本格的なバカンス突入するこの週末、バカンスに出かける人の車の渋滞とともに、フランスは、気温も一気に上昇し、40℃超えという予報に、エアコンのない我が家は、万全の態勢で臨みました。何と言っても、今年は、コロナウィルスが蔓延している中、外へ出るのもマスク。気温40℃でのマスクは、ちょっと拷問に近いものがあります。
当然、外出しなくてもいいように前日に外出の用事は済ませ、朝、早起きして、一日分の料理を済ませ、朝の比較的涼しいうちに家の中の空気を入れ換えて、天気と気温を見ながら、午前10時半頃に、家中の窓を閉め、シャッターのある窓は、少しの光を残して全てシャッターを下ろし、シャッターのない窓には、使っていないテーブルの台でバリケード。ベランダの野菜には、早朝と窓を閉める直前に大量の水を撒き、昼の段階では、家の中は薄暗い状態にしました。
首には、濡らしたタオルを巻きつけ、お風呂には、水をはり、冷凍庫には、ペットボトルを凍らせて、氷も大量にストックし、アイスキャンディーやスイカなども準備しました。
なにせ、昨年は、パリでさえ42℃という記録的な猛暑ですっかり、暑さ対策にも磨きがかかりました。(こんな技術は、あまり他では役立ちませんが、フランスで生き抜くには今や必要な対策です)
おかげで、当日の暑さは、思っていたよりもこたえずに、夕方になった頃には、「あれ?今日は、あんまり暑くならなかったね・・」と思ったほどでしたが、後から、気温をチェックすると、しっかり暑かったようです。育てている野菜に水をやるために置いてあったペットボトルの水は、お湯になっていました。
ところが、フランス人は、さすがのバカンス中でもあり、全般的に、40℃に迫る暑さでさえも、太陽の光を享受し、楽しまなくちゃ損と思う人が多く、負けじと飲み物や簡単な食べ物を用意してピクニック・・なんていう人も少なくありません。この猛暑でさえも楽しもうという根性は、凄いです。とことん人生を楽しみたいエネルギーに溢れています。
しかし、今年は、何と言ってもただの猛暑ではなく、コロナ渦の中の猛暑。屋内でのマスクは義務化されていますが、外でのマスクは推奨されているものの、さすがにこの暑さでは、マスクをしている人は、さらに少なく、だからといって、屋内の冷房の効いているところでは、食肉工場でのクラスターがいくつも発生していることを考えると、冷房で気温が下がっている屋内は、やはりさらに危険と考えざるを得ず、私としては、なるべく避けたいところなのです。
この日の気温は、GEUGNON(グーニョン・フランス・ソーヌ・エ・ロワーヌ県)で、41.5℃を記録した他、数カ所で40℃以上、パリでは 39.3℃を記録しました。
しかし、これはこれで、慣れてくると、外からの強い日差しが微かにブルーのカーテン越しに入ってくる部屋の中で、静かに読書などして過ごすのも、私としては、なかなか贅沢な時間のような気がしてきました。
翌日のパリは30℃という予報。どんなに暑い日でも翌朝は、スッと暑さが引き、うそのような爽やかな朝。とりあえず40℃近い暑さを続けて引きずることはなさそうですが、このまま暑さがおさまるとも思いづらく、また、コロナウィルスの感染もおさまるとも思いづらく、今年の夏は、いかに家を涼しく保って、静かで快適な時間を過ごすことを楽しもうかと、私なりの夏を楽しみたいと思っています。
<関連>「パリで冷房なしで猛暑を乗り切る方法」
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