・SHINZO ABE(65歳)は、健康上の理由から、退任することを発表しました。」のみ。

 フランスにとって、日本という国、日本の政治は、45分のうちの1分くらいの関心事なんだな・・そんなものなのか・・まあ、全くスルーされないだけマシか・・やっぱりね・・と、ちょっと、残念なような、ふてくされたような、妙な気持ちになりました。

 新聞等では、もう少し詳しく掲載している紙もありましたが、安倍首相の辞任についての詳細よりも、辞任の原因とされている潰瘍性大腸炎についての話題に内容が逸れる記事も少なくありません。

 しかし、中には、むしろ、かなり辛辣な書き方をしている紙もあります。

 安倍首相の支持率がかなり低下し、彼の地盤である山口県でさえも彼が充分な力を持っているかどうかは疑問視されているとか、長期政権の記録をかろうじて上回った直後だとか、コロナウィルス対策で迷走したとか、これまでの数々の汚職スキャンダルについての追求を逃れてしまう可能性がある・・などなど・・。

 こんな風に、日本では、大きなニュースであるはずなことが、フランスでは、ほとんど無関心であることに直面したりすると、日頃、日本ブームだの、日本が好きなどという人の話を聞くことはあっても、やはり、フランスにとって日本は遠い国・FAR EAST なんだな・・と、ちょっと寂しく感じるのです。


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