2020年8月23日日曜日

バカンス期間中の怪我

 


 現在、断捨離中の私の部屋は、片付けるがゆえに、あちこちから引っ張り出したものが溢れて、まさに足の踏み場もないほどで、ただでさえ狭い部屋が大変なことになっており、しかし、その状態が長引いてくれば、なんとなく、そのまま生活するという、ほんとうにだらしないことで、生活しづらいままに、なんとなく、ずるずる暮らしてきたのです。

 日常は、私の部屋は、ほとんど寝る時くらいしか入らないので、そのまま放置されていたのですが、先日、明け方にトイレに起きた際に、半分、寝ぼけた状態で、何かをすごい勢いで蹴飛ばしてしまったのです。

 私の足の指は、妙に長くて、その足の指と指の間で何かをもの凄い勢いで蹴飛ばしたものだから、瞬間に、もの凄い痛みが走り、これは、ヤバい痛みだ・・と瞬時に思ったのですが、それは、半分、寝ぼけてのこと・・痛みに耐えながらもそのまま再び、眠り込んでしまったのです。

 そんなことは、すっかり忘れて、翌朝、目覚めて、起きて歩き出そうとした時、再び、激痛が戻ってきました。恐る恐る足元を見ると、どす黒く腫れ上がり、どうにも只事ではない感じ・・以前に、まるで自覚なしに家の中で縄跳びをして骨折をした前科のある私は、これは、もしかしたら、また、やってしまったかもしれない・・と思いましたが、今は、バカンス中で、いつものかかりつけのお医者さんもいないはず・・ちょっと一日様子を見よう・・と一日置いたのですが、痛みは全く引かず、仕方なく、代理のお医者さんの元へ行ったのでした。

 夏のバカンスの間だけ、アルバイト?で来ている、初めてお目にかかる若いアジア系の先生で、用心深く、診察してくれて、とにかく、足の指は、折れている可能性もあるから、レントゲンを取るようにと、レントゲン検査の処方箋を書いて、ついでに私がいつもまとめて、もらっている薬の処方箋リストも一つ一つ、まるでお医者さんではないような丁寧な字で結局、3枚にも渡って書いてくれました。

 骨折していたら、また別の処方箋を書くから、また戻ってきてください・・と言いながら、もう一つの私の薬のリストの中の睡眠導入剤を「これ、薬局で、問題なくもらえるんですか?」といかにも慣れない様子の上に、その睡眠導入剤のことを「NEMUSI ・・・」などと言うので、「???」となっていたら、「私は、日本語が話せないけどわかるんです!」と得意げに言うので、しばらく考えたのち、彼は、「NEMURIGUSURI」と言いたかったことがわかり、私が日本人とわかって、日本語を使おうとしてくれていたのでした。

 パリでお医者さんが日本語を使おうとしてくれたのは、彼が初めてで、なんだか、若いがゆえに、そんな気遣いをしてくれたことが、なんとなくもう母親のような気持ちで嬉しく、ちょっとほっこりしました。

 家に戻って、レントゲンを撮ってもらう病院の予約を取ろうと電話をすると、「今、夏休みで来週までお休みです。予約だけは、取れるので、次の電話番号にかけ直してください・・」と自動アナウンスが流れたので、ヤレヤレ休みか・・と思いながら、予約を取れるという電話番号にかけ直すと、また、「今、夏休みで来週までお休みです。予約だけは、取れるので・・」と全く同じアナウンスが流れます。

 ヤレヤレ、フランスでは、よくありそうなこと・・来週になったら、予約を取ろうと、今、私の足の指は、折れているのかどうか、わからない状態のまま、一応、前回、骨折した時に使った足を固定する重たい靴を履きながら、病院のバカンスの終わるのを待っています。

 前回、骨折した時は、まさか骨折しているとは思わずに、痛みに耐え、どうにもおかしい・・と思いながら、日本へ行って、2週間ほど忙しく日本で動いて、帰ってきても治らないので、いよいよマズいと医者に行ったら、骨折していたというくらいなので、一週間、気をつけながら過ごすのは、大したことはありません。

 しかし、その近所の病院、コロナのピーク時には閉めていたというし、夏のバカンスにも閉めちゃうし・・いかにもフランスな病院なのですが、近所でもしもの時にはと当てにしていた病院なだけに、コロナの直後に、どこか、緊急時に頼れる病院を探しておかなければ・・と思っていたのに、病院探しを忘れていたことを思い出したのでした。


<関連>「夏にバカンスで閉めるフランスのプールとラーメンを出さないラーメン屋」

https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2019/07/blog-post_29.html


「ロックダウンのためにずっと行けなかった血液検査に行って驚いた」

https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/06/blog-post_20.html

 

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