先週末に続いて、今週末もフランスは40℃に迫る猛暑日を迎えています。体感的には、先週末の暑さよりも厳しいようです。部屋の空気の入れ替えをしていた朝もわりと早い時間から、やばい気温になってきたのに気がついて、慌てて窓を閉めたくらいです。
パリは、家の近所のホテルにも、観光客らしき人たち(フランス人ですが)をたまに見かけることはあっても、やはりガランとしていて、ソルド(バーゲン)も、もうそろそろ終わり・・ということで、娘が、ソルド最後の週末だから最終プライスになっているかもしれない・・と近所のコマーシャルセンターに入っているH&Mなどの店舗を覗きに行ったのですが、「お客さん、3人しかいなかった・・」とやはりガラガラの様子・・「しかも、試着ができないことになっているから・・」と、パンツ1本と靴下と下着のみで、あっさり引き返してきました。
「試着できないなら、ネットでいい・・」と、家に帰ってきてから、ネットで一人、何やら買い物をしていました。こうしてフランスの店舗は、衰退の一途を辿っているのだと改めて思わされた次第です。
多くのフランス人がソルドには見向きもせずにバカンスに出かけている中、フランスのコロナウィルスの感染状況は、一層、深刻な指標を示し始め、先週までは、新規感染者数が1500名前後だったのが、今週末になって2288名、(クラスター21件 /24h)とあっさり2000名の壁を飛び越えてしまいました。
これまでにもすでに、ニースやビアリッツなどでは、屋外でもマスクが義務化されていましたが、次いでマルセイユも週末から、来週にはパリも義務化になるようです。折しもこの猛暑の中のマスク義務化、パリ・エッフェル塔の近くのシャン・ド・マルスでも40℃を記録したとか・・日本のように冷感マスクなるものがあるわけでもなく、この猛暑の中でのマスクは、マスク嫌いのフランス人でなくとも厳しいものがあり、これでもかと挑戦状を叩きつけられているようです。
しかし、これだけ感染者が増加したにも関わらず、猛暑やレバノンの爆発事件など次々と起こる出来事の中で、あまり感染拡大については注目されていないのが実際のところです。何よりも、今はバカンス気分、真っ只中、この暑さにもめげずに多くの人は、外に出て夏を楽しんでいます。
この際、是が非でも楽しめる時には、楽しんでおこうという刹那的な気持ちなのでしょうか?
この猛暑は、少なくとも来週の火曜日までは続くそうで、さすがの湿度のなさでも夜になって日が落ちても気温が下がらず、一番、気温が下がるのが朝の6時から7時にかけてでそれからは、グングンと気温が上がるので、早朝に起きて、部屋の空気の入れ替えをして、すぐに窓を閉めなければなりません。
もうこのような状況では、ただただ周りの状況を見て、一喜一憂するよりも、淡々と自分の安全を確保しながら、静かに生活を送るしかないと思う今日この頃です。
そして、ここ数年、40℃以上までの気温上昇が当たり前になってきたパリの夏、ロックダウンの二ヶ月だけでは、地球を取り戻すことはできなかったようです。コロナウィルスとともに、環境問題にも真剣に取り組まなければ、いけないことを身をもって感じさせられる夏です。
<関連>「本格的なバカンスに突入するとともに40℃の猛暑のフランス」https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/08/40.html
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