2020年5月26日火曜日

ロックダウン解除で行われたストラスブールでの無許可のサッカーの試合に400人参加に唖然




 フランス北東部(グランエスト県)に位置するストラスブールでは、先週の日曜日にアマチュアのサッカーの試合が行われ、約400人がサッカーの試合に熱狂しました。グランエストといえば、今回のコロナウィルスの被害が最も甚大であった地域でもあります。

 にもかかわらず、市町村の許可なしに、サッカーの試合が行われ、その様子は、ここ2〜3ヶ月間に、まるで何事もなかったように、その多くの人々がマスクもなしに、歓声をあげ、戯れ、ゴールを決めるたびに、抱き合って喜ぶ様子は、コロナ以前のごくごく日常の生活の一部のようで、そのあまりにためらいのない様子に、驚きを通り越して、唖然としてしまいます。

 この事態に、警察は介入したものの、10人以上の集まりが禁止されている状況にもかかわらず、サッカーの試合を阻止することはできず、罰金を課された人も誰もいないという状況、現在、このサッカーの試合を運営した人に責任を追求するため調査中とのことです。

 しかし、サッカーの試合の運営をした人に罰金を払ってもらったところで、感染拡大の責任を取ることは、できないのです。

 警察の介入により、全員が午後遅くには、解散したと報告されていますが、試合が終わって、夜になって解散するのは当たり前です。警察さえもまともに機能していないことも明白です。

 自分たちが健康であることから、周りの人への感染の危険を考えない、これらの無責任な若者たちが、感染を拡大させる危険を理解できていないというよりも、自分たちの欲望が理性を抑えることができないことに、彼らの未成熟さを感じずには、いられません。

 このサッカーの試合がクラスターになることは、これまでのコロナウィルスの経過を見ていれば、確実なことなのです。

 ロックダウンという55日間の国民全員の努力でようやく勝ち得た制約付きのロックダウン解除も、このような行いにより、再び、制約が増えていきます。まるで、程度の低い学校で、やたらと校則が厳しくなっていくような感じです。

 そもそも、フランスのコロナウィルスの感染爆発は、このストラスブールのあるグランエスト県から広がったもので、その被害もこの地域は、どこよりも甚大で、どこよりも悲惨な状況を身近に見てきたはずなのです。

 こうなったら、ストラスブールだけでも、ロックダウンして、再びこの地域から感染拡大が全国に広がることのないようにして欲しい・・と思っているのは、私だけではないはずです。

 政府は、検査、隔離を徹底していくと言っていますが、こういう人たちは、多少、??と思っても、検査は、受けないのではないかと思います。だって、陽性となれば、隔離されてしまうことに耐えられないでしょうから・・。


<関連>「フランス(ヨーロッパ)でコロナウィルスが広まる理由」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/03/blog-post_19.html

0 コメント: